ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう― 作:Linkscape
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カードゲーム世界。
格闘技団体ALEISTAR(以下アレイスター)との対戦の日々が近づいている。
アーシエル(この世界がカードゲーム世界だというのが本当なら……これは他作品コラボってやつね……。)
アレイスターはゴエティアよりも老舗であり、戦後すぐから地下格闘技として続けられてきた。暴力団の資金源になっていたこともあり、賭けも平然と行われる。政財界の大物が多数見に来るゴエティアとは違い、アレイスターは小金持ちの娯楽……と言ったところか。
アーシエル「今回はよろしくお願いします。」
???「よろしく頼むぜ!」
アーシエル「クロアさん。あなたは……台湾から池袋に来ていたんでしたっけ?」
クロア「そうだぜ? 香港から渋谷のアーシさんと似てるな! でも……。」
クロア「巣鴨プリズン入ったことないだろ?」
クロアの眼光が鋭くなる。
アーシエル(彼女は第二次世界大戦時、日本軍部の作戦立案をしていたとされている豪傑……。そして巣鴨プリズンで処刑されたが復活。結局人間の立案を鵜呑みにしてただけだとか言われてるけど……。)
アーシエル(そのオーラは本物ね……。舐めてると、呑まれる!)
アーシエル「でもあなたも九龍城来たこと無いですよね?」
クロア「ははっ、そうだな!」
クロア「…………で、どういう戦いにしたい? 何戦やる?」
アーシエル「7戦しましょう。やっぱりスター選手のガチンコ対決以外ないでしょう?」
クロア「気が合うな! こっちもいいのいるから連れてくるよ!」
アーシエル「実況と解説はどうします?」
クロア「いつもは俺が実況兼司会で、杉並区のギナミスが解説やってる。アーシさんが実況して、ギナミスと組んでくれ。ヨノバルさんはレフェリーとしてやってもらおう。司会は俺がやります。」
アーシエル「問題ないですよ。」
アーシエル(杉並区と江東区はゴミ問題で仲悪いかもしれないし、離しておこう……。)
クロア「こんな感じかな! じゃあ一番の問題は、ルールのすり合わせだな……。」
***
そして、試合当日――――!!!
クロア「みんな、本当に、ここまで見てくれてありがとう!!!」
クロア「今日はゴエティアVSアレイスターの対抗戦だけど、現状3-3!!! 次で勝負が決まるぜっ!!!」
クロア「大切なもの? 賭けてない!! 負けたら死ぬ? 関係ない!! ただただ『勝つのが気持ちいい』それだけの奴らが集まってやがるっ!!!」
クロア「大いなる獣どもが集う、狂った宴の最終戦は、やはり『双子』で締まる!!! ヨノバル、どうなんだっ!?」
ヨノバル「その双子は似ていた。」
ヨノバル「それは事故により生まれた存在だ!!!」
ヨノバル「そして団体のスター選手である!!」
ヨノバル「癖の強い仲間を結び付ける存在であり―――」
ヨノバル「体に大きなスティグマがある!!!」
ヨノバル「そんな双子が存在するのか!? いたら奇跡と言う他ない!!」
ヨノバル「拍手でお出迎えください!! シルバーゲートから『翠星』、ツムギ選手!!! ゴールドゲートから『セラミックワールド』シガラミ選手の入場です!!」
選手が入場する。観客はゴエティアとアレイスターの両者が入っている。歓声は今までにないぐらい大きかった。
ツムギは白髪のロングヘアに和服。ただし足の丈だけ短く、タイツの絶対領域が見えている。シガラミはつぎはぎの服を着ており、煙で汚れたかのような姿をしている。
ツムギ「最終戦はあなたが相手ですか。」
シガラミ「よろしく、スターちゃん♪」
ヨノバルが前に出る。
ヨノバル「私は今回レフェリーですが、これだけが言えれば満足です!」
ヨノバル「団体が違えど、結局人VS人の戦いはこれしかありえない!!」
ヨノバルが手を上げる―――。
ヨノバル「勝手に!!!!!!!!!」
既に二人は足を踏み出していた!!
