どうやら俺たちは親友のようだな   作:まるろく

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前回のあらすじ

ゴリラ「ブラザーー!!」

 ヤチ「え、誰こいつこわ」

ゴリラ「俺はブラザーだ!」

 ヤチ「?????????」




誰でしたっけ?

 

彩葉side

 

あれからかぐやはどんどんヤチヨカップの順位を伸ばしていって優勝は無理でもいいところまでいけそうな勢いだった

 

そして私は今芦花と真実とかぐやと四人で海に来ている

 

今日はあのトラブルメーカーのゴリラがいないため久しぶりの平穏が訪れた

 

……とこの時の私は思っていた

 

この後起きる悲劇も知らずに

 

 

「じゃあ私たちかき氷買ってくるね」

 

「私いちごね〜」

 

「はいはい」

 

私とかぐやは海の家にかき氷を買いに行った

 

そして海の家に着くと何やら人混みができていた

何かと思って見てみると、そこには……

 

「えっふ、えっふ、はぁぁぁぁ!!」

 

そこにはバタフライをしているゴリラがいた

うん、あれは私の知ってるゴリラとは別ゴリラだろう。きっとそうだ

なんか目があった気もするが気のせいだろう

 

おっと今一直線にこちらに向かって来ている気がするが幻覚だろう

 

……なんでいるん?

 

「ねぇ、あれ葵だよね?何してるの?」

 

「しっ、見ちゃだめ!目を合わせないで」

 

「ブラザーー!!」

 

うわぁ、こっち来た。ホントに何してんのこの人

 

「で、なんでいるの?てかなんであんな人混み出来てたの?」

 

「あぁ、あそこは自然を使って時速20キロの流れができる場所でな。本来は立ち入り禁止だが特別に許可をもらって泳いでいたんだ」

 

「時速20キロて、マグロじゃないんだから」

 

そう呆れながらも、もうこの程度のことでは驚かなくなって来た私であった

 

その時

 

「ねぇねぇお兄さん。さっきそこで泳いでた人でしょ?どう?私と遊ばない?」

 

「む?」

 

「は?」

 

おっと幻聴か?もしくは美人局か?

このゴリラが…逆ナン!?

 

私は戸惑う頭を冷静にさせて考える

 

今こいつの頭にいつものチョンマゲはなく、髪が下ろされている

 

さらに顔から下だけをみるとボディービルダー顔負けレベルの筋肉

 

よって刺さる人には刺さってしまう見た目なのだ

 

「すまないな、俺にはすでにフィアンセがいてな。残念だが、遊ぶことはできない」

 

「あっ、そうですか…残念です。…もしかしてそこのお嬢さん?」

 

「は?」

 

「そうかもしれないな(かぐやのこと言ってる)」

 

「は!?(自分のことだと思ってる)」

 

何を言ってるんだこのゴリラは

いつものようにヤチヨのこと言ってるのかと思ったら私!?

 

なぜ!WHY!!

 

確かに東堂のこと嫌いじゃないけど、そういうのは……

 

そう思っていると

 

「あら、そういうことだったの〜。それじゃお姉さんはこれで」

 

「あっちょっと待っ…」

 

そうこうしているうちにお姉さんは行ってしまった

しかしひとまずこれで危機はさったと思い東堂に目を向けようとした

 

その時だった

 

「い、彩葉〜。遅いから様子見に来たんだけど…」

 

「へ〜、そうなんだ〜!東堂くんと彩葉ってそういう関係だったんだ〜!へーそっかー!ねぇなんで言ってくれなかったの?言ってくれたら応援したのに!ねぇねぇねぇ」

 

「ひっ」

 

ジーザス

 

最悪のタイミングで二人が来た

なんなら芦花は目からハイライトが消えて瞳孔も開いてる

こわいこわいこわい

 

てかなんでそんな怒ってんの?

 

こうして今年の海は心休まるどころかさらなる波乱が起こり終わった

 

 

 

─────────────────────

 

:かぐやちゃん結婚してー!!

 

:かぐやちゃん結婚希望です

 

:添い遂げよう!

 

「はぁ…」

 

最近かぐやはどんどん伸びている

それ自体はいいのだが同時に迷惑コメントも増えて来た

 

特に最近多いワードが結婚である

いくらブロックしてもどこからか湧いてくる

 

そんなことに悩んでいる時にかぐやが言った

 

「じゃあ彩葉と葵に勝てたら結婚ね!」

 

「は?」

 

こいつは何を言っているのだろうか

 

「ちょ、かぐや!?」

 

「ごめ〜ん!二人とも守って〜!」

 

あぁもうやだ帰りたい

 

だがしかし東堂がある時点で負けはほぼない

プロでも来ない限りは大丈夫か!

 

そう思っていた

 

「よぉ!お前らの帝様が来たぜ!」

 

何してんだこのバカ兄貴

堂々と妹のチャンネルに結婚賭けて殴り込みに来やがった

 

:帝様来たーー!!!??

