アラサーTSメスガキ魔法少女に煽られて恥ずかしくないの?♡ざぁーこ♡ 作:夏川優希
魔法少女総合スレ・PART330
227:名無しの大きなお友達
配信が切れてからもう1時間か
中でなにやってんだろうな
228:名無しの大きなお友達
リツと数人の魔法少女がJTV飛び出したって情報もあったけど、もしかしてもう戦い終わったとか?
229:名無しの大きなお友達
それはないだろ
俺に憑いたクマ消えてないし
230:名無しの大きなお友達
モモカに引き込まれて仲間になったんじゃねぇの!?
H&Pが正しかったってここにきて証明されることになるとはな!
231:名無しの大きなお友達
もう魔法少女なんて解体しろよ
あんなよく分かんないガキ共に任せるより自衛隊とかが対応するべきだろ
232:名無しの大きなお友達
それができないから魔法少女に頼ってんだろうが
〈黒き森〉に近代兵器が通用してたらあんなに苦労してねぇだろ
なんも知らねぇやつは黙ってろ
233:名無しの大きなお友達
そうやって諦めて魔法少女に頼った結果が今じゃねぇか
お前こそ黙ってろよ
234:名無しの大きなお友達
いっそ魔法少女に首輪つけて国が管理したら?
魔法少女になる人間も国がチェックして、管理して、思想とかもこまめにチェックして、逆らうようなら廃棄処分
235:名無しの大きなお友達
これが文明国家に生きる者の書き込みか?
怪人だけでなく魔法少女からも人権奪っちゃうのかよ
魔法少女やる人間いなくなるだろ
236:名無しの大きなお友達
でも国が管理するってのは今後必要なんじゃないか?
現にこうなっちゃったんだからさ
確かに魔法少女になりたいって子は少なくなるかもしれないけど、親のいない子供とか虐待されてる子供とかいくらでもいるだろ
そういう子供を使ったらいいよ
237:名無しの大きなお友達
都内いったらその辺に転がってる家出少女とかいるもんな
あいつら連行すれば街も綺麗になるし一石二鳥じゃん
238:名無しの大きなお友達
いまの魔法少女解体して新しく作ろうぜ
もっと民衆に忠実な新生魔法少女を!
239:名無しの大きなお友達
なにこのスレ
久々に来てみたら民度終わってるな
子供をなんだと思ってんだよ
児童の人身売買してた〈黒き森〉と同じ……いや、あいつらは自分が悪人だって自覚があった分マシだったかもな
240:名無しの大きなお友達
いつもスレにいる掲示板民とは違う層のやつらが入り込んでんな
241:名無しの大きなお友達
悪ふざけ目的の荒らしは今までもたまにいたけど、こいつらはマジで言ってそうで怖いよ
242:名無しの大きなお友達
だから!そうやって好きにやらせてた結果が今の状況だろうが!
魔法少女は兵器として警察や自衛隊が管理運用すべきなんだよ
銃みたいにさ
243:名無しの大きなお友達
待て、配信始まったぞ
244:名無しの大きなお友達
あ!リツだ!
この背景見たことあるな
国会やってるとこ?
245:名無しの大きなお友達
国会議事堂だな
246:名無しの大きなお友達
プイプイの配信じゃないっぽいな
247:名無しの大きなお友達
え
248:名無しの大きなお友達
マジかよ
249:名無しの大きなお友達
ほらみろ!
魔法少女なんかに任せるからこんなことになるんだ!
このままじゃ東京はおしまいだ!
250:名無しの大きなお友達
おい何が起きてんだ?
