今日はシュビアに誘われて、アイドルのライブに行った。
シルヴィア・リューネハイムさんのライブ。
シュビアにすごい似てて、声も少し似てるからびっくり。
シュビアは他の友人たちと来てるみたいでライブは1人で見たけど面白かった。
ただ隣にいたスタイルのいい大人の女性が
「シルヴィのライブはどうですか?」
と聞いてきた。
素直にすごくいいと答えて、また来たいとも伝えた。
その後少し喋って、外で余韻に浸っているとシュビアがやって来た。
感想を聞かれて最高だったって答えたら、まるで自分のことの様に喜んでてやっぱりシュビアは優しいんだなって。
まあそうだよな……お姉ちゃんがあんなライブしたら妹として嬉しいよね。
俺の英語力? が弱くて勘違いしていたけど、シュビアのファミリーネームはリューネハイム。
そう、シルヴィアさんはシュビアのお姉さんだった。
これなら似てる理由も喜ぶ理由もわかる。
俺だって綺凛が何かするだけで喜んじゃうんだから。
そしたら帰り道に《レヴォルフ》の生徒に襲われた懲らしめておいた。
シュビアに手を出すとか許さん。そう倒れてる2人に睨んでおく。
振り返ったらシュビアが少し不安そうにしてたから、綺凛にする時の様に手を握って寮まで送り届けた。
女の子からしたら怖いよね。いきなり襲われたら
学園生活にも慣れて来たこの頃。
最近は《
流石に舐められすぎ。みんな真正面から素直にくるもんだからすぐに終わる。
ちょっと鬱陶しい
オーフェリア……名前覚えたからな。
今日は休日で《六花》を散歩してたら再開発エリアに迷い込んだ。
《レヴォルフ》の生徒たちがちらほら見えて廃ビルのあるところに辿り着くと、髪が真っ白の女性を見つけた。
するといきなりだよ?
「あなたは──《白夜叉》……そう。刀藤綺優ね」
攻撃して来た。やばくね? 《
思いっきり弾き飛ばされて、壁に激突。この時の俺はオーフェリアのことなんて知らないし、初対面だから余計驚くよ。
しかもそれで襲われたら当然、腹は立つわけで
「え、なに。アンタ誰?」
「……オーフェリア・ランドルーフェン。周りからは《孤独な魔──」
思いっきり殴り飛ばした。
俺は特殊な訓練を受けてて男女平等に殴れる。
師匠が言ってたけど「困ったらとりあえず斬りましょう。大抵のことは斬れば解決しますからね!」これは流石にやばいから殴るようにしてる。
「痛いわ」
「そりゃあ痛くなるように殴ったからな」
「そう。でもいいの? その右手、もう使えないわよ?」
そう言われて自分の右手を見ると変な煙を出しながら腐食していた。
そこで俺はオーフェリアの《
《
右手に《
そしてそこを俺の《
「あなた《
「《超速再生》それが俺の《
「……ふ、ふふ。ええ、言わせてもらうわ。オーフェリア・ランドルーフェンは刀藤綺優、あなたに《決闘》を申し込むわ」
互いの校章が光った
「受けてたつ。くたばれバカ」
思いっきり殴りかかる。でも今度は瘴気の壁で防がられた。
右手が蝕まれるけど関係ない。侵された場所は破壊して《再生》を繰り返す。
ずっと拳を繰り出して手に意識が向いたところで、全力で足を振り抜いた。
瘴気の壁を破壊してそのままオーフェリアを廃ビルの壁に叩き込んだ。
右脚がぐちゃぐちゃになったけど《再生》で治す。
そしてオーフェリアが叩きつけられた反動でビルが倒壊。
追撃しようとしたら胸の校章が輝き出した。
「そこまでだ! この決闘、を破棄させて貰う」
最強の《
ヘルガさんが持つ権限で俺とオーフェリアとの決闘が強制的に終了された。
どうやら《
この人に逆らってもいいことはないので素直に矛を納めることにした。
「全く……決闘でここまで被害を出すとは……2人とも! 決闘するならばもう少し周りに配慮して闘え」
「……《白夜叉》、今日のところは帰るわ」
「まてオーフェリア。それに刀藤綺優も。決闘で起きた被害はお前たち2人の学園それぞれに物的損害の賠償をしてもらうことになる。分かっているな?」
《
決闘において起きた損害は生徒の所属する学園で負担すること。その際、決闘をした生徒にもなんらかのペナルティが課せされる場合もある
「ええ。また会いましょう。次は
オーフェリアはそれだけ言い残し帰って行った。
その場に残ったのは俺と《
オーフェリアが去ったのを確認してから話しかけて来た。
「さてと。久しぶりだな綺優。元気だったか?」
「……お久しぶりですヘルガさん。それなりに」
「久しぶりの再会がこんな形になるとは思ってなかったぞ。総司は?」
「師匠も多分元気です」
俺の師匠は昔、《
そのあと注意されてとりあえず解散となった。
オーフェリア。オーフェリア・ランドルーフェン……ランドセルめ。覚えたぞ。次会った時は全力でぶん殴って蹴り飛ばす
とりあえずクローディアには電話で報告しておこう
どうやら今日、正式に《
クローディアに勝敗がどうなったか聞かれたので、正直に答えた。
流石に女性には負けんよ。こんなこと言ったら怒られそうだから、流石に心の中で。しぃー。
書類には《
手の内を晒すのは馬鹿のすることだって師匠も言ってたし。
特待生枠を使う以上、大抵のことは許してくれそうだし、後日言っても怒られないかなって。
俺の《
《
とても便利な能力だ……綺凛に感謝しないとな
ひとまず決闘の時の詳しい状況だけ説明して、今日はお開きとなった。
なんか疲れたみたいで勉強はまた今度だってさ
今日は序列1位の人と対決だった。
強いは強いけど……勝ってしまった。
俺はひょっとして実は割と最強の部類に入るのでは?
