『大切な人を救うために死に戻る能力』   作:破れ綴じ

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[18:06] -24


『-24』

 

「……は?」

 

『今日使うから、さっさと学校来て。-24、覚えておいてよ』

 

「いや……ちょっと、待て。おい、何の──」

 

 ……切れた。

 何だ今のは。

 

 今何時……5時半より、ちょっと後、か。

 ……早いだろ。

 なんて時間に電話してくるんだ。目覚まし時計より早いんじゃないか。非常識だぞ。

 あー……目が覚めてきた。朝から聞く嫌いな女の声には眠気を冷ます作用がある。

 

「んっ、ふわぁ……」

 

 ……それで、なんだって? 

 

 -24? 覚えておいて? 今日使う? 

 主語がないし、目的語もないじゃないか。文脈がなさすぎて怒りすら湧いてこないぞ。

 この時間にこの叩き起こし方をする人間が辻セイラ以外にいるなら紹介してほしい。

 というかこの女はいつ僕の番号を手に入れた。君と連絡先の交換をした覚えは無……。

 

 ……。

 

 ……ああいや、一週間前に辻カリンを救うために辻家に泊まっていたんだったな。

 さてはあの時か。僕の目を盗んで連絡先を登録していたのか。きちんとロックはかけていたがあの女のことだ、こっそり覗き見るなんて造作も無いことだろう。普通に犯罪だぞ。

 

「……起きるか」

 

 僕の個人情報がどうなってるかなんて、考えても仕方ない。どうせ「まだ寝ていたい」なんて言える精神状態じゃなくなった。

 -24がなんだ。今日の北極の気温か? 覚えろと言われたからには覚えておいてやるが、こっちは寝起きで気分が悪いんだ。後で絶対説明してもらうぞ。

 

 アラタと母さんは早起きだから、もう起きてるかな。とりあえず、顔を洗わないと。

 まずは部屋を出て……。

 

 

 

 

 

「兄さん、おはよう」

 

 91。

 

 

 

 

 

「……ん? ああ、おはよう」

 

「今日は早いね。何かあった?」

 

「……ああ」

 

「兄さん?」

 

 ……なんだ、これ。

 なんで、アラタの頭の上に──数字が書いてある? 

 

 メモ書き? ……じゃないよな。自分の頭に数字なんて書いても見えないしな。

 仮装か? 今日はハロウィーン? 僕の記憶じゃ今日は七月初頭のはずだが……。

 

 91ってなんなんだ。触って良いのか、これ。

 取れるのか? 

 

「……なんで撫でてくるの?」

 

「いや、ちょっと虫がついてて……」

 

「ん、ふふ。くすぐったい、止めてよ」

 

 あ、92……93になった。

 というかこれ、なんか浮いてるぞ。頭の上にそのまま書いてあるんじゃなくて、ちょっと距離がある。

 透けてる訳じゃないが、かといって実態がある訳でもない……視界に直接写り込んでるような、変な見え方だ。

 

 僕は夢を見ているんだろうか。

 変な目覚め方をして、まだ夢の中にいるんじゃないか。

 朝早くからあんな女の声を聞かされて、体が変な幻を見せようとしてるんじゃないか。

 もっと分かりやすく言えばただ寝ぼけてるんじゃないか。

 

 アラタにはこのことを教えるべき? 

 可愛い弟の頭上に変な数字が浮かんでいる。なんだか気味が悪い、アラタがじゃなくて数字が。鏡を見て来いと言うべきかもしれない。このままじゃ人前にも出られないし……。

 

「兄さんは94なんだね。なんだか嬉しいな」

 

 ……? 

 何を言っている? 

 

「アラタ? 94じゃなくて93だぞ。それに僕を見たところで──」

 

「あれ。兄さん、一週間前のニュース覚えてない?」

 

 一週間前……? 

 

 あー、辻家にいたな。

 当然覚えてないぞ。辻カリンのためにてんやわんやだったから……。

 

 ……んん? 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 ──『6月28日付で予告いたしました能力現象について、予定通り本日7月5日、日本標準時の午前5時に全世界で発動が確認されましたので、改めてご報告いたします』

 

 ──『本現象は特定の能力者による能力の発動です。本能力の効果は「他者が自身に対して抱く感情の一側面を数値として視覚的に表示する」ものです。表示される数値は人間の感情における限定的な一指標であり、対人関係の全容を反映するものではありません』

 

 ──『本能力による物理的危害は発生しません。数値の表示以外に身体的・環境的影響がないこと、本能力の効果内容が途中で変質・拡大する可能性はないことを確認しています』

 

 ──『WPPOは本能力の発動を事前に把握した上で、能力者の特定および確保を目的として意図的に発動を許容しています。24時間以内に能力者の特定・確保を完了し、能力を解除させる予定です。この24時間以内に発生する大規模な問題については既に対策が完了しています……』

