「戦闘訓練とやらはどうだったんだ?」
「別に何もなかったよ。死ぬことなんざ事故ぐらいだ」
「ハッ、優等生だな雄英は」
「学校通ってねぇ癖に何言ってんだお前は」
「チリにしてやろうか?」
「お前に俺は殺せねぇよ」
「クソが……」
イラつく弔を横目に見て、腐れ金玉にリストを送る。
戦闘訓練であらかたの個性は把握したから、概要だけ送っておいた。
耳郎や芦戸、緑谷なんかは細かく把握できたから、まぁいい。
『弔も、永井くんのリストは確認しておくんだ。重要だからね』
「わかってるよ、先生」
『……それで、永井くんは襲ってもいいのかい?』
「一人だけってのも違うだろ。せっかくなら脳無も使え」
『そのつもりだよ。でもね……僕は君を殺したくない。死ぬのは嫌だろ?嫌われたくないだろ?』
「……」
こいつは本当に、的確に嫌なところを突いてくる。こんな年の功は嫌だね。
『黒霧のワープゲートで適当に散らしてやればいいさ。頼んだよ、2人とも』
「ああ」
「わかった」
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト。そしてもう1人の3人体制で見ることになった」
「なった……?」
「はーい!何するんですか?」
「災害水難なんでもござれ、
コスチュームに関しては、今回は任意でいいようだ。入学したばかりではある。ある程度簡単な難易度なんだろう。
「訓練場は少し離れたところにあるから、バスで行く。以上、準備開始」
・・・・・
「私思ったことをなんでも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「あ!?ハイ!!蛙吹さん!!」
「あなたの個性オールマイトに似てる」
……!
蛙吹梅雨……個性蛙。蛙っぽいことは大体できる。確認してるのは壁に張り付く、舌を伸ばす。ただ万能だ。
「にしてもコスチューム地味だね、永井」
「活動ができればそれでいい」
「相澤先生みたいなこと言ってない?」
「アングラでもいいからな。俺のような奴は人気も出にくい」
「そうかな」
「そういうものだ」
……弔たちはまだ来ない。黒霧にも、あらかじめ誰をどこに散らすかなどは下見で確認してある。雇った敵の多さにもよるが……まぁ、行けるだろう。
・・・・・
「すっげー!!」
「USJかよ!?」
「水難事故……土砂災害……火事…etc.あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も
(((USJだった!!!)))
13号か。雄英教師の情報は既に仕入れているから問題なし。後は待って襲撃するだけ。
……ただ、オールマイトが来てないな。金玉が言ってた"時間切れ"とやらか?まどうでもいい。脳無が生徒を殺すまでの時間稼ぎになるのならば。
13号が何かしらを話してはいるが、俺は別にヒーローになるつもりもない。どうでもいい。
(……来る)
「そんじゃあまずは……」
……もう気づくか。早い…!
「一かたまりになって動くな!!」
「え?」
「13号生徒を守れ」
「ハイ」
「なんだアリャ!?」
「また入試ん時みたいにもう始まってるパターンか!?」
「動くなアレは──敵だ!!!」
戦闘訓練は永井・芦戸ペアvs砂藤・口田ペア。芦戸の酸で口田の生き物たちを足止めし、肉弾戦では砂藤のシュガードープに押されるも、時間切れによって逆転。そのまま勝利しました。