刀藤綺凛の兄の日常記   作:綺凛*凛綺

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久しぶりの二次創作なので駄作ですがよろしくお願いします


中等部(原作開始前)
兄の日常記その1


 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 久しぶりに日記を書こうと思う

 理由としては、この私、刀藤綺優(あゆ)はこの度、水上学園都市アスタリスクの『星導館学園』に進学することになり、親元を離れて寮生活がまた始まるから。

 しかも何を隠そう、特待生枠での進学。

 すごいだろ? ……自分に自慢するの虚しすぎん? 

 

 師匠の元で特訓した以来だな。

 

 お、やっと外にアスタリスク……『六花』が見えてきた。

 続きはまた夜に書こう。鮭のおにぎり美味しい。因みに鮎の塩焼きは好きじゃない。

 

 

 ──あの腹黒女狐マジで許さん。

 

 特待生枠として色々送られてきた書類の中に、ここ『六花』の地図もくれてたからそれを見ながら『星導館』に向かったけれど一向に着かない。

 公用語が英語だから上手く話せなくて、気後れして周りの人に声もかけれないし、本当に困った。

 

 

「──ねぇ、君どうしたの? 迷子?」

 

 

 でも迷ってたら、茶髪(・・)の女の子に助けてもらった。

すごく可愛いくて上手く顔が見れなかった。

 名前はシュビア・リューネハイン。同い年の13歳で彼女は『クインヴェール女学園』に進学するとのこと…………他の学園の子と交流したりしたら、まずいかな。

 

 

「地図見せて? 私も来たばっかりだけど教えてあげれると思うから」

 

「……ん。ありがと」

 

「……ねぇ、この地図出たら目に描かれてるよ? こんなの見たらどこにも着かないって」

 

「えっ。本当?」

 

 

 そしたら彼女は大笑いも大笑い。何がツボったのか分からないけどすごく笑った。

 可愛いからって何でもかんでも許されると思うなよ。可愛いから許す

 

 

「てか綺優、端末は? すまーとふぉん、日本語でスマホ? ケータイ? だっけ? それでナビつけていきなよ」

 

「……!! 日本語上手いね」

 

「日本好きだし何回か遊びに行ってるからね。それでスマホは?」

 

「恥ずかしいんだけど……機械触るの苦手で……ナビのつけ方がわからないんだ」

 

「……ぷ。あははは! う、うそでしょ!? ははは!」

 

 

え、かわいい。笑顔かわいい。なにこの子かわいい

 いきなり笑うなんて失礼だよね? これだから女の子は……やっぱり俺にはパーフェクトシスターエンジェル、綺凛しか信じられる存在はない。

 綺凛の方がかわいいんだからな!! 

 

 

「ごめんごめん。そんな顔しないでよ。はぁー、笑った。だって私たちぐらいの歳で、スマホの使い方が分からないってある?」

 

「……まだ13歳」

 

「日本だとそうなのかな? もしそうならごめんね。貸して? やってあげる」

 

 

 ありがたい申し出だったから端末をシュビアに渡してナビを入れてもらった。

 あとはこれに従って進めば目的地に着くらしい。

 現代科学ってすげぇ。

 早速歩き出そうとしたら

 

 

「……へぇ。信じるの?」

 

「?? なにが?」

 

「君、一回騙されてるんだよ? なのに私のこと疑わないんだ」

 

「え? いたずらしたの?」

 

「いや、してないけど……」

 

「え、うん。なら……着くんでしょ?」

 

「……ぷっ……あはは! そういうことじゃないんだけど。そっか、君がどんな人なのか少し分かったよ綺優」

 

 

 そんなこと言われると勘違いするからやめてほしいよね。切実に。

 今度こそお別れだと思って歩き出そうとしたんだけど、後日お礼がしたいから連絡先を聞いたらもう既に入れておいたって言われてびっくりした。

 どうやらさっき渡した時に登録してくれたらしい。

 このSって文字が彼女の連絡先か。名前をちゃんとシュビアにしてわかりやすくしておいた。

 

 そして今度こそやってきた『星導館』。

 門の前には元凶のクローディアが居てニコニコしていた。

 今回のことで問い詰めたら

 

 

「あら、色んなところを歩き回れて観光できたのですからよかったのでは? 日本語で言うと……一石二鳥ってやつですね」

 

 

 なんなの。ここ。自分がかわいい、綺麗って分かってる女の子たちは全員なにしてもいいの? 

