コードギアス 転生のルルーシュ   作:よみや

9 / 9
オリキャラ設定 タケル
フルネームはヤマトタケル。なんか感想で当ててる人いたけど、マオかな?ただ、キラから取っているのではなく、歴史上の方から取ってます。

セリフがSEEDっぽいのは私の考えを代弁させてるからですね。武力でもしブリタニアを日本から追い出せても、それだけで日本が元に戻るわけではないので。なんなら追い出した後のが大変という……。

タケルを生み出した理由は、日本側のキャラにルルーシュやカレンと年齢近いのがあんまりいないからです。特に日本解放戦線は7年前の軍隊をベースにしてるからみんな年齢が高い。

タケルは二十歳で、戦時はまだ子供だったので軍人ではない。でも軍人の家系で、成長後に日本解放戦線に入るといった流れです。タケルのまわりには、同じような境遇の仲間がいます。

ちなみに父親は戦争で戦死。生前は中将で、片瀬や藤堂の上司をやっていたこともあるという設定です。

タケルのもう1つの役割として、将来は○○の騎士という設定があります。まだ内緒です。




STAGE9 知っているからこそ

 

 

 

 

 

 

「黒の騎士団、順調そうじゃないか」

 

 ベッドに怠惰に寝転んでいるC.C.の言葉に、ルルーシュは頷いた。

 

 黒の騎士団は、宣言通り民間人を巻き込まない活動を続けていた。犯罪グループ、汚職政治家、貴族など法を犯している者を断罪している。

 

 そのお陰か、市民からのウケは良い。犯罪者が相手だからか、コーネリアも今はまだ静観している。

 

「コーネリアが、九州の準備で忙しいからな。あそこは中華連邦とも近い。色々とゴタゴタしているんだろう」

「地盤を固めるチャンスというわけか」

「そうだ。中核メンバーは揃った。これから、組織を大きくする。そして、最後のピースを取りに行かなければな」

「最後のピース?」

 

 ルルーシュの手には、とある報告書が握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「姉上の手を煩わせてしまって、申し訳ありません」

 

 腹違いの弟、クロヴィスの謝罪にコーネリアは首を振った。

 

「なに、どうということはない。それよりも、意識が戻ってよかった」

 

 コーネリア本気の安堵に、クロヴィスは苦笑いする。ブリタニア皇族兄弟は、何気に仲が良いからな。

 

「本当によかったです。もうすぐ、退院もできると聞いています」

 

 一緒にお見舞いに来たユーフェミアも顔が綻んでいる。

 

「クロヴィス、退院後のことだが」

「はい、そのことですが、私は総督には復帰致しません」

「え!?」

 

 クロヴィスの言葉に驚くユーフェミアだったが、クロヴィスはますます苦笑いを強くした。

 

「いいのか?」

「はい、私は総督の器では無かったのです。これからですが取り敢えずは、エリア11で姉上のお手伝いをしていこうかと」

「お前が手伝ってくれるのならば助かるが」

「私自身では治められませんでしたが、ここはルルーシュとナナリーの最後の地。早く平和にして、2人を弔ってやらなければ」

「……そうだな」

 

 ルルーシュとナナリーのことを思い出したのか、コーネリアの顔に苦味が走る。

 

「お前を撃ったゼロのことだが、すまない先に九州に行かなければならない。ゼロについては、帰ってからとなるだろう」

「わかりました。それまでに、体を治しておきます」

 

 コーネリアとユーフェミアが去った後、クロヴィスは黄昏れていた。

 

「ルルーシュ……。結局チェスでは、勝てないままだったな。あの時に、今ほどの権力があれば……」

 

 ベッドに横たわったクロヴィスの目は、赤くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「カレンお嬢様」

 

 聞きたくもない母親の声に苛だちながらも、カレンは玄関へと向かった。

 

「会長?」

 

 そこにいたのは、ミレイと。

 

「すまないが、俺もいる」

「ルルーシュ?」

 

 カレンは思わずミレイを見た。ルルーシュとは、生徒会の仲間ではあるが、そこまで仲が良いというわけではない。

 

「ごめんね。お祖父様に言われて届け物に来たんだけど、うちの副会長も一緒に行くってきかなくて」

 

 なにやらミレイも戸惑っているので、ミレイの差し金ではないのはわかった。ならば何故? 

