どうやら俺たちは親友のようだな   作:まるろく

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更新遅くなってすみません!夏休みに入って祭りで神輿担いだりしていたのもあるんですけど一回ミスってデータ全部消えちゃって3000文字くらい全部消えちゃって萎えてました。それとUA10000突破ありがとございます!いつもこんな駄作を読んでくださってありがとうございます!感想なんかもじゃんじゃん返していくのでくれると嬉しいです!






お前は誰だ

 

「さっきぶりだな。待ったか?二人とも」

 

「葵じゃん!さっきまでね彩葉とツクヨミ回ってたの!てかなんで覆面してんの?」

 

東堂の前にいるのは狐耳の生えた少女とウサギ耳の生えた少女のアバターをした彩葉とかぐやである。

 

そして東堂自身のアバターは上半身裸にペンダントだけつけている筋骨隆々の大男である。さらに顔は覆面で隠されており見る人によらずとも近寄りがたい見た目である

 

「東堂は前にSETSUNAの大会で優勝したの。だから顔隠さないとめんどくさいのよ」

 

彩葉のいうように東堂は第一回SETSUNAの公式大会において一撃も喰らわずに(・・・・・・・・)優勝したことでその動画が拡散され今やツクヨミプレイヤーのほぼ全てに認知されている

 

そして今はお料理系配信者として『8000年とブラザー』というチャンネル名で活動している。フォロワーは36万人であり全国の主婦や見た目のシュールさや狂った言動を面白がっている人により一定のファンがいる

 

「まぁな。だがそれが原因でヤチヨちゃんのライブに水を差されるなどあってはならない!」

 

「しかも今日は握手つきだぁー。うへへぇ…」

 

そう言って彩葉が涎を垂らしているとライブ開始のカウントダウンが始まった

 

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0!

カウントがゼロになったその瞬間

 

「ヤオヨロ〜!神々のみんな〜今日も最高だった〜?」

 

その問いにその場にいる全員が各々の回答をした

その回答を聞いたヤチヨは満足そうに頷き口を開いた

 

「よーし今宵もみんなを誘っちゃうよ!!」

 

そう言って始まった曲は星降る海

その歌は透明でそれでいて液体のように心の隅間にすっと入ってくる。聞く人全てを魅了する。そんな歌だった

 

そして曲が終わった時

 

「ぐすっうぅ…ヤ"チ"ヨ"ー…」

 

「さすがヤチヨちゃんだ。仕上がっているな」

 

彩葉は顔が崩れるほど泣き東堂は後方彼氏面で腕組みしていた

 

「感謝!感激!!雨アラモード!!!ヤチヨは果報者なのです〜!ここでみんなに速報!ヤチヨカップっていうイベントを開催します!」

 

そして語られたヤチヨカップの内容は配信者が新規ファンの数を競いそして優勝者はヤチヨとのコラボができるという内容だった

 

「うっそコラボー!?」

 

「なるほど競う内容を新規ファンの数にすることでトップライバー以外にもチャンスが巡る!さすがヤチヨちゃんだ考え込まれている」

 

驚きのあまり声を漏らす彩葉とは裏腹に冷静に分析しそして最終的にはさすヤチにたどり着く東堂だった

 

「二人とも!一緒にやろ!」

 

「無論だ」

 

「有論です!それに私たちみたいなモブとやるわけないじゃん。東堂がKASSENの配信とか始めたらわかんないけど」

.

そんなことを話している時

 

「よお、お前らの帝様がきたぞ!」

 

「げっ」

 

そう言って登場したのはツクヨミトップライバーの一人である帝率いるブラックオニキスである

 

そして会場に飛び交う黄色い歓声とは裏腹に彩葉は苦々しい顔をしてかぐやの後ろに隠れた

 

そして帝は堂々とヤチヨや他のプレイヤーに向けて優勝宣言をした

その後ライブは終盤に差し掛かり終わろうとしていた

その時

 

「ヤチヨーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

会場に一人の声が響いた

 

声の発信源であるかぐやにその場にいるプレイヤーの目線が集中する

 

「かぐやがヤチヨカップ優勝する!そんで絶対コラボライブする!葵といろh…むぐっ」

 

「あんたはいつも勝手に!」

 

