さてアインスに着いた訳だが・・・王都と違って要はこの村って中継地点の一つだからあまり印象ない*1んだよなぁ・・・LSWの頃ですらここで時間かける人は居なかったし。まぁスライムは有能だけど。
「おお、その紋章!ギルドの冒険者ですか」
『そうだが、何の用だ?生憎ここに留まる予定はないんだ』*2
「そうですか・・・実はここ数日、旧人類の方達の横暴が酷く・・・」*3
なんだ。それなら受けるわ。対プレイヤーの経験値は美味いからな。
『ならこの書類に必要事項を書いてくれ、報酬はそうだな・・・一人につきマナポーション三つでどうだ?』
この村はマナポーションを格安で買えるからな。ぶっちゃけ中級のマナポーションを一つ買うくらいならここで同じ金使えば二つ分くらいの回復が出来る。
「そんな安くていいのですか・・・!」*4
『ああ、俺も彼らには疲れている。ならばいい機会だろうな』
「書き終わりましたぞ、確認してくだされ」
ふむ・・・ふむ・・・
『確認した。どの程度殺せばいい?』
「そうですな・・・特に被害を出してるのは三人。この三人なのですが・・・」
と言って見せてもらったのは・・・*5こりゃ確かにプレイヤーだわ。顔の作りが人形のソレ。*6青髪と金髪と黒髪の男一女ニか。まぁ余裕だろうな。
『わかった。それじゃあ行ってくる』
てことでプレイヤー探しプレイヤー探し。・・・あ、居た。ナンパしてるし・・・ん?あの白ローブ・・・もしや・・・ゲッ!?何してんだアイツらァ!?*7
てことで不意打ち首取り。*8エンハンス掛ければこの程度よな。やっぱフロストオーガが耐久おかしいだけだって。
『大丈夫でしたでしょうか、聖女殿』
「貴方は・・・というかもしや声が・・・」
『ええ。しかしこの呪いは自力で解くと決めてるのでお気遣いなく。私はリューク。王都ギルドの冒険者兼旧人類でございます』
「しかしよく私が聖女であると理解しましたね?確か貴方達は過去の記憶は消えているのでしょう?」
『私だけは覚えていますから。かつてこの世界から音が失われていた時代の人々の営みを、魔王との戦争を、教会の尽力を。それに儀礼剣は貴女方にしか作れませんので』*9
「貴方は聖別を乗り越えた人*10だったのですね。それは・・・羨ましいですね」
『羨ましい、ですか?聖女ならば聖別の儀は乗り越えていると思うのですが・・・』
「私は女神様から直接聖女に指名されただけなので・・・聖別の儀は受けていないのです」
『変わったんですねぇ・・・かつてはそんなの関係ないって強行してましたよ、教会なら』
そもそも教会の表連中は頭のネジ吹っ飛んでたからな。聖女ならば強くあれってだけで背景事情を考慮せず聖別の儀一つで相手を見極めてた*11んだから・・・
「それは・・・」
っと、ジャベリン?しかも氷。珍しいな。
「離れろ下郎!聖女様に近付くでない!」
「ルシア!やめなさい、彼は寧ろ私を救ってくれた方です。恩人に仇で返すような真似は許しません」
「・・・ハッ。冒険者殿、私の早とちりで攻撃してしまい申し訳ない」
『構わない。その鎧、特注では無いが上位の騎士に渡されるもの*12だろう?ならば貴女はきっと素晴らしい騎士なのでしょう。そんな人の判断を私は責めれませんよ』
「む、冒険者にしては話が分かるな。*13この鎧の良さが分かるのか!そうとも、この鎧はかつて世界から音が失われていた旧時代から我が家系にて改良され続けてきた伝統ある鎧なのだ!」
マジ?・・・あー・・・ホントだ。危機察知の魔法が練りこんであるじゃん。こんな鎧作る奴なんざ思いつくのは二人だけ。こんな技術失伝してるだろうし本物なんだろうな・・・
『それでは私はそろそろ。そもそも彼ら三人は元々私の獲物でしたからね。依頼主に報告をしなければ。その後も予定はありますし。ではまたいつか会える日を願っております』
「待ってください!」
『なんでしょう?』
「先日、お告げがありました。スタンピードが王都南で起こるのだと。貴方も手伝ってはくれないでしょうか?」
『その準備をするために今動いてるんですよ。あと半月もないですからね』
「それは・・・!」
『ああ、そうだ。せっかくだし暇な時にこの魔法でも覚えておいてください。貴女ならばきっと使えるでしょう』
そう言って浄滅の魔法陣三種を渡す。
「これは・・・?」
『人の胎内に居る産まれていないモンスターを滅ぼす魔法、産まれたばかりのモンスターを滅ぼす魔法、対象の人が魔物を孕んでいないか探る魔法の三種です、現状きちんと使えるのは私だけですから。聖女に会ったら渡すようにコレの製作者にかつて頼まれたものですから受け取ってください。なにせ今回のスタンピードはゴブリンです。どれだけの人が被害に遭うのか・・・私は最前線でイーターとマザーを相手しますので、街中にまでは確認出来ませんから』
「そうですか、では受け取りましょう。それでは、またいつか」
『ええ』
てことで依頼主もとい
『殺してきましたよ。貴方ならば確認しているのでしょう?』
「ええ、それでは依頼はここに完遂されました。こちら報酬のマナポーション9本です」
『どうも・・・もう少しちゃんと擬態した方がいいぞ、俺だから見逃したが俺の同類が居たらとっくに殺されていただろうからな』
「!?な、何故・・・!?」
バレバレだったんだよなぁ・・・影が他の人より濃かったし。*14魔力の流れが逆方向だったし。ただ暴れてる訳じゃないから見逃しただけで。これが一般NPCを害するものだったら即斬ってた。救われたな。
てことで二つ目のボスは・・・誰だっけな・・・ジャイアント・スネークだったかな・・・ん?なんでこんなに人が溜まってんだ?アレか、ボス待ち。まぁこれがMMOあるあるなのかもな。でも俺は待たないぞ。待つ理由も無いしな。それに今はボス戦中じゃないみたいだし
・・・んんん!?なんで悪魔が出てきてるのさ!?というか聖女は!?あの人は何してるの!?
