ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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1-9 CIAとMI6の干渉
今回はガチのピンチである


博士「…………大変じゃのう。今日はヤミヨロズ紹介は止めておくかのう……。」

 

博士「一応、この2体に注意しておくのじゃ。」

 

ヴィーコ

千葉県民。CIAの手先である。

 

バグベア

鳥取県民。MI6の手先である。

 

博士「本当にすまんが、情報がこれしかないのじゃ……頑張ってほしいのう。」

 

***

 

ツムギ「おはようございます、アーシさん!! 大丈夫ですか!?」

 

アーシは目を覚ますとベッドの上に寝ていた。前回の最後にあまりにも情報が押し寄せてきて、脳がオーバーヒートしてしまったと思われる。

 

アーシ「ツムギさん、看病してくれたんですね、ありがとうございます!」

 

ツムギ「落ち着いたようで良かったです……。」

 

ツムギ「カードゲーム世界の方でも何かあったんですか?」

 

アーシ「アーシの勝手な妄想かと思ったんですけど、実はヨノバルも……。」

 

アーシはLINE画面を見せた。ヨノバルは「大変なことが起こっている」とだけ伝えてきた。いつもは設定を無限に連投しているのにこれは異常事態である。

 

アーシ「設定が輪郭を帯びてきました。おそらくこういうことだと思います。」

 

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

試合後のゴエティア。アキュー&アズサは会場を後にしようとしていた。

 

????&????「ご苦労だった、アキュー/アズサ。」

 

アキュー「あなたは……!! ヴィーコさん!?」

 

アズサ「バグベアさん。何しに来たんですか?」

 

そこにいたのはヴィーコとバグベアと言う女性だった。ヴィーコは金髪に緑の服を着た、活発そうな女性。バグベアはもさもさした髪をした、さえなさそうな眼鏡女性である。

 

ヴィーコ「私はずっとアキューちゃんをウォッチングしてたけど……GHQ、サボりすぎじゃない?」

 

アキュー「…………。」

 

ヴィーコ「MI6と組んで、ゴエティアの監視は私たちがしようってことになった。だから私たちがゴエティアの運営は引き継ぐわ。」

 

彼女たちが監視しようとする理由は、ヤミヨロズの戦闘力が高いからだ。皆平和主義者だから何とかなっているが、『みんながガチって戦っていれば第二次世界大戦では圧勝していた』と言われている。だからこそ、その戦闘力が分かるゴエティアは貴重な場所なのだ。

 

アキュー&アズサ「…………。」

 

???「悪いけど―――」

 

ヴィーコ「?」

 

アーシエル「運営である私たちを通してくれないかしら?」

 

アーシエルが現れた。その表情は少し怒りを含んでいる。

 

ヴィーコ「GHQ/BBCよりCIA/MI6の方が良いわよね? シンプルな話として、私たち2人の方が面白い運営ができるわ? コネが段違い。」

 

ヴィーコ「CIA絡みの結構な選手をダイレクトで引っ張ってこれるわよ? アキューちゃんじゃ無理でしょう? 例えば、ヨミユリさんとか聖ちゃんとか。」

 

アーシエル「別に隠すものじゃないし、手伝ってくれるならいいけど、二人の仲を引き裂くのはダメなんじゃないかしら? そして二人は諜報じゃなくて、個人的な協力に過ぎないわよ。」

 

ヴィーコ&バグベア「なら、戦うか―――? アキュー/アズサが。」

 

ヴィーコ&バグベア「CIA/MI6の私と!!」

 

アキューとアズサは恐怖している。アーシエルもそれは分かっていた。

 

アーシエル「運営として勝負したいのでしょう? 面白い試合(マッチ)を持ってきてください。」

 

ヴィーコ「いいわよ? じゃあ……。」

 

バグベア「私たちが戦えばいいでしょう? スパイの二大巨頭が戦うの、どう考えても面白いですからね……。」

 

ヴィーコ「それでは! GHQとBBCは仲良くするのは止めてね! イギリスとアメリカの窓口は一元化したいから!」

 

二人は帰っていった。

 

アーシエル「本当に、二人ともよく頑張ったわね……。」

 

アキュー「本当にごめんなさいっす! ヴィーコさんはワタシの……。」

アズサ「バグベアさんは私の……。」

 

二人「トラウマの相手で、戦うことができないんです……。」

 

アーシエル「ヴィーコはCIAで、バグベアがMI6……。」

 

アキュー「そうっす……。CIAはアメリカの諜報組織。GHQよりも完全に上位の組織っす。昔は同僚だったんす。GHQが表向きに廃止された時に一緒に働いてたヴィーコさんはCIAに引き抜かれて、ワタシはGHQに残ったっすよ……。それ以降ずっと彼女はCIAとしてワタシを監視してるっす……。」

 

アキュー「もうストーカーっすよ……。バードウォッチング好きらしいんすけど、私をバード扱いしてるっす。マツモトキヨシによくいるっす!!」

 

アズサも切り出す。

 

アズサ「バグベアさんは優秀で、イギリスの諜報機関、MI6に雇われたという話を聞いていますね。そしてバグベアはバッグベアードの進化元なんですが……。」

 

