先生はモームリ   作:風神ぷー

53 / 53
第五十三話 止まっていた音

 

 

予定時刻の九時になっても、誰かを待つ空気はなかった。

 

会議室の中央にはユウカ、隣にノアと希美。事業責任者と、今日確認が必要な部門の担当者たちが、それぞれの端末を開いている。

 

一席だけ空いているのではない。

 

最初から、余分な席そのものが用意されていなかった。

 

希美が入口へ一度だけ目を向けた。

 

扉は閉じたままだ。

 

「時間ね。始めるわよ」

 

ユウカが予定表を開いた。

 

制御基板の中間結果。

 

延期していた部品購入の再確認。

 

部門予算を超える可能性が出た案件。

 

必要な担当者が必要な部分だけを確認し、終わったものから表示が消えていく。

 

長い報告会にはならなかった。

 

そして開始から二十分ほど経ったところで、ミコリが新しい通知を表示した。

 

『多目的自律支援ドローン 正式契約成立』

 

希美が顔を上げる。

 

事業責任者はすぐ契約記録を開いた。

 

「先方署名、確認しました」

 

ノアが横から条項を照合する。

 

初回導入台数。

 

標準仕様。

 

特殊接続と追加機能の扱い。

 

無償対応範囲。

 

中間支払い。

 

運用確認後の残額。

 

「契約条件に相違ありません」

 

ユウカはまだ頷かなかった。

 

「前払金は?」

 

「入金通知が届いています」

 

「通知じゃなくて、口座」

 

ミコリが会計記録を切り替える。

 

着金時刻。

 

送金元。

 

金額。

 

ユウカは契約上の前払額と、一桁ずつ照合した。

 

将来予定されている中間支払いも、運用確認後の残額も表示されている。

 

だが、そちらには触れない。

 

今使えるのは、今入った金だけだ。

 

「着金確認」

 

ユウカが言った。

 

「初回製造分、執行していいわ」

 

事業責任者が製造開始通知を確定した。

 

送信。

 

それだけだった。

 

歓声も拍手もない。

 

会議は、そのまま次の案件へ移った。

 

同じ頃。

 

多目的自律支援ドローンの製造室では、空調だけが動いていた。

 

天井から吐き出される風が、使われていない組立台の上を通り抜ける。

 

工具は並んでいる。

 

部品受け入れ用の端末も充電済み。

 

床の白線も、昨日の清掃で汚れ一つない。

 

それでも作るものがない。

 

製造進行を任されていた二年生は、壁面工程表の端を指で揃えた。

 

正確には揃える必要などない。

 

電子表示なのだから、紙のように曲がることもない。

 

それでも彼女は、時刻欄が五分単位で並んでいる方が落ち着いた。

 

九時五分。

 

設備点検。

 

九時十五分。

 

工具自己診断。

 

九時三十分。

 

第一組立台清掃。

 

今日もそこまでで終わる予定だった。

 

壁面には、三日前から変わらない表示が残っている。

 

『条件確定待ち』

 

『決裁待ち』

 

『製造開始確認中』

 

彼女の端末にも、似た言葉が並んでいた。

 

設備利用について確認中。

 

工程開始条件について回答待ち。

 

外注工程との接続確認中。

 

質問を送ることには慣れていた。

 

分からなければ聞く。

 

返事が来るまで、できるところを整える。

 

以前は、それで最後には指示が来た。

 

今は、質問を送ると別の確認先を案内される。

 

そこへ送る。

 

さらに別の担当へ回される。

 

気付けば最初のところへ戻っている。

 

彼女にできるのは、工具を磨き、空いた組立台をきれいにして、いつか来る開始指示に備えることだけだった。

 

「今日も午前だけ?」

 

工具箱の向こうから、生徒が顔を出した。

 

「たぶん」

 

「午後、別班手伝っていい?」

 

「まだ何も来てないから」

 

答えながら、端末の通知欄を更新する。

 

変化なし。

 

九時二十二分。

 

予定より三分早い。

 

彼女は次の設備点検へ移ろうとして。

 

端末が鳴った。

 

短い電子音。

 

画面の一番上に、新しい通知が出ている。

 

『製造開始承認』

 

