たくさんのお気に入り登録と、誤字脱字報告ありがとうございます!助かります人
序列1位と綺優との公式序列戦。
結果は綺優の勝ちでした。
いつも通り瞬足による抜刀で終わらせようとしましたが、流石に思い通りには行かず止められてしまいます。
何度か剣を交えると、隙をついて相手を蹴り上げ悶えているところに校章を破壊。
無駄のない戦いでした……。
ただ……ただ、あのですね……その、日記に書くのは憚れるのですが……綺優が蹴り上げた相手の部位がその、殿方の大切な場所で……相当痛いと聞いておりますが平気だったのでしょうか?
《
……黒寄りのグレーですね
「──《星導館》がシーズン成績6位の最下位……そりゃ強い生徒がいないわけだ」
綺優に現状の《星導館》の状況を教えてあげますと、そう答えられました。
正直に申し上げますと私自身はそこまで何とも思ってませんが、綺優を特待生枠として招いた以上は、成績を上げて欲しいところではあります。
「……困ったな」
「何が困ったのですか?」
「あっさりと1位になったこと」
「はて。それが何が困るんですか?」
「もうこの学園には上が居ないってことでしょ? 退屈だよ」
「……申し訳ございません」
「いや。クローディアのせいじゃないから」
何も期待していない瞳……だから彼は《
強さを求めて……強さへの渇望……もしかしたら綺優の
「ご期待に応えられるよう頑張ります」
「え? あー、うん。無理はしないでね」
もしかしたら私のこともすでに……いいえ。夢の中での彼は間違いなく綺優。
ならきっと……綾斗はどこにいるのでしょうか
今年の
綺優は興味がないようでして実家へと帰省しております。
彼がこの学園にいない事になぜか、ほっとしてしまいました。
なぜでしょう?
「やぁミス・エンフィールド久しぶりだね」
「クローディアで構いませんよアーネスト」
「それではお言葉に甘えて」
今日はアーネストと会ってきました。
私と直接会ってお話しがしたいとのことでしたので。
内容は誘われた時点でおおよそ予想でき、そしてその予想は的中しておりました。
その予想とは当然──《白夜叉》刀藤綺優のことです
「昨日、偶然空港で出会ってね。《白夜叉》に」
「あら、そうでしたか」
「ああ。落とし物を拾ってあげたお礼に食事に誘われたんだ。で、その後に軽く運動をしようということで剣を交わさせて頂いたよ」
「……何も損壊とかしてませんよね?」
「……? もちろんだとも」
思わずビクッとなってしまい尋ねました。
この間の《
「途中から熱くなってしまってそれなりに本気で打ち込んだんだが──彼はすごいな。
「それは生徒会長、アーネスト・フェアクロフでは勝てない……という意味ですね?」
それに彼は頷きました。
どうしてそんなことを私に教えるのか疑問に思っていると、彼なりに答えてくれました
「次の《
「……貴方が言うと実現しそうなので恐ろしいですね」
「もう全部は言わなくてもわかるだろ?」
「挑戦回数がリセットされたら、
「──ああ。そのつもりだ」
「あらでもよろしくて? あなたの、5代目《剣聖》と言われる所以であるその白の魔剣、《
「私も──いいや、俺も最初はそう思ったよ。だけど綺優に対してはどうやら本気でやってもいいみたいだ」
四色の魔剣のその内の1つ、しかも私欲を禁ずるデメリットがある白の魔剣から本気で戦う事が許可された相手綺優……恐ろしいと思うのと同時に、どうなってしまうのか純粋に気になってしまいました。
そのあとは軽く近況報告と雑談を交えアーネストとお別れしました
《
綺優がいないおかげで少しスッキリしております。
彼がいると何故かハラハラさせられますから。
ここ最近は時間に余裕ができたので引き続き綾斗の情報を集めております。
夢の中で綾斗が使っていたあの剣術……中々見つかりません
今日は《
結果は『
また本日は綺優がアスタリスクへ帰ってくる日でもあります。
お土産で鳩サブレと東京バナナなるものをいただきました。とても美味しかったです
生徒会長となった初仕事が《銀河》への報告と業者の手配なのはどうなってるのでしょう?
