ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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そしてまた鎮守府に帰還する

観客A「今日は3試合とも面白かったな。試合数増やしてほしいけど、一般的な格闘技団体のように10試合もやるのはきついだろうな。」

 

観客B「そういえば気になったんですが……。」

 

観客A「どうした?」

 

観客B「先日の試合ではトオオモ様がミオジャ様に、まらどる様がハイロリ様に勝利した。そして今回はハイロリ様がトオオモ様に、ミオジャ様がまらどる様に勝利した。」

 

観客B「ミオジャ>まらどる>ハイロリ>トオオモ>ミオジャ……と4すくみになって決着がつかないのでは?」

 

観客A「つけなくていいだろ。1VS1が面白ければそれで。」

 

観客B「そうかもな……。」

 

観客B「あの4人、うまくいくかもしれないですね!」

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<<

 

現実世界に戻ってきた皆は疲れていたが、それなりにお互いのことを理解した。

 

ミオ「このまらどるってキャラ、面白いな!」

 

まらどる「これが私の現身か……。」

 

ハイロリ「もしかしてトモさん……お子さんいたりするんですか……?」

 

トモ「シンママです……。そういう人でも働ける企業である八咫烏財閥が好きです。その分ミオさんにはいろいろと苦労を掛けてますが……。」

 

ミオ「まあ……そこはうまくやるしかないからな……。子育てのストレスをぶつけるならハイロリさんにしてくれ!」

 

ハイロリ「なんで!?」

 

アーシは思っていた。これは4人セットになる奴だ、と。鎮守府と一緒で2ペア以上のものをアーシは感じていた。

 

アーシ「すんごい怪しいセミナーみたいなことを言うんですが、カードゲーム世界の自分たちを見て何を感じますか?」

 

4人「すんごい怪しいセミナーみたいなので考えません!!」

 

4人「でも妄想フェイズはします!!」

 

>>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

ミオジャとまらどるの二人はどこかで花火を見ていた。小千谷でもない、どこか普通の場所だった。

 

ミオジャ「正直『美しさ』ってのは俺は分からない。お前が『愛』『好き』というのが分からないのと同じだよ。」

 

ミオジャ「花火って美しいけど、なんで?」

 

まらどる「え、基本すぎてわからない……光るからじゃないの……星が美しいのと同じで……。」

 

ミオジャ「なんで光ると美しいんだ? 別に人間は星や花火と生殖できるわけじゃないから、生物的にそれを見出しても無駄なのに……。」

 

ミオジャ「ちなみに俺は炎色反応のシステム自体に美しさを感じる。リチウムは赤で、ナトリウムは黄色みたいな、わざわざ色変えるところに神秘を感じる。こういうのは漫画の設定みたいでワクワクしてこないか? まあこんな設定漫画だったら没になるけど……。」

 

まらどる「花火が『好き』というのも理解できないのよね……。法律的には花火ってめちゃくちゃ規制が厳しくて、火薬取締法とか河川法とか航空法とか騒音もあってややこしいけど、それでも文化が続いているのよね。それって好きだから以外に考えられない。なんで?」

 

ミオジャ「綺麗だからでいいんじゃないか?」

 

まらどる「さっきの話とこんがらがってきた……。」

 

この話に関係あるかわからないが、小千谷市はドラゴンボール編集『鳥嶋和彦氏』の、宇和島市は大審院の『児島惟謙』の出身である。何かしら影響を受けているのかもしれない。ただ二人は直感していた……。

 

まらどる&ミオジャ(こいつ……そうか……。)

 

まらどる(花火見て炎色反応説明するタイプの男LV1000なんだ!!!!!)

ミオジャ(花火見て法律問題説明するタイプの男LV1000なんだ!!!!!)

 

まらどる&ミオジャ(女だけど!!!)

 

まらどる&ミオジャ(こういうごちゃごちゃいう奴、おもしろ!!!!!!)

 

***

 

そのころ、トオオモとハイロリは二人できりたんぽ鍋を食べていた!!

 

ハイロリ「多分あの座敷童……。」

 

トオオモ「先にマウントを取るよ! 秋田県の新幹線ってどう考えても岩手県よりしょぼいよね? 主に座席。」

 

ハイロリ「座席じゃない、座敷! あと新幹線は傷つくからやめて!」

 

トオオモ「やめるよ。そしてあーしから言うよ。」

 

トオオモ「かつて、柳田國男に憧れていた一人の民俗学者がいた。当然遠野市にも調査には来るよね。」

 

トオオモ「ヤミヨロズを研究しようとする人々なんていっぱいいたから、普通なら何も感じなかったんだけど……その人には何か運命感じたんだよね……。生まれつき筋肉が少ない体質ですごい苦労して東北まで来てくれたってのもあったかな……。あとめっちゃ観光満喫してた! 民俗学者って普通かなりカタいからね……。純粋に楽しんでくれる人いいよね……。」

 

トオオモ「そしてわしは恋に落ちて、人の子を孕んでしもうた!」

 

ハイロリ「やっぱりね……。」

 

トオオモ「でもその人は病弱だったのもあって、死んでしまった。私はその子供をどう育てていいかわからなかった。」

 

