ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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万博チケットを転売するやつはやばい

ヨノバルは予測していたかのように、アナウンスを始める。

 

ヨノバル「その双子は似ていた。」

 

ヨノバル「二人は千里ニュータウンを挟んで位置している。」

 

ヨノバル「二人はトイレに関係する神々である。」

 

ヨノバル「二人の正体は『学園と塔』に鎮座する球体だった。」

 

ヨノバル「そしてその2つは地下に埋まっている。」

 

ヨノバル「こんな偶然ありうるのか!? あったら奇跡と言うほかない!」

 

テンソとヒスイは構えている。

 

ヨノバル「ヒスイ選手と売転即選手の戦いとなります!!!!」

 

ヨノバル「さあ……。」

 

ヨノバル「勝手に!!!!! 戦え!!!!」

 

乱入試合が開始される。ヒスイは青髪で数珠と頭巾をつけている。テンソはまさにトイレットペーパーのキョンシーといった具合だ。

 

ヒスイはモップを振り回すだけの戦法だ。しかしこれがかなり強く、高名な人間の元で相当な鍛錬を積んだことが予想される。

 

アーシエル「ヒスイ選手、棒術が強い!! テンソ選手を一切寄せ付けない!!!」

 

ヨノバル「しかしキョンシータイプであるテンソ選手は、屍毒が怖い! 寄せ付けないのは正解と言えますが、テンソ選手はお札型のトイレットペーパーを大量に買い占めております!! このトイレットペーパーをどうやって使うかが勝利を分けるでしょう。」

 

しかし数秒後……。

 

ヒスイ「ふうん……。」

 

アーシエル「やはりこうなるかーーーーーーー!! お札型のトイレットペーパーで、モップをからめとった!!」

 

テンソ「棒術と紐系が戦うときは、絡めとるのが鉄則アルよ?」

 

テンソはうまく力を使って、ヒスイのモップを奪い取った。

 

テンソ「トイレットペーパーの気持ちは分かるアルからね。破れずに奪い取ることも可能アルよ。」

 

豊中市はオイルショック時、トイレットペーパー買い占め騒動が起こった街である。テンソはそこで「買い占め→転売」のコンボに目覚め、害悪転売屋になってしまったのだが、彼女も彼女でメルカリや国税などにお仕置きはされているので温かい目で見守ってあげてほしい。

 

アーシエル「ヒスイ選手はモップという最大の武器を失いました! しかしヒスイ選手の強みはここからです!」

 

ヨノバル「ヒスイ選手は1970大阪万博と、2025大阪万博両方の黒幕と言われています! 参加国の武術をすべて使えるとされています!!」

 

アーシエル「しかしキョンシーは武術の枠組みでは測れない!! その毒さえ回れば、相手を狂暴化させられます!!!」

 

アーシエル「この戦いはどちらが勝利するんだあああああああ!?」

 

ヨノバル「おそらくどちらかは勝つでしょう。しかし大事なのはこの戦いは、友になるための儀式だということです!!!」

 

アーシエル「この試合、まだまだ目が離せないっ!!!」

 

そうして試合会場は熱狂が渦巻いていた。

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<

 

妄想フェイズが終わり、現実に帰還する。

 

アーシ「決着は大事ではない!! どうだ、ヒスイさん!! あなたのペアになる豊中市も呼び出せた!!!」

 

ヒスイは何かを考えているようだった。

 

ヒスイ「これではっきりしましたね。」

 

ヒスイ「あなたは全てを救えなかった。」

 

ヒスイ「ですよね、マヤさん。」

 

マヤ「そうですね……。まだアーシさんが救えていない人がいる……。」

 

アーシ「…………。」

 

ヒスイ「あなたのカードゲームとやらは不完全だったんですよ!」

 

アーシ「どういうことですか?」

 

ヒスイ「実はあなたが救わないといけないのは、あと1人いた!」

 

ヒスイ「しかしあなたは失敗した。そもそも彼女を入れると奇数なので、タイムリミット2人と私とテンソさん、そして彼女……5人をペアにするのは無理ですからね!!」

 

アーシ「ならとりあえず、コノミチとエンジンさん、ヒスイさんとテンソさんはベストマッチと認めますか?」

 

ヒスイ「いいですよ? 別にテンソさんのこと嫌いじゃないんで。転売屋は風呂には入るんで。まあ、1人あぶれたわけですけど。」

 

アーシ「その1人とは誰ですか?」

 

マヤ「ごめんなさい……実は私たちの争いは1人の社員から始まっているんです。」

 

ヒスイ「彼女は嫌われていて、マヤさんとヒスイさんのどちらが面倒を見るか押し付け合いになってたんですね。」

 

ヒスイ「だからあなたは1人ぼっちな、その女性も救済しなければならなかった。結局どちらが勝っても彼女は押し付けられる対象であることには変わりませんからね。」

 

アーシ「それがあなたの主張ですね。」

 

ヒスイ「はい。」

 

ヒスイ「とにかくあなたは、『デザインに失敗』したんです。カードゲーマーって風呂入らないし嫌いなんですよ。不潔なんですよ、あーせいせいした。」

 

ヒスイ「もう八咫烏に関わるのは止めてください。それでは日々を謙虚に、懺悔して生きてくださいね……。」

 

アーシ「何を勘違いしている?」

 

ヒスイ「!?」

 

アーシ「まだアーシたちの妄想フェイズは終了していないぜ!?」

 