 

 ──『……以上が、WPPOからの公式声明になります。市民の皆様におかれましては、数値を過度に重視することなく平常通りの生活を心がけてくださいとのことで……』

 

 

 

 

 

 これか。

 丁度今、ニュースキャスターが読み上げてる、これ。

 

 そういえば、一週間前にWPPOが予告していた気がする。携帯の通知や、ニュースとして色々通達されてはいたような。

 こんなにしっかり報道してるなら辻家でもしっかりテレビを見ればよかったな。作戦会議と称したアレルギーの調査だったり、好奇心旺盛な辻カリンの相手をしていたから気づかなかったぞ。帰ってからも課題の消化なりカラオケの埋め合わせなりをしていたから、結局まともに確認しないまま一週間経ってしまったし。

 

 で、一週間前に予告していた通り、こんな意味不明な能力が世界規模で発動していると。

 さっきアラタの頭の上に浮かんでいたのはそれだな。

 なんならキャスターの頭にも0って浮かんでるし。

 画面越しにも効果あるのかこれ。こわ。

 

「な~るほど。つまりは好感度みたいなものね?」

 

「そういうことか。おかげで完全に理解できた。凄く分かりやすい、素敵だよ」

 

「流石の言語化能力だね。お母さんの子どもに生まれて良かったな」

 

「……息子たちが私に甘すぎるわ~」

 

 96。

 

 今日の母さんは……顔色がいいな。よかった。薬も効いてるみたいだし、朝から声が出てるだけで少し安心する。毎朝これを確認するのが、もう癖になっている。

 そしてその頭上には96。高くて嬉しいというか、なんというか。

 それにしても好感度。そう言われると急に全部腑に落ちてしまう。

 

 つまり今「地球上全ての人間に、『他人が自分に思っている好感度』が見えている」と。

 能力者のおかげで退屈しないよ、全く。

 

 アラタの頭上の91。さっき頭を撫でたら93に上がった数字。

 好感度なら、確かに触れ合いで上がるのかもしれない。じゃあ抱きしめたらもっと上がるのか? いや、中学生の弟を突然抱きしめたら怪訝な顔をされかねないか。しないぞ。

 母さんの96。これも面映ゆいが嫌じゃない。

 なんというか、数字で見せられると照れる。大事にされているのは分かっていたことが……こうして可視化されると受け止め方が変わるものだ。母親としての愛情を感じられる。

 アラタが「兄さんは94なんだね」と言ったのは、僕の頭の上にあった「僕からアラタへの好感度」を読んでいたと。あの時の僕は自分の頭上なんか見えないから何を言ってるか分からなかったが、そういうことだったのか。

 

 ──『物理的被害は出ないとはいえ、全人類に同時に作用する能力です。非常に強力な能力であると言わざるを得ません』

 

 ──『そうですねぇ。能力者一人の力で全人類に影響を及ぼすケースは久しぶりじゃないですか?』

 

「久しぶりね~。非日常って感じがして私は好きよ?」

 

「僕も、こんな能力ならちょっと楽しめそう。お母さんの数値も見れたから」

 

「まぁ、アラタったら~!」

 

 そうだろうか。

 僕は非日常はこりごりです。

 

 しかし……こうして聞くと辻セイラの能力がいかに常識外れかよく分かるぞ。

 能力なんて、「今偶然存在していないだけ」でどんな内容だってあり得てしまう存在。こういった「全人類に影響する能力」だって全く経験がない訳じゃないが……それでも非常に珍しい。

 十年前にも一度あったぐらいか? 世界の歴史全体で見ても百件ないぐらいじゃないか。

 

 それを踏まえても、「人を殺す効果がある」とか「射程が地球全域に及ぶ」とか「時間を巻き戻す」とか。そんな強力な能力持っている能力者なんて……いや、思いつく限りではほぼいない。ただ一人を除いて。

 今のこの能力だって相当に強力だが、彼女に与えられた力はそれを遥かに凌駕する、世界でも有数のものであると……よく分かったよ。

 

 ──『大した効果じゃないのが幸いと言いますか』

 

 ──『何しろ限定的な一指標が見えるだけですしね。ハハハ』

 

 限定的な一指標。

 ということは全部が見える訳じゃない。まあそうじゃなきゃ困るが。

 

 ──『一部では効果が途中から変質するのではという懸念も上がっていますが、WPPOはこれを明確に否定しています』

 

 ──『WPPOが意図的に許容している以上、管理下にあるということでしょう。とはいえ全人類の感情が可視化されるというのは厄介ですがね』

 

 ──『ただ、24時間以内に解決すると言っていますし、大きな問題にはならないのでは?』

 

 ──『一週間前は身構えたものですがねぇ。蓋を開けてみると拍子抜けというか』

 