足が止まった。

 

一度開く。

 

閉じる。

 

もう一度開く。

 

見間違いではない。

 

多目的自律支援ドローン。

 

初回製造台数。

 

使用可能予算。

 

標準仕様。

 

納入期限。

 

本体価格に含む作業。

 

別契約が必要な作業。

 

技術責任者。

 

事業責任者。

 

契約確認担当。

 

最後に。

 

『製造進行責任者』

 

自分の名前。

 

「……え」

 

近くの生徒が振り向いた。

 

「何?」

 

彼女は無言で端末を向けた。

 

「あ、通ったんだ」

 

「ここ」

 

「製造進行?」

 

「私になってる」

 

「前からじゃない?」

 

「名前はあったけど」

 

彼女は画面を下まで送った。

 

何度見ても。

 

開始時刻がない。

 

使用する組立台も。

 

誰から始めるのかも。

 

「指示、足りなくない?」

 

隣の生徒も首を傾げた。

 

「だよね」

 

彼女は確認依頼を開く。

 

宛先。

 

会計。

 

違う。

 

事業担当。

 

何を聞くのか。

 

『製造は何時から開始すればよいでしょうか』

 

入力する。

 

送信前に読む。

 

一度。

 

二度。

 

三度。

 

いつもの癖だった。

 

そこへ後ろから声が飛んだ。

 

「今日やるの? やるなら制御担当呼び戻すけど」

 

「第一組立台使うなら、午後の予約ずらさないとまずくない?」

 

「部品搬入、九時半って出てるよ」

 

「何時集合?」

 

質問が重なる。

 

彼女は入力途中の文章を見る。

 

何時から開始すればよいでしょうか。

 

その答えを誰が持っているのか。

 

初回台数は決まっている。

 

予算も。

 

仕様も。

 

納期も。

 

使ってはいけない範囲も。

 

九時半に部品が届く。

 

検品に三十分見れば十時。

 

第一組立台は午前中空いている。

 

第二組立台は午後から別班が使う。

 

そこまで見て。

 

もう一度、自分の名前へ戻った。

 

『製造進行責任者』

 

「……十時」

 

口から出た。

 

「え?」

 

「十時開始」

 

周囲の視線が集まる。

 

胸の奥が急に重くなる。

 

本当に自分が決めていいのか。

 

確認依頼の送信ボタンが、まだ画面に残っている。

 

「部品、九時半。検品三十分」

 

彼女は自分にも言い聞かせるように続けた。

 

「午前は第一組立台。フレームと電源部から始める。制御担当は十時半でいい」

 

「確定?」

 

聞かれた。

 

彼女は一度だけ息を吸った。

 

確認依頼を閉じる。

 

「確定。十時開始でお願いします」

 

「了解」

 

「じゃあ工具起こす」

 

「搬入口行ってくる」

 

周りが動き始めた。

 

製造担当の生徒は壁面へ近づき、工程表の『条件確定待ち』を消した。

 

代わりに。

 

十時〇〇分。

 

『組立開始』

 

五分単位できれいに収まった。

 

その数字を見て、ほんの少しだけ安心する。

 

次の瞬間。

 

第一組立台から低い駆動音がした。

 

電源が入った。

 

九時二十九分。

 

搬入口の扉が開く。

 

小型搬送機の車輪が床の継ぎ目を越えるたび、乾いた振動音が響いた。

 

「初回製造分、搬入します」

 

製造担当は受領端末を開く。

 

ケース番号。

 

型番。

 

数量。

 

契約番号。

 

一つずつ照合する。

 

「電源ユニット」

 

「八」

 

「八、確認」

 

樹脂ケースの留め金が外れる。

 

ぱちん、と小さな音。

 

緩衝材の間から部品が取り出される。

 

「制御基板、型番末尾七二」

 

「七二、確認」

 

「外装フレーム、傷なし」

 

「記録」

 

「こっち、ケース一個多くない?」

 

「梱包材。部品数に入れないで」

 

声が増えていく。

 

九時五十七分。

 

検品完了。

 

「三分早い」

 

誰かが言った。

 

製造担当は時計を見る。

 

十時開始と自分で決めた。

 