ヨノバル「戦え!!!!!!!!!!」
アーシエル「試合開始いいいいいいいいいいいい!!!!!!」
二人は距離を詰める!!!
アーシエル「さあ対抗戦最終試合!! ツムギ選手VSシガラミ選手です!!」
そして二人は激しく『刀』で斬り合う!!!
ギナミス「さあ始まりですぞ! 凝視する以外にありえない! ツムギ選手とシガラミ選手は刀の斬り合いにもつれ込んでいます。」
アーシエル「膠着状態に見えますが、どちらが有利でしょうか?」
ギナミス「木刀と忍者刀は木刀の方が有利ですぞ。忍者刀は登ったり多目的に使うのでまっすぐなんですぞ。つまり反りが無いため衝撃を逃がしにくいんですな!」
アーシエル「木刀と言えど、当たればダメージは大きい! 人間なら骨が折れますからね!! この戦いはどうなるのかーーー!?」
シガラミ「ぐうう……!!」
アーシエル「忍者刀が弾かれた――――!!!」
ギナミス「ここからがシガラミ選手のすごさです。彼女はアレイスターで『ラスボス』とも呼ばれるほど、強大な力を持った選手ですぞ。」
その戦績は53戦無敗。ゴエティアでそれほどの戦績を持つ者は皆無である。
シガラミ「忍法!! 口寄せの術!!」
ドロロンドロロンという音が聞こえる―――!!
アーシエル「巨大なガマを呼び出したああああああ!!!」
シガラミ「これで決まってしまうかのう? これに対処できるのか?」
ツムギ「悪いですけど、口寄せって本来はこれのことなんですよ?」
ツムギがぶつぶつ呪文を唱える―――ツムギの眼の色が変わった!!
ツムギ「イタコを舐めるナッ!!!!」
アーシエル「まるで人が変わったようだあ―――!!!」
ギナミス「同じ口寄せでも、忍法とイタコでは全く違いますからね。」
ツムギ「私は名も無き侍!!! 『憑依』により斬らせてもらう!!!」
ツムギ「斬!!」
アーシエル「楽々撃破ああああああああああ!!!」
シガラミは少しショックだった。並大抵の相手なら、ガマ口寄せでオーバーキルになっていたからである。
シガラミ「…………ねえ。」
シガラミ「キミって何の付喪神なの?」
ツムギ「時間稼ぎには乗りませんよ? まあ『核と関係がある船』とだけ。」
シガラミ「ふうん……。つれないなあ。」
観客席に『気づいた者』がいた―――。
観客B「そうだったのか!!」
観客A「何に気が付いたんだ?」
観客B「『船の付喪神は強い』『核が絡んだ付喪神は強い』という不文律がある。」
観客A「…………?」
観客B「例えば、山口県岩国市のウミカド。戦艦陸奥のヤミヨロズという噂があるが、まさに王者に相応しい強さである。ツムギと戦うまでは24戦24勝だった。(非公式試合含む。)」
観客A「おおう……。」
観客B「例えば、福島県いわき市のオドリコ。東日本大震災で福島第一原発を止めに行った『51人目』とされている。核のトラウマがある彼女は、象の足のように全身を硬化させる力を持つ強者だ。」
観客A「なるほど……ツムギは『才能の塊』系の主人公なんですね?」
観客B「ああ……。シガラミの実力はわからないが、楽には決着はつかないだろう。」
視点はフィールドに戻る。
ツムギ「では聞きましょう。あなたは、何の付喪神ですか?」
シガラミ「悪いけど、うちは企業の雇われだから付喪神の性質はあまり大事じゃないよ? まあいうなら……『土と関係がある鉄道』かな。」
ツムギ「でも出身はあるでしょう? これほどの攻撃を繰り出しておいて、『地元性が無い』なんてことはあり得ない!!」
シガラミ「んー…………まあ、うちの場合は重要だよなあ……。」
シガラミ「滋賀県甲賀市。」
ツムギ「道理で使えるわけですね、忍者の技が!」
ツムギ「言っておきますと、私の所属は『海洋研究開発機構』……ですね。」