 そして物理的被害はなし。

 WPPOが能力者の特定に動いている。

 24時間で解決する。

 大規模な問題には既にWPPOが対策済み。

 

 もしその能力者が意図的に発動させているのなら、WPPOが特定後に逮捕、即解除されるんだろうな。逆に無意識下で発動しているのなら、それ専用の対応をして解除できるよう動くんだろう。

 今回は被害の無い能力だから能力者特定のためにあえて発動させていると。防止率100%を誇る組織が言うんだし、もしこれが攻撃的な能力であれば、そもそも発生前に阻止するんだろうな。その場合はおそらく特定ができなくなるということか。

 

 WPPOって変だよな。

 こんな能力現象が起こることを一週間前から予告してたり。

 24時間以内に必ず解決するとか言ってるし。

 今から24時間以内なのに大きな問題は対策済みだとか。

 内部に未来視系の能力者がいるのかな。

 

 とりあえず24時間で終わる。

 過度に心配する必要はない。僕は僕で日常を送ればいい。

 

「じゃあそろそろ支度するか……ああ母さん、朝食の片付けは僕がやるから」

 

「あっ僕もやるよ兄さん。お母さんはゆっくりしておいて」

 

「そう? リモートまではまだ時間あるし……じゃあゆっくりしておくわ。お願いね」

 

「無理しないで。仕事だっていつでも休んでいいんだよ」

 

「……息子たちが私に甘すぎるわ~」

 

 ただ問題は学校だな。

 教室に入れば、クラスメイト全員の頭上に僕への数字が浮かんでいる。嫌でも見えてしまう。

 これは他人の感情を本人の同意なく覗いているのと同じじゃないか。いくらWPPO管理下の一時的な現象だろうと、見えてしまった数字は記憶に残る。プライバシーの侵害だと思うが、拒否する手段もない。

 

 ハルキは何だろうな。

 僕をライバル視する彼のことだし、高くはないかも。ドライな皮肉屋で僕に対しても遠慮がないし、多分そもそも好感度が高いタイプではないだろう。でも小学校からの付き合いだから、低くもないと思いたい。

 

 ……いや、だからこそ見たくないのか。

 分かっているつもりだった関係に数字が付くと、その数字が基準になってしまう。70とかなら安心するし、30とかなら動揺する。気にするなとは言われたが、それでも意外と気になってしまうかもしれない。知らない方が良かったなんて結論は出したくないし。

 

 見たくないな、正直。

 知らなくていいことまで知ってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

「おはようマコト」

 

「お……おはようハルキ」

 

「……75か。まぁ悪くはないね。僕のは見えるかい?」

 

 88。

 冗談だろハルキ。僕達は家族だったのか? 

 

「まあ……うん。そこまで差はない、ほぼ同じくらいだ」

 

「そうか。ふふふ、やはり僕らは良きライバルだということだね」

 

「ソウダナー……」

 

 ……まさかハルキがここまで数値高めだとは思わなかった。

 

 わざわざクラスじゃなくて正門で待ち構えていたのはそういうことか? 

 僕はびっくりしたぞ。めっちゃ楽しみそうな顔で立ってたよな。

 実際には結構差があるんだが、この嬉しそうな顔を見ると訂正する気にならない。

 今は好きにしておいてやろう。実際13の差なんて誤差だ、嘘じゃないさ。

 

 ……しかしこれ、もし僕に見える数字が30とかだったらハルキはどうするつもりだったんだ。

 聞いた側がダメージを受ける可能性もあるのに、躊躇なく聞けるのは自信があったのか。

 

 いつもいつも成績で争い合い、互いに切磋琢磨する仲だとは思っていたが……そこまで慕われていただなんて。ちょっと感激だ。

 もう少し認識を改めておこう。ハルキは親友ハルキは親友ハルキは親友……。

 

「おっ、76になったね。君も同じ気持ちみたいで嬉しいよ」

 

「……」

 

「これからも共に知を磨いていこうか、親友」

 

 ……90。

 考えないことにしよう。

 

 しかし76か。

 やはり、人によって見える数値は違うんだな。それも当たり前か。僕が「アラタに対して思っている好感度」と「ハルキに対して思っている好感度」はそれぞれ別だもんな。それがそれぞれに見えているんだから……別々の人間が同じ光景を見ることは無いんだろう。

 そして、数値はその時その瞬間に感じるリアルタイムの内容が反映されていると。長期的な数値の平均とかではなく、嬉しいことがあったりすると即座に反映される。逆に喧嘩やいざこざが起これば、即座に下がってしまう……と。

 

 しかしこれ24時間以内で良かったな。

 場合によっては普通にトラブルになりそうだ。仲が良いと思っていた人達の関係性に亀裂が入ったり、元々仲が悪かった人達の関係性が悪化したり……面接、商談、外交とかでも影響が出そうな気もする。