 

「取り敢えず、私の部屋に」

 

 異性を部屋に入れるのは少し抵抗があるが、他の部屋では継母辺りが邪魔しかねない。

 

「届け物はこれ。中学の成績証明書。学校では、渡さない方がいいかと思って」

「会長は知ってたんですね。私がブリタニア人と日本人のハーフだってこと」

 

 カレンの言葉に、ミレイは曖昧に頷いた。

 

「ルルーシュ、軽蔑した? 薄汚いイレブンの血が混じってて」

 

 何故来たのかわからないルルーシュに、カレンは八つ当たりのように言葉を投げた。

 

「人種差別はしない主義なんだ。まあ、複雑な家庭だとは思ったけど」

 

 部屋に着く前に、継母とかち合って嫌味を言われた。とても円満な家庭とは思えまい。

 

「さっきのは継母で、本当の母親はメイドの方よ」

 

 カレンは、我慢できない何かを吐き出すように、母親のことをこきおろした。

 

「馬鹿なんですよ、大した仕事もできないのに。だからいつもいびられて、それでもメイドを続けて。昔の男に縋ってるんです。助けてなんてくれないのに……」

 

 俯くカレンに、ミレイが声を掛けようとすると、ルルーシュが止めた。

 

「カレン、君はどうしたいんだ?」

「え? 何が?」

 

 ルルーシュの意図的に省かれた言葉に、カレンは戸惑った。

 

「黒の騎士団の紅月カレンは、日本を取り戻してどうしたいんだ? ってことさ」

 

 カレンは、咄嗟に構えた。

 

(バレてる!? なんで!?)

 

 混乱するカレンに、ルルーシュは何でもないかのように話を続けた。

 

「大きなことを成すには、それなりの思いが、動機が必要だ。まして、黒の騎士団は命懸け。君の願いは、何だ?」

 

 ルルーシュの言葉はカレンの心を揺さぶったが、それどころではない。

 

「何で、私が黒の騎士団だって知ってるの?」

 

 カレンの手が、隠しナイフが入ったポーチへとゆっくりと伸びる。

 

「それは──」

 

 ルルーシュが、持参した鞄に手を入れた。取り出したのは──

 

「私がゼロだからだ」

 

 カレンのよく知る仮面だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「嘘、どうして!?」

 

 混乱が加速するカレンに、ルルーシュはニヤニヤ笑いながら畳み掛ける。

 

「なんだ、ゼロの正体を知りたがっていたから教えてやったのに。ああ、本物か疑っているのか? なら、半蔵に聞いてみるか?」

「半蔵さんのことを知ってる!? まさか、本物!?」

 

 遂に膝がガクガク震え出したカレン。ルルーシュちょっと楽しんでるだろお前。

 

「まったく、お前の為にわざわざ来たのだから、もう少し嬉しそうにしても良いだろうに」

 

 できるわけねーだろと内心思いながら、ハッと気づいたカレンは、ミレイを見た。

 

「あっ、正体が!」

 

 慌てふためくカレンを見て、ミレイはクスクス笑った。

 

「安心していいわよ、カレン。私は、初めから知ってるから」

「ええっ!?」

 

 本日何度目かの衝撃の事実に、カレンは崩れ落ちた。

 

「私をからかう為に正体明かしに来たの?」

 

 恨みがましい目で見てくるカレンに、ルルーシュは肩を竦めた。

 

「そんなことの為にリスクを負うわけないだろう。ここに来たのは、悲劇を1つ減らすためだ。ほら、立て」

 

 カレンを引っ張り起こしたルルーシュは、そのまま手を引いて部屋を出た。

 

「ちょっと、どこに!?」

 

 ずんずん進むルルーシュは、カレンの母親を見つけると声を掛けた。

 

「すみません、あなたのお部屋は?」

「はい?」

「カレン、母親の部屋はどこだ?」

「そこだけど……」

 

 カレンの指差した部屋に、突撃するルルーシュ。両手にはカレンとカレンの母親の手を握っている。

 

 部屋の中を見ると、一緒に着いてきたミレイが顔をしかめた。

 

「酷い……」

 

 部屋は狭く、壁には罵詈雑言が書き殴られていた。

 

「あ、あの」

 

 オロオロしているカレンの母親をおいて、ルルーシュは引き出しを開けた。

 

「あった」

 

 中にあったのは、注射器と何らかの薬品だった。

 