「あ、おい止まれ!死にたいのか!?」*15
問題はあるがどうにかしてみせる。というか大剣なら多分負けないんじゃないかな・・・階級にもよるけど。
《ボスエリアです。秘匿しますか?》
今回はNoを選択。ある程度全力出して負けたならその姿は見せておきたい。ここが最前線なんだろうし・・・なら成長してくれるだろう。
「ケッケッケッ、また餌がやってきた!何にも知らずにやってきた!」
『悪魔か。しかしその喋り方・・・一部から感じる獣の気配も込みで見るなら・・・マルバスか?』
「その通り!よく分かったな人間!いかにも俺はマルバス!男爵級の悪魔だが旧人類を食べてきた結果子爵級はあると思うんだよ!どう思う!?お前から見て俺は子爵級か!?」
『知らんな。そもそも男爵級も子爵級も雑魚だろ。俺がかつて苦戦したのは伯爵以降だ・・・貴様如きに苦戦するわけには行かなくなったな』
「ほざいてな!冒険者のマーク・・・ギルドがようやく派遣してきたか!聖女には勝てないからと隠れていたが、貴様なら殺せる!殺してやるよ!」
コイツ相手に燕返しは使う必要なさそうだな。武器は持ってない。マルバスはライオンに変化するがライオンはMPを使って攻撃してくるタイプじゃない。なら余裕だろうな。ほら、また鉤爪。だから俺の斬り上げに対応出来ない・・・というか属性もしや火?なら氷が弱点なのはありがたいな
でもマルバスかぁ・・・回復してくるのが厄介なんだが・・・まぁそこはLUK由来のクリティカルで相殺していくか。
振り下ろしには受け流して斬り上げ。火魔法は逆算して消滅。魔属性はガン避け。偶にある横薙ぎは剣で防ぐ。それでも少し吹っ飛ぶのはステータスの差だな。*16頑健で1分に2回復するけど大体1分で20削られる。これってつまりはクリーンヒットがないから死んでないだけでクリーンヒット=死だな、これ。ただざっと見て・・・こっちが一割削られてる間に15%くらい削れてると見た。ならギリギリで俺の勝ちだろ・・・!
「何故だ!何故死なぬ!貴様如きこれまで幾度も殺してきたというのに何故貴様は死なぬ!」
『死神舐めんじゃねぇよカスが!確かに喰らった事で子爵級になったのは認めてやるがな、それでも俺にゃあ勝てねぇよ!』
斬って受け流して蹴って避けて斬って・・・大体10分くらいか?やっと悪魔が地に堕ちた。やっぱりステータス足りてないよなぁ・・・というかさっきのプレイヤー三人でレベルが1も上がらないってどうなんよ。どれだけ雑魚だったんよ・・・やはり数の力はダメだな。ひとをよわくする
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・何故だ!何故貴様如き殺せないのだ!これでは私は・・・!」
『知るかよ。貴様の背景も、今の悪魔事情も、その何もかもを俺は知らない。だがかつて魔王がやらかした事を知っている。かつての悪魔を知っている。だから殺す。貴様らに慈悲はない』
「そうか・・・そうか・・・!貴様があのお方の言っていた悪夢か・・・!ならばここで貴様の魂を殺す!俺の命と引き換えにしてでも!貴様だけは殺す!ォォォォォォォォォ!!!
嘘ぉ!?
『アイェェェェェ!?
というか悪魔ってリバイバル出来たの!?
ソウル・マンティコアについて一つ。
今戦えるモンスターじゃないです本来。バグにバグを重ねれば倒せるけどそれが出来るのはリュークだけです。LSW?ラストガチプレイヤーとかならLv.13でも勝てる人は多いけどね。