ことの発端は……そう。綺優が訓練場の申請をしたことでした。
そこで私は許可をしたのですが……その数十分後に生徒会室に居ても聞こえるほどの騒音が聞こえました。
外を見ると訓練場の方向から煙が上がっており、何事かと思っていると内線の電話が。もちろん綺優です。その内容が──
『──クローディア、訓練場の天井が崩れた』
ああ、私の脳が理解することを拒否しようとしております。
綺優、曰く訓練場に不備があったとのことですが今月の頭には点検が済んでおり、手を抜いたとも思えません。
どう言った経緯でそうなったか聞くと、《
これを上層部に報告すればいいんですね! とはなりません。は? となるのが目に見えております。
目頭を押さえている私の肩を綺優が軽く叩くと、こんな言葉をかけてきました。
「クローディア、お前の初仕事は報告書作りじゃなくて俺の訓練場の申請を許可することだから、安心していいぞ」
心の底から黙って欲しいと思いました。
気のせいか気分もすぐれないです
時間が過ぎるのは早いです。
気がつけばもう秋が終わり、冬の始まりです。
ついこの間まで《
『ねぇ〜聞いてるのー? クローディア』
そう通話で尋ねてくるのはシルヴィア・リューネハイム。
前に綺優に連れられ、彼女のライブに行った時にシルヴィアと連絡先を交換することとなり、今では友人のような関係にまで進展しました
「はい。聞いてますよ。綺優と付き合いたいんですね」
『ち、ちが!! 違う!! どこをどう解釈したのさ!? 綺優は友達!! それに私アイドルなんだから!』
「あら? 最近のアイドルは隠れてみんな男の1人や2人居るものですよ?」
『みんながみんなそう言うわけじゃないんです〜! 揶揄うのはやめてよクローディア』
「ふふ。すみませんつい。あなたの反応が可愛いくて。ええと、このまま綺優を勘違いさせた状態でいいのかな? でしたか?」
『……うん』
これはシルヴィアのライブに綺優に連れられ始めて行った時のことです。
どうやら綺優はシルヴィアが変装している時の彼女が別人物……つまり、シュビアとシルヴィア、2人の存在を別に居ると考えており、姉妹だと勘違いしているようなのです。
その勘違いを正そうとしたらシルヴィアにはやめてと言われました
「綺優から見たシルヴィア・リューネハイムの感想が嬉しいから……でしたか?」
『……綺優はね、すごい褒めてくれるんだ。しかも振り付けを、誰にも気づかれないようなとこまで気づいてくれて、歌い方の意識とか変えたのも気づいてくれるし、体調が悪そうだからって──変装してる時の私、シュビアを通して心配してくれるの』
「そんな綺優に本当のことを話して距離を置かれることになるのが怖い、と?」
『……』
無言の肯定。そうはならないと私は思うのですが……彼のことですから絶対はないですね。
綺優は本当によく分からない人ですから。何を考えているのかさっぱりです。
それに彼女は自分の気持ちに本当に気づいてないのでしょうか? もしそうなら私が言うのは野暮ですね……ですが友人として助けるぐらいはすることにしますか
「──シルヴィア、《クインヴェール女学園》の副会長であるあなたに提案があります」
『え、突然なに?』
「ええそれは──」
ひとまず今日の日記はおしまいにしましょう。
会話に集中できませんから
ついに12月に入りました。
綺優は冬休み開始と同時に実家に帰る予定でしたが、急遽それをキャンセルして遅らせてもらうことに。
その理由は──
「──シルヴィア・リューネハイムです。刀藤綺優くん? だよね? シュビアから話は聞いてるよ! この度はよろしくお願いします」
「ご丁寧にありがとうございます。ご存知の通り刀藤綺優です。ご依頼された護衛、精一杯頑張ります」
シルヴィア・リューネハイムの護衛を綺優に任せました。
12月のクリスマスイベントで、アスタリスクにてシルヴィアの単独ライブが行われます。
13歳にしてとんでもないのですが……それはさておき、その護衛として綺優を使って頂くことにしました。
シルヴィアはそれを嬉々と喜び、我々は綺優を貸す代わりにそのイベント会場の周りに『銀河』の関係者たちが運営する店舗を、出店させて頂くことにしました。
私としてはシルヴィアと『銀河』に恩を売れますし、どちらも乗り気なため、みんなにメリットがあります。
綺優は──まあ、普段通りに見えますが流石に内心喜んでいると思われます。
今日から12月25日まで綺優は毎日シルヴィアの稽古中、護衛としてそばにいることになります。
進展があることを祈ってますよ
次回もよろしくおねがいします
火曜日か水曜日に更新予定です