STARWARS デロ戦役   作:バケツ頭 小説もどき家

5 / 5
第四話

 第722軍団の分遣隊はストームトルーパーとスカウトトルーパーの混成部隊であった。数は小規模であったが、彼らの多くは実戦経験豊富なベテランである。

 

 第二小隊長であるガイエルは銀河各地を転戦した精鋭であり、彼の部下である分隊長とその指揮下のトルーパー達も選りすぐりだ。

 TS-9941 フレーバ軍曹指揮下の第二分隊

 TK-7165 レイクス軍曹指揮下の第三分隊

 GA-1666 ナーク先任軍曹(とガイエル)指揮下の第一分隊

 

 

 精鋭は精鋭でも、小隊の人員は少ない。それは彼らが激戦区から引き抜かれてきた事を意味しており、定員不足は小隊に限らず軍団につきまとう問題だった。

 

 オレンジの肩章、薄い黒い汚れが所々についたアーマー。都市部の治安維持に回されたトルーパーと比べたら、汚れていても、ガイエルのアーマーとヘルメットは激戦をくぐり抜けてきたベテランにしては綺麗であった。

 

「我々は第433師団の第二大隊と共に正面から攻撃を掛ける。左翼は第433師団の第三大隊が。右翼はデロ惑星政府軍の第117連隊が担当する」

 

 分遣隊の指揮官トロニー中尉の説明をガイエル達、現場指揮官達は黙って聞いていた。

 軍服姿のトロニー中尉は顔立ちが整っている若い将校であったが、その実力は確かな物だった。“クローンの上官を敵陣深くから単独で救出した”エピソードは彼の数多い武勇伝として部隊内で語り継がれている。

 

「攻撃は夜明け。銀河標準時2000に行う。何か質問は?」

 

 一人のトルーパーが手を挙げた。第三小隊のマルナだ。アーマーの右胸につけられたブラスター痕が特徴的だ。

 

「右翼の補強は? 現地人だけに任せるつもりですか?」

 

「補強はない。右翼の攻撃は連隊単独で行う手はずだ」トロニーの答えにマルナは顔を下に向けた。「何か問題でも?」

 

「いいえ、何も」と、マルナ。

 

「地上軍の練度はどうなんです?」

 

 そう質問を続けたのは第四小隊のクレックス。彼は両脚のアーマーを装甲板で補強している。

 

「直ぐに撤退するようでは頼りにできませんよ」

 

「その点は問題ない」と、トロニー。「彼等はこの戦役を耐え抜いている精鋭だ。信用していい」

 

「耐え抜いたねぇ」と、マルナがガイエルに耳打ちする。「攻めあぐねているの間違いじゃないのか?」

 

「重砲の支援もあるし、何も問題ないだろう。お前達は目の前の事だけに集中して部下を導け。いいな?」

 

 沈黙。トロニーはそれを肯定と受け取った。

 

「よし、解散。作戦開始まで待機しろ」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

科(化)学系チート持ち転生者のお話(作者:金属粘性生命体)(原作:多重クロスオーバー)

▼ 数百世紀先の技術と創作上の技術を持って転生した男の好き勝手生活。▼ ディストピアルート、闇堕ちルート、どちらから先に読んでも問題ないようになってます。作者の個人的には闇堕ちルートの方がおもろいと思う。▼(作者の架空科学なので一切整合性はとりません、雰囲気で読め)▼ オタクルートを外伝にしました。↓がリンクです▼ https://syosetu.org/n…


総合評価:3386/評価:7.51/連載:107話/更新日時:2026年05月06日(水) 10:00 小説情報

家出人、別名「歴史の観測者」(作者:未来で勘違い)(オリジナル歴史/冒険・バトル)

ただ自由を求めた旅人が無自覚に歴史の転換点を踏み抜き黒幕扱いされてしまう勘違いもの▼未来で評価考察され、過去と落差があるやつが好きです。


総合評価:7853/評価:8.76/完結:9話/更新日時:2026年06月21日(日) 09:02 小説情報

新人先生はネタバレ生徒しか引けない(作者:KuRoNia)(原作:ブルーアーカイブ)

シャーレに着任したばかりの先生が、シッテムの箱で見つけた『募集』機能。▼それは、シャーレに入部届を出している生徒をランダムで呼び出す、いわゆるガチャのようなものだった。▼軽い気持ちで初回募集を行った先生の前に現れたのは、臨戦状態のホシノと黒いドレス姿のシロコ。▼だが先生は、まだアビドスにも行っていない完全な新人先生だった。▼「うへ……最序盤じゃん」▼「ん、ネ…


総合評価:11489/評価:8.9/連載:43話/更新日時:2026年07月12日(日) 06:00 小説情報

カードゲーム世界で考察配信したら、すべての黒幕だと思われた(作者:マクロコスモス)(オリジナル現代/冒険・バトル)

カードゲーム世界で無名配信者をしていたヒカルは、ある時カードのイラストやフレーバーに関する考察配信をしてみることにした。▼転生者特有のメタ読みを活用した結果、見事にカードの裏に潜む悪の組織の意図に気付き、組織が壊滅。▼周囲からは黒幕扱いされるようになってしまう。▼そんな状況でヒカルは――喜んで配信を続けることにした。▼なぜなら彼は人の嫌がることが大好きな陰湿…


総合評価:13439/評価:8.5/連載:6話/更新日時:2026年07月17日(金) 07:05 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>