アズサ「陰キャコロシアムってあるじゃないですか? いじめられっ子同士を戦わせる奴。その関係でバグベアと戦わされたことがあって、ボコボコにされて『バグベアにも負けるのか』と笑いものにされて……。彼女も悪くはないけど……。」

 

アーシエル「安心して。」

 

アズサ「何がですか?」

 

アーシエル「2人が因縁の相手と戦ってトラウマを乗り越える、みたいな話にはしないわ。たぶん実力的にできない。勝つことは難しい。」

 

アーシエルも多くの試合を見てきた。多少の実力差は見抜ける。

 

アーシエル「別に戦わなくていい。ただあなたたちは面白いマッチを組めればいいの。」

 

アーシエル「だから……。あなたたちが一番面白いと思うマッチは何かしら?」

 

アキュー「正直自分たちの戦い、アキューVSアズサが一番面白いと思ってるっす。」

 

アーシエル「軸はイギリスVSアメリカ、妖怪VS機械だったわよね。」

 

アーシエル「そこに何か、別の対立軸を足せないかしら?」

 

アキュー「じゃあアメリカから探してみるっす。」

 

アズサ「私はイギリスから!」

 

アーシエル「頑張って! それじゃあ解散!!」

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<

 

現実世界。

 

ツムギ「アキューさんとアズサさんが引き裂かれようとしている……現実と同じですね。」

 

アーシ「その話もよく聞かせてください。」

 

ツムギ「二人はゲームのQAと販売で、それなりにゲーム関係にはいれたんですけど、沖縄支社と北海道支社に転勤させられそうで、それが何かの腹いせと言う説もあって、もうめちゃくちゃです!!」

 

アーシ「そして、解決するためのカードゲームも封じられてると……。これが一番やばい……。」

 

ツムギ「社内の人間はプレイ禁止です。」

 

アーシ「…………。ごめん分からない。どうすればいいんだ?」

 

ツムギ「ただ敵?は明確です。ゲーム販売部門部長の『熊虫(くまむし)タマエ』部長と、ゲームQA部門部長の『松本ブイ子』部長です。これらのことは全て彼女たちが仕組んでいます。」

 

アーシ「わかっててもカードゲームをやってくれないんじゃ、意味はないなあ……。そしてこの二人は面識あるんですか?」

 

ツムギ「無いのを装っている感じがしますね……。元々は同じチームあったという噂もありますが。仲悪いわけでもないのに、何を隠しているのか……。」

 

***

 

アキューとアズサは本社で仕事をしている。そして今までにないほど、疲れ果てていた。

 

アキュー(まずい、まずすぎる!! 最近ブイ子さんが部長になってから、異常に目の敵にされている気がする!!)

 

アキューだけ異常に細かい活動記録を提出させられたり、パソコンにログ計測装置を仕込まれたりなど、いわゆる『マイクロマネジメント』を受けている。挙句の果てには沖縄支社に転勤……何らかの悪意を感じていた。

 

アズサ(タマエさんは私の何が気に食わないのかしら? 異常にセクハラしてくるんだけど気があるの? もしかして自分がセクハラを止められないから、身を案じて北海道支社に飛ばそうとしてるとか? だとしたら大きなお世話なんだけど……。)

 

アキュー&アズサ(とにかく……これは……。)

 

アキュー&アズサ(相手にだけ、正体を明かすしかないな……。)

 

二人は八咫烏の食堂に集まった。この時間帯には誰もいない。

 

アキュー「会えるのは最後かもしれない。だから会いに来たんすけど……。」

 

アキュー「単刀直入に聞くっすよ? ガチであなた、BBCの潜入取材員っすよね?」

 

アズサ「それはカードゲーム内の設定であって……。」

 

アキュー「私はGHQのスパイっす! 現実でもそう!! あなたも正体を明かしてほしい! この流れだと明らかにBBCっすよね!?」

 

アズサ「…………。」

 

アキュー「タマエさんとブイ子さんは間違いなく……。」

 

???&???「業務時間中に何をやっているんですか?」

 

アキュー&アズサ「タマエ/ブイ子さん!!」

 

タマエ「仕事に戻って? あなたの行動はすべて監視してるから。」

 

アキュー「あなた……CIAっすよね? そしてタマエさんはおそらく……。」

 

タマエ「何を根拠に言ってるのかしら。そしてそれが事実だとして、あなたにできることは何一つないわよ。」

 

タマエ「仕事に戻ってください。」

 

アキュー「ぐっ……。」

 

***

 

深夜までアキューは働かされていた。終わったのは午前2時。今まではホワイトだったのに、異常性を感じる過重労働だ。

 

アキュー「この無駄な仕事……。明らかにアズサさんと会話させないために工作している!! アズサさんはこれから夜勤に入るって……。これは…………。どうすればいいっすか……?」

 

ツムギ「アキューさん!!」

 

アキュー「ツムギさん! どうしてこんな夜遅くまで!? あなたの部署は残業は少ないはず!!」

 

ツムギ「待ってたんですよ!! 私が二人の橋渡しになります!!」

 

アキュー「ありがとう……ありがとうっす……。」

 

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