ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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もうたこ焼き作らない? でも群馬県桐生市が襲い来るかも

<<<<<<<現実世界<<<<<<<

 

現実世界。全員が妄想フェイズから帰ってきた。

 

シャーク「負けた…………。」

 

マジキテル「僕の勝ちですね。」

 

マジキテル「そして思ったよ……。もうたこ焼き作らないか、と。」

 

シャーク「………………すみません。いい映画を見た後のように今脱力してて。何も考えられません。」

 

マジキテル「わかったよ…………。」

 

ブラック「でもまだ、全部終わっていない。後片付けはしてもらわないと困る。」

 

シャーク「…………?」

 

ブラック「まずこういうのは『作者の気持ち』を考えるんだ。カードゲーム世界でのシャークとマジキテル、二人の共通点は何だと思う? そしてそれは、現実のお前たち2人にも適用されるんだ。」

 

シャーク「………………。たぶん……。」

 

シャーク「先生を信じ切れてないところ、じゃないですか?」

 

マジキテル「!!」

 

シャーク「まずカードゲーム世界の2人は、最初は田中角栄と平賀源内を先生として崇めていましたが……。二人とも不祥事を起こしています。ロッキード事件に殺人事件です。」

 

マジキテル「あの2人は、そこに複雑な感情を抱いているのかもしれない。そして……最後にシャークが言っていた言葉。」

 

シャーク「柏崎市に嫉妬してたという話ですか……? たぶん先生の生まれ故郷が上越市じゃないことが悲しかったんじゃないでしょうか?」

 

マジキテル「逆に平賀源内は生まれがさぬき市でも、香川に帰ってこなかった。江戸に取られたと思っても不思議じゃない。」

 

二人は、現実世界の自分たちの「師匠」について考えていた。

 

シャーク「私は映画事業部で働いていますが、仕事を教えてくれた師匠は――」

 

マジキテル「僕はゲーム事業部で働いてるけど、仕事を教えてくれた先輩は――」

 

シャーク&マジキテル「汚職/パワハラでクビになってるんですよね……。」

 

ブラック「別に良くないか?」

 

トラマル「そうそう……学んだ技術に罪は無いし、別に罪人を愛していてもそれは自由でしょう?」

 

シャーク「そういう共通点があったのかもしれない、というだけですね。」

 

ブラック「じゃあ次はもう一度妄想フェイズ、だっけ? アキュー。」

 

アキュー「そうっすね。まだカードゲーム世界の2人には謎が残されている。だから想像してほしいっす。」

 

アズサ「なんで『鯨』を憎んでいるのか……をね!」

 

みんな「それでは、妄想フェイズへ!!!!!」

 

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

カードゲーム世界ではひと悶着が起こっていた。

 

マジキテル「絶対に間違えると思ってた!! そっちは琴電だから!!! JRの方だから!! まあこうなるよね!!」

 

マジキテルは後悔していた。待ち合わせとしてさぬき市の志度駅と言ったら、琴電志度駅とごっちゃになるのは分かっていた。しかし長い戦いで勝った解放感からそれを考えている余裕が無かったのだ。もちろんシャークは琴電の方に来るのである。不思議である。

 

平賀源内記念館を見て回った後、うどんを食べながら二人は会話していた。

 

マジキテル「食べながらならNGワードを聞いても暴走しないはず……。まあ、あっちの席に『いる』し……。」

 

向こうの席で、ブラックが美味しそうにうどんを食べていた。当然トラマルもいる。ここまで苦労をかけて、本当に申し訳ないと二人は思っていた。

 

シャーク「私は……鯨の爆発で多くの人が死んだのを見てしまったんです。」

 

マジキテル「え…………!? そんな悲劇があったんですか?」

 

シャーク「はい。見物人がたくさんやってきて、そこで大爆発してみんな……。私も巻き込まれたはずなんです。傷跡があるので……。でも記憶があいまいで……。」

 

鯨が爆発する事故は古今東西多いと聞く。そしてその爆発に巻き込まれて多くの命が失われた。それは上越市の海岸の話である。

 