「十時から」

 

「真面目」

 

「工程表が十時なので」

 

笑われる。

 

でも嫌ではなかった。

 

十時ちょうど。

 

「第一組立台、開始します」

 

フレームが架台へ載る。

 

固定具が閉じる。

 

締結工具が回る。

 

三日前まで何も載っていなかった台の上に、初めて形ができ始める。

 

「電源部、次」

 

「固定確認」

 

「はい」

 

「制御担当、呼ぶ?」

 

「予定どおり十時半」

 

工程表の表示を切り替える。

 

『作業中』

 

その四文字を、彼女はしばらく見ていた。

 

紙の上の契約金額だったものが、今はケースになって搬入口を通り。

 

支払予定だった数字が、電源ユニットになって作業台に載っている。

 

「ぼーっとしてると次来るよ」

 

声を掛けられて、我に返る。

 

「分かってる」

 

端末へ戻る。

 

午前十一時半。

 

一号機のフレーム固定。

 

二号機の事前準備。

 

予定どおり。

 

製造室には、ずっと何かの音がしていた。

 

工具。

 

台車。

 

読み上げ。

 

通知。

 

その中にいると。

 

今日はいけるかもしれない。

 

ほんの少しだけ、そう思えた。

 

正午前。

 

その感覚は、一件の予約表示で止まった。

 

高精度測定設備。

 

飛行制御装置の調整に必要な設備だ。

 

正午からドローン班が使う予定になっている。

 

だが。

 

『使用中』

 

環境測定班。

 

終了予定――未定。

 

「え?」

 

予約履歴を開く。

 

四日前から連続使用。

 

昨日確認した時点では、今日の午前で終わる予定だった。

 

「測定設備、空かない?」

 

制御担当が後ろから聞く。

 

「今確認する」

 

環境測定班へ連絡。

 

返事は早い。

 

『あと二時間必要です』

 

「二時間?」

 

工程表を見る。

 

正午。

 

制御調整。

 

十三時。

 

配線確認。

 

十四時。

 

保護装置。

 

十五時三十分。

 

起動前確認。

 

二時間ずれれば、今日中の起動試験がかなり厳しくなる。

 

制御担当が覗き込む。

 

「向こうに空けてもらう?」

 

「四日前から使ってる」

 

「でも今日はこっちの予約でしょ」

 

「そうだけど」

 

「正式受注なんでしょ? 納期あるんでしょ?」

 

その通りだった。

 

製造担当は端末を握り直す。

 

自分で決めろと言われた開始時刻とは違う。

 

これは、どちらの作業を優先するかだ。

 

そんなことまで自分が決めるのか。

 

彼女は中央確認窓口を開いた。

 

宛先にはユウカも入る。

 

『高精度測定設備が予定時刻に空きません。環境測定班が継続利用を希望しています。ドローン製造と環境測定のどちらを優先すべきでしょうか』

 

三回読み返す余裕もなく送った。

 

返信は数分後。

 

ユウカから。

 

『追加予算が必要になる場合は私が確認します。承認済み工程内での設備利用時刻は、製造進行責任者が調整してください』

 

製造担当は画面を見た。

 

「……は?」

 

制御担当が横から覗く。

 

「何て?」

 

「自分で調整しろって」

 

「じゃあやれば?」

 

簡単に言う。

 

胸の奥に、苛立ちが湧いた。

 

だから、どうやって決めるのかを聞いたのだ。

 

正式契約の製造と、四日間続けている研究。

 

どちらが大切か。

 

それを自分が決めろというのか。

 

「何それ……」

 

小さく吐き出す。

 

見捨てられたような気さえした。

 

だが。

 

返信を閉じようとして。

 

一行目が目に入る。

 

追加予算が必要になる場合は私が確認します。

 

そこはユウカの仕事。

 

その次。

 

設備利用時刻は製造進行責任者。

 

自分。

 

彼女は、自分が送った質問を読み返した。

 

『どちらを優先すべきでしょうか』

 

会計担当に。

 

研究と製造のどちらが重要かを聞いている。

 

「……違うか」

 

「何が?」

 

「これ、ユウカさんに聞くことじゃない」

 

