青春記録と不滅のアナタ   作:小説のシメサバさん

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はいどうも、毎度の如く思いつきで新作ばっかり書いて他の作品を更新してない小説のシメサバさんです。
あ、まって叩かないで。という訳で(どういう訳だよ)思いつきで書いたので続くかはわかりませんが楽しんでくれると幸いです。

それでは、本編どうぞ。


プロローグ/⬛︎れて⬛︎んだ⬛︎⬛︎⬛︎

─────雨が降っていた。昼頃のはずの空は暗く陰鬱な雰囲気を醸し出している。

 

 

綺麗に整備されていたであろうアスファルトは大きくひび割れ辺りからは黒煙が空へと昇り、見渡す限りはかつては栄えていたであろう半壊したビルが立ち並んでいる。

廃墟になったビル群が立ち並ぶその一角で二つの人影が破裂音を響かせながら激しく動き回っていた。

 

方や、くすんだ灰色の髪を揺らし狐…だろうか。獣の耳を頭から生やしている()。男は男の背後に聳え立つ一際巨大なビルを背にして背に庇う様な動きをしている。

方や、灰色の腰まで届くような長さの髪を揺らしこれまた獣の耳を頭から生やし黒装束に身を包んでいる小女。その瞳は虚で何も写していないかのようにも、苦痛を感じている様にも見えた。少女は表情を変えず男に接近する。

 

二つの影は一定の距離を保ちながらも時折ぶつかり合ってまた離れる。少女の手には黒一色で塗り潰されたアサルトライフル。男の手にあるのは燻銀の塗装が施されたハンドガン。明らかに異常なその組み合わせは何故かこの曇った空の下最初からそうであったかのようにも思える程自然に思えた。

 

一瞬硬直していた戦況が再び動き出す。男が少女にハンドガンを連射しながら突貫する。少女は放たれた弾丸をまるで作業のように胴体を逸らし避ける。そしてカウンターとばかりに男に向かってアサルトライフルの銃口を向ける。一瞬、銃口がブレた様に見えたがすぐに男に向かって銃弾の嵐が襲い掛かる。

 

普通ならそのまま蜂の巣になるか、すぐ近くの瓦礫に身を隠すだろう。だが、男は背に掛けていた黒塗りの金属製のアタッシュケースのような物を手に取ると一瞬で目の前に展開する。展開されたアタッシュケースのような物は人一人が隠れられる程にまで展開されると同時に銃弾の嵐が盾になったアタッシュケースのような物に襲い掛かる。

 

男はそのままシールドを構え未だ銃弾を掃射する少女に向かって再度走り出す。所謂シールドバッシュと呼ばれるその突進は確かな質量を持って少女に襲い掛かった。

 

だが、少女の方が一枚上手だった。

少女は最低限の動作で突進する男の左真横に跳んで回避すると黒色に塗り潰されたハンドガンを反応が遅れた男の脚に向け、3回引き金を引いた。

 

一発目の銃弾は男の左膝関節に命中し男がバランスを崩す。二発目の銃弾はは男の右(くるぶし)の表面を抉り男の両足が深く傷つき動きがかなり鈍くなる。三発目の銃弾はバランスを崩して倒れ込んだ男の脇腹に命中した。男が突進の勢いを保ったままバランスを崩した為に転がりながらもなんとか受身を取る。しかし男の脇腹からは血が滲み出し男の着ている砂埃で汚れたワイシャツの一部を赤く染め上げる。

 

普通の人間ならそのまま悶え苦しみながらその場でのたうち回るだろう。しかし、男は脇腹と左膝から血を流しながらもヨロヨロと弱々しくも立ち上がり右手にシールドを構え少女の前に立ち塞がる。この先には行かせない、お前を止める、そんな意思がが男の眼にはまだ力強く宿っていた。

 

男は傷ついた足など知らないとばかりに少女に接近し盾で殴り付ける。しかし手応えはなくそこにあったのは空しく空を切っただけのシールドだった。少女は盾を打ちつけられる瞬間に背後へと跳び威力を受け流し男の攻撃を殆ど無害化したのだ。

力を大きく込めて殴りかかった事によって勢い余った男は大きく蹌踉めくと瓦礫を背もたれにその場に崩れ落ちる。

 