 

:これまじであるんじゃね?

 

:かぐみかキタコレ

 

とコメント欄は大盛況になった

 

「ちょっと、何しに来たの?」

 

「ん?何って決まってんだろ、かぐやちゃんと結婚しに来たんだよ」

 

そう言いながら私たちは対戦をしたが着ぐるみのままというのもあり、私はなすすべもなく負けてしまった

 

「やっぱ爪が甘いなお前は。着ぐるみ脱げばもうちょいマシだったと思うぜ」

 

「…うるさい」

 

私の様子を見ながらヘラヘラ笑っているバカ兄貴だったが私の後に待ち構えているのを見てそれは不敵な笑みへと変わった

 

「久しぶりだな、AOI」

 

「……」

 

「おいおい無視かよ、悲しいな」

 

帝の言葉に東堂は答えなかった。そして帝は東堂に向かって攻撃を仕掛けるが

 

「チッ、相変わらずだな」

 

東堂は帝の攻撃の全てをジャストガードした

 

ジャストガード、それはダメージを全く喰らわないという強力な効果だが、条件が誤差0.1フレーム以内にガードをすると起こる。という基本は狙って起こさない現象だ

 

しかし東堂は並外れた攻撃予測によってそれを可能にしていた

 

「そろそろなんか言ったらどうだ?チャンピオン」

 

そう挑発する帝に東堂は口を開いた

 

「すまない、俺とお前はどこかで会ったことがあったか?」

 

「は?」

 

なんということでしょう

東堂の口から出て来た言葉は『お前なんか知らない』である

 

これには今まで因縁の相手面していた帝の顔からも笑みが消えた

 

「ほらあのSETSUNAの大会の決勝で戦っただろ!?」

 

そういわれた東堂は顎に手を当て天井を見上げると「あっ」という声を漏らした

 

「……忘れてただろ」

 

「いやいや、思い出したじゃないか」

 

「よし忘れてたんだな潰す!」

 

そう言って帝は東堂に迫るが

 

「ぐぅっ」

 

あっさり負けた

 

ゲーマーとしては帝が勝っていた

 

だが東堂には実戦で培われた洗練された体の使い方がある

その差は大きく一気にコンボを決められハメ殺された

 

「……だっさ」

 

「ぐぅっ!!!」

 

彩葉がそう言った瞬間妹の前でカッコつけたかったお兄ちゃんは負けた時よりも大きいダメージをくらった

 

 

 

 

数日後

 

「うへへぇー!大判小判がざっくざく〜!!」

 

あの帝乱入事件から一気に登録者が増え、さらに増えた収入を見てかぐやはニヤニヤしていた

 

「言っとくけど、こんなのは所詮あぶく銭!水物なんだよ?」

 

「でも合法でございましょ〜?」

 

くっそこいつうざいな。でもビジュがいい

うざ可愛い

 

そして東堂のチャンネルも一気に登録者が増え今フォロワー64万人の大型ライバーになっていた

 

「彩葉」

 

「ん、何?」

 

「ありがと」

 

そう言ってかぐやは彩葉に微笑んだ

 

「な、何言ってんの。急に…」

 

「あっ照れてる〜。かわい〜」

 

「うっさい!」

 

まぁ、これからも面倒見てあげてもいいかなと思うチョロ葉であった

 

 

───────────────────

 

配信小話2

 

節分

 

「彩葉!葵!恵方巻き食べたい!」

 

「恵方巻き〜?今七月だよ?」

 

「いいや違うな、俺たちが節分だと思えばそれは節分なんだ!」

 

「さっすが葵!わかってんね〜!」

 

もう二人の妄言にもすっかり慣れて恵方巻きの用意をする彩葉

そして完成したものを見ると

 

「……ねぇこれホントに恵方巻き?」

 

「そうよ」

 

「嘘だ!かぐやが見たのこんなぶっとくないもん!」

 

彩葉の作った恵方巻きは半径3センチの極太の海苔巻きだった

 

「ほら、恵方巻きなんでしょ?なら一口で食べないとねぇ?」

 

「ぐぅ彩葉いじわる!」

 

「ピューピュー」

 

そう言いながらも『やったらあ』と言いながら食べ進めるかぐやと東堂

 

「もががもっがが」

 

「も、もががが」

 

「食いながら喋んな。てかなんであんたは普通に食べれてんのよ」

 

当然のように食べ進める東堂と顎が外れそうなほど口を開け美少女がしてはいけない顔をしているかぐや

 

「もがが!?もっふぁ」

 

もががもがががが(葵大丈夫)?」

 

突然吹き出し顔を歪める東堂を見てかぐやは心配し、彩葉はほくそ笑んだ

 

「引っかかったわね!東堂の恵方巻きの中には大量のワサビが入っていたのです!」

 

「もっもがが!?」

 

「何言ってるかわかりませ〜ん!」

 

そういう彩葉は今までで一番悪い顔をしていた

 

 

 

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