制御担当が首を傾げる。

 

彼女は工程表を閉じた。

 

「環境測定のところ行ってくる」

 

「直接?」

 

「あと二時間の中身、見てくる」

 

環境測定班の区画は、製造室より薄暗かった。

 

高精度測定設備の周囲を透明な保護板が囲み、その内側でセンサーが一定の周期で動いている。

 

表示画面には、四日分の長い波形。

 

製造担当が入ると、環境測定班の生徒がすぐ気付いた。

 

「設備の件?」

 

「はい」

 

「今は無理」

 

挨拶より先に返ってきた。

 

「今日、こっちの予約なんですけど」

 

「分かってる。でも今止めたら四日やり直し」

 

「こっちも今日製造始まったばっかりなんです」

 

少し声が強くなる。

 

「納期あるんです。二時間ずれたら起動確認まで間に合わなくなるかもしれない」

 

環境測定班の生徒も眉を寄せた。

 

「こっちだって四日やってるんだけど」

 

「だから、あと二時間って何に二時間なんですか」

 

「最後の環境変化を見るの」

 

波形を示される。

 

「ここから温度条件変えて、最後まで連続で取る」

 

「途中までのデータは?」

 

「残る」

 

「じゃあ途中で止めても」

 

「今回欲しいデータにはならない」

 

返事は即座だった。

 

「一回設備落としたら条件変わる。もう一度四日前からやり直し」

 

製造担当は波形を見る。

 

四日。

 

そこに今日の残り二時間がつながっている。

 

「あと二時間で本当に終わる?」

 

「異常がなければ」

 

「延びるとしたら?」

 

「異常値が出た時。その時はすぐ分かる」

 

製造担当は自分の工程を開く。

 

正午。

 

制御調整。

 

その後。

 

「……ちょっと待って」

 

製造室へ連絡する。

 

「一号機、制御以外どこまで行ける?」

 

『フレームと電源は終わる』

 

「保護装置は?」

 

『先に付けられなくはない。でも順番変わる』

 

「安全的に?」

 

『技術責任者確認』

 

すぐ技術責任者へ送る。

 

『制御調整を二時間後ろへ変更したいです。その間にフレーム、電源、保護装置を先行できますか』

 

しばらくして返信。

 

『可能。ただし飛行制御装置は測定完了まで通電禁止。一部配線は仮固定になるため識別すること』

 

製造担当は条件を読み返した。

 

通電禁止。

 

仮固定。

 

工程変更。

 

自分の担当の中に収まる。

 

彼女は環境測定班の生徒を見る。

 

「十四時までで終われます?」

 

「異常なければ」

 

「異常出たら、その時点で連絡」

 

「分かった」

 

「じゃあ十四時まで使ってください」

 

相手が少し驚いた。

 

「いいの?」

 

「こっちは順番変えます」

 

「助かる」

 

「終わったらすぐください」

 

「もちろん」

 

予約表を更新する。

 

十四時〇〇分。

 

入力しかけて。

 

技術責任者から、設備切り替え確認に五分見てほしいと連絡が入る。

 

彼女の指が止まる。

 

十四時五分。

 

五分単位だから、数字としてはきれいだ。

 

なのに。

 

予定どおりではない。

 

一瞬だけ抵抗があった。

 

それでも。

 

『ドローン班 十四時五分』

 

確定。

 

製造室へ戻る途中、ユウカから追加の返信は来なかった。

 

もう要らなかった。

 

「順番変えます」

 

製造室へ戻ると、何人かが一斉に工程表を見た。

 

「制御は十四時五分から」

 

「二時間待つの?」

 

「その間にフレーム、電源、保護装置を先に進める」

 

「向こう優先?」

 

誰かの声に棘があった。

 

「向こうは今止めると四日やり直し」

 

「こっちは納期あるけど」

 

「だから、止まらない作業を先にやる」

 

製造担当は工程を入れ替える。

 

「技術条件。制御装置は通電禁止。一部配線は仮固定。識別付ける」

 

技術担当が頷いた。

 

「それならいける」

 

作業が再開する。

 

一号機の保護装置。

 

二号機のフレーム。

 

固定具。

 

電源部。

 

