「俺が1位になる」
「絶対言うと思った!!」
「調子乗んなよA組オラァ」
「何故品位を貶めるようなことをするんだ」
「ヘドロヤロー」
「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ」
……煽るなあ、爆豪。
「どんだけ自信過剰だよ」
「この俺が潰したるわ」
「……」
「さーてそれじゃあ早速第1種目行きましょう」
「雄英ってなんでも早速だね」
……障害物競走。
スタジアム外周約4kmを、誰よりも早く駆け抜ける。計11クラスの総当りレースだ。
(ま、ほどほどの位置につきますかね)
「さあさあ位置につきまくりなさい……」
あまり目立つ意図はないんでね。
「ここは温存」
「START!!!!」
っ、スタートゲートが狭いな……!なら──
「来るよな、轟」
「もうここが、最初のふるいだ」
「うお、冷た……!」
「ってぇー!凍らされた!?」
「動けねえ!」
……もう、使うか。
「Hey
【OK,ソニー】
「ふぅ……やっぱ痛えな」
こいつに自分を殺させるような状況が無かったわけじゃない。でも、生徒が1人死ぬところを全国に放送されるのは少し……いや。
(幽霊──IBMの使用上限は1日に3〜5回……貴重な1回だ。ここで出来る限り脅威は無くしたい)
「走るぞ」
【はぁいご主人】
『さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め……第一関門、ロボ・インフェルノ!!』
入試の仮想敵……しかも、0ポイント。
どっから金出てくんのかね、ほんと。
(IBMのパワーは桁外れとはいえ、所詮増強系に毛が生えた程度。オールマイトには遠く及ばない)
なら……一部を壊して抜けたほうが良さそうだ。
「もっとすげえもん用意してもらいてえもんだな……クソ親父が観てるんだから」
クソ親父……エンデヴァーか。なるほど轟、いい個性だ。
っと、ロボが倒れるな。
『1-A轟、攻略と妨害を同時に!こいつぁシヴィーー!!』
「まあ、俺は潰れようが関係ないが──」
左足が潰れたか。
「タブス」
【OK】
じゅわっ
「……痛いもんは痛いんだがな」
出来る限り、傷は観衆に見せない。
自分を消せ。俺が裏切り者とわかるような痕跡は残すな。
(切島と……心操と一緒に視察に来てたB組か)
「爆豪は上……轟は……もう第2関門か、速いな」
上位何名までここに入るかわからんが……まあ、40人くらいだろう。
第1関門を抜けるまで、もう20人くらいに抜かされてる。
「さっさと上がらねえとな」
ここで初めてIBM登場です。周りには視えないので、傍から見たら再生持ち個性とかいう超強力個性、A組の面々からは肝心な部分が視えていなかったので、気づいてません。