ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう― 作:Linkscape
マジキテル「もしかしてシャークさんも戦ってるの? 先生のために?」
シャーク「もちろんです。私の心は先生のためにあるのですから。」
マジキテル「なるほど……じゃあ、負けられないね!!」
シャーク「では、『先生』の技を繰り出しましょう。」
マジキテル「へえ、どんなの!?」
シャークは映写機を回しエネルギーを溜める。そして放った。『先生』の一撃を。
アーシエル「放たれてしまったあああああああ―――!! そのエネルギー弾の形はサメではない!? ブルドーザーだあああああああ!!」
シャーク「『コンピューター付きブルドーザー』。私の敬愛する、新潟を発展させた田中角栄先生の異名です。これを回避できますか?」
マジキテル「できるよ!!」
マジキテルは手元から竹とんぼを取り出した。そして―――
アーシエル「飛んだあああああああああ!!! 小さな竹とんぼで!!! マジキテル選手は宙を舞いました!!!」
ヨノバル「ブルドーザーは追尾機能がある弾ですが、ブルドーザー故に空中へ飛べない。空への活路を見つけるのは流石と言わざるを得ません! マジキテル選手!」
マジキテル「すごいでしょ! 竹とんぼの開発者は僕の街の偉人、平賀源内先生!! 実際に会ったこともあるよ!? 当時から僕はいたからね!!」
観客A「どういう…………ことだ……?」
観客B「どうしましたか?」
観客A「田中角栄先生は日本の総理大臣のはず。どうして新潟を発展させる必要があった!!!? 国全体の利益ではないはずだ!!?」
観客B「日本の政治制度のせいですね。政治家は地元に地盤を持っている人が多いので、そこに新幹線を通すなどの利益誘導を多くするんです。だって当選したいから。なので新潟県上越市出身のシャークさんは、新潟県柏崎市出身の田中角栄先生の既得権益を多く受けているので尊敬しているのでしょう。」
観客A「なるほど!!!」
アーシエル「お互いの敬愛する先生のために、二人とも決してしくじらない!! この精密な試合は、どこで優勢が決まるのかあああああああああああ!!!」
この何気ない実況が、二人の運命を分けることになった。
***
アーシエルの実況を聞いてまた、二人の動きが止まった。
シャーク&マジキテル「今『鯨』って言いました?」
ヨノバル「い、いや、『しくじらない』と……。」
二人の顔つきが180度がらりと変わった。
シャーク「なんだお前? 我と同じで『鯨』が嫌いなのか? どうせしょうもない理由だろう。」
マジキテル「そっちこそどうせ、くだらないよ! 僕が鯨から受けた苦痛は計り知れないんだからさああああ!!!」
二人とも邪悪さがにじみ出る表情になった。カードゲームアニメでよくある「ゲス顔」と言うべきものだろうか。
シャーク「鯨へのトラウマが我を変化させた。我はこの病みと一体化し、鯨を滅ぼす!!! つまり…………死ねええええええええええええええええええええ!!!!」
シャークの弾を、マジキテルは一歩も動かず電撃で撃ち落とす。
マジキテル「へっぼい弾幕だよ!! 狙わないと当たらないって基本的なことまで忘れちゃったのかなあ~~~??? まあいいよ。勝つのは僕だ。」
マジキテル「鯨への怒りはあふれ出るほどあるけど、まずは目の前のお前をぶっ潰さないと、気が済まないから!!!」
シャーク「ほざけ。」
マジキテル「ああ!? そういえばお前たち、焼きそばなんて下等麺類を売り出してるんだって!? いらないから!! うどん以外、いらないから!!」
シャーク「下劣な。焼きそばこそが至高にして究極の麺類。うどんを食べすぎて糖尿病になり環境を汚染する香川に言われると虫酸が走る!!!」
二人の口調ががらりと変わった。