ヒスイ「なんですって!?」

 

アーシは会議室の壁を移動し始めた。この会議室の壁は動かすことで、隣の部屋とつなげて大会議室にすることができる構造になっている。

 

そして隣の会議室では……。

 

ツムギ「すみません、カードゲーム未経験でシャカパチできるの逆にすごいと思うんですけど、あまりよくないのでやめてください……。」

 

????「ごめんね、あとやっとバトルフェイズとダメージステップとダメージ計算ステップの違いが分かったよ!」

 

????「このカードゲームはおふざけが足りてないですね、お笑いが足りない。ゲートルーラーやれって、私はそう言いたい。」

 

ヒスイ「あ…………あ…………。」

 

アーシ「当然分かっている、この広島VS大阪の戦いは…………。」

 

アーシ「仕事ができない無能社員の押し付け合いから始まっていることに!!」

 

アーシ「そして、その社員は、同じ無能とならくっつけることに!!!」

 

ツムギ「アーシさん、探すのに苦労しましたが、うまくいきました!!」

 

ツムギ「ご紹介いたします! 広島県江田島市のウィッチさんと、大阪府東大阪市のアゲトモさんです!!」

 

ウィッチ「ウィィィィィィィィィィィィイイイイイイッチ!! わしが江田島市出身のウィッチである!! ちなみにゲートルーラープレイヤーである!!!! ヤミヨロズ・アーカイブと親和性は、無い!」

 

アゲトモ「住友系列からの転職組! コンビニエンスストア事業部のアゲトモだよ! みんな私のこと無能っていうけど、そんなことないからね!?」

 

マヤ「…………流石ですね。どこで気が付いたんですか?」

 

アーシ「ガチすぎたことだ。お好み焼きも大事だが、お互いに最高戦力を投入したりなど、かなりガチさを感じた。ここまでくるとただの好みの話ではない……。」

 

アーシ「そして本当の賭けは、アーシが隠された3ペア目に気が付けるかかどうかだったんだ!」

 

アーシ(こうは言うものの、ヤバかった!!! あの時ツムギさんに連絡してなかったら詰んでた!! 『大阪と広島の両チームにいる社員を調べてくれ』って言ってて、よかった!!!)

 

アーシエルは冷や汗だらだらだった。

 

マヤ「その通りです。ヒスイさんは八咫烏がカードゲームで汚染されるのが嫌だった。だから気づけるかの賭けを持ち掛けてきたんです……。」

 

ヒスイ「チイッ!! テンソさんをブラフとして用意したのにッ!! そしてアキューとアズサの諜報力があっても、私たちと最終兵器2人の調査でいっぱいいっぱいになる計算だった!」

 

アーシ「続けますよ、大阪府貝塚市→広島県江田島市のウィッチさんに似合う相手を探したら、広島県尾道市→大阪府東大阪市の社員が1人いたんだよ!! 住友系列からの転職者で無能扱いされていた……。これは運命だと思った……。まあ大事なことは……。」

 

アーシ「ヒスイさんはこんな事しなくても、勝ててたということです。」

 

ヒスイ「え?」

 

ヒスイは驚いた顔をしている。ヒスイはこの状況で勝利の可能性があったことが分からなかったからだ。

 

アーシ「正直、ヒスイさんは誰となら幸せになるかわからなかった。かなり潔癖で、裏がある人物だと聞いていたから。」

 

ヒスイ「…………。」

 

アーシ「だから吹田市と聞けば千里ニュータウンを共有している、豊中市しか思い浮かばなかった。カードゲーム世界の二人は仲良く終わったが、この世界でどうなるかはわからない。あなたが『こんな奴運命ではない』と言えばそれで終わっていた。」

 

ヒスイ「あ…………。」

 

アーシ「だから聞きましたよね、『コノミチとエンジンさん、ヒスイさんとテンソさんはベストマッチと認めますか?』って。」

 

アーシ「アーシはそれを聞いて安心した。ヒスイさんの相手はグレーな転売屋がちょうどいいのかもしれない……。」

 

ヒスイ「しまった…………!!!」

 

アーシ「ヒスイさん。」

 

アーシ「取り消す権利を与えます。『テンソさんは運命の相手ではなかった』と言えばあなたの勝ちです。そうすれば、八咫烏とはもう関わりません。」

 

ヒスイ「なんですって……。」

 

アーシ「あなたたちはいいコンビだ。だって豊中市と吹田市は隣同士だから。根拠はそれだけです。どうしますか?」

 

ヒスイ「そんなの………。」

 

ヒスイ「できるわけ……ないじゃないですか……。」

 

ヒスイ「本当にごめんなさい……。あなたが他の転売屋から買いなおした大阪万博の転売チケット……、掃除のシフトまで代わってくれたのに、私は使えませんでした……だってズルですもん。」

 

テンソ「…………大丈夫アルよ。」

 

ヒスイ「アーシさん……事態がごちゃつきすぎてしまいました。なんかいい方法ないですか?」

 

アーシ「それなら簡単です。」

 

アーシ「妄想フェイズですよ……!!」

 

テンソ「あ、その前にアーシエルさん。ヤミヨロズ・アーカイブってたくさん買うことってできるアルか? 同じ中国出身のよしみアル。」

 

アーシ「アーシは香港ですけど、あなたは?」

 

テンソ「上海アルね。」

 

アーシ「別の街ですね、よって無効。1人1個までです。」

 

テンソ「そんな!!」

 

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