ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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勝利の女神同士が戦った時の裁定は?

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

カードゲーム世界。会場のバックヤードでアキューはブラック・トラマルと会話していた。

 

アキュー「保護者として、試合を許可していただきありがとうございます。」

 

ブラック「俺もシャークさんの全力を見て見たかった。やばくなったら止めに入るから安心してくれ。」

 

トラマル「火火火……。マジキテルさんの全力、正直楽しみだよ。そして……。」

 

トラマル「ブラックさんも、相当な『手練れ』だよねえ!?」

 

ブラック「暴走したシャークを完全に抑え込めるが……。むやみやたらに使う力じゃねえよ。」

 

アズサ「落ち着いて。二人の試合はまた別の日に組むから。」

 

こういう時に抜け目がないのがGHQ/BBCだ、と二人は思っていた。そしてブラックが切り出す。

 

ブラック「シャークさんはめんどくさい女だが、かわいそうな人でもある。だが正直辛い。彼女が大好きな映画も『アレ』が登場しないように検閲しないといけない。旅行先も『アレ』が無いかチェックする。彼女自身が一番つらいのは分かっているが、それでも……。」

 

アキュー「検閲は得意っすから、手伝えるかもしれないっすね。」

 

ブラック「GHQが言うと洒落になんねーよ……。そしてトラマルさん。協定を結ぼう。要介護の暴走者を持つ者同士、何とかなるように考えよう。」

 

トラマル「火火火………いいでしょう。」

 

アズサ「じゃあ試合が始まるけど、二人はゲート裏で待機しておいてね。私たちもいるから。」

 

***

 

ヨノバル様が司会を務める。今日の最終戦はもちろんシャークVSマジキテルだ。

 

ヨノバル様にスポットライトが当たる。

 

ヨノバル「その双子は似ていた。」

 

ヨノバル「お互いにイルカ/サメを愛し、ゲーム/映画を娯楽としている。」

 

ヨノバル「そして麺類に誇りを持ち、とある哺乳類を忌み嫌っている。」

 

ヨノバル「敬愛すべき『先生』を愛しきれなかった悲しい過去を持っている。」

 

ヨノバル「そんな人間が、2人もいるのか!? いたら奇跡と言うほかない!!」

 

ヨノバル「拍手を持ってお出迎えください!! ゴールドゲートから『上越のアサイラム』シャーク選手!!! シルバーゲートから『讃岐のエレキテル』マジキテル選手の入場です!!!」

 

観客「待っていたぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

観客「この試合は絶対に面白い!! ゲームVS映画だからな!!!!」

 

観客C「映画とゲームなど、みんなどちらかは好きだろう。特筆するべきことでもない。」

 

観客D「そりゃそうだけど……。」

 

シャークは青髪の貴婦人といった出で立ちで、片目が隠れている。そして手には大きな映写機を持っている。マジキテルは小柄な茶髪の派手めな少女と言った風貌である。そして手にはエレキテルを持っている。

 

シャーク「みなさん、歓声ありがとうございます!!」

 

マジキテル「僕、頑張るからね!!」

 

ゴエティアは他の格闘技団体と大きな違いがある。それは「最適な相手でないと、本気を出せずに終わってしまう」というもの。シャークもマジキテルもゴエティアで4戦ぐらいしてきたが、全て圧勝するか瞬殺されるかであまり手の内を明かし切れなかった。これはヤミヨロズが皆オーバースペックであり、少しの違いで圧倒的有利に傾いてしまうからである。

 

そしてそういう、すぐ終わる試合ばかりの格闘技団体を見に来る客は2通りしかいない。

 

観客A「エロい女が勝つところを見たい!!」

 

観客B「エロい女が負けるところを見たい!!」

 

この2通りである。ちなみに爆乳/貧乳やお姉さん/メスガキや陰キャ/陽キャという好みなどを含めるともう少し派閥が増えていく。

 

観客C「俺は殺し合いが見たい。それだけだ。『ガワ』に惑わされるな。ヤミヨロズは神ではなく、『妖(あやかし)』なのだから。」

 

観客D「でも結局、女子格闘技ってドル売りになるんよね……。ゴエティアの試合はガチの殺し合いだからそこだけ異質だけど……。」

 