予定と違う順番。

 

それでも、手は止まらない。

 

十四時前には、当初より先に進んでいる箇所さえあった。

 

製造担当は壁面を見た。

 

正午から二時間。

 

設備を使えなかった。

 

なのに工程全体の遅れは、今のところ三十分もない。

 

胸の奥に、朝とは違う感覚が生まれた。

 

自分で決めても。

 

ちゃんと進むことがある。

 

その時。

 

端末が鳴った。

 

発注元の現場担当者からだった。

 

『第一機について相談があります。現地監視装置との直接接続を、初回納入時に追加できないでしょうか』

 

近くの開発班生徒へ見せる。

 

「これ、技術的には?」

 

「ああ、その規格ならできるよ」

 

「時間は?」

 

「接続だけなら二時間くらい」

 

別の生徒が覗き込む。

 

「部品もあるよね」

 

「変換モジュールある」

 

「じゃあやっちゃえば?」

 

軽い声。

 

「大口だし、そのくらいサービスした方がよくない?」

 

「前もそういうのやってたでしょ」

 

製造担当は画面を見る。

 

二時間。

 

さっき失った時間を、工程を組み替えて取り戻したばかりだった。

 

ここへさらに二時間。

 

しかも動作確認まで含めれば、もっとかかる。

 

「でも、技術的にはできるんだよね?」

 

「できる」

 

「なら断る必要ある?」

 

別の生徒も言う。

 

「次の追加注文につながるかもしれないし」

 

製造担当も、同じことを思った。

 

できる。

 

部品もある。

 

相手も喜ぶ。

 

ようやく正式契約まで来た顧客だ。

 

ここで細かいことを言って関係を悪くしたくない。

 

自分が製造進行責任者なら。

 

工程に入れてしまえばいいのではないか。

 

指が返信欄へ動く。

 

『対応可能です』

 

そこまで打つ。

 

止まる。

 

朝届いた製造条件を開く。

 

標準設定。

 

特殊接続。

 

追加機能。

 

別契約。

 

「……これ、できるかどうかだけの話じゃない」

 

後ろの生徒が眉を寄せる。

 

「でもできるんでしょ?」

 

「できる」

 

「じゃあ」

 

「私も、やった方がいいとは思う」

 

自分の口から出た言葉に、少し驚く。

 

「でも今入れたら、今日の工程また変わる」

 

壁面を示す。

 

「制御調整もまだ。第一機の標準仕様も完成してない」

 

「数時間じゃん」

 

「その数時間を、誰が入れていいかは私じゃ決められない」

 

「進行責任者なのに?」

 

言われて。

 

胸に引っかかった。

 

それでも。

 

「工程に入れるかは私。でも、契約外の仕事を入れていいかは別」

 

製造担当は事業責任者へ連絡を送った。

 

『発注元より標準仕様外の接続依頼。技術的には対応可能とのこと。現工程へ追加してよいか確認願います』

 

返答は、期待していたような『可』『不可』ではなかった。

 

『必要作業時間、追加部品、納期への影響を確認してください』

 

「……また聞き返された」

 

「面倒だね」

 

「うん」

 

思わず答える。

 

けれど。

 

今度は、さっきほど腹は立たなかった。

 

技術担当へ聞く。

 

「二時間って、どこまで?」

 

「接続だけ」

 

「動作確認」

 

「三、四時間」

 

「追加部品」

 

「変換モジュール一個。予備見るなら二」

 

「第一機の納期影響」

 

技術担当が工程表を見る。

 

「今日やるなら、起動試験は明日にずれる可能性高い」

 

製造担当が記録する。

 

事業責任者へ返す。

 

さらにノアから通知。

 

『現契約の標準仕様および初期設定範囲には含まれません。追加する場合は変更契約が必要です』

 

製造室の生徒が画面を覗く。

 

「そこまでやる?」

 

「向こう、嫌がらない?」

 

「前ならこのくらい普通にやってたのに」

 

その言葉が残る。

 

前なら。

 

その場で引き受けていた。

 

できる人がいるなら。

 

数時間なら。

 

相手が困っているなら。

 

それで工程が崩れれば、どこかで埋めていた。

 