「え、何これ……?」

「麻薬だよ。リフレイン、最近噂になっているやつだ。過去に戻ったような気になる薬だ」

 

 カレンは母親を見た。母親は、目を逸らしている。

 

「あんた男だけじゃなくて、薬にまで縋って!」

 

 激昂したカレンが、そのまま暴言を吐こうとした瞬間、ルルーシュがカレンの頬を張った。

 

「えっ……」

 

 理解できず、呆然とするカレン。

 

「取り敢えず、そこまでだ。見たところ使ったのは、一回だけか? なら、なんとか」

「な、なにすんのよ!」

 

 まさかルルーシュにぶたれると思ってなかったのか、ちょっと腰が引けてるカレンが抗議する。

 

「せっかくまだやり直せるんだから、殴ってでも止めるさ。カレンのお母さん、お名前は?」

「紅月朱美(あけみ)です」

「朱美さん、あなたは何故、この屋敷で働いているのですか?」

「それは……」

「ハンッ、昔の男に縋ってるんでしょう!」

「カレンうるさい」

「!?」

 

 うるさいカレンを黙らせたルルーシュは、朱美を見つめた。しかし、朱美は口を開かない。

 

「カレンがいるからでしょう? どんな形でも、カレンのそばに居たかった」

「え……」

 

 カレンが、朱美を見つめた。

 

「……そうです。でも、カレンはそれを望んでいないようなので、これもいい機会かもしれません……」

「え、ちょっ、ちょっと待って」

「カレン、麻薬の使用は重罪だ。まして、朱美さんはイレブン。下手をしたら、一生刑務所の中だ。そうなれば、二度と一緒には暮らせない」

 

 ルルーシュの言葉で、やっと現実を理解したのだろう。途端に、狼狽えるカレン。

 

「そ、そんな、やだよお母さん!」

「なんだカレン、さっきまでは鬱陶しそうにしてたじゃないか」

「それはッ! でも、やだよ! お母さん! ずっと一緒に居てよ!」

 

 遂には泣きながら、朱美に縋りついた。まるで子供みたいだが、高校生は子供だ。

 

「カレン、ごめんね。お母さんが何もできないせいで……」

「違う! お母さんは悪くない! わ、私がお母さんに八つ当たりして!」

 

 ルルーシュは、ハァと溜め息を吐いた。

 

「やっと、素直になったか。朱美さんは、母親だが人間だ。精神に限界だってある。これからは、もう少し歩み寄るんだな」

「でもお母さんは、リフレインを……」

「それを何とかする為に、俺が来たんだろうが」

 

 騒ぎ過ぎたのだろう。カレンの継母が怒鳴り込んで来た。

 

「さっきから何の騒ぎなの!?」

 

 ルルーシュは、王の力を解き放った。

 

「騒ぐな。これからカレンと朱美さんは、この家を出るが問題は無い。いいな?」

「……はい」

 

 静かになった継母は、去っていった。

 

「今の何?」

「2人には、これから学園のクラブハウスで生活してもらう」

「え?」

 

 驚く2人を無視したルルーシュが、ミレイに目配せした。

 

「ハイハイ。安心してカレン。既にお祖父様にも話を通してあるから。朱美さんには、学園のメイドとして働いてもらいます」

「というわけで、荷造りしろ。学園に行くぞ」

 

 カレンと朱美は、顔を見合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 クラブハウスへとやって来たカレンと朱美は、どこか落ち着かない様子だ。

 

 荷造り自体はすぐに済んだ。持っていく物があまり無かったからだ。それでも、2人とも家族で写った写真を大事そうにしていた。

 

「あの、ルルーシュ、いや、ゼロ……」

「普段はルルーシュでいい。どうした?」

 

 まごまごしているカレンに、ルルーシュが落ち着いた様子で答えた。それで落ち着いたのだろう。カレンも話し始めた。

 

「お母さんは、結局どうなるの?」

「アッシュフォード学園で働いてもらう。流石に何もしてないのは不自然だからな。ただ、このクラブハウスで一緒に暮らせる。悪くないだろう?」

「あ、うん。それは、ありがとう。でも、どうしてお母さんがリフレインを使ってるのがわかったの?」

 

 カレンの疑問に、ルルーシュは書類を取り出した。

 

「実は、近々リフレインの売人を潰そうと思って、半蔵に調べさせていた。そうしたら、購入者リストに紅月という名前があってな。詳しく調べさせたら、朱美さんが出てきたわけだ」