そう言って彩葉が必死にかぐやの口を押さえつける

 

「AOIってあのSETSUNAチャンピオンの?」

 

葵の名が出たことにより会場がざわめきを取り戻す

 

「ピュー、楽しくなりそうだ。それにリベンジマッチがしたかったんだ」

 

「いとかわゆし」

 

それに対し各々の反応を見せその場は解散した

 

「ねぇ二人とも一緒にやろ!」

 

「無…」

 

「有論です!そんなの無理!」

 

東堂の言葉を遮りヤチヨカップ参加を拒否する彩葉さんな三人の元に一人の影が迫る

 

「お忘れかな?ヤチヨカップの参加はライバー限定なのです!」

 

「や、ヤチヨ!!」

 

その時、ヤチヨが来たことによって彩葉とかぐやの意識はヤチヨに向いていた。それにより誰も東堂の異変に気づかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ、東堂くん」

 

「はっ、ヤチヨちゃん!!」

 

東堂は気がつくと見知らぬ場所にいたそして目を開けるとヤチヨがいた。それが分身ではなく本体であると瞬時に魂で理解した

 

「今日のライブ。最高でした」

 

「ありがと〜!そんなこと言ってもらえてヤチヨは果報者なのです〜」

 

いつもの堂々とした振る舞いはどこえやら。ヤチヨの前では敬語になり少し引き気味になっている

 

「それでね。あなたをここに呼んだ理由なんだけどね一つ聞きたいことがあるの」

 

「東堂くん。君は何者なのかな?」

 

「!?」

 

そう問いかけたヤチヨにはいつもの余裕のある笑みはなくいつになく真剣な様子だった

 

「私にはね。詳しくは言えないけど未来がわかるの」

 

「でも私のみた歴史に君はいなかった」

 

「変なこと聞いてるのは分かってるけど答えてほしいの」

 

「君は誰なのかな?」

 

ヤチヨの問いかけを聞いた後東堂はふっと笑って答えた

 

「俺が何者か。決まっている!俺は特別一級術師そして都立武蔵川高校2年!酒寄彩葉とかぐやの親友(ブラザー)東堂葵だ!」

 

「…っ。そっか。ごめんね急にこんなこと聞いて」

 

ヤチヨは一瞬驚いたように目を見張りそして納得はしていないようだったがこれ以上追求たるつもりはないようだ

 

「して、俺からも一つ問おう」

 

「ヤチヨちゃんはかぐやなのか?」

 

「…っ!?…どうしてそう思ったの?」

 

「これに根拠は何もない。俺の子供じみた妄想なのかもしれない。声、姿、立ち振る舞い、二人から感じる情報は二人を別人だと言っている。だが!俺の魂がそれを否定している!ただそれだけだ」

 

「…そっか。君はすごいね。けどごめん今は言えない、けど時が来たら必ず話すから」

 

「そうか、ではこれ以上の言葉は無粋だな」

 

そう言ってまた、東堂も追求をやめた

 

「じゃあ後一ついいですか?」

 

「なぁに?」

 

「握手、お願いします!」

 

「りょ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

ライブの次の日

 

「なぁにこれぇ」

 

「夏休みの予定表!」

 

そう言って彩葉の貼った予定表には休み片手で数えられるくらいしかなくバイトと勉強の予定が深夜までぎっしり入っていた

 

「…ブラザー、何か嫌なことがあったか?人生そう嫌なことばかりじゃあない。だから早まるな」

 

「別に死にたかないわよ。後嫌なことは大体あんたら二人が原因だから」

 

彩葉の予定表は朝の7時に起き寝るのは夜の2時というブラック企業も真っ青のスケジュールである。え、過労死狙ってる?と見た人に思わせるほどである

 

「で、あれは?」

 

そう言って彩葉が指差した先には大量の彩葉が買ったものではないものがあった

 

「配信用!全部100均だし葵に買ってもらったから安心!」

 

「東堂!かぐやを甘やかすなって言ってんでしょ!」

 

そう言う彩葉の顔には般若が宿っていた

 

「あっそうだ!ライバー始めたんだ〜!どう?」

 

そう言ってかぐやが見せた動画は謎の絵とそのバックに響く不協和音。そして最後には顔出しという内容だった

 