製造担当は壁面を見る。

 

今日、自分たちがようやく取り戻した時間。

 

環境測定班の四日間を壊さないために組み替えた工程。

 

それを、今度は自分たちで押し潰そうとしている。

 

事業責任者が発注元へ正式な回答を送った。

 

技術的には対応可能。

 

ただし現契約には含まれない。

 

追加費用と納期影響を確認した変更契約として提示可能。

 

もしくは初回運用後に改めて協議する。

 

返事が来る。

 

『以前は、この程度の設定変更には柔軟に対応いただけていた認識です』

 

空気が少し重くなる。

 

「やっぱ不満そう」

 

「注文、なくならないよね」

 

誰かが言った。

 

製造担当の喉が乾く。

 

事業責任者から、現場側の説明文を求められた。

 

彼女は返信欄を開く。

 

今度は三回読み直した。

 

『現在、第一機は標準仕様で納期に合わせて製造中です。追加接続を現在工程へ入れる場合、制御調整と動作確認を変更する必要があり、第一機の納入時期へ影響する可能性があります』

 

続ける。

 

『接続そのものをお断りするものではありません。初回は標準仕様で運用し、必要性を確認した後に追加接続を協議することも可能です』

 

事業責任者が確認し、正式回答へ反映する。

 

待つ。

 

数分。

 

『承知しました。第一機は現契約どおりの標準仕様でお願いします。追加接続は初回運用後に再協議します』

 

誰かが息を吐いた。

 

「通った」

 

製造担当も肩の力を抜く。

 

契約外依頼を拒否したわけではない。

 

第一機へ押し込まなかっただけだ。

 

工程表へ記録する。

 

『追加接続 初回運用後協議』

 

「じゃあ続き」

 

彼女が言う。

 

自分の声が、朝より少し自然に出た。

 

十四時三分。

 

環境測定班から通知。

 

『測定終了。設備引渡し可能』

 

製造担当は立ち上がった。

 

「行ってきます」

 

現場で終了記録を確認する。

 

四日間の測定は完了。

 

異常なし。

 

「ありがとうございました」

 

環境測定班の生徒が言う。

 

「こっちこそ」

 

予約を切り替える。

 

十四時五分。

 

ドローン班。

 

製造室へ戻る。

 

制御調整開始。

 

高精度測定設備が動く。

 

飛行制御装置の値が一つずつ整っていく。

 

予定より遅れた工程は、夕方にはほぼ戻っていた。

 

十六時三十七分。

 

製造担当は時計を見る。

 

本来なら五分単位に直したかった。

 

十六時四十分。

 

その方が工程表はきれいだ。

 

だが。

 

「一号機、起動前確認まで来ました」

 

技術担当の声。

 

彼女は時刻をそのまま入力した。

 

十六時三十七分。

 

『起動前確認完了』

 

「試験、今日いけます」

 

「やった」

 

「二時間待ったのに間に合ったじゃん」

 

製造担当は工程表を見る。

 

設備競合を処理した。

 

追加依頼も、今の工程から外せた。

 

最初は怖かった。

 

でも。

 

自分で動かした工程が、ちゃんとここまで来ている。

 

ほんの少しだけ。

 

嬉しかった。

 

「起動試験、お願いします」

 

機体が試験区画へ運ばれる。

 

固定状態での回転翼起動。

 

周囲の安全確認。

 

製造担当も規定線の外へ下がる。

 

「主電源」

 

「入れます」

 

低い起動音。

 

状態表示。

 

正常。

 

一基目。

 

回転。

 

二基目。

 

回転。

 

三基目。

 

起動指令。

 

甲高い警告音が製造室を切った。

 

回転翼は動かない。

 

赤い表示。

 

「停止!」

 

技術責任者の声。

 

全系統停止。

 

さっきまでの機械音が消えた。

 

空調だけが残る。

 

製造担当は動けなかった。

 

警告。

 

三番系統。

 

接続異常。

 

頭の中に、昼の工程変更が浮かぶ。

 

順番を変えた。

 

自分が決めた。

 

本来、制御を先にやるはずだった。

 

それを後ろへ回した。

 

「……私が」

 

声にならない。

 

周囲もざわつく。

 