諸事情でいま配信見れないんだよ
要約してくれ
三行で頼む
251:名無しの大きなお友達
東京の重要施設に爆弾が設置されてる
怪人に屈したくないならお前らも探すの手伝え
どうせ暇だろ♡ざーこ♡
252:名無しの大きなお友達
この状況でもブレない芯の強さに感動した
253:名無しの大きなお友達
さすがリツちゃんだぜ
254:名無しの大きなお友達
いやいや
自分の仲間のしでかした事件を解決するのにこの態度はやばいわ
普通は土下座とかすべき案件なんじゃねぇの
255:名無しの大きなお友達
人にモノを頼む態度じゃねぇだろ
なんなんだよこのガキ
256:名無しの大きなお友達
自分の立場わかってないだろ
257:名無しの大きなお友達
てかほかの魔法少女はどうしたんだよwww
モモカを監視してるとか言ってるけど本当か怪しいよなwwwwww
258:名無しの大きなお友達
配信のコメントも荒れてんな
259:名無しの大きなお友達
いや、自分の立場が分かってないのはお前らじゃね?
魔法少女って怪人を倒さないと報酬貰えないんだぞ
事件に対応しなきゃいけない義務もない
リツはなにもかも放ってひとりで東京を離れて安全な場所に逃げることもできるのに、そうしないで戦おうとしてる
260:名無しの大きなお友達
そうだよな
それに比べてお前らはどうなんだよ
安全な場所で文句垂れてるだけ
261:名無しの大きなお友達
それこそ言うだけならなんとでも言えるよなwww
じゃあお前ら行くのかよwwwww
262:名無しの大きなお友達
俺は絶対ごめんだな
指示に従えば安全は保証するとか言ってるけど信用できねぇよwww
でも信者たちはもちろん行くんだよな?www
お前らが爆発四散すんのが楽しみだわwwwwww
263:名無しの大きなお友達
行くよ
危険はあると思うし誰かに強要するつもりもない
でも俺はリツに命救われてるから行く
***
話題ニュースまとめ速報!@Wadaiーmatome 10分
【超絶悲報】元魔法少女さん、東京中に爆弾を仕掛ける【東京終了へ】
魔法少女だけでは手が足らず、素人にまで協力を呼びかける始末
上級国民はすでに東京を脱出している模様
このまま東京は滅亡してしまうのか――
警視庁異世界犯罪対策課@isekaiJP 10分
現在東京都に怪人が複数の爆弾を設置したとの情報が確認されています。
この画像のようなクマを見つけた場合は絶対に触らず、警察か魔法少女に通報してください。
【爆弾クマの画像】
カナ@Happy-LifeJK 8分
〈ブラッディドラゴン〉から助けてもらった恩は忘れてないです
今度はわたしたちがリツちゃんたちを助ける番!
BARセレナーデ@BARーSERENADE 7分
本日はBARセレナーデお休みをいただきます
〈黒き森〉に要求されたみかじめ料を断ったことで当店は酷い嫌がらせを受けていました
リツさんが〈黒き森〉を潰してくれなければお店を閉めていたと思います
今日は従業員一同、精一杯恩返しをさせていただきます
reina*@reirei0821 5分
東京から脱出する人たちで公共交通機関も道路も混みすぎ!
もうみんな脱出諦めて爆弾クマ探ししよ!?
隆@TAKAHASHITAKASHI たった今
クマ見つけたんだけど警察に電話が繋がらんwwww
まぁ警察もあちこちで起きたトラブルに駆り出されて忙しいんだろうな
道路もクソ混んでて他県からの応援も期待できないし…
しょうがねぇから俺が持って行ってやるよ!!!!
待っててねりっちゃん!!!!
