韋駄天の少女が歩む野球道   作:睦冬

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プロローグ

 

春、満開の桜が門出を祝福するように美しく咲き誇る。

 

新越谷高校の入学式。1日の項目を終えると運動部、文化部は新入生を確保しようと勧誘。

 

(野球部のグラウンドは確かこっちだったはず……)

 

部活の勧誘を交わしながら野球部のグラウンドに向かう。

 

(中学の先輩もいるし、新越谷なら自分の良さを生かせると思った)

 

新越谷に決めた理由は自分の長所を最大限生かせる環境と中学の先輩がいるから。

 

(良かった。活動してる)

 

野球部のグラウンドでは2年生の主力のメンバーが集まっており、川口息吹さんの所には私と同じで新入生が3人、エースの武田詠深さんの所にも1人いる。

 

「美奈ちゃん?」

 

グラウンドに入る前に一礼してから私は顔見知りの先輩の所に挨拶に向かう。

 

「久しぶりです」

 

「久しぶり」

 

顔見知りの先輩の名前は山崎珠姫。中学は私と同じ美南ガールズの出身で新越谷の正捕手。

 

「タマちゃんの後輩?」

 

「うん。ガールズが一緒で足が凄く速いんだよ」

 

2人は高校生って感じがする。1つしか変わらないのに。

 

「赤星美奈です」

 

「武田詠深だよ。ポジションは何処なの?」

 

「外野手です」

 

俊足を生かした走塁と送球の安定感で中学では代走の切り札兼守備固めとしてベンチ入り。

 

「きゃー! 5人も来てくれたんだ!」

 

マネージャーの川口芳乃先輩はベンチ前に集まった私たちを見ると歓喜で髪が左右に揺れる。

 

「赤星さんは美南ガールズの切り札だよね! 小柄だけど最大の武器は警戒されながらも盗塁を決める俊足! 試合の終盤で出てきたら嫌なタイプだなぁと思いながら見てたよ!」

 

芳乃先輩、詳しすぎない……?

 

(この子、そんなに凄いの?)

 

4人の視線がこちらに一気に向きました。

 

「先輩が来るまでの間に着替えておこっか」

 

「はい」

 

私たちは3年生の先輩たちが来るまでの間に部室で制服から練習着に着替えてグラウンドに戻る。

 

渡邊 詩織捕/内/外右/左1年

斎藤 小町投/内  右/右1年

長谷川美咲内/外  右/左1年

東条 蘭々投/内  右/右1年

野村 瑞穂内/外  右/右1年

村松 京子外野手  左/左1年

赤星 美奈外野手  左/左1年

 

新入生は私を含めて7人。野村さんと斎藤さんはガールズの時に練習試合で見てたから知ってたけど、チームメイトとしてプレーするとは思わなかった。

 

武田 詠深投/内   右/右2年

山崎 珠姫捕手    右/右2年

中村 希 内/外   左/左2年

藤田 菫 内野手   右/右2年

川崎 稜 内野手   右/右2年

川口 息吹外/内/投 右/両2年

大村 白菊外/内   右/右2年

川口 芳乃マネージャー右/右2年

 

藤原 理沙内/投/外 右/右3年副主将

川原 光 投/外/内 左/左3年副主将

岡田 怜 外野手   右/右3年主将 

 

「昔は色々あったけど、この1年間ゼロから真面目に野球に取り組んできた。今では名門に引けを取らないいいチームになった自信を持って言える。とはいっても、層は薄いからい所があれば使ってもらえるぞ。ドンドンアピールしてくれ! うち(新越谷)の一員として一緒に全国に行こう!」

 

「「「「「「「「はい!!!!!!!!!」」」」」

 

3年生の先輩たちの挨拶で場が引き締まる。

 

「それじゃあ、まずは守備の実力が見たいからノックにいこっか。キャッチボールをしたら、希望のポジションについてね。週末の練習試合には全員出すから気合を入れていこう!」

 

私の武器は足。足と守備の長所を生かしてチームの力になれるようにしたい。




モデルは阪神の赤星さんです
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