「中央へ報告する?」

 

「一回事業側も止める?」

 

「製造全体止めた方がいい?」

 

製造担当は端末を開いた。

 

『中央確認依頼』

 

指が動く。

 

『工程変更後の起動試験で異常。製造停止判断を――』

 

そこまで入力する。

 

やっぱり。

 

自分で決めるべきじゃなかったのではないか。

 

朝、開始時刻を決めた時。

 

設備を二時間譲った時。

 

順番を変えた時。

 

少しずつ、自分で決めていい気になっていたのではないか。

 

もし機体を壊したなら。

 

彼女の指が送信へ近づく。

 

「待って」

 

技術責任者の声。

 

「まだ故障って決まってない」

 

製造担当が顔を上げる。

 

「でも工程変えたの、私です」

 

「それは記録する」

 

技術責任者は試験区画へ入る準備をしながら言った。

 

「でも今出てるのは技術異常。原因調査はこっち」

 

「製造止めなくていいんですか」

 

「起動試験は止めた。そこは正しい」

 

カバーを外す。

 

「全製造を止めるかは、原因見てから」

 

製造担当は中央確認依頼を見る。

 

送信しない。

 

閉じることもできず。

 

そのまま手に持つ。

 

技術責任者と作業担当が接続部を確認する。

 

配線。

 

固定。

 

制御ログ。

 

「ここ」

 

声が上がった。

 

三番系統。

 

一部の配線に仮固定用の識別が残っている。

 

「仮止め?」

 

作業担当の顔色が変わる。

 

「保護装置を先に付ける時に、一回ここ仮にして」

 

「本固定は?」

 

「……したつもり」

 

「待って」

 

技術責任者が工程履歴を見る。

 

通常工程。

 

制御装置取り付け。

 

配線固定。

 

確認。

 

保護装置。

 

今日の工程。

 

保護装置先行。

 

一部配線仮固定。

 

制御装置調整。

 

「これ、忘れたっていうより」

 

製造担当も横から見る。

 

変更時の工程表には、

 

『制御装置 通電禁止』

 

『仮固定箇所 識別』

 

まではある。

 

その後。

 

『仮固定箇所を本固定へ戻す』

 

という項目がない。

 

通常工程には必要なかった。

 

通常なら、途中で仮固定状態を残したまま次へ進むことがないからだ。

 

「……戻す欄がない」

 

製造担当が呟いた。

 

作業担当も工程表を見る。

 

「だから、次の作業で確認されてない?」

 

「そうだと思う」

 

技術責任者が配線を確認する。

 

「安全制御が接触異常として拾って止めた。機体は壊れてない」

 

製造室の空気が少しだけ戻る。

 

誰かが長く息を吐いた。

 

製造担当は自分の端末を見る。

 

中央確認依頼はまだ未送信。

 

彼女はそれを閉じた。

 

代わりに。

 

工程異常記録を開く。

 

「工程変更、私が記録します」

 

技術責任者が頷く。

 

「技術側で、仮固定可能箇所と本固定確認を出す」

 

「次の機体も同じ順番使う?」

 

作業担当が聞く。

 

製造担当は少し迷った。

 

「使うかどうかは、まず技術確認」

 

「順番自体は問題ない」

 

技術責任者が答える。

 

「ただし引き継ぎが必要」

 

「じゃあ追加します」

 

工程表を編集する。

 

『工程順変更時 仮固定箇所一覧作成』

 

『次工程開始前 仮固定状態確認』

 

『通電前 技術担当と製造進行で本固定照合』

 

入力する。

 

いつもなら五分単位の時間だけをきれいに揃える工程表。

 

今日は、そこへ自分が作った新しい確認欄が増えた。

 

作業担当が小さく言う。

 

「ごめん」

 

製造担当は首を振った。

 

「私も戻す確認入れてなかった」

 

「でもさ」

 

「誰か一人が気を付けるじゃなくて、次から欄にする」

 

自分でも驚くほど、すんなり言えた。

 

技術責任者が固定を修正する。

 

残りの配線も確認。

 

二号機の途中工程も一度止め、同じ箇所を確認する。

 

異常なし。

 

「再試験いける」

 