 流石に大規模なものはWPPOが対策しているだろうが、個々の問題についてはどうしようもないし。興味深い非日常ではあるが、禍根が一切残らないとは断言できない……グレーな非日常でもある。

 

 それのせいもあって今日は賑やかだ。

 

 ──「お前俺に何点だよ。おらおい何隠してんだ見せろ」

 

 ──「えー見せたくないんだけど。てかそっちが見せなって。手ぇ邪魔」

 

 ──「低くない? ねぇ低くない? 刺す? 刺す?」

 

 ──「うぅ~……安心できるの二人だけなんだけど~」

 

 ──「よしよ~し、ルナちゃんの数字でも見て甘えるがいい」

 

 ──「せ、先輩! 僕の数字見てください!」

 

 ──「見せんな近い」

 

 24時間限定で物理被害もないとなれば完全にお祭り扱いだな。

 不安より好奇心が勝つというか。WPPOが管理していると分かっているからこその余裕だろう。

 まぁ僕だって不安がっていても仕方ないとは思っているから人のことは言えないが。

 

「しかし面白いよね、感情の数値化って。どういうアルゴリズムで計算してるんだろう」

 

「アルゴリズムじゃなくて能力だろう」

 

「能力にだってきっと内部ロジックはあるさ。好意の総量なのか、信頼の深さなのか、それとも親密度なのか。数値化するからには何かしらの基準があるはずだ。気にならないかい?」

 

 まあ能力学とかあるからな。気になる人はいるんだろう。

 ハルキはこういう非日常にあんまり興味無さそうだが……知的好奇心が刺激されてるのか、結構テンション高めだ。自分の感情が丸裸にされていることへの危機感がまるでない。

 母さんやアラタもそうだったし、案外こっちの方が普通の反応なのかもしれない。

 僕が気にしすぎなのか。

 

「僕はあまり好きじゃないな。人の感情を本人の同意なく可視化するのは、プライバシーの侵害だと思う」

 

「相変わらず規範的だね。でも一市民が抵抗したところでどうにもならないよ」

 

「分かってるさ。分かっていることと納得することは別だ」

 

「ま、明日には終わってるよ。24時間の期間限定と思えば、ね?」

 

 それもそうか。

 今いくら考えたところで、WPPOに「特定なんかせずさっさと対策をしろ」なんて殴りこむ訳にもいかないし。もし今回で特定できず、定期的にこの現象が再発するようであればそれはそれで困る。

 今日限定の特殊イベントだと思えば……確かに僕も楽しめるかもしれない。一応、起こりうる問題には対応すると明言されているんだし、人の頭上を見ることを禁止する法律も校則も無い。新規で作られたルールだって今は確認できていない。

 

 なら大丈夫だ。

 珍しい経験ができた、そう思い込むことにし──

 

 

 

 

 

「来て」

 

 ──うぉっ!? 

 

 

 

 

 

「あっこら辻! 君という女は、またマコトを……」

 

「ほら早く、こんなヤツ放っておいて」

 

「おっ……ぐっ……ハ、ハルキ、また教室で!」

 

「マコト!」

 

 こ、この……! 辻セイラ! 

 

 どこから出てきた。百歩譲って急に現れ、僕を連れ出すのはまあいいが……首根っこを引っ張るのは止めろ。息ができないじゃな──ぐえっ。

 あっ待って何度も角曲がらないで締まってる締まってる締まってる。

 人にも見られてる、ちょ、恥ずかしい。

 今朝にも引き続いて今度はこれか。ふざけるなよ本当に。絶対に許さな……。

 

「もう察しがついてるでしょ」

 

「……」

 

 ……いや、まあ……そうだ。

 

 君の身に何が起こっているのかはなんとなく察しがついている。

 これが初めてじゃないんだ。急にこんな方法で引っ張られて、人気のない場所に連れ出されて、そんな切羽詰まった目でこっちを見つめられて、それで何も分からないなんていうほど鈍感なつもりもない。

 

 でも、僕はその『効果』を実際にこの目で見たことは一度もないんだ。

 今更「やっぱり嘘だろ」と攻め立てる気も無いが、急に言われたって現実味を覚えられないのも許してほしい。正直かなり僕の善意と信頼に頼ってることを理解してくれ。

 というか、よりにもよって今なのか。こんな、とてつもない能力現象が起こっている最中で、よりにもよって今起こってしまったっていうのか。正直面倒事の予感しかない。

 

「……ここでいいか。ねぇ、こっち見て」

 

「見てる、見えてるから」

 

「──何が見える? 答えて」

 

「答える、答えるって」

 

 嫌な予感がする。

 正直言うと、ハルキ以上に見たくない。

 でも……見るしかない。

 つまりは結局、そういうことなんだ……。

 

 

 

 

 

「……『-24』」




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