俺、魔神になりました
皆さん初めまして! 俺は、
女みたいな名前だけど、男だ。
……って俺は、誰に自己紹介してるんだ?
まあ、いいや。
突然だが、俺は死んだ。
学校の帰り道、トラックが走行中の車道に飛び出した少女を庇って轢かれて。
薄れゆく意識の中で、目に写ったのは助けた少女が泣いている姿。
ちゃんと助けられたみたいで良かった。
産まれて十六年と、短い人生だったけれど、最期に一人の
だが、その死んだはずの俺は目を覚ました。
森の中で。
「なんで!?」
訳がわからない。 ここドコだよ!!
周りを見渡しても木、木、木。
鬱蒼とした森が広がってるだけで人っ子一人居ない。
「……そういやあ、ネットの小説投稿サイトでこの状況と同じのを見たことがあるな……神様転生ってヤツか」
まさか自分がその状況に放り込まれるとは思いもしなかったが……。
とにかく、森から脱出しよう。
歩き始めて数時間。
高い位置にあった陽も傾いてきたが、未だに森を抜けられていない。
「日本にこんな広い森ってあったか? ……ん?」
困ったな〜、 と頭を掻こうとした俺の手が、髪と異なる手触りの物を感知した。 確かめると俺は帽子を被っていた。 それも魔女が被ってそうな三角帽だ。
序でだから、他にも気になっていた事を確かめてみることに。
まず、目覚めてからここまで、全く景色を写さない右目からだ。 失明していたらどうしようと恐る恐る手で触れてみると、そこは革製の眼帯が目を覆っていた。 失明ではなかったことに一安心。 けど、なんで俺は眼帯なんかしてんだ?
まあそこらへんは追い追い確かめるとして。
次に、俺が恰好を確認しなかった一番の原因、
結論。 なんつーう恰好してんだよ、俺。
学生服はどうした。 捨てたのか? 血塗れじゃ使えないだろうけど、だからってこの恰好はねぇだろ。 ……アレ? この恰好、何処かで見たことあるぞ。
その時、運よく湖を発見した。
夕陽に照らされてキラキラと輝く湖面を鏡代わりに覗き込んでみると。
「な、なんで俺は『オティヌス』になってんだよぉーーー!!!??」
湖面に写った俺の容姿は、金髪碧眼の少女。 恰好も相まって……というより、まんま『とある魔術の
オティヌスとオーフィスってなんか似てません?