 どうやらいろんなところを散策して欲しくてあの地図を渡したらしい。自作とのこと。

 いい性格してるよね。ひとまずそれは信じることにした。許すかは別としてね。

 

 その後は色々校則やら《星武憲章(ステラ・カルタ)》についての説明を受けて、寮に案内された。

 で、さっきご飯食べて荷解きを終えたところだ。

 1日で女の子の連絡先が2つ……深い意味はないが嬉しい。

 

 親父。あと2年……待ってて。

 情けない息子のだからさ、チーム戦の星武祭(フェスタ)の2つ《鳳凰星武祭(フェニクス)》と《獅鷲星武祭(グリプス)》は難しいかも知れないんだ……《王竜星武祭(リンドブルス)》、絶対そこで俺は優勝する。

 

 寝る前にお母さんと綺凛に電話してから寝るか

 

 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 

 中等部1年になっての初日。

 色んな教材とか貰ったり……なんてなく、今後端末で行われるらしい。機械に慣れてないから不安。

 日本語の翻訳も同時に行われるらしいから助かった。早く英語になれないと。

 

 1日の授業が終わったあと、クローディアに呼ばれて生徒会室へと向かう。

 クローディアが色々お詫びとのことで、英語を教えてくれるとのことだった。素直に感謝だ。

 

 

「ところで綺優。公式序列戦、参加する気はありませんか?」

 

 

 公式序列戦。決闘。《在名祭祀書(ネームド・カルツ)》にそして《冒頭の12人(ページ・ワン)》かぁ。興味がないと言えば嘘だけど、俺の実力でいきなりは厳しいんじゃないのかな。

 

 

「何事も経験、物は試しってやつですよ?」

 

「でも」

 

「《在名祭祀書(ネームド・カルツ)》に入れば恩恵が貰えますし、それこそ《冒頭の12人(ページ・ワン)》になった暁には個人の部屋と毎月報奨金だって頂けます。個人の訓練場だってそうです。あなたの場合、刀藤家の長男ですからお金には困ってないかも知れませんが。あって困るものでもないでしょう? エントリーの方も私の方で進めておきますので、一度参加してみてはいかがでしょうか?」

 

 

 クローディアのセールスが凄い。

 しかもクローディアはこうなるとしつこいんだよな。まだ出会って1日ちょっとだけど、特待生のお誘いの書類を送られた時、偽物だと思って無視してたら10通ぐらい送られてきたからな。

 まあでも、彼女の言う通りやるだけタダ。損はないからエントリーすることしにした。

 

 

「はい。でしたら私に任せてください……ね?」

 

 

 この時のクローディアの笑顔がとてもいいものだったからちょっと怖い。

 え、なんか変なことにエンリトーされてないよな? ガチ心配なんだが。

 

 てか君、生徒会長を椅子にしてましたけど何者ですか? 

 

 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 

 学園生活にも慣れてきて休日の今日。

 散策しに外にやって来た。ここアスタリスクには商業区と呼ばれる場所があり、娯楽施設が沢山あって今日はそこに足を運んだ。

 カフェでのんびりしてると、シュビアと偶然鉢合わせすることに。

 

 

「綺〜優っ! 久しぶり? 元気?」

 

「びっくりした。なにしてるの? 元気だよ」

 

「息抜きにカフェに寄ったの。綺優連絡くれないから生きてるか心配だったよ」

 

 

 笑いながらそう言う彼女。かわいい

 その後他愛もない話をしていると、彼女にどうしてもここ、水上学園都市アスタリスクにやって来たのか聞かれた。

 きっと星武祭(フェスタ)で得られる特権、統合企業財体が叶えてくれる願いが目的なのはシュビアも分かっている。

 その願いがなんなのか聞いてるんだろうな。

 

 

「ごめん。言えない」

 

「っ……ごめんね。ちょっと無神経だったよね」

 

「いや大丈夫。俺が悪い」

 

 

 思わず昔のことを思い出して感情が顔に出てしまった。

 シュビアは少しビクッとなってた。申し訳ないことをしてしまった。

 その後、彼女が盛り上げようと色々してくれたけどぎこちない会話が続き、シュビア電話が鳴って解散となった。この後仕事があるらしい。

 

 また独りになってしまった俺だけど、すぐに今度はクローディアがやって来た。

 クローディアも今日は暇らしく相席すると、クローディアからも星武祭(フェスタ)のことで質問される。

 クローディアに関しては俺の願い事は分かっているから変に隠すことはしない。

 

 

「綺優は《王竜星武祭(リンドブルス)》に出るとおっしゃっておりましたね。《鳳凰星武祭(フェニクス)》と《獅鷲星武祭(グリプス)》は出られないのですか?」

 

「興味ない。(俺が)足手纏いになる。そんなの許せないだろ」

 

「っ!! ……どうやら私は貴方のことを勘違いしていたかも知れません」

 

 

 ……?? 