トオオモ「そして出産して……石臼の本能のままに下敷きにして殺してしまった。」

 

ハイロリ「そして、その子は座敷童になって、そいつは当然グレたと。」

 

トオオモ「そう。めっちゃグレた。当たり前だよね……。ヤミヨロズの遺伝子?を引き継いでいるからめっちゃ強くて、日本全国で喧嘩三昧。でも秋田県には入れなかった。」

 

トオオモ「それはあなたのお父さん、三吉鬼に邪魔されていたから。」

 

ハイロリ「わかっていたのね……。」

 

ハイロリはぐつぐつしているきりたんぽ鍋を見て語る。

 

ハイロリ「三吉鬼さんは私を育ててくれた育ての親なのね。」

 

ハイロリ「すごい気にかけてくれたんだけど、元々三吉鬼さんは人間の女性と結婚して、人間の子供を産んだらしいのよ。でも小さいころに死んでしまったんだって。」

 

ハイロリ「よくある話も伝奇が混ざるとそれっぽくなる。死んだ娘に私を重ねてたってことよ。そして……。」

 

ハイロリ「私に言い寄るなまはげたちをたぶらかしてたら、流石にお父さんの堪忍袋の緒が切れて、放置状態にされてたってわけ……。『気のある振りをして好き勝手してたら、いつか刺されるぞ!』ってずっと警告してくれてたのに……。」

 

トオオモ「お互いに親と子の戦いだったんだね、ゴエティアの戦いは……。私は不思議なことに、自分の子『以外の』殺してきた座敷童からは結構好かれてて……河童との結果を仲裁してるからかな。」

 

トオオモ「ちなみに遠野市って河童捕獲免許があるけど、あなたはなまはげ免許ある?」

 

ハイロリ「ぐっ……マウント! 伝道師試験はあるけど、そのものの試験が無い……! いや、そっちも河童になる免許じゃないから、いいのか……。」

 

こうして囲炉裏を囲んだ囲炉裏と石臼の話は続いていく……。

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<<

 

アーシエル「疲れたけど……疲れた……!!」

 

現実世界。家に帰ったアーシエルは正直な気持ちを吐露する。

 

アーシエル「今日はツムギさん関係なかった。ツムギさんのためならいくらでも頑張れるけど、それって正しい感情なのか? 恋といえば聞こえはいいが、性欲じゃないか? でもアーシはツムギさんの何に惹かれている? おっぱいか? アーシも所詮おっぱいに惑わされる童貞なのか?」

 

そもそも、誰相手であっても分け隔てなく接するべきである。アーシエルはそれを信条としていたので、ツムギさんと関係無いから断るという選択肢はなかった。

 

そして、それはヨノバルとの約束であった。みんな幸せにすると啖呵を切ったものの、例として途中に出てきた山口県萩市など、一人の人を見ればきりがない。

 

そうだヨノバルである。アーシはヨノバルに連絡を取った。

 

アーシ「ヨノバル! ツムギさんのことが気になって離れない! カードゲーム的にどう処理したらいい? 俺はツムギさんの相方になれるのか? あと山口県萩市の相方って誰だと思う?」

 

ヨノバル「萩市は福島県会津若松市と相性が非常に悪い、友好協定を拒否するぐらい悪いので、敵の敵は味方パターンで会津若松市の敵を探せば行けると思います、考えておきます。そしてカードゲームとしてアーシさんとツムギさんが釣り合うかということですね? そもそもアーシさんって故郷は日本じゃないからどこを拠点にするのか……? 長野県東御市とか、千葉県御宿町とか関係ないですよね?」

 

アーシ「ぐっ!! 全く知らん!」

 

ヨノバル「渋谷にいそうなチャラギャル男だから、渋谷区とか?」

 

アーシ「偏見だろ! これはお父さんの教えで、舐められないためにやってるだけで、アーシは別に陽キャじゃないんだよ! 渋谷も行ったことはないわ!」

 

アーシ(あれ? でもカードゲーム世界のママアーシエルは渋谷住みだったはず。おのれヨノバル……。)

 

ヨノバル「そもそもツムギさんの出身ってどこなんですか? 渋谷と組み合わせられるところってめちゃくちゃ少ないと思いますし……。」

 

アーシ「あ…………。」

 

手がかりが無かった。前大学食堂で食べた時に、青森フェアだったぐらいなことである。だから青森というのは安直すぎる……。本人に直接聞いたら教えてくれるのだろうか?

 

アーシエル「わからん! アーシには話し合える男がいないんだ!! 周り女性ばかりでわからん!! 男友達が欲しい!! なんで作ってこなかったんだ!!」

 

その時、念願のツムギからのメッセージが来た。

 

ツムギ「前話していたメルダムさんとキャンディさんの件なんですが……。鎮守府の残りをお願いできないでしょうか?」

 

アーシエル「はい喜んで!!」

 

アーシエルは明らかに自分が間違っていることは分かっていた。しかし矯正する方法が分からなかった。

 

そして彼が本当に望んでいたのは、恋人ではなく男友達だったのだ。

 

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