静寂。先程まで激しくぶつかり合っていたことが嘘だったかのように感じられる程に両者の間には深く暗い静謐があった。

男は瓦礫にもたれ掛かりながら自分にハンドガンの銃口を向ける少女を見つめる。そして男が何かを声に出そうとした瞬間、四回の銃声が響いた。銃口から煙を上げるハンドガンを握っている少女は静かに男の背後にあるビルの中に入って行った。

 

 

────雨が、降っている。

今ここにいるのは物言わぬ骸になった一人の男。彼は最後に何を言おうとしたのか、少女に何を伝えたかったのか、それを知る者はもういない。あるのはただの骸だけ。

そして再度銃声が鳴り響く。三発、いや四発だろうか。その銃声が何を貫いたのだろう。何を思い撃ったのだろう。答えは誰にも分からない。分かるはずがなかったのだ。

 

 

そして今日ここに⬛︎ヴォ⬛︎スは終わりを迎えた。灰色になった世界を色彩が満たす。空虚な骸が起き上がる。嗚呼、願う事なら─────どうか、どうか彼女に救いあれ。

 

 

 

もう、雨は降っていなかった。

 

 

 

──────────────────────────────────────

 

 

 

そこは、温かに色に満たされた何処かだった。意識は微睡み視界がぼやける。

 

しかし、断片的に移る視界の情報からそこは走行している電車の中だと分かった。

 

何故、自分はこんな場所に居るのか。何故、行き先がわからないのか。何故、何故、何故、何故──────

 

微睡み霞む思考の中で必死に情報を整理する。

 

ふと、ぼやけた視界で自身の座っている座席の向かい側を見た。何故見たかと言われればなんとなくと答えるような。そんな気まぐれ程度に前を見た。

 

そこには、一人の少女がいた。薄い水色の髪を長く伸ばし、口は穏やかな笑みを浮かべている。しかし、本来美しかったはずの白の服は一部が赤く染まり少女にも細かい傷がある。何故、早く助けないと、微睡み霞んでいた思考の中でそんな思考が浮いては消えていった。

何か、声を出そうと口を開こうとするが何故か口は塞がったまま、まるで最初から声を出す機能が無かったかのように口は開かなかった。

 

少女にの口が開き少女は静かに、されど不思議とはっきり聞こえる声で語り始める。だが、それは自身に言い聞かせるような、独り言のような曖昧な雰囲気を出し話し始める。

 

 

 

───────── 私のミスでした。

 

私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。

 

捻れ、歪み、空虚な破滅。

 

結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたとあの人の方が正しかったことを悟るだなんて……。

 

……今更図々しいですが、お願いします。

 

轢ャ謌ク繧、⬛︎翫Μさん。

 

きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。

 

何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、きっと同じ選択をされるでしょうから……。

 

ですから……大事なのは経験ではなく、選択。

 

あなたにしかできない選択の数々。

 

責任を負うものについて、あなたとあの人と話したことがありましたね。

 

あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます。

 

大人としての、責任と義務。そしてあなたの決意と信念、そしてその延長線上にあった、あなたの選択。

 

それが意味する事も。

 

……。

 

ですから、轢ャ謌ク繧、繝⬛︎Μさん。

 

私が信じられる⬛︎⬛︎である、あなたなら。

 

この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を、温かな光に満ちた希望を。

 

そこへ繋がる選択肢は……きっとあなたなら見つけられるはずです。

 

だから⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎…どうか。

 

 

少女の言葉は落ち着き、穏やかな雰囲気を出しているがその言葉に宿っている思いはそう簡単には言い表せないほどの決意が滲んでいるように思えた。

 

鮮明だった意識が掠れる視界が曇り全てがキャンバスに水をぶち撒けたように滲み、薄れ、消えていく。

 

そこで、まるでテレビの画面を消すかのように、自身の意識は完全に途絶えた。

 

 

 

──────────────────────────────────────

 

 

 

 

「─────?」

 

瞼越しの視界に光が差す。

 

目を開ける。開けた視界に映るのは古びたコンクリートの天井。

 

「…知らない天井だ。」

 

不思議とそう呟いた。

 

 




はい。アノヒトイッタイダレナンダロウナー。(棒)
主人公、(恐らく)廃墟スポーン。頑張って主人公!あなたがいないとまた捻れて歪んだ終着点に行ってしまうわ!


次回、主人公死す!

デュエルスタンバイ!
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