なるほど。納得した。
確かに俺は強い。それは自信を持って言える。でも世の中俺より強い人なんていっぱいいる。
それこそパッと10人はすぐに言えるぐらいには。
でもそんな俺が勝てた理由……なんと《星導館》はここ数年の
言っちゃ悪いけど、《クインヴェール》に《アルルカント》は自身のアピールや売り込み、研究成果の発表、などの場として
そんな2つの学園より下なんだ……強い人なんている訳がなかった。
最初はクローディアがどうやって自己判断で俺のことを特待生枠で呼べたのか不思議だったけど、《銀河》なら俺の経歴は全部知っているんだろう。
こんな学園の状態なら、期待してしまうのわかる。
「……困ったな」
「何が困ったのですか?」
この時、責任の重さに思わず呟いた発言をクローディアに拾われた。
クローディアの母親は《銀河》の幹部のイザベラさん……そんな彼女に俺が心の中で日和っているなんてバレたら、どうなるか分かったもんじゃない。
期待されている以上、応えなくちゃ。
これから序列1位らしく振舞っていくことにした。
「あっさりと1位になったこと」
「はて。それが何故困るんですか?」
「もうこの学園には上が居ないってことでしょ? 退屈だよ」
「……申し訳ございません」
「いや。クローディアのせいじゃないから」
どうなんだろう? ちょっと強者っぽく振る舞えたかな?
夏休み。アスタリスクでは《
俺は出る相手が見つからなかった(探してみたけど居なかった)ので帰省することにした。
それと空港で友達が出来た。アーニー。《聖ガラードワース》の生徒で、卓越した剣の使い手だった。
落としたパスポートを拾ってくれて届けてくれた。
ありがたい。お礼に食事を一緒にして、食後の運動ってことで軽く剣を交えた。
久しぶりにまともに剣を交えられて嬉しい。
「綺優はすごいね。これならどうかな?」
ほぼ同時に放たれる3方向のからの剣。
確かにすごい。でも剣を振るう際に大事なのは間合い。それに
少しだけ後ろに下がればその剣は僕には届かなくなる
「ッ……!! 読み……切ったのかい? 僕の剣を?」
「……? 相手の剣の間合いを把握するのは剣士として当然じゃない?」
「……は。はは! 綺優、君は最高だよ!」
アーニーは今後きっと強くなれる。
まずは剣士の基本。相手の剣の間合いを知るところから……だね。
家に帰ると家族が迎えてくれて、叔母様と綺凛はどうやら出稽古に行っているらしい。
明日には帰ってくるから今日はゆっくりしよう。
実家のご飯は最高だった。大浴場を貸し切りで入るのが楽しみだ
「──お兄様、おかえりなさい!!」
翌日の今日。
朝外で素振りしていると綺凛が帰って来て、抱きついて来た。
可愛い。綺凛はひょっとしたら天からやって来たのでは?
