個性"不死"のヒーローアカデミア   作:ただねこ

11 / 12
【FILE:11】黒い幽霊

「俺が1位になる」

 

 

「絶対言うと思った!!」

 

 

「調子乗んなよA組オラァ」

「何故品位を貶めるようなことをするんだ」

「ヘドロヤロー」

「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ」

 

……煽るなあ、爆豪。

 

「どんだけ自信過剰だよ」

「この俺が潰したるわ」

「……」

「さーてそれじゃあ早速第1種目行きましょう」

「雄英ってなんでも早速だね」

 

……障害物競走。

スタジアム外周約4kmを、誰よりも早く駆け抜ける。計11クラスの総当りレースだ。

 

(ま、ほどほどの位置につきますかね)

 

「さあさあ位置につきまくりなさい……」

 

あまり目立つ意図はないんでね。

 

「ここは温存」

 

 

「START!!!!」

 

 

っ、スタートゲートが狭いな……!なら──

 

「来るよな、轟」

「もうここが、最初のふるいだ」

「うお、冷た……!」

「ってぇー!凍らされた!?」

「動けねえ!」

 

……もう、使うか。

 

「Hey()()()。さっさとやりな」

【OK,ソニー】

 

タブス(こいつ)は、俺以外には視えない。光も赤外線も透過する、黒い幽霊。

 

「ふぅ……やっぱ痛えな」

 

こいつに自分を殺させるような状況が無かったわけじゃない。でも、生徒が1人死ぬところを全国に放送されるのは少し……いや。

 

(幽霊──IBMの使用上限は1日に3〜5回……貴重な1回だ。ここで出来る限り脅威は無くしたい)

 

「走るぞ」

【はぁいご主人】

 

 

『さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め……第一関門、ロボ・インフェルノ!!』

 

 

入試の仮想敵……しかも、0ポイント。

どっから金出てくんのかね、ほんと。

 

(IBMのパワーは桁外れとはいえ、所詮増強系に毛が生えた程度。オールマイトには遠く及ばない)

 

なら……一部を壊して抜けたほうが良さそうだ。

 

「もっとすげえもん用意してもらいてえもんだな……クソ親父が観てるんだから」

 

クソ親父……エンデヴァーか。なるほど轟、いい個性だ。

っと、ロボが倒れるな。

 

 

『1-A轟、攻略と妨害を同時に!こいつぁシヴィーー!!』

 

 

「まあ、俺は潰れようが関係ないが──」

 

左足が潰れたか。

 

「タブス」

【OK】

 

じゅわっ

 

「……痛いもんは痛いんだがな」

 

出来る限り、傷は観衆に見せない。

 

自分を消せ。俺が裏切り者とわかるような痕跡は残すな。

 

(切島と……心操と一緒に視察に来てたB組か)

 

「爆豪は上……轟は……もう第2関門か、速いな」

 

上位何名までここに入るかわからんが……まあ、40人くらいだろう。

第1関門を抜けるまで、もう20人くらいに抜かされてる。

 

「さっさと上がらねえとな」




ここで初めてIBM登場です。周りには視えないので、傍から見たら再生持ち個性とかいう超強力個性、A組の面々からは肝心な部分が視えていなかったので、気づいてません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。