「クソ、クソが……!!」
「はぁ、はぁ……!」
(デクには勝った……でも)
「……次は勝つ」
そう、拳を握りしめた。
「さてさて、予選通過は上位42名。落ちちゃった人も安心しなさい、まだ見せ場は用意されてるわ!」
そして、次からいよいよ本戦。ここからはどうやら取材陣も白熱してくるようで、よし一層気を引き締めていかなきゃならない。
「さーて第2種目よ!私は知ってるけど……何かしら!?言ってるそばから、
「騎馬戦!」
「個人競技ではないけれど……どうやるのかしら」
「参加者は2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦のルールと同じだけど……先程の結果に従って、各自にポイントが与えられるわ!」
「入試みてえなP稼ぎ方式か、わかりやすくていいな」
「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」
「アンタら私が喋ってんのにすぐ言うね!!」
「……ええそうよ!!そして与えられるPは5づつ!42位は5P、41位は10P…tp続いていくけれど……1位はなんと1000万!!!!」
……は?
「上を行くものには更なる受難を。雄英に在籍する以上何度でも聞かされるよ、これぞ
「……なるほど」
周囲の目が変わった。1位という順位の尊敬から、狩りの獲物を見る目に。どのようなチームを組んで、どのように追い詰めるか。
「受けて立とう」
「いい目ね!!ちなみに制限時間は15分。振り当てられたPの合計が騎馬のPとなり、騎手はそのPが表示されたハチマキを装着!終了までハチマキを奪い合い、Pの合計数を競うのよ」
取ったハチマキは首から上に巻くこと。取れば取るほど、管理が困難になっていく。そして、ハチマキを取られてもアウトにはならない。つまり42人からなる10〜12組が、15分間ずっとフィールドにいるということ。Pを取られないよう逃げ回るも良し、一旦Pを取られて身軽になるもよし。
「個性アリの残虐ファイト!でもあくまで騎馬戦だから、悪質な崩し目的での攻撃などはレッドカード!一発退場よ!それじゃこれより15分、チーム決めの交渉タイムスタートよ!」
15分、短いな……!
個性アリなら、より個性を知っている知人がいい。
「組もう、葉隠」
「え」
「早くない?」と「なんで私と?」が混在した目だな……。
「お前の個性を使って騎馬になれば、相手は間合いの管理がしづらいからな。有利になる。それに──」
「それに?」
「俺と組めば、人数的にも有利になる」
「──へ?」
「さて、葉隠、緑谷、常闇」
「うん」
「はーい!」
「む……」
「今から俺の個性を説明しよう」
緑谷が怪訝な表情をする。
「え、永井くんの個性は……死んでも生き返るって個性じゃないの?」
「正確には”死んだら生き返る”だ。死ぬまでの痛覚や苦しさはあるし、肉体の再生もされない」
「えっ」
「そして、再生するときは決まって一番大きな肉片から再生するんだ」
「一番大きな……?」
「ああ。ちなみに蘇生時に、死因とは無関係なものまで完治する。病や古傷なんかも元通りだ」
「へぇー!病気とは無縁の身体だ!」
「ああ。そして、再生するときに効果範囲というものがあるんだが……例えば腕が効果範囲の外に出た場合、その腕はくっつかず、新しく造られる。腕自体は失くならない」
「なるほど……!」
「……」
常闇……気づいたか。
「……永井」
「ん?」
「首はどうなる」
永井が常闇を選んだのは、数的優位が取りやすくなるからですね(緑谷の意見も汲んでます)。実質6対2〜4です。緑谷を選んだのはOFAへの興味と警戒。