ご当地伝奇百合カードバトル ヤミヨロズ・アーカイブ ―神々の相棒を探そう―   作:Linkscape

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妄想フェイズ終わり

 

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妄想が終わり、現実世界の食堂に戻ってきた。

 

アキュー「すごい試合だったっすね……。」

 

アズサ「でもまあ、アキュー強いし、そりゃ勝つけど……。」

 

アキュー「結構このゲーム面白いっすね。いや、ブンドドが面白いのか?」

 

アズサ「ヤミヨロズ・アーカイブを二人に返さないと……あれ?」

 

ヨノバルとアーシエルの2人はいなかった。その代わりLINE IDを書いた紙が残してあった。

 

アキュー「やっぱりあのアーシとかいう男、金髪だしギャルっすよ! LINE ID残して去るとか何考えているかわからないっす!!!」

 

アズサ「…………。」

 

アズサ「少し考えたの。この二人、私たちと似てるんじゃないかって。」

 

アキュー「え? GHQとBBCの潜入調査員とか現代社会に無いし、一致してる部分が少なすぎるっすよね? 出身地は確かにワタシたち、あきる野市と調布市っすよ? でもそれだけっす。」

 

アキュー「とにかくこの2人の対決には、ノイズが多すぎる。何が言いたかったんすかあの二人は?」

 

アズサ「2つ可能性がある。1つ。何の意味もない。ゲームだから。2つ。私たちはとあるコンプレックスを抱えていて、そこだけが彼女たちと共通している。」

 

アキュー「確かにカードゲーム世界のアキューとアズサは、GHQとBBCに入っていて諜報活動をしていた。そこで当然の疑問が横切るっす。」

 

アズサ「そうね……。なぜ諜報がやりたいならCIAとMI6に入らないのか。両方ともその国のガチの諜報機関だし、諜報したいならそちらに入るはず。ステータスにもなる。」

 

アズサ「おそらく入れなかったんじゃないかしら。」

 

二人は数秒間押し黙る。

 

アキュー「私たちと同じっすよね……。」

 

アキュー「あなたは多摩美で私は武蔵美……。お互いにデザイナー志望で、ゲームのグラフィックを作る仕事がしたかった。」

 

アズサ「そうして、なぜか配属が営業とQA(品質管理)だった。最初は訳が分からなかったけど、実力不足だったのかもしれないわね……。」

 

アキュー「まあ、QA面白いっすけどね!」

 

アズサ「正直営業の方が向いてるわね。大事な仕事だし。」

 

アキュー「うんうん!」

 

アズサ「うんうん!」

 

二人は内心死ぬほど焦っていた。

 

アキュー&アズサ(よし、いい感じにごまかせた!!)

 

アキュー&アズサ(お互いに相手にGHQ/BBCだって気づかれないはず!!)

 

アキュー&アズサ(カードゲーム世界の2人はあっさりバレてたけど、私たちは明かさずにクレバーにやればいい!!! というか、なんで製作者にはバレてるの? 同名で同じ姿でGHQ/BBCってバレてるぞってサインなの????)

 

アキュー&アズサ(とりあえず、諜報活動頑張らないと……。でも……。)

 

アキュー「悔しいっすよね……。」

 

アズサ「そうね……。」

 

アキュー「今度、社内コンペでゲーム企画を出して、通ったら2人で作らないっすか?」

 

アズサ「いいわね! やってみようかしら!」

 

アキュー「そういえば私たち、LINE交換しないとダメっすよね?」

 

アズサ「そういえばそうね……。やっておこうかしら!」

 

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アーシエルは家に帰った。彼は一人暮らしである。テレビが賃貸に備え付けなのにも関わらず、1つ買ってしまったミスをした以外は平穏そのものである。

 

しかしアキューとアズサに出会ってしまったことから、その平穏は少しずつ崩れだしていた。

 

アーシ「あの2人、八咫烏財閥の社員だからコネは絶対に欲しい! 八咫烏財閥に入社出来たら米原市に帰化できるはずだ!!……ん?」

 

LINEグループに追加されたという通知が来た。おそらく残していたアキューとアズサだろうか? グループを作らなくてもいいのに……とアーシは思っていた。

 

アーシ「ん!!? アーシとヨノバルと、アキュー&アズサの4人グループができてるぞ!!??!」

 

意外なことに、アーシはヨノバルとLINEを交換していなかった。理由は簡単で、嫌な予感がしたからである。この手の女子はLINE交換すると死ぬほどメッセージを送ってくるに違いないからだ。「LINEは壊れた」とヨノバルに伝えていた。アキューとアズサには、ヨノバルにばれないようにこっそり伝えたつもりだった。

 

アーシ「しまった!!! ヨノバルも同じように連絡先をアズサさん達に伝えていたのか!!!」

 

アーシエルはのたうち回った。そして鳴り響きまくるダイレクトLINE通知。「LINE壊れたって言ってませんでしたっけ?」から始まる、999件オーバーのあれやこれや妄想殴り書きのようなメッセージの連続。これは明日学校で直接話すしかない。とりあえず、アキュー&アズサの二人とグループで話すしかなかった。

 

アキュー「LINEの文体はこれでやってる。素ではないがよろしくな。あと八咫烏財閥で喧嘩みたいなのがあったら、このカードゲームで仲裁出来たらうれしい。」

 

アズサ「そうです。よろしくお願いしますね……。正直妄想フェイズで二人の口調が、LINEと現実の二面性と似ていて、運命を感じてしまいました……。」

 

ヨノバル「じゃあ我もこの口調で話そうか。とりあえずカードゲームは開発中なので、欲しかったらいくらでもカードをコピーして持っていく。プロキシになるが……。」

 

アーシ「すみません、ヨノバルさん、目上の人なので敬語でお願いします。」

 

この先何が起こるのか、心配でならなかった。

 

とりあえずヨノバルのダイレクトメッセージを無視することにした。しかしヨノバルとLINEが繋がってしまったなら、ちょっとだけ話したくなってしまった。

 

前後の文脈を無視して問いかける。

 

アーシ「ゴエティアでの試合後のアキューとアズサって、どんな感じになってると思う?」

 

ヨノバルの返答は大量で読むのが大変だったが、とても優しかった。

 

妄想フェイズに突入する。

 

アーシ「というかなんでカードゲーム世界のアーシはママなん!? アーシはギャル男なんだけど!?」

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