ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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囲炉裏は江戸時代唯一のアイドル

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

カードゲーム世界。ゴエティアの試合が行われている第一試合の最中だが、もうすぐ決着がつきそうだ。

 

次の試合の準備として、まらどるはゴールドゲート入口でアキューたちと会話している。

 

まらどる「そろそろ出番ってところね。私の『ペット』も準備万全だけど、本当に持ち込みいいのね?」

 

アキュー「アーシエルさんに聞いて色々許可はもらってるっす。暴れちゃってくださいっす。」

 

まらどる「わかったわ。じゃあ次の相手は気の毒だけど、戦うしかないわね。」

 

試合会場でヨノバルが宣言する。

 

ヨノバル「ただいまの試合、お楽しみいただけましたでしょうか!!?」

 

まらどる「ありがと、アキュー、じゃあ行くわ!」

 

そろそろ入場だ。控室に戻るアキュー。そこにはアズサが待っていた。

 

アズサ「そういえば、宇和島の闘牛ってGHQが禁止したって聞いてるけど……。」

 

アキュー「もちろんワタシとまらどるさんはその関係で1度戦ってるっす。まあ勝ちはしたんすが……。」

 

アキュー「正直言って2度と戦いたくないタイプの相手っすね。」

 

アズサはアキューの表情を見たが、それは恐怖と言うより嫌な思い出という感じの出来事だったと察した。まるで虫を踏みつぶして汚い汁がついてしまったかのような……。

 

アズサ「実は、ハイロリさんに勝負を挑まれたことがあるんだけど……。」

 

アズサ「正直かなり怖い相手ね。まあ、強いかと言われると……私よりは強いんだけどね……。」

 

試合会場。ヨノバルにスポットライトが当たっており、これからの激闘を予感させるアナウンスが鳴り響く。

 

ヨノバル「シルバーゲートから『誤発注のマタドール』まらどる選手!!! ゴールドゲートから『秋田のシンデレラ』ハイロリ選手の入場です!!」

 

歓声とともに二人が入場する。この二人はルックス的にも人気が高かった。まらどるはいわばロリ爆乳と言った感じで、少女に似合わぬ双丘を持っていた。姿としてはスペイン風の服装をした女性マタドールそのものである。その一方ハイロリは女子小学生を思わせるような改造和服で、つるぺたであることは見ればわかる。そして何よりお互い角がある。ハイロリは囲炉裏の付喪神なので魚の型をしており、まらどるはマタドールなので牛の角である。

 

メスガキVSメスガキ。この構図に興奮しないお兄さんなど、いない。メスガキがメスガキをわからせる、この異常事態を皆固唾をのんで見守っていた。

 

ヨノバル「実は二人とも、豪華なゲストがいます!」

 

ヨノバル「そのゲストが戦いたいということで、飼い主に来ていただいたのです。よっていつもの台詞はこの2人に言ってもらいましょう。」

 

二人が準備する。何がやってくるのか、観客は楽しみに待っていた。

 

まらどる&ハイロリ「勝手に戦え!!!」

 

その瞬間、牛鬼となまはげが会場に舞い降りた。

 

牛鬼「グオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

なまはげA「これはwwwwハイロリ姫のために戦うしかありえないwwww」

 

なまはげB「どうするでござるかwwww? 牛鬼が来るとはwww 姫もかなり残酷でいらっしゃるwww」

 

なまはげC「あとで『わからせる』しかありえないwwww」

 

アーシエル「出てしまったあああああああ!! 愛媛県宇和島市を代表する妖怪、牛鬼!! そして秋田県男鹿市を代表する妖怪、なまはげ!! 文字通り、異種格闘技戦が幕を開けるうううううううううう!!!!」

 

牛鬼は動体が蜘蛛、顔が牛、頭が鬼のような妖怪で、とにかくめちゃくちゃ強いのである! なまはげは刃物を持ったイメージで皆知っているだろうが、鬼の風貌をし、藁をかぶったやつらなのである!

 

ハイロリ「命令よ。勝ちなさい。」

 

なまはげたち「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

ハイロリは囲炉裏の付喪神である。囲炉裏とは囲われる者———故に囲われている姫ポジションなのである。なまはげはいわばかつてのアイドルにいた親衛隊であり、姫の命令なら何でも聞く悲哀の存在。この世界で男鹿のアイドル、と言えばハイロリなのだ。

 

まらどる「なるほどね、私たちは直接戦うって感じ?」

 

まらどる「それにしても♀の灰坊主が偉くなったものね。」

 

ハイロリ「そうね。『誤発注のマタドール』さん、あなたは何ができるかしら?」

 

まらどるはハイロリと直接の決戦をしに行く。ハイロリは妖怪としては珍しい、灰坊主の少女版に当たる。囲炉裏に住む妖怪で、灰をいじるとでてくるのだ。もちろん戦闘力は皆無なので、ハイロリは内心どぎまぎしていた。

 

そして―――――

 

アーシ「決まってしまったああああああああああああ!!!」

 

アーシ「なまはげ軍団VS牛鬼、辛勝したのは……。」

 

アーシ「まらどる率いる牛鬼だああああああああああ!!!!!」

 

なまはげ「すまなかったですぞ、姫!!」

 

ハイロリ「いいのよ……みんなありがと。帰ってきりたんぽ鍋でも食べましょ。」

 

観客C「牛鬼となまはげ軍団の実力は互角だった。おそらくあのなまはげには自衛隊経験者……いや、『元デビルハンター』が含まれているな。」

 

観客D「秋田と言えばデビルハンターよね……。秋田県にかほ市に住む『カセットテープの悪魔』デモニカ様と日々戦っていると聞くからね。」

 

藤本タツキ著のチェンソーマンは決して絵空事ではない。タツキ先生の故郷であるにかほ市では日々、カセットテープの悪魔とデビルハンターの戦いが繰り広げられている。デビルハンターは全員地元企業のTDKに所属しているとされる。

 

観客C「しかし素のスペックが違いすぎる。まらどるはマタドール故に回避の達人だ。ハイロリ単体の戦闘力は低い。そこが差がついた。」

 

***

 

なまはげVS牛鬼の夢の対決の熱狂が冷めやらないまま、次の試合が開始される。

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