 どういうわけかクローディアも気まづそうにしていた。

 だって俺はコミュニケーションを進んでとれる人間じゃないから、チーム戦なんて足手纏いになるし、迷惑しかかけないから相手からすれば邪魔だろうに。

 

 

「俺が組める相手はいない」

 

「……恐ろしい人です。自負、されていらっしゃるのですね」

 

「こんなの自慢することじゃない。ただの事実だ」

 

 

 恐ろしいほどにコミュ力がないことは分かってるよ。それを自負してるとか馬鹿にしてんのか。

 クローディアには馬鹿にしないでくれってちゃんと言っておいた。

 申し訳なさそうにしてるから、次から気を付けてくれることだろう。

 誰だって馬鹿にされていい気分にはならないよな。

 

 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 

 刀藤さん大勝利〜! ぴーす! 

 

 今日は遂に公式序列戦が行われた。

 相手は高等部の先輩で、どうやら俺のこと中等部だからって油断してたみたい。

 開始直後に距離を詰めて校章を切って俺の勝ち。

 初の公式戦が金星でよかった。

 刀藤家の次期当主は綺凛にだけれども、俺が負けたら家名に泥を塗ることになる。本当に勝ててよかった。

 師匠から頂いたこの名刀《菊一文字則宗》は本当に最高だ。いつかはバレるけど、この刀の秘密に俺の《魔術師(ダンテ)》の能力も隠せたから万々歳だ。

 

 

「おめでとうございます綺優。まさかその《純星煌式武装(オーガルクス)》でもあるその日本刀の能力を使わず勝利するとは……流石です」

 

「別に。勝つべくして勝っただけだ」

 

 

 刀藤家を舐めんなよ。の意味も込めてちょっとカッコづけて返事を返した。そういう年頃だし許してほしい。

 

 

「そこまでとは……」

 

 

 少しクローディアがたじろぎながらそう言う。

 どうやらカッコづけ過ぎて、逆にダサくて引いてるらしい……焦った俺は思わず口走った。

 

 

「次はいつだ? またクローディアの方で決めてくれていい。ただし相手は慎重に選んでくれ」

 

「はい。次は貴方のご期待に応えられるようにしましょう」

 

「?? 楽しみにしてる」

 

 

 ただ決闘の時、誰も俺の応援はしてくれなくて、勝った後もドームがシーンとしてたのは悲しかったな。

(濡れた跡がある)

 

 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 

 周りが俺のことをめっちゃ見てくる。

 登校中もそうだし教室に入った途端、静かになって俺のこと見てヒソヒソ話してる。

 酷くね? 悲しすぎて辛いので、今勉強してるふりをして日記を書いてる。

 そんなに俺が勝ったのおかしかったかな。

 ホームルームが始まる。続きはあとで書こう

 

 

 

『〜超新星、刀藤綺優。初の公式戦となる序列戦にて《冒頭の12人(ページ・ワン)》序列12位を瞬殺。中等部1年にして《冒頭の12人(ページ・ワン)》入りを果たす。統合企業財体『銀河』は彼に《白夜叉》の2つ名を命名〜』

 

 

 

 なにこれ

 

 

 

 

⭐︎月*日

 

 

 

 

 昨日はあの後クローディアを問い詰め、色々あって日記を書き忘れてた。

 

 どうやらあの公式序列戦はクローディアが申請する際に仕組んでいたもので、相手は序列12位の先輩だった。

 相手が油断していたから勝てたもの、本当は俺が負けていた可能性もあるわけだ。

 そんなダサいことは家名のためにも言えないので、上手く誤魔化しておいた。

 本当にやめて欲しいよ。

 

 でも不幸中の幸い? 個室が貰えたのはでかい。

 昨日の夜遅くに、個室へと荷物を運ぶのに大変だった。

 相部屋に人は居なかったから1人なのは変わらないけど、こっちの方が気が楽だよね。

 それと昨日シュビアからお祝いのメールが送られてた嬉しい。

 

 何はともあれ勝利は勝利だ。素直に喜ぼう。

 お祝いにちゃんちゃん焼きでも食べますかね

 

 

 

 

 

 

 





最後まで読んでいただきありがとうございました。

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