ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

35 / 36
タイムリープは恋愛系と相性がいい

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

カードゲーム世界。ヒスイがよくわからないことを言ったが、アーシエルとヨノバルの解釈は合致していた。

 

アーシエル「そうだ、乱入、乱入だああああああああああああ!!!!」

 

アーシは急に浮かんできた。「乱入」という言葉が。まるで別次元から急に湧いてきたかのように。

 

ヨノバル「そうです、乱入です! ゴエティアは乱入を認めておりますが、面白い試合をしてほしいです!! 乱入してきた人がめちゃくちゃ弱いと微妙なムードになるので!! これは切実な願いです!!」

 

ヒスイ「乱入…………。」

 

ヒスイ「はい。この試合は中断して、別の試合をしたいと思います。」

 

ヨノバル「いいですよ、マヤさんとヒスイさんの戦いになるということですよね?」

 

ヒスイ「違います。私が個人的に戦いたい相手がいるんですよ。」

 

ヒスイ「でもここにはいない。私は彼女を裏切ったからです。」

 

ヒスイ「だからこの試合はここで終わりです。ここにいる3人と私が戦うだけですね。」

 

ヒスイ「そして私が勝つでしょう。」

 

コノミチとエンジンは戸惑っていた。

 

エンジン「ならヒスイさんが戦えばええやないかーい!!」

 

観客A「確かに……。」

 

観客B「そうですね!! ヒスイが戦えばいいじゃないか!! タイムリーパー相手だろうが、絶対に勝てるなら別に関係ありません!」

 

観客A「もしくは………………。」

 

観客B「強いが戦いたくない理由がある……?」

 

観客席の別の場所では議論が交わされていた。

 

観客C「くだらん。ゴエティアはいつからプロレスになった? 漫才になった?」

 

観客C「俺にはわかる。どうせ初戦は好きな人のために取っておきたいのだろう?」

 

観客C「観客からしたら気にしていない。今までの他の運命の双子も初戦ではなかっただろう?」

 

観客D「わかるの? キモっ……。」

 

観客C「そして……。」

 

ヒスイ「参加者0人。誰一人、私への挑戦者は現れませんでした……。」

 

結局、コノミチとエンジンの戸惑いは終わらなかった。

 

コノミチ(すみません、よくわからなくなってきました。これどうすればいいんですか?)

 

エンジン(ヒスイさんと誰かを結びつけないと変なことになるんや。ウチらが戦ってる理由も、ヒスイさんとマヤさんの戦いが原因や。だからヒスイさんのペアを見つけないとあかんのやけど……。)

 

コノミチ(なんか、すごい失敗をしてしまって、ヒスイさんとその人は別れてしまっている……ですか。)

 

エンジン(…………何日戻れる?)

 

コノミチ(事象改変が絡むとその事象のデカさに反比例します。私の力だと、一週間が限界ですね。)

 

エンジン(ウチもやな。足して2週間……。)

 

エンジン「えー……。微妙な雰囲気になってまいりましたけども。」

 

エンジン「神々の遊びとして、時を戻させていただきます~~~。」

 

そして時間は2週間前に戻った。

 

***

 

カードゲーム世界の2週間前。コノミチとエンジンはとある人物に相談していた。

 

アキュー「乱入とかタイムリープが絡んで、なんかよくわからない試合になるっすね?」

 

アズサ「で、止めるためにヒスイさんと別の人の試合を組ませる必要がある……のね?」

 

コノミチ「ゴエティアのために何とかしてください! タイムリープできるのはここまでが限界です。」

 

エンジン「もちろん私たちも何もしないわけにはいかへんからな。何をすればいい?」

 

アキュー「なるほど…………じゃあこうしてほしいっす。」

 

***

 

二人は豊中市にやってきた。なんと路上でお笑いライブをやれと言うのだ。しかもネタ指定である。

 

コノミチ「はいどーもー。まっしろリーパーです~。」

 

エンジン「豊中市と言うことですけども、豊中市といえば森友学園ですよね~。ゴミがたくさん埋まっていたから土地の価格が下がっていたって話ですけど、実は何が埋まっていたんだと思います?」

 

コノミチ「ゴミだから埃の毛玉じゃないでしょうか?」

 

エンジン「それはマリモだったんじゃないかって思うんですよ!!」

 

コノミチ「ところで、千里ニュータウンって吹田市と豊中市の子供だと思うんですけど、離婚するときにどっちについていくと思います?」

 

エンジン「そりゃあ大阪市じゃない? 一番デカいし?」

 

アキューにお笑いの才能は無かった。笑いどころが分からない……と思っていたが、一人真面目に聞いている女性がいた。

 

彼女はキョンシーのような恰好をしており、珍しいのは頭のお札で、トイレットペーパーを1ロール付けていた。まるでお札が無限に引き出せるかのようだ。

 

おそらくターゲットは見つかった。お笑いライブは続けないといけないので、アズサが彼女に話しかける。

 

アズサ「笑いながら泣いてるけど、どうかしたの?」

 

????「……………。」

 

二人は近くのカフェに行った。

 

テンソ「私の名前は売転即(ばいてんそく)。豊中市のヤミヨロズアル。」

 

テンソ「普段は転売屋をしているアル……。」

 

アズサ「そ、そうなのね……で、失恋でもしたのかしら?」

 

テンソ「吹田市のヤミヨロズ、ヒスイさんと喧嘩して『もう連絡してくるな』って言われてしまったアル……。」

 

アズサ「戦いましょう。納得いってないんでしょう?」

 

テンソ「え……?」

 

アズサ「それしかありません。実は私たち、ゴエティアという格闘技団体の者で……。」

 

テンソ「それでヒスイさんに挑戦状を出すとして、来てくれるアルか?」

 

アズサ「100%来ます! それは確信しています。あと挑戦状ではないです。観客席に来てくれるだけでいいです。」

 

テンソ「すごい自信アルね……。」

 

***

 

そして2週間後。何らかの理由でマヤVSヒスイとなり、コノミチVSエンジンとなり、先ほどの地点へ戻ってきた。

 

ヒスイ「乱入…………。」

 

ヒスイ「はい。この試合は中断して、別の試合をしたいと思います。」

 

ヨノバル「いいですよ、マヤさんとヒスイさんの戦いになるということですよね?」

 

ヒスイ「違います。私が個人的に戦いたい相手がいるんですよ。」

 

ヒスイ「でもここにはいない。私は彼女を裏切ったからです。」

 

ヒスイ「だからこの試合はここで終わりです。ここにいる3人と私が戦うだけですね。」

 

ヒスイ「そして私が勝つでしょう。」

 

コノミチとエンジンは戸惑っていた。

 

エンジン「ならヒスイさんが戦えばええやないかーい!!」

 

ここで流れが変わる。

 

ヒスイ「私はあまり暴力を振るいたいタイプではありません。なぜなら私は強すぎるからです。相手を完膚なきまでに破壊してしまうのです。」

 

ヒスイ「しかし1人だけ、私と戦っても大丈夫そうな人が1人います。」

 

ヒスイ「売転即さん!! 会場にいるなら返事してください!!」

 

ヒスイ「そして、私と戦ってください!!!」

 

その声に呼応するかのように―――

 

テンソ「お望みならば、ぶちのめしてやるアルよ!!!」

 

売転即が乱入した!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。