こんな可愛い天使を妹で持ってしまった俺はきっと全ての運を使い果たしており、その大罪で地獄に堕ちるんだろうな。
でも仕方ない。だって綺凛が妹なんだ。その時点で勝ち組なんだから
「学校生活はどうですか? お友達はできましたか? こ、ここ、恋人もできちゃったりしますか?」
「楽しいね。退屈はしないかな。友達はまだ3人しかいないんだ。恋人もいないよ」
「そうなんですね……お兄様と早く同じ学び舎に通いたいです……そしたらまた毎日一緒にいられるのに」
泣きそうになってる綺凛。もう可愛いすぎて死んでも良いかもしれない。
いや父さんを助けるまではダメだ
「綺凛、兄さんでいいよ。家族水入らずなんだから気にせずにね?」
「は、はい! 兄さん! あ、あの! 久しぶりにその!」
「いいよ。道場行こうか」
「っ!! はいっ! ありがとうございます!」
綺凛は剣が好きだ。天才だ。俺にはできないことができる。剣に愛されている。
久しぶりに綺凛との立ち合いは楽しかった。
まだ10歳の綺凛は既に《連鶴》を扱える。まだ粗は目立つものの、はっきり言って異常。天才としか言いようがなかった。
俺が《連鶴》を扱えるようになったのは12の時。自分でも早い方だとは思ったけど綺凛は更に上だった
「そこっ!!」
「……!」
「はぁぁぁ!!」
「いいよ。すごく良い感じだ」
今こそまだ余裕があるけれど、数年後にはどうなっているか分からない……そんなことを考えていると、綺凛が立ち止まった。
俺はそんな綺凛に首を傾げると質問される
「あ、あの兄さん! ほ、本気でやっても平気ですか?」
どうやら綺凛の中ではもう1段階か2段階、上の動きがあるみたいだった。
それに頷き見せてほしいと言うと、綺凛の雰囲気が──瞳が変わった
「行きます……ッ!」
「……ッ!?」
振り下ろされる直前、受けようとしたら剣が途中で軌道を変え、死角から迫る。
剣に乗せられた剣気で気づき咄嗟に避ける。
そのまま綺凛は追随して来て、先読みされているとしか思えない動きをして来た
「綺凛も使える……のか」
「えっ……これは……兄さんもまさか」
瞳に《
俺はこれを勝手に《千里眼》って呼んでいる。
綺凛はそこで集中力が切れて、倒れ込んでしまった。
そのあとは一緒に大浴場で汗を流した。
本当に綺凛はすごい。
《千里眼》はついこの間、訓練してる時に発現した能力で、綺凛もきっと独学で身につけたんだろう。
昔から目がいいとは思ってたけど……本当にすごいな
今日はシュビアから電話がかかって来て、少し話した。
どうやら今度YouTubeでライブがあるから見てほしいとのこと。
シュビア本人のライブかと思ったらシルヴィアさんのライブみたいだ。
シュビアのライブはいつあるのか聞きたいけど、こう言った質問が地雷になることがあると俺は分かっている。
本人は頑張っているのに中々、結果と成果がついてこない時は誰にでもある。
だからシュビアのライブはシュビア本人から言ってくれるまでは俺からは聞かない。
いつかシュビアのライブにも行きたいな
綺凛を放置しちゃったせいか少し拗ねちゃって申し訳ない気持ちになった
反省
「──綺優、本当に刀藤流は継がんのじゃな?」
叔母様からそう聞かれた。今まで何度も繰り返し問われて来たモノ。俺は継がないと決めている
「はい。綺凛が継ぐべきだと思ってます」
「……本当にそれでよいのか?」
「構いません。自分は師匠の剣を継ぐことにしましたから」
「ふん……やはりお主を沖田の元へ送ったのは失敗だったか」
「そう仰らないで下さい。綺凛は……俺よりも強くなります」
今後刀藤流を扱うのを禁止にされても仕方ないと思っていた。
実際に俺に刀藤流を振るう権利がないと思い、綺凛との手合わせの時も自主練の時以外は振っていない。
そんな俺の心を見透かしてか、叔母様は気にせず振っていいと言ってくれた。
本当に感謝しかない。必ずお父さんを助けてみせる
アスタリスクに帰って来た。綺凛との別れは寂しいけれど、またすぐ会える。
今度は冬に帰省する予定だ。
そして今日は遂に《
優勝は《界龍第七学院》だった。《星導館》はベスト16。順当だろう。
こんなことなら俺が誰か適当にペアを見つけて《
2対1になれば流石に勝てないよな。
油断することは悪いことだ。だからお父さんを犠牲にしたんだから……
生徒会選挙が終わり、クローディアが正式に生徒会長に任命された。
中等部1年なのにすごい。
クローディアが生徒会長になったので、訓練場の使用申請をお願いした。
身内の方がやっぱり何かと頼みやすいよね。
「よし。早速本気で振るってみよ」
師匠曰く。俺は他の《
だから剣に《
『いいですか綺優。我々《
ましてや他の人よりも……まぁ? 師匠である沖田さんには及びませんけど??? 少し《
ここには色んな人が住み込みで働いていますから決してやらないように』
師匠には及ばなくてもそれなり武器になるはず……と思い試してみた。
実家も叔父様や住み込みで働いているお世話係さんもいるから危なくてできなかった。
でもここなら俺1人だし気軽にできる。
師匠からもらった日本刀は《
だから俺はできる限りの《
そしたら──
「──クローディア、訓練場の天井が崩れた」
壁にはでかい斬撃の切り傷が入った。
なるほど。こんな感じなるのか。
師匠とかビーム撃ってたし人によって違うのかな。
とりあえずクローディアには訓練場が脆くてダメになってたことを教えてあげた。
きっと今までそれなりにやれる生徒がいなかったせいで気づかなかったのだろう。
早めに気づいて誰かが怪我する前でよかった
最後まで読んでくださりありがとうございます。
ちゃんと完結させたいので駆け足で行きます
またよろしくお願いします