というわけで慌てて作りかけのやつを完成させました。もう、本当にストックが無いです。そして、サブタイトルがアレっていうね。しょうがないじゃん、こんなに読まれると思ってなかったんだから(笑)
「枢木スザクです! 枢木スザクが現れました!」
アナウンサーの声とともに、移送されているスザクがテレビ画面に移った。
「クロヴィス殿下襲撃の容疑で、軍事法廷に移送されて行きます!」
カレンは、それを仲間たちとアジトで見ていた。
「彼が、あの声の正体なのかしら?」
「どうだろう? 可能性は低くはないが……」
カレンの呟きに扇が答えるが、結論は出ない。玉城は、自分たちがやったと犯行声明出せば、俺らの手柄になったのにと騒いでいる。馬鹿かな?
「だが、こうなってしまったら、もうどうしようもない。日本解放戦線だって、無理だろう」
扇の言う通りだと、カレンも思った。ここから、助かるなんて、奇跡でも起きない限り──
「えっ!? あ、あれは、クロヴィス殿下の御料車です!」
「え?」
アナウンサーの声に、カレンたちの視線が画面に集中する。車は、スザクの警備をしているジェレミアから少し離れた所で停車した。
そして、垂れ幕が燃え、中から人が出てきた。
黒を基調とした派手な衣装。それに一際目立つ仮面。圧倒的な存在感だ。
「我が名は、ゼロ!」
カレンは食い入るように、ゼロを見つめた。
◆◆◆
スザクの救出は、ルルーシュの協力者が違うということを覗けば、ほぼ原作通りに進んだ。
ジェレミアは無事にオレンジになり、スザクは助けられた後に戻っていった。
ゼロの名はエリア11中に知れ渡り、それに伴いレジスタンス活動が活発化していく。
事が終わったルルーシュが、クラブハウスに戻ると原作通りに彼女が何食わぬ顔で訪れていた。
「変わったお名前ですよね。イニシャルだけなんて。ひょっとして、お兄様の恋人ですか?」
「ああ、将来を約束した仲だ」
「え、い、意外と早いんですね。でもひとそれぞれって言うし」
ルルーシュが口を挟む間も無く話が進んでいくが、まあ問題無い。確かに将来を約束
部屋に移動したルルーシュとC.C.が向かい合った。
「ふん、遅かったな」
「なに?」
ルルーシュの言葉に、C.C.が訝しむ。
「もっと早く来るものだと思っていた。これなら、多少面倒でも新宿から連れ帰った方が良かったか」
「お前……、私のことを怪しまないのか? まるで、生きていたのが、わかっていたみたいだが」
「わかっていたとも」
「は?」
C.C.が虚を突かれた。ルルーシュの言っていることが理解出来ない。
「お前の契約や願いも知っている」
「ッ!? ルルーシュ、お前は!」
「嘘みたいな本当の話だ。俺は知っている。お前がシャルルやマリマンヌと知り合いだということもな」
「なっ!?」
原作でも滅多に見れないレベルのC.C.のガチ驚愕顔だ。美人は驚愕してても美人だな。
「どうやって……」
「まだ内緒だ」
ルルーシュが茶目っ気出して言うと、C.C.の目線が冷えた。
「おいおい、自分は内緒にしておくつもりだったのに、俺には文句を言うのか?」
「チッ」
言い返せなかったC.C.は舌打ちをすると、乱暴にベットに腰掛けた。
「で、お前は、その力で何をするんだ?」
C.C.からの流し目に、ルルーシュはコードギアスらしいポーズを取りつつ答える。
「世界を変える。具体的には、世界の三大強国と言われている国に干渉していく」
「どう変えるんだ?」
「今の世界は争いが多すぎる。戦争、飢餓、病気。数え出したらキリがないが、だからといって最初から諦めるつもりもない。俺は、俺がもっと生きやすい世界が欲しい」
ルルーシュの言葉を受けて、C.C.が意味深にルルーシュを見つめる。
「C.C.も知っての通り、俺とナナリーには今のままだと未来の選択肢が無い。だから、変える。自分も世界さえも」
「どうせ変えるなら、世界中が幸せになるようにか? 随分優しくて、ロマンチストじゃないか」
「別にそういうつもりは無い。ただ、俺とナナリーが生きたい世界は真っ当な世界だからな。強さが全てな獣の世界じゃない」
C.C.も思うところがあったのか、ルルーシュの目的に異は唱えなかった。
「C.C.お前の願いは、世界を変えた後に叶えてやる」
「なに?」
「事が終わるまでは、ギアスが必要だからな。それまでは待って欲しい」
「まあ、確かにな。というか、コードの継承のことも知っているのか……」
「まあな。それに、お前も最後に世界を変えるなんて大きな事をするのも悪くないだろ?」
「私に協力しろと?」
「どうせ俺の近くにいるんだろ? それとも、今さらシャルルたちと組み直すのか?」
「……そうだな、私も今さらシャルルたちと組み直す気は無い」
自分なりに納得したのだろう。C.C.の強張っていた体から力が抜けた。
「なら、私たちは共犯者だな」
「違うな、間違っているぞ」
C.C.が不思議そうにルルーシュを見た。
「俺たちは恋人だろう?」
「ッ!? あ、あれは!」
「自分で言ったことじゃないか」
C.C.が狼狽えているのをよそに、ルルーシュは更に爆弾を落とした。
「それに、俺の目標の一つはハーレムを作ることだ」
「は?」
「いやーC.C.みたいな美女をハーレムの一員に出来るなんて嬉しいなー」
「ルルーシュ、お前!」
「言ったろ、生きやすい世界に変えるって」
「くっ、この!」
苛立ち混じりに枕をルルーシュに投げつけたC.C.は、ルルーシュのベッドで不貞寝し始めた。
「それ、俺のベッドなんだけど」
「男は床で寝ろ」
「初日から同衾したいなんて積極的だな」
「…………」
遂に無視し始めたC.C.に苦笑したルルーシュは、C.C.の脱ぎ散らかした服を片付けだした。
◆◆◆
Side C.C.
久しぶりのベッドだったが、初めて入る部屋だったからか早く目が覚めてしまった。まだ、日が昇っていないな。
ベッドの下を見れば、本来のベッドの使用者であるルルーシュが床で寝ていた。寒い時期ではないとはいえ、少し悪かったかもしれない。まあ、ほんの少しだけだが。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。あのシャルルとマリマンヌの子供にして、私の最後の希望。世界に翻弄された哀れな子供、だからこそ契約者として相応しい筈だった。
「こいつ、何故私のことを? それに、シャルルやマリアンヌのことまで」
マリアンヌは、ルルーシュなら最終的に自分の味方になるとか言っていたが怪しいものだ。仮に全てを知っているのだとしたら、ルルーシュはどうするのか。
「そういえば、大雑把な話しか聞いていないから、具体的にどうするつもりかわからないな」
まあいい、この契約で最後にするつもりだ。最後に面白いことをするのも一興か。少なくとも、これからのことはただの積み重ね、経験にはならないだろう。死ぬ前に、生を実感できるかもしれない。
「……まあ、今風邪をひかれると困るからな」
◆◆◆
床で寝るルルーシュには、毛布がかけられていた。
感想ですが、返信は基本しませんが全て読ませてもらってます。モチベが上がりました。ありがとうございます。
あとここ好きしてもらえると、どういうシーンがウケてるか参考になるので、暇な人はしてみてもらえると嬉しいです。