ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう― 作:Linkscape
1-5よりはややこしくないです
博士「ヤミヨロズ・アーカイブの世界は楽しんでおるかのう? わしはヤミヨロズを研究している木戸博士じゃ!」
博士「『四天王』と言う言葉を聞いたことがあるかのう? チャンピオンに挑む前に戦う4人のことだと思うじゃろうが、その発祥は仏教用語なのじゃ。東西南北を守るのじゃぞ~。」
博士「という訳で、四天王が使いそうなヤミヨロズを列挙してみたぞう。」
まらどる 布の付喪神 ノーマル
愛媛県在住。妖怪と深いかかわりがある。『愛』とは何か考えている。
ハイロリ 囲炉裏の付喪神 はがね/ほのお
秋田県在住。妖怪と深いかかわりがある。『親』とは何か考えている。
ミオジャ 花火の付喪神 こおり/ほのお
新潟県在住。妖怪と深いかかわりがある。『美』とは何か考えている。
トオオモ 石臼の付喪神 いわ
岩手県在住。妖怪と深いかかわりがある。『子』とは何か考えている。
博士「というか、そもそもの話……。」
博士「『〇〇』とは何か、って考えても仕方なくないかのう? だってわからないんだから。」
4人「…………。」
博士「そしてどこも……。」
博士「どこもポケモンの舞台にすらならない、田舎じゃのうwwwwwwギリギリ岩手県がDLCで採用される程度かwwww」
4人「すみません。」
博士「なんじゃ?」
4人「そもそもマサラタウン自体が田舎だろうがああああああああ!!!!!」
博士「うわああああああああああああああああ!!!!」
>>>>>>>現実世界>>>>>>>
現実世界。アーシエルは夢から目覚めた。
アーシ「四天王か……強いんだけど影が薄いようで薄くないような、そんな人たち……。」
アーシが悩み事をしている時、正確にはヤミヨロズ・アーカイブの心残りがある時には必ずこの夢を見る。アキューに軽いお願いをされてから数日たっていたが、アーシエルは後悔していた。
アキューのお願いを雑に処理して愛媛県宇和島市と秋田県男鹿市を結び付けたのだが、うまくいかなかったそうだ。この2人は牛鬼、なまはげで有名な土地の出身であるが、それだけであった。アキューに聞いたところ、この二人は今も別に仲が悪くはないが、良くもない。もっといい組み合わせがあったんじゃないか? アーシは思っていた。
アーシ(これは……失敗か……? とりあえず、登校するか……。)
***
しかしアーシエルは学校の休み時間中も考えていた。
アーシ「世の中の人は大抵こういう温度感じゃないか?」
世の中の「友達」はこんな運命を感じるレベルの類似点ばかりではない。こういう形は悪くはないのではないか? それでも……。
ヨノバル「おそらくカードゲーム世界の二人は苦しんでいる。トラウマが癒えていないからだ。我心配。」
ヤイバラ「アーシさん! ハルさん! またカードで悩んでるんですか?」
クラスメイトのヤイバラが話しかけてきたが、二人とも思案にふけっていて気が付かなかった。
ヤイバラ「そこまで熱中できることがあるのは幸せなことだと思いますよ!」
ヤイバラ「ちなみに私よくわからないんですけど、なまはげとか牛鬼って全国にいるんじゃないんですか?」
アーシ「『なまはげっぽい』『牛鬼っぽい』伝承は日本各地にある。でもなまはげは秋田県男鹿市が、牛鬼は愛媛県宇和島市がとくに有名だ。」
ヤイバラ「なんでですか?」
アーシ「む、難しい質問だな……。それはもう、伝承の解像度とか、地域おこしの本気度とか、もう運としか……。」
ヤイバラ「なるほど。よく言われる座敷童や雪女もそうですか?」
アーシ「そうだな。座敷童は東北だけじゃなく鹿児島にもいる。雪女も九州にいるって言ったら意外だろう? でも二つとも、イメージは雪国だろ? 結局町おこしにうまく使ったやつが勝つんだ。」
ヤイバラ「なるほど。…………なんでアーシさんって、香港出身なのにそんなに日本の伝承に詳しいんですか? あ、差別とかじゃないです。」
アーシ「んー……。アーシの母親が日本人で、昔よく聞かせてくれたんだよ。ちなみに勘違いされやすいが、今も普通に生きてる。」
ヤイバラ「いいお母さんですね……!」
ヨノバル「さて、愛媛県宇和島市の『まらどる』と、秋田県男鹿市の『ハイロリ』。この2人の妄想フェイズはどうだったんでしょうか?」
アーシ「アキューさんが結構詳細なログを残してるから、確認してみよう。」
アーシエルは二人の対戦のカードプレイ動画を見ていた。アキューが撮影してくれていたのだ。その時、妄想フェイズで1つ気になったことがあった。
>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>
カードゲーム世界のヨノバル「第二試合、ハイロリVSまらどるです!! 妖怪特集の本日の2番手はこの二人だああああああ!!!」
<<<<<<<現実世界<<<<<<<
アーシ「カードゲーム世界のヨノバルは、これが第二試合って言ってるな。じゃあこの日のゴエティアの最終試合って何なんだ?」
ヨノバル「我が思うに多分……。ミオジャVSトオオモだろう。」
ミオジャは新潟県小千谷市出身の雪女。トオオモは岩手県遠野市の、座敷童と関係が深い女性だ。
ヨノバル「第一試合はねこすりVSダミイラだった。ねこすりは岡山の妖怪が元となっている。ダミイラは岡山に伝わる人魚のミイラだ。そしてゴエティアは全試合で統一したモチーフを用いることがよくある。今回は妖怪デーだったのかもしれないな。」
ヨノバル「ちなみに、ミオジャはバーンで8000LPとシールド5枚を焼き切る超攻撃的なキャラで、トオオモは相手を進化素材に吸収して除去するタイプのカードだ。どちらもバーンと吸収だから従来の対策札が通用しないのだ。」
アーシ「どっちも相手したくねえ……。」
アーシはアキューとアズサに連絡を取った。
アーシ「…………もしかして小千谷市と遠野市も仲悪いけどセット扱いされたりしませんか?」
アズサ「さすがですね。小林ミオさんと佐々木トモさんはその出身なのですが、二人ともイベント事業部で一緒で、ストレスたまりまくってるそうです。」
アーシ「変な予感が的中するんだよな、この世界は……。」
アーシ「だから、第二試合と第三試合を順番に見ていこう。」
ヨノバル「では、妄想フェイズに入ろう!!」