「これはひどい」

 

「おいおいおいおいおいおいおいちょっと待てまず何だこの不安になる不協和音は。そもそも曲はどうやって…ってあ!私のキーボード!勝手に出さないでよ……」

 

「あっ彩葉もしや弾けるね〜!いっちょお願いしますよせんせ〜!」

 

「俺も楽器を少しかじっているがブラザーの演奏は見事だぞ」

 

そう言って彩葉に演奏をねだる二人にいつもの如く彩葉は折れた

 

そして演奏が終わると

 

「すっごーい!!彩葉天才!」

 

「さすがだな。それでこそブラザーだ!」

 

そう言ってはしゃぐ二人を見て彩葉は少し心が軽くなったような、自分が認められたような気がした

 

「彩葉!プロデューサーになって!このボロアパートから伝説が始まる…」

 

「無理です!」

 

いつもの如くここで一度は断る彩葉だったがこの後何やかんやあって押し切られる。だが今回はそうはいくまいと断る固い決意をしていた

 

「このまま終わりたくない……ハッピーエンドにしたいなぁ…」

 

そう言って涙目で訴えてくるかぐや

さぁ言うんだ彩葉。お前なら言えるはずだ彩葉一言無理というだけだ!

 

「ぐっぐぎぎ…はぁ、それずるくない?」

 

ダメだった

すぐ落ちた。具体的には即落ち二コマどころか一コマ目でもう落ちてたくらいすぐ堕ちた

 

こうしてヤチヨカップ優勝への物語が始まった

 

 

 

 

 

────────────────────────────

 

配信小話1

 

ペットボトルロケット

 

 

「二人とも見て!ペットボトルロケット!」

 

「はいはい見てる見てる」

 

「ちゃんと周りを見てするんだぞ」

 

「は〜〜い!」

 

そう言ってはしゃぐかぐやを見ながら二人は話していた

 

「ねぇ東堂」

 

そう問いかけた彩葉の顔は沈んでおり明るい話ではないと予想される

 

「なんだ?ブラザー」

 

「私、最近東堂に迷惑かけてばっかりだなって。もっと自分の力でやんなくちゃいけないのに、何もできなくて、それで結局頼っちゃう。ごめ…「ブラザー」」

 

彩葉の言葉を東堂が遮る

 

「ブラザーというものはなんだと思う?」

 

「兄弟って言いたいけどあんたが言いたいのはそういう意味じゃないんでしょ。」

 

「あぁ、俺はブラザーとは互いに対等であり支え合うものだと思っている」

 

「うん、だから私ばっかり支えてもらっててこのままじゃ東堂と対等になれない」

 

「俺はブラザーと出会うまでずっと独りだった」

 

「だがブラザーと出会い友ができた」

 

「今まで俺が一番欲しかったものをお前がくれたんだ」

 

「だから俺はそれに報いているだけだ」

 

そう言って東堂は立ち上がった

 

「俺はブラザーがブラザーでいてくれる。それに支えられている。だから気にするな」

 

その一言はカッコつけなどではなく東堂の本心である。そしてこの時の彩葉が一番欲しかった言葉だった

 

「……そっか。ありがと。吹っ切れた!あぁ〜〜そう考えるとなんか悩んでたのがバカらしくなってきた!」

 

そう言って彩葉は伸びをしながら言った

 

「それでこそブラザーだ!さぁあの夕日に向かって走るぞ!」

 

そう言って東堂が駆け出したその時

 

「ぶぐぉぉっっっ」

 

「あっやべ」

 

かぐやの発射したペットボトルロケットが東堂の顔に直撃した

 

「あ、葵ーーー!!しっかり!」

 

そう言って倒れた東堂に駆け寄り支えるかぐや

 

「かぐや?」

 

「ひっ」

 

かぐやは怒られると思いとっさに屈んだその時

 

「ナイッピー!」

 

「へ?」

 

この時の彩葉は今までで一番清々しい顔をしていた

 

 




この世界にも呪術高専はあります。しかし一級は数人しかおらず特級はいません。そのため呪霊も弱いため被害が少なく比較的安全な世の中になっています。東堂はフリーの呪術師としてお金稼ぎでたまに任務をしています
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