***
ルナの持ったスマホの画面をのぞき込み、セイラが感嘆の声を上げた。
「すごい、あっという間に拡散してる! ちょっと炎上もしてるけど……」
「文句言ってるヤツらはどうせなにもしないざこなんだから放っとけばいいの♡」
「警察の人には勝手に市民を巻き込むなって怒られちゃいましたけどね」
カナコは苦笑しながら呟く。
律は時間が来るまで爆弾クマは決して爆発しないと断定したが、警察はそれを鵜呑みにはできなかった。
とはいえ魔法少女の力を借りずに爆弾の解除は不可能。
結局市民からの目撃情報を頼りに警察が魔法少女の元へ爆弾を運ぶという話になったのだ。
4人は警察からの指示を受け、万が一爆弾が爆発しても危険の少ない場所として新宿御苑へと移動していた。
閉園時間を過ぎた新宿御苑は東京のど真ん中とは思えないほど暗く、空に浮かぶ月とスマホの画面だけが白い光を放っている。
「爆弾クマの情報がどんどん集まってくるわ! これなら全部解除できるかも……!」
ルナの声は希望に弾むが――しかしそう簡単にはいかなかった。
「待って、DMが来た。爆弾クマを見つけてくれた人からよ……いつまで待っても警察が来ないから直接こちらに向かうって」
「あーあ。まぁそうなると思ったけどね」
スマホを操作するルナの手元を覗き込みながらセイラも苦笑する。
朝から続いていたクマによる混乱は、今回の爆弾騒ぎでさらにエスカレートすることになった。
東京を脱出しようとする人々で公共交通機関には人が押しかけ、道路には信じられない数の車が並んでいる。
それらの混乱によって警察もうまく身動きが取れていないようだ。
「この方のように直接来られる人は良いけど、そうじゃない人はどうしたら良いんですか? 電車も車もまともに動かないのに」
「ちょっと待って、またDMが……ああ、見て! 東京スカイタワーのてっぺんにクマがいるわ。これじゃあ一般人は捕まえられっこない」
「そうなると結局アタシたちが現地に行くしかないじゃん! やっぱり、時間が足りなくなっちゃうんじゃ……」
律はあくまでもすべての爆弾クマを解除し、一切の被害を出さずにこの事件を終わらせる気だ。
しかしクマの目撃情報は予想以上に多く、かつ東京中に分布している。
そして制限時間は残り3時間ほど。
目撃情報を元にマッピングした地図をスマホに表示し、律は頭を回転させる。
(かなり散ってるけど……でも俺の速度ならギリギリイケる)
律は希望を捨ててはいない。
が、そう簡単にはいかなかった。
律のスマホが鳴った。プイプイからだった。
「今さらどうしたの、役立たず♡ クマから出られた?♡」
『いや、クマの中からかけてるプイ。そっちへいけないのがもどかしいプイが……みんな、出動要請プイ!』
「……え?」
スマホのスピーカーから聞こえてくるプイプイの緊迫した声に、魔法少女たちは顔を見合わせる。
『あちこちで怪人が暴れていると通報があったプイ! 多分魔法少女が手薄だって分かって犯行に及んでるんだプイ……』
「待ってよ! モモカさんのクマはどうなってんの!」
セイラが焦ったように声を上げる。
モモカが東京都民に憑けたクマは、罪に反応して人間を取り込む。
怪人の犯行など、一発で罪認定されそうなものだが。
『魔法少女はクマを簡単に倒すことができたプイ? それは怪人も同じようだプイ。今まで律さんを恐れて地下に潜っていた怪人たちがここぞとばかりに出てきてるんだプイ』
東京都民全員に取り憑いたクマ。
その数は1千万人をゆうに超え、しかも一体一体が自動で動く。
使用する魔力は絶大で、そのしわ寄せがクマの耐久性に向かったのかもしれない。
物理的な破壊はできないものの、魔力を使用した攻撃に極めて脆いことはすでに律たちも理解していた。
まさか怪人たちもそうだとは思っていなかったが。
「なんだよそれ! モモカさんはそんなこと望んでないはずだろ!」
「いや、もしかしたら地下に潜った怪人を炙り出して倒すっていう計画があるのかもしれません」
「いずれにしても放っておくわけには……でも怪人と戦っていたら爆弾処理が間に合わないわ……」
一対一の戦いであれば律は敵無しと言っても良い。
しかし東京都内で同時多発的に怪人が出没し、しかも爆弾の解除をもやらなくてはならない。
律という強力なカードをもってしても、魔法少女4人でそのすべてを行うにはあまりに手が足らない。
(さて、どうしたもんか……)
と、律が思案しかけたその時だった。
何者かが芝を踏みしめる音が近づいてくる。
爆弾クマを持ってきた一般人か、あるいは警察関係者だろうと考えたが、いずれも違った。
空に浮かぶ月の光が、
「久しぶり、律」
ルークはどこか気まずそうに視線を落としながら、夜風にかき消えそうなほど小さな声でそう呟いた。