観客が命名に思考をめぐらす中、二人の戦士は、にこやかに挨拶する。

 

シャーク「対戦よろしくお願いします!」

 

マジキテル「よろしくね!」

 

観客D(ゴエティアで稀に起こる『双子の試合』。運命が似通った二人が戦うほぼ互角の試合。これは実際、最後まで勝敗が分からないから面白い。私はそう思っているが……。そういう奇跡はたまにしか起こらない。)

 

観客D「今回はその奇跡かな?」

 

観客C「アイツらは、妖気がことさら濃い……。見せてくれよ、その本性を……。」

 

***

 

ヨノバル「お二人の好きなものは映画とゲームですよね?」

 

シャーク「はい。地元の映画館でよく見ています!」

 

マジキテル「僕だけ特例で1日1時間の条例が無視されます!」

 

ヨノバル「なるほど……しかしこの戦いは映画とゲームの優越を決める者ではありません。」

 

ヨノバル「あくまで、シャーク選手とマジキテル選手の戦いです。」

 

シャーク&マジキテル「はい。」

 

ヨノバル「つまり―――何が言いたいかわかりますね?」

 

二人は構える。これから始まる長い戦いに備えるために。

 

ヨノバル「勝手に!!! 戦え!!!!」

 

試合開始の合図が響き渡った。

 

試合開始と同時、二人はその場所から全く動かず、ひたすら手元の機械を回し続けた。そしてエネルギー弾を乱射する!!!

 

距離にして10m。間合いとしては完全にガンナーの部類に入る。

 

アーシエル「銃撃戦だああああああああああ!!!! お互いに一歩も動かないいいいいいいいいいいいい!!!」

 

ヨノバル「この手の銃撃戦は、相手の弾に自分の弾を当てて相殺できるかにかかっています。遮蔽物もありませんからね。」

 

二人の弾はよく見ると、シャークのがサメ、マジキテルのがイルカの形に見える。そしてイルカとサメはお互いに衝突し、相殺されている。

 

シャーク「私、最近体重が気になってしまいまして。近くの映画館ではポップコーンを食べないんですが、家で見るときは死ぬほど食べているので……。なのであまり派手に動き回ることはしたくないんですよ。」

 

マジキテル「僕もね……あまり運動は得意じゃないんだよね。で、僕はゲームばっかりやってるから普段は運動しないんだよね……。優秀なのはこの『エレキテル』だけさ。」

 

マジキテル「ところで、エレキテルは日本最初のゲーム機だと僕は思ってるんだよ。電気使うし、遊べるし。」

 

シャーク「なるほど、そういう観点があるんですね!」

 

マジキテル「ちなみにさ―――その『乱射』って手加減だったりする?」

 

マジキテルが不敵な笑みを浮かべる。

 

観客B「—————どういうことだ!?」

 

観客A「気になるのは分かる。明らかに――――シャークの戦法は不利だ。」

 

観客B「ああ、マジキテルはしっかりシャークを狙ってエネルギーを溜めて撃っている。しかしシャークは乱射して大量に弾幕をばらまいている。」

 

観客A「これは、おそらく――――」

 

ヨノバル「お互いの矜持によるものと思われます! シャーク選手は映写機の付喪神、マジキテルはエレキテルの付喪神です!! シャーク選手は光を拡散してスクリーンに映す性質上、エネルギー弾をばらまかざるを得ない!! 逆にマジキテル選手は、静電気を集めて放出するので、狙いを定めている印象を受けるのでしょう!!」

 

観客C「美しい。こういうのでいいんだよ。動かない方が見ていられる。」

 

観客D「動体視力鍛えた方が良いんじゃない?」

 

観客D(さて、やはり初手は拮抗か。エネルギー弾のガンナー同士の戦いだけど、まあ簡単に終わってほしくないな……。)

 

観客D(傾向的に、ヨノバル様が何かしかけてくるか―――?)

 

アーシエル「二人は戦っています!! 敬愛する先生のために!!! 勝利の女神同士が争ったら、微笑むのは誰になるのかあああああああああああ!?」

 

アーシエルの「先生」というフレーズに二人は一瞬

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