 

 まあ、ルルーシュが原作知識から決め撃ちして、半蔵に調べさせたんだけどね。だから早期に見つかって、朱美も中毒まではいっていない。

 

「売人を潰せば、証拠も無くなり朱美さんが捕まることはないだろう。禁断症状については──」

 

 ルルーシュの左目が輝く。

 

「もう、リフレインは使うな。二度と」

「……はい」

 

 禁断症状についてはこれで解決。ルルーシュお前、依存症のカウンセラーやれ。

 

「?? そのよくわからないのも聞きたいけど。それよりも、どうしてここまでしてくれるの?」

 

 カレンは不思議だった。ルルーシュは、かなり骨を折って助けてくれている。戦力として見込まれているからだろうか? 

 

「知っていたら助けるだろう。それも助けられる類いのものなんだから」

「はい?」

「今はわからなくていい。他の理由は、カレンが好みだったからかな」

「え!?」

 

 不思議そうにしていたカレンの顔が、朱に染まる。

 

「ま、詳しい話はまた明日。今日は家族水入らずで過ごすといい」

 

 ルルーシュが部屋を出ようとすると、朱美は深々と頭を下げた。

 

「ルルーシュ様、本当にありがとうございました。このお礼は必ず」

「気にしないでください。あなたは、将来俺の母になる人かもしれないので」

「え、ルルーシュそれって!?」

 

 なんか満更でもなさそうなチョロいカレンをおいて、ルルーシュは部屋を出ていった。

 

 

 

 




カレンの母親の名前がわからないので、ここでは朱美とします。なんか赤入ってるし、それっぽいでしょ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

コードギアス・フロントライナー(作者:なべを)(原作:コードギアス)

コードギアスの世界に転生した、カイ・アサト。▼日本がイレブンになったときに、前世を思い出した。▼が、親が居ないイレブンの子供に人権なんてなかった。▼存在しない兵士として、KMFに載せられ戦争の最前線に送られる。▼これは、KMFに愛されながらも、戦争からは逃げられなかった転生者の話。


総合評価:2556/評価:6.42/完結:45話/更新日時:2026年05月05日(火) 22:00 小説情報

孫悟空成り代わりオリ主(作者:雨曝し)(原作:ドラゴンボール)

▼ 孫悟空に成り代わったオリ主が可愛い子を求めて冒険する話。▼タグは随時追加


総合評価:4073/評価:8.04/連載:6話/更新日時:2026年03月30日(月) 13:29 小説情報

忍の世界とか割と詰みである(作者:こうすけ増田劇場版)(原作:NARUTO)

面白いからを理由に転生させられる極々普通の転生者の話。▼それはそうとこの世界線、アニナルっぽいので割と手厳しいと言うかNARUTOの世界ってチートを貰ってようが普通に厳しくね?な話▼ヒロイン?最終回発情期とかあるし息子世代の話もあるし、まぁ、500話以上あるアニナルを見てどうすんか考えるっぺ。


総合評価:3656/評価:7.04/連載:20話/更新日時:2026年07月04日(土) 12:58 小説情報

キラ・ヤマトになってしまった… プラント√(作者:星乃 望夢)(原作:機動戦士ガンダムSEED)

旧『やめてよね、僕が准将みたいに出来るわけないじゃないか』、現『キラ・ヤマトになってしまった…』のIf√。▼もしもあの日、アスランと一緒にプラントへと引っ越す路があったのなら、世界はどんな風に変わっていたのか?▼ユーラシア連邦がティエレン教になったり、アズラエルが腹黒ヤクザビジネスマンになったり、オーブが世界最強武装中立国家になったり、イングリットがNTRさ…


総合評価:4562/評価:8.37/連載:5話/更新日時:2026年06月10日(水) 09:15 小説情報

夜食に薔薇の毒はいかが?(作者:キャンディマン)(原作:HUNTER×HUNTER)

別に彼奴みたいに、何かを欲しいと思ったわけじゃない。ゴミ溜めの中で笑って希望を持てるほど強くないから。▼何時か出ていく、それだけの場所でも、それなりに愛着がある奴等がいた。▼皆さんが死ぬのはそれが理由です!


総合評価:4874/評価:7.99/連載:6話/更新日時:2026年07月01日(水) 22:04 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>