マジキテル(おそらく記憶のすり替えで、機雷が漂着したのが爆発したのかもしれないな……。)

 

マジキテル「こっちはそれに比べると普通だよ。うちの街の話じゃないんだけど、自殺を誘導するゲームがあって、それで『ゲームは危険だ!』って言われてそれでショックだったことがあるんだ。」

 

シャーク「そんなのがあるんですか?」

 

マジキテル「ゲームマスターがプレイヤーに簡単なミッションを順番に実行させて、気が付いたら命令のまま自殺してしまうという恐ろしいゲームだよ。自分もやってたんだけど、1回死んで『あれ?』ってなったよ。人間だったら終わってたね……。」

 

シャーク「それは怖いですね……。」

 

シャーク(ゲームといってもテレビゲームではなくて、SNSで遊ぶタイプのゲームでしょうかね……。)

 

マジキテル「正直鯨への恐怖症は、治していきたい。うどんを食べている時ならいくら聞いても大丈夫だし、麺類全般でOKなこともある。」

 

シャーク「同じ悩みを持っている者同士が出会えたから、きっといい方向に行くはずですよ。」

 

マジキテル「そうだね……。トラマルとブラックさんに迷惑かけないように頑張ろう。」

 

シャーク「そうですね。ちなみに気になったんですが、ブラックさんは私より強いですよ? 暴走状態の私を止められるので。もしかしてトラマルさんってマジキテルさんよりお強いですか?」

 

マジキテル「彼女、国産マッチの付喪神だからすぐ炎を起こせる強キャラだよ? 近くに来られると電撃を撃っても爆発するから手を出せなくなる。」

 

シャーク「ブラックさんはイカみたいな人で、エネルギー弾を黒い服で全て吸収するし、サブミッションも効きません。」

 

マジキテル「おお~~。今度ゴエティアで戦ってもらう?」

 

シャーク「お願いしてみましょうか。」

 

マジキテル「そうだね!!」

 

こんな形で、二人の仲は深まっていくことになる。そしていつかゲス顔もコントロールして出せるようになるかもしれない。出さなくていいって? それはカードゲームだから出せた方が良いのだ。

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<

 

現実世界。アーシエルはアキューからのLINEを見ていた。

 

アキュー「ありがとう。確かに介護者である2人の観点は抜け落ちていた。学ぶことは多いな。」

 

アーシ「お褒めに預かり光栄です。」

 

アキュー「本当にヨノバルさんともども、いろいろやっていただいて感謝の極みだ。」

 

アキュー「そして…………薄々気が付いていないか?」

 

アーシ「何がですか?」

 

アズサ「八咫烏には『呪い』があるって話です。こんな示し合わせたように似たやつらが不和になるってあると思いますか?」

 

アーシ「うーん……可能性は0ではないですけど……。」

 

アズサ「アキューは『再現性の低いバグ』、私は『運命』と呼んでますが、世間一般的にはこれは『シズルの呪い』なんですよ。」

 

アーシ「シズル……?」

 

アズサ「昔、八咫烏グループで過労のせいで亡くなった社員がいて、その呪いで女性同士の仲が悪くなっているって話。その社員、シズルが仲たがいをさせているってこと。」

 

アーシ「信じられない……。呪いかあ。でもヤミヨロズ・アーカイブで仲直りしているのなら結果的にはオーライなのでは?」

 

アキュー「それは君に負担をかけているからな……。まあ、自分を大事に。ゆっくり休んで。」

 

アーシは割とやることが多くてしんどかったが、充実感はあった。そしてヨノバルが生き生きとしているのを見ると少しエネルギーを分けてもらえる気がした。長い設定資料を読む気はしないけど。

 

アーシはアキューとのLINEのやり取りが終わり、しばらくぼーっとしていたが、連絡がかかってきた。

 

ツムギ「すみません、ツムギです!! 広島と大阪がお好み焼きで揉めてて、広島側のマヤさんが『最終兵器を出す』って言ってるんです。おそらく大阪側も出してくると思います……。すみませんが……その……。」

 

アーシ「任せてください! なんとかしますよ!」

 

アーシはツムギさんのためならどこまでも頑張れる気がした。

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