兄の日常記その8
ふぅ。今日も濃い1日だったな。
襲撃犯の犯人だったキノコを現行犯逮捕して、クローディアたちが引き取った後、俺は綾斗達がいる屋上へと向かった。
なんかすごくいい雰囲気で出るのは申し訳なかったけど、声をかけた
「《
「あ、綺優……まあ、そんなところだ」
「おかえり綺優。いてて、サイラスは?」
「クローディアが連れて行ったよ。それはそうと綾斗、随分と疲弊してるな」
「あはは、まぁね。ちょっと無茶しちゃってさ」
起き上がれないほどに本気だったってことだよね。
すごいな。そんなにキノコが憎かったのか。
《
ともあれ無事解決で終わり。明日からまた平穏な学園生活だ
『最恐の魔女、オーフェリア・ランドルーフェン復学』
今日はこのニュースで待ち切りだった。
ついにオーフェリアの復学、半年に近い期間を謹慎されていた。
そして突然また話題に上がるのが《
実際その通りだし俺もそう思う。
まあこの話はもう今まで何度もしたからいいや。
とりあえず、綾斗とユリスに《
そこの2人が組んだことに紗夜は叫んでいたけど、びっくりするからやめてほしい。
最近自分の剣技に行き詰まりを感じていたけど、クローディアのおかげで見えたものがある。
明日からも頑張ろう
今日は六花の生徒会長たちが集まって会議、六花園会議をする日だった。
なんか特例で生徒会長たちは付き添いを1人連れて参加するとのことで、クローディアに連れられ俺は参加してきた
「なんと!! 《白夜叉》の小僧ではないか! 久しいの!」
『界龍』の幼女にそんなこと言われたけど全く記憶にない。これで序列1位で《万有天羅》ってまじ? と思ってちょっかいを出そうとしたら
「かか。私を焦らしてどうするつもりじゃ? ここを消し飛ばす気かえ?」
「ッ……すみませんでした。つい興味本位で」
「うむ。素直が1番じゃのう。儂も前回お主にちょっかいをかけたからな。これで手打ちとしよう」
寒気がゾワゾワと走った。もしかしたらオーフェリアより強いんじゃないかあの幼女……ふぁんしんるー? だったけ? 大人になったら恐ろしいよ。
その後はアーニーが進行役として纏めながら色々と話が進み、直近の出来事関連の話になった。
当然『星導館』であったことは既にバレているわけで、アルルカントと共同開発をすることになって、周りに怪しまられたり、人工知能を与えた機械を
「むー。つまらんのう。お主らは皆反対か? 一緒に来ている生徒たちはどうじゃ? 試しに挙手してみるがよい。儂と同じで賛成の者」
俺しか手を上げなかった。星露は「ほう! やはりの! 信じておったぞ《白夜叉》!」なんて目を輝かせていて、周りは正気か? って俺のことを見てた。
別に良くない? 参加させても。人工知能を与えたところで本質は変わんないって
「……それはどういう意味だ?」
アルルカントの生徒会長と一緒に来た黒ギャルみたいな子がそんなことを聞いてきた。言葉通りだけどね
「そのままの意味だけど? 人工知能を与えたところで高価な機械に変わりないでしょ」
「相手にならない、そう言いたいのか?」
「武器として持ち込んだら破壊されちゃうけど、生徒として認めて貰えれば《
「貴様!!」
「みんなも考えて見てください。わかるでしょ?
人工知能を搭載した機械なんて高すぎて壊す側にも精神的負担があるよな。
後々になってこれ幾ら掛かってるので賠償してください! なんて言われても困るし。
俺には無理。加減なんて出来ない。全部斬って破壊する自信しかない。
ならみんなで気をつけましょうね、ってなった方がいい。それに新しい試みはいいことだ。
実際図星だったみたいで女の子も険しい表情で肩を振るわせていたし。
今までにかかった金額を考えてるんだろう……可哀想に。報われますように
「……いや待て、そういうことか。流石だよ綺優。やっぱり君は只者じゃないね」
「え?」
「認めなければ武器として大量投入できる。だけど認めれば出場枠は二枠で済む。そういうことだね?
仮にもし、本当にその人工知能が我々人間、《
「……クソが。おいアルルカント、テメェら最初からここに落とすつもりだったな?」
「綺優……本当にそこまで読めていたのですか?」
「ほっほ。そういうことか。流石じゃな《白夜叉》。《
「そうですね……ですが今はそれを甘んじて受けましょう」
全員の視線が俺の方へ向いてた。
マジで何がなんなのか分からないけど、とてもなんのことですか? なんて言える雰囲気じゃなかったから俺は頷いた。
アーニーが「流石は僕の好敵手だ」なんて言ってたけど本当に意味がわからない。
助けてクロえもん。
そういえば、なんか今日アルルカントから生徒が来る予定だったけどまた後日になった。
クローディアが俺のせいって言ってたけど心当たりないんだけどなぁ
副会長としての仕事を終えた後、綾斗たちのいる訓練場に向かってると、やけに大きな入り口……風穴ができていた。
中にはユリスや綾斗は勿論、紗夜にクローディアとまさかのレスターまで。
しかもアルルカントの生徒が2人もいた。1人はこの間の六花園会議でいた黒ギャルだった。
すごい場の空気は悪くなっていて、様子見を見ながら近づくとこちらに黒ギャル……カミラさんが気づいた
「エルネスタ」
「……へぇ、君がか。やっと直接、顔を拝めたよ《白夜叉》くん」
遠目で見てもニコニコと笑顔を浮かべていた白衣を羽織った生徒、エルネスタさんに敵意丸出しの顔でそう言われた。マジで俺なんかした?
