ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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最後のライバル サプレッション

>>>>>>>カードゲーム世界>>>>>>>

 

カードゲーム世界。

 

格闘技団体『ゴエティア』において最も必要なものは何か?

 

それは、『スター選手』である。

 

華があり、そこそこ強い。団体の顔となるような存在である。

 

スター選手を生み出せればその団体は非常に潤うことになり、ゴエティアもスター選手となる存在を探していた……。

 

アキュー「そして見つけた。ゴエティアのスターになる存在を……。案外近くにいた、っすね……。」

 

会場。選手たちが入場しようとしている。

 

ヨノバル「最終戦の入場です!! シルバーゲートから『アトランティスの海賊』ウミカド!! そして……。」

 

ヨノバル「『翠星』ツムギの登場だああああああああああ!!!」

 

観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

ツムギは12戦9勝。スタイルは木刀を用いた二刀流ととある武術であり、なによりも華があった。ファンサもかなりしてくれる。何より丈の短い和服から覗く絶対領域! スカートとニーソのスキマ!! 嫌いな男はいない!!

 

人気は上々! ツムギはゴエティアのスターの座を手に入れていたのだ。

 

ツムギ「今日も、未来を手に掴みますっ!!」

 

***

 

試合後。控室で二人は話していた。

 

ツムギ「今日もお疲れ様です!」

 

アーシエル「ウミカド戦も面白かったわよ! さすがね!」

 

ツムギ「いえ……私もちょっとガチになりたかったので……。」

 

アーシエル「……………。」

 

ツムギ「どうしたんですか?」

 

アーシエル「近く……。別の格闘技団体との交流試合がある。名前は『ALEISTAR』(アレイスター)。いうなればコラボよ。」

 

ツムギ「負けたらどうなるんですか?」

 

アーシエル「恥ずかしい。でもムキになって最強選手を出して相手をボコボコにしても大人げなくて恥ずかしいし、それで負けたらさらに恥ずかしい。」

 

ツムギ「私で良ければ、対抗戦に出場します!」

 

アーシエル「相手のトップスターもヤミヨロズだと聞いてる。だから大きな違いはないはずだけど……。」

 

ツムギ「いいですよ……なぜなら……。」

 

ツムギ「私も『双子』を求めてるから。」

 

<<<<<<<現実世界<<<<<<<

 

現実世界の、学校の教室。ヤイバラはサプレッションの布教を他の人にしに行ったようだ。

 

アーシエル「いろんなことがありすぎて、妄想がごちゃついている……。」

 

ヨノバル「よくわからないんですけど、ヤミヨロズ・アーカイブとサプレッションが戦うことってあるんですか? 作中世界で。」

 

アーシエル「あと99800円って高くない? ルールを読むと『両親への感謝を伝えましょう』とか、なんか宗教の高い壺って感じするんだが?」

 

ヨノバル「ドミニオンは拡張セットがすごく多いので、全部買うと8万円ぐらいしますね。あとTCGで10万は1枚の値段としてもたまにあります。でも……。」

 

ヨノバル「発行元が『神啓感謝会』なので多分ガチ宗教ですね……。壺です!!!! これは壺ですね!!!!!」

 

アーシエル「壺じゃん!!!!!」

 

ヨノバル「…………そんなのとコラボはしません!! 脇に置いといて!!!」

 

ヨノバル「実は、むつ市のカードは作ってたんですけど……。」

 

ヨノバル「アーシさんとツムギさんの関係が曖昧だったので、どうしていいかわからなかったんです。」

 

ヨノバル「もうツムギさんと結ばれたなら、これをお渡しします。」

 

アーシ「………………ありがとう。」

 

アーシはツムギのカードを見た。

 

アーシ「はは、これは主人公ステータスだな……。」

 

墓地のヤミヨロズ1体につき攻撃力+1000。(むつ市のイタコで、霊をパワー変えているのかもしれない。)フィールドにいる限り、軍事関係キャラのコストをー2する。(鎮守府関係だろう。)レベル7で素の攻撃力は2500。

 

アーシ「ちなみに、サプレッションのシガラミ様はどんな能力値なんだろう?」

 

アーシはインターネットのカードリストを見た。

 

「手札を最大4枚廃棄してもよい。他のプレイヤーは全員、呪い1枚を獲得する。」

 

アーシ「!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?! ラスボスが使うカードだろこれ!!!!!」

 

***

 

あれから、アキューたちからの依頼は来なくなってしまった。「デュエルすれば皆友達———」。その言葉は『ヤミヨロズ・アーカイブでなくてもいい』ことを意味している。

 

アキュー「その……すまん!! あれだけよくしてもらったが……。みんなサプレッションをやって仲良くなってるんだ……。」

 

アズサ「そしてマーケティングにおいて『高い』ことは悪いことじゃないのよ。『高いから価値がある』『無料だと価値が無い』と思いたがる部分はあって、そこでサプレッションの方が好まれてる部分はあるかもしれない……。」

 

アーシ「いいんですよ。仲良くなってるならそれで。」

 

アーシは別に良かった。大事なのは結果である。10万近くして高くても、友情の値段はもっと高いのだ。誰も困っていない、困っていないし……。しかし―――

 

ヨノバル「これは陰謀だ。間違いない。八咫烏財閥が宗教に乗っ取られようとしている。これは一大事だ。」

 

ヨノバルは許そうとはしなかった。

 

アーシ「宗教勧誘じゃなくて純粋な興味だけど、見てくれよ。」

 

アーシは『ヒスイ』のカードを取り出した。それは2枚あった。ヤミヨロズ・アーカイブとサプレッションのものだ。

 

ヨノバル「パクりだ!! 私たちのヤミヨロズ・アーカイブのヒスイ(大阪府吹田市)と同じカードがサプレッションにもある!!」

 

アーシ「ダスキンは宗教色が強い企業だからな。ヒスイさんがドーナツ好きな清掃員なのはダスキンの本社があるから。企業と言うアプローチから攻めても同じキャラになるんだ!!」

 

ヨノバル「うーん、確かに気になっては来たが……。」

 

アーシ「ツムギさんの相手は探すけど、流石にサプレッションに勝つみたいなことは手伝えないぞ。だって『別にどっちでもいい』じゃないか。」

 

ヨノバル「…………お前はいつもそうだ。『これでもいっか』『もしものために』と逃げ道を作りまくる……。信念が薄い。そこだけは相いれない。」

 

ヨノバル「今までいろんな出会いを経て、作り上げてきたカードゲームが、謎の宗教グッズに負けて本当に悔しくないのか!?」

 

アーシ「でも!! 誰も困ってないし!!」

 

ヨノバル「困ってる人、目の前にいるでしょう?」

 

アーシ「…………!」

 

アーシとヨノバルの眼が合う。ヨノバルの眼はとても澄み切っていた。

 

ヨノバル「『ツムギの相手は絶対に探す!』そういうカードゲーム魂を見た時は、キュンとしたんだがな……。」

 

ヨノバル「30までに独身だったら~ は多分実現しないだろう。我は寂しく帰るとするよ……。」

 

アーシ「カードゲーム制作は続けるけど、サプレッションに勝つのは無理だ。神啓感謝会の信者数は20万人。母数が違いすぎる。カードゲームとして互角でも……。勝てるかはかなり怪しい。」

 

アーシ「でも……死ぬなよ。」

 

ヨノバル「それだけは約束する。ほぼみんな幸せになってるし。今のところ。」

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