ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう― 作:Linkscape
>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>
ヨノバル「本日はお集まりいただきありがとうございます!!!」
ヨノバル「この戦いは見逃せない!! マヤVSジャスカの再戦をお楽しみいただいた後は、鎮守府の禁断の二度打ちだ!!」
ヨノバル「ゴールドゲートより、『ヒノフルアメ』キャンディ!! シルバーゲートより、『ヘキサゴンの蜜蜂』メルダムの入場だああああああああああああああああああ!!!」
メルダムは金髪の蜜蜂をイメージしたロングヘアに、戦隊モノの雑魚戦闘員の服装をした女性である。キャンディは赤髪セミロングにゴルファーのような服装をしている。
ヨノバル「普段から仲良しの二人、戦う理由は何でしょうか!?」
メルダム「あんまないけど、ちょっとキャンディちゃん最近生意気かなって(笑) 海軍カレー食べる会に参加してくれないしw」
キャンディ「え、ごめん! 謝る!!」
ヨノバル「きわめて個人的な理由です! それでは……。」
二人は構える―――
ヨノバル「勝手に!!! 戦え!!!!」
勝負が始まった!!
アーシエル「キャンディ選手、ゴルフクラブを取り出した―――!!!」
キャンディはゴルフクラブを取り出し――――
アーシエル「メルダム選手、速い!! 速い!!! 凄まじく速い!!!!」
メルダムは高速移動し、キャンディは眼で追うことができない!!
そして―――
キャンディ「ぎゃっ!!!」
メルダム「クリーンヒット!!!!」
アーシエル「刺された―――!! メルダムの蜜蜂の力で、キャンディを指で突き刺した――――!!!」
キャンディ「え、速いって、これどうすれば――」
キャンディはゴルフクラブをぶん投げた。
ゴルフクラブは地面に着地するとともに爆発。しかしメルダムにはまるで当たらない!!
キャンディ「オッケー。じゃあこれで―――」
キャンディが上を向き構えると同時に―――
メルダム「これも出してみようかな?」
メルダムはレジ袋を複数枚投げた。
それらは次々に改造人間に変化する!!!
キャンディ「え、何、これ!?」
キャンディは改造人間たちの数を捌ききれず、ボコボコにされてしまった。
アーシエル「決着うううううううううううううううううう!!!!」
アーシエル「全く手も足も出ません!! これは尊厳破壊です!! あのキャンディがここまでやられるとは、流石相手も鎮守府!! 恐ろしい!!!」
キャンディ「う……うう……。」
観客A「どういうことだ!?」
観客B「どうしたんですか!?」
観客A「同じ鎮守府だろ!? なんでこんなに差がある!?」
観客B「横須賀市36万。呉市19万。佐世保市22万。舞鶴市7万。」
観客A「?」
観客B「人口の差です。ヤミヨロズの戦いにおいて人口は基礎スペックに直結する。まあ、いくらでも覆せますが……。」
観客B「ちなみにGDPは横須賀市が1.4兆円、舞鶴市が3000億円程度だ。」
観客A「わからん。なんで都市として1人負けしてるんだ?」
観客B「やはり地理的な制約が大きいでしょうね……鎮守府が置かれたのも、舞鶴が一番後です。とにかく……。」
観客B「こんなボロ負けをしたキャンディが立ち直れるか、私にはわからない……。」
***
キャンディはそれからスランプに陥った。格下の相手にもなかなか勝てなくなり、調子が出なくなってしまったのだ。
そして不運なことに、観客はボコボコに負ける元鎮守府という属性になにか熱い物を覚えてしまい、ファンは増えていった。没落令嬢みたいなものかもしれない。
キャンディは苦しんでいた。メルダムが「お仕置きw」と言ってくるのはいつものことなのでいいのだが、ここまで実力差があるとは知らなかった。同じ鎮守府なら僅差だろうと思っていたのである。
ヨノバル「せっかくキャンディさんを呼んだのに、スランプになっちゃ意味ないよ! 興行主に怒られちゃう。なんで旧鎮守府で舞鶴市だけ弱いん?」
アーシエルはヨノバルの言い方に違和感を覚えた。
アーシエル「だめよ!! ヨノバルちゃん!!」
ヨノバル「…………?」
アーシエル「選手のみんなは自分の全存在をかけて戦ってくれてるのよ!? そして同じヤミヨロズだし、仲間なの!! 駒じゃないのよ!!」
ヨノバル「確かにそうだけど……そんなに怒らなくても……。」
アーシエル「わかった?」
ヨノバル「はい……。」
***
ヨノバルは江東区の自宅へと帰っていった。彼女はゴエティアの司会としてそれなりに人気があるものの、私生活は終わり散らかしており、ゴミ屋敷である。アーシエルがたまに片付けに来てくれるが、壊滅的に片付けができない―――。
ヨノバル(確かに選手は全力で戦ってる、敬意を払わないとだめだ!)
ヨノバル(彼女の尊厳を消費して金を得るのはちょっと違うな……。どうやったら自信を取り戻してもらえるだろう?)
ツムギ「こんにちは。」
ヨノバル「あ、ツムギさん。どうしたんですか?」
ツムギ「キャンディさんとメルダムさんを活躍させる、いい方法がありまして……聞いてもらえるでしょうか? 後、部屋片づけますね。」
***
別の日。ゴエティアではメルダムとキャンディの再戦が……行われなかった。
ヨノバル「今回は初めての試みとして、2試合同時進行となります!!」
観客「2試合同時進行?」
ヨノバル「4人がフィールドで戦うんですが、これはあくまで2人対戦が同時並行で進むというだけです。お互いへの攻撃はできません。バトルロイヤルではありません。ただしフィールドの4人の合意があれば、ルールの変更は可能です。」
ヨノバル「つまりキャンディVSジュオン、メルダムVSトーメが同時に行われます。」
観客「なんでそんなことするんだ?」
ヨノバル「これが一番面白いからです。たぶん。」
ヨノバル「正直、こんなルールよくわからないですよね? 試行錯誤な面もあります。つまり……。」
4人は構えた。試合開始の合図に備える。
ヨノバル「勝手に戦え!!!」
4人はお互いの相手に対してとびかかる!!
アーシエル「さあ始まりました!! 謎の同時並行マッチ!! これは何のためにやっているのか、もはやわかりません。もしかして私実況アーシエルの腕を鍛えるためにやっているのでしょうか!? 実はちょっと解説のヨノバルを少し怒ったことがあって、それを恨みに思っているのでしょうか!?」
ヨノバル「しかしマッチ自体は面白いでしょう?」
アーシエル「初出場ながらもオーラが凄まじいトーメ選手と、負け続きでも皆から声援をもらっているジュオン選手!! この2人が直接戦うのではなく、鎮守府との戦いを行う! 面白い試みではあります!」
アーシエルはヨノバルからの仕返しだと思っているようだが、ヨノバルはシンプルに「これが一番面白い」と思っているからやっているのである。しかし―――
ヨノバル「この戦いのテーマは仕返しです。前のメルダムVSキャンディは公開処刑でしたからねえ……。2つの戦いを並べて、どちらが盛り上がるかという勝負でもありますよ。」
アーシエル(やっぱり! これは私への仕返しを兼ねてるのね!!)
アーシエルは考えすぎる性格なので、こうなってしまうのだ。
アーシエル「おそらく、メルダムVSトーメの方が今のところ動きが大きいです! そちらを見てみましょう!!」