「あたしの人形ちゃんが無駄に壊される高価な物だって?」
「無駄じゃなく勿体無いと言ったんだ。安くはないんじゃないか? それを何個も壊されて困るのはそっちも嫌だろ」
「……言ってくれるじゃない。なら壊れないやつ作ってあげるよ」
「本当か? それなら気兼ねなく戦えるから楽しそうだ。ああでも、無理はしなくていいからね」
ただでさえ今のでも難しいだろうに、そこから更に性能を上げて作るなんて大変そうだもんな。
無理して好きなことが嫌になったら、他人とはいえ悲しくなる
「ッ……にゃはは、あたしアンタのこと大っ嫌い。行こカミラ」
「……《白夜叉》お前が言った数々の言葉、
なんか2人ともすごい俺のこと憎い仇みたいな感じで睨んでたんだけどなんで?
だって壊れない物を作ってくれるんでしょ? 人工知能を搭載した強いロボットと戦えるなんて、男の少年心のど真ん中を撃ち抜いてるじゃないか。
そりゃあ喜ぶじゃん……言い方おかしくないよな?
あ、そうだ。撤回といえば。去っていく2人に紗夜が待ったをかけた
「なら私に対して言った言葉も撤回してもらいたい」
「先ほども言った通り、撤回するつもりはない」
話を聞くとどうやら紗夜のお父さんが娘のために作った銃の武器を侮辱されたらしい。
なるほどなら怒って当然だった。
撤回させたいなら
それを言い残して去って行ったんだけど
「綺優、力を貸して」
「俺?」
「うん。私と一緒に《
「まぁ!」
「なっ!? 沙々宮本気か!?」
「紗夜!?」
クローディアとユリスに綾斗が同時に驚いていた。
いやまあ俺も驚いたけど
「悪いけど俺
「さっきロボット楽しみにしていると言った」
「それは別に
「強いやつと戦える」
「『星導館』にもいっぱいいるよ」
「お祭りで楽しい」
「祭りなら日本みたいな血生臭い物じゃないと嬉しいかな」
「む。なら恋人のために出るべき」
「……うーん」
シルヴィのため、ねぇ。自分で叶えたいっていう意思を尊重したいから断ったんだけど、紗夜にこんなことを言われてしまった
「なぜ? 本当に好きならその人のために尽くしたくなるのは当然」
「それは……」
「なら綺優は恋人のために全力で尽くすべき。憐憫とかじゃなく、ただ恋人に喜んでもらいたいと思って、笑って欲しいと頑張る分には問題ないはず。違う?」
「……」
「綺優、恋人の願いを叶えるために綺優が頑張るの何も変じゃない。寧ろ賞賛される行動。私と一緒に《
「……クローディア、《
「……わかりました。生徒会長の印章をお貸ししますからご自分でどうぞ」
「助かる」
この時、振り返ると綾斗とユリスの2人と目があった。
もう
「そういうわけだから、2人ともよろしく」
「全く……随分と厄介なやつが出場を決めたな」
「同感。こればっかりは笑えないよ」
「綺優、感謝する。ありがとう」
俺は紗夜と《
そしてウルスラさんを見つけてシルヴィに会わせる。それが俺の為すべきことだ
綺凛と綾斗が決闘をした。結果的にいえば綺凛の勝ち。
どうして決闘に至ったのか綺凛に聞いてみた
「兄さんや会長が認めている天霧先輩が気になったんです」
「どうだった?」
「とてもお強い方でした。ただ終始、天霧先輩が早期決着を狙っていて……それが少し気になりました」
「気になった?」
「はい。焦らず戦いが続いていましたら危なかったかも知れません。天霧先輩も分かっている筈ですが、どうしても決着を急いだのか気になってしまって」
ユリスと何か約束をしていたのかな?
気になるから明日綺凛と一緒に本人に聞きに行こうと思う。
見た感じ綺凛も不完全燃焼みたいだし。それがどれだけスッキリしないのかは俺がよーくわかってるから
NEW→綾斗&ユリス、鳳凰星武祭√ハードモードに突入しました
最後まで読んでくださりありがとうございました!
また評価で一言にとてもありがたいお言葉ありがとうございます泣
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次回もよろしくお願いします!
次回は綺凛の日記です!