ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう― 作:Linkscape
介護疲れからかヤミヨロズ・アーカイブに衝突してしまう
博士「ヤミヨロズ・アーカイブの世界は面白いじゃろう? わしはヤミヨロズを研究している木戸博士じゃ!」
博士「役割論理というのは知っておるかのう? 素早さを後回しにして、火力に全振りする育成のことを言うのじゃ。耐久が高く攻撃範囲が広い、要するに対応力が高いキャラを出していくのじゃな。」
博士「ここで役割論理に相応しい、高火力・高耐久・フルアタのヤミヨロズを2体紹介させてもらおうかのう。」
シャーク 映写機の付喪神(ヤミヨロズ) あく/でんき
サメと映画が好き。とあるものを見ると発狂する。
マジキテル エレキテルの付喪神(ヤミヨロズ) でんき/くさ
イルカとゲームが好き。とあるものを見ると発狂する。
博士「映画もゲームも脳を劣化させる邪悪な装置じゃのうwww アメリカが日本を占領するために3S政策を行って、ゲームや映画などを見せることで政治に関心を向けなくさせたんじゃのう。」
博士「みんなも、ずんだもんやゆっくりの政治解説動画のような、ためになるコンテンツを摂取するのじゃぞ~~。」
シャーク&マジキテル「いや、それは違うと思うんですけど……。」
博士「なんじゃ? ずんだもんやゆっくりはゲームや映画などとは違って真実を語っているのに、そこに『目くじら』を立てるのかのう?」
シャーク&マジキテル「…………。」
博士「どうしたのかのう?」
シャーク&マジキテル「死ね。」
二人のエネルギー弾が博士に襲い掛かる!!
博士「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」
***
現実世界。アーシエルはまたも悪夢から目覚めた。
アーシ「いや、何この夢。毎日見るんだけど……。」
アーシ「博士って誰だよ!!」
考えないことにしたアーシは寝起きにLINEを確認する。
アキュー「八咫烏社内で、今度のお祭りでやるメイン屋台の食品で揉めている。焼きそばVSうどんを社内アンケートしたらなんと同数だった。決められない。」
アーシ「たこ焼きとかにしたらいいんじゃないでしょうか?」
アキュー「いいんだが、結局新潟VS香川が勃発していて、何より困るのが……。」
アズサ「リーダー同士、怒ると手が付けられないんですよね。暴れるタイプの人なので……。」
アーシ「もしかして、八咫烏財閥ってブラック企業?」
アズサ「人が多いから、変な人も多いのよね……。でも小さい会社って、変な人がいたら逃げ場が無いからそれはそれで辛いとも聞くし。あと別に女性優遇とかないわよ? 喧嘩しているのが女なだけで、女性比率は一般企業と変わらないわ。」
アーシは震えていた。
アーシ「社会、怖いなあ……。」
***
学校に登校してヨノバルに挨拶する。
アーシ「おはようヨノバル。今日もカード作り頑張ろう!」
ヨノバルはかなり満足げな顔をしていたが、目の下にクマがあった。
ヨノバル「かなりすごいペアを見つけてしまった……我は天才だ。」
アーシ「授業中寝てたらまた怒られるぞ。」
授業中、ヨノバルは寝ていたが化学の先生にこっぴどく怒られてしまった。
先生「そんなにカードゲームをやりたいのなら廊下でやったらどうだ?」
ヨノバル「いいんですか!? 回してます!!」
彼女はいつもこんな調子である。
~放課後~
アーシ「新潟と香川の最強ペアを見つけた?」
ヨノバル「そうなんです。全体攻撃+高火力+高耐久の最強キャラが2体も! これで中四国デッキと北陸デッキがうまく回るようになりました!」
アーシ「それはいいんだが……。この2体、出すの難しくないか?」
ヨノバル「そりゃ切り札ですからね! コストも高いですよ!!」
ヨノバル「しかし我的には専用融合魔法とかが欲しく感じるな……。」
アーシ「よし、じゃあアキューさんたちに連絡しよう。」
アーシはLINEを取り出す。
アーシ「アキューさん、その2人は新潟県上越市と香川県さぬき市だと思うので、いつもなだめてる人たちの出身地を教えてください。」
アーシ「っと……。」
***
アキューとアズサはLINEを見てびっくりしていた。
アキュー「なんで伝える前にわかってるっすか!? こんなのあり得ない!」
アズサ「運命、ね……。そして課題も増えたわ。」
アキューとアズサはリーダーである新潟県の前島鮫子(まえじまさめこ)、通称シャークと香川県の玉木(たまき)テルマ、通称マジキテルの出身地を突き止めていた。しかしそれらだけでは不完全だった。彼女たちが怒ったときになだめている二人、通称ブラックと通称トラマルの出身地を知る必要があった。
アキューたちは考えた。シャークとマジキテルと話していた時の会話を思い出していた。
ブラック「シャークはキレやすいことよりも、焼きそばが真っ白なのが気に入らねえ。焼きそばは黒くねえとな。同じ新潟でもな。」
トラマル「マジキテルさんはご当地の発明家を誇っていますが、すごい発明家は私のところにもいるんです、同じ香川でもね!」
―――――たわいもない会話だが、ここにヒントがある?
アズサ「わからない!! BBCの取材力をもってしても分からない!! この世界、地元ネタ多くない!?」
アキュー「これは降参っすね……ヨノバルさんに伝えるしかなっすね。」
アキューはヨノバルとアーシエルのLINEに連絡したら、すぐに返信が返ってきた。
ヨノバル「おそらくブラックさんは糸魚川市出身ですね。たぶん服も黒かったでしょう? イカスミにプライドがあると思うのでブラック焼きそばがあるんですよ。ちなみに上越市はホワイト焼きそばです。トラマルさんは人形劇が好きだったりしますか? 東かがわ市の久米通賢のことを言っていると思いますが、ちなみにさぬき市の発明家が無くなった同じ年に生まれているので、生まれ変わりかもしれません。違ったらすみません。カードゲームのシャークとマジキテルはコストやリンク値が高すぎるファッティなんですが、ブラックさんとトラマルさんで頑張って踏み倒せるようにしようと思っています。ブラックさんは赤焼きそばの妙高市とグリーン焼きそばの魚沼市と3体揃えるとシャークさんを呼び出せるようにして、デッキとしては水文明を除いた火・自然・闇・光の4文明混合になります。自然文明で普通にマナブーストして出してもいいです。そして我は考えた。トラマルさんは人形劇が有名だから人形3体でリンク召喚できて、人形トークン3体を生成するので、リンク4のマジキテルさんへと繋ぐデザインにするのが良いだろうと……。ここでリンク3としてマジキテルを扱ってトークン2体を残すか、リンク1として扱って3体とも使うかは盤面によって対応力が変わる。どちらも回ると強いデッキではあるが、『回れば強い』は『弱い』と同意義なので、他にも個性を付与したいところであるが……。」
アキュー「とりあえず口調は1会話の中で統一してほしい……。」
***
八咫烏本社の食堂。アキューはヨノバルとアーシエルからシャーク・マジキテル・ブラック・トラマル4枚のカードを受け取っていた。
食堂ではもう一度焼きそばVSうどんの第二次投票が始まろうとしていたが、アキューとアズサがヤミヨロズ・アーカイブを持ち込んだ時会場はざわめいていた。
既に3組。これによって仲直りしたという曰くつきのカードゲームだ。一般の八咫烏社員からすれば、まるで宗教勧誘のように見えていた。
ねんどる「これでモエウタさんとキダリイさんはおかしくなったんです! 変にべたべたするようになりました!! 私は確信しています!! これはレズ堕ちさせる闇のカードゲームだと!!」
ねこすり「話に聞いています。これは『黒い太陽』の異名を持つ奈落の門番『アーシエル』という謎の神に魂をささげる儀式だと……。アーシエルは百合を生み出す男神だと……。警戒せねばいけません。」
アズサ「私たち別にレズじゃないけど、普通に相互理解しただけよ?」
モエウタ「やってみればすぐ楽になりますよ!? シャークさん、マジキテルさん!?」
マジキテル「僕が、こんな映画オタクと仲良くなるなんてありえない!!」
シャーク「決着をつけるにしても、じゃんけんでいいじゃないですか!!」
キダリイ「ではやってみればよいのではないですか? じゃんけんよりも納得感がありますよ? 影響がないならこれで勝負を決めましょうよ。」
どう見ても宗教勧誘の構図であるが、仕方あるまい。二人はヤミヨロズ・アーカイブを始めることにした。そして――――
シャーク「通はですね、シャークデッキにブラックさんではなくトラマルさんを入れるんです! これによってフィールドに人形が並びますが、実は全員破壊時にマナに行くのです! セルフ破壊でマナブーストができるため、普通に5ターン目に9コストを出せるんですよ!!」
マジキテル「愚かだねえ! それなら僕もブラックさんを利用してもいいということだ! ブラックさんは妙高市と魚沼市をサポートして呼び出す力を持っている! 故にリンク値が伸びやすい!! これでマジキテルを着地させられる!!」
トラマル・ブラック「全く何言ってるかわからない……。」
二人は爆速で戦略を理解していた。
シャーク「しかしお互いのLPとシールドは限界……。」
マジキテル「故にシャークVSマジキテルのヤミヨロズ対決で勝負が決まる!!」
マヤ「これは、入るしかありませんね……!!」
全員「妄想フェイズに!!」