言われた時。

 

製造担当は、ようやく自分がずっと息を浅くしていたことに気付いた。

 

外は暗くなり始めていた。

 

第一機が再び試験区画へ置かれる。

 

製造担当は工程表を見る。

 

仮固定箇所。

 

なし。

 

本固定確認。

 

済み。

 

技術確認。

 

済み。

 

「起動試験、再開します」

 

主電源。

 

低い電子音。

 

一基目。

 

回転。

 

二基目。

 

回転。

 

三基目。

 

一瞬。

 

さきほどの警告音が頭に蘇る。

 

だが。

 

今度は回った。

 

四基目。

 

正常。

 

技術責任者が表示を確認する。

 

「全系統正常」

 

製造室のあちこちから声が漏れる。

 

「よし」

 

「いけた」

 

「次、浮上?」

 

安全確認。

 

固定解除。

 

試験区画の周囲から全員が離れる。

 

製造担当も規定線まで下がる。

 

彼女は端末を握ったまま、機体を見ていた。

 

起動指令。

 

回転翼の音が一段高くなる。

 

床を這う風。

 

机の上の紙が揺れる。

 

誰かの前髪が持ち上がる。

 

作業着の裾がはためく。

 

機体の脚が。

 

床から離れた。

 

十センチ。

 

二十センチ。

 

三十センチ。

 

その場で姿勢を保つ。

 

「……浮いた」

 

誰かの声。

 

次の瞬間。

 

歓声が上がった。

 

「やった!」

 

「姿勢安定してる!」

 

「ログ!」

 

「取れてる!」

 

「記録先!」

 

笑い声。

 

回転翼。

 

端末音。

 

人の声。

 

全部が重なった。

 

製造担当だけは。

 

すぐには声が出なかった。

 

本当に落ちないか。

 

警告が出ないか。

 

一秒。

 

二秒。

 

三秒。

 

状態表示が正常のまま続く。

 

そこで初めて。

 

長く息を吐いた。

 

「……よかった」

 

隣の生徒が笑う。

 

「今さら?」

 

「うるさい」

 

声が少し震えた。

 

第一機は規定時間だけ浮上し、ゆっくり降下する。

 

脚が床へ着く。

 

回転翼が止まる。

 

製造担当は端末を見た。

 

古い確認依頼が残っている。

 

三日前。

 

『設備利用順について、どちらを優先すべきでしょうか』

 

回答待ち。

 

別のもの。

 

『工程開始時刻について確認願います』

 

確認中。

 

まだ誰も答えていない。

 

けれど。

 

もう必要ない。

 

設備の件は。

 

相手の作業を見に行った。

 

残り時間を聞いた。

 

技術責任者へ順序変更の条件を確認した。

 

その上で、自分が工程を決めた。

 

彼女は古い依頼を開く。

 

削除はしない。

 

状態変更。

 

『現場調整により解決』

 

完了。

 

次。

 

『製造進行責任者判断により開始済み』

 

完了。

 

回答待ちの文字が一つずつ消える。

 

製造室にはまだ、生徒たちの声が残っていた。

 

その日の終わり。

 

修司は製造班から上がってきた報告を開いた。

 

設備利用の競合。

 

工程変更。

 

契約外の追加依頼。

 

起動試験停止。

 

原因確認。

 

工程修正。

 

第一機浮上確認。

 

それぞれの項目に、担当者の名前が付いている。

 

製造進行。

 

技術。

 

事業。

 

契約。

 

会計。

 

一つの名前へ集まっていない。

 

修司は報告内容を書き換えなかった。

 

判断を追加することもしない。

 

起動失敗の原因と、次の機体へ追加された確認項目だけをもう一度読む。

 

『工程順変更時 仮固定箇所一覧作成』

 

『通電前 本固定照合』

 

記録に問題はない。

 

修司は末尾へ『確認済み』だけを付けた。

 

希美は隣で、第一機の浮上映像を見ていた。

 

数十センチ。

 

ほんの短い試験。

 

それでも何度か巻き戻している。

 

「……私」

 

希美が映像を止めた。

 

自分の手を見る。

 

「今日、何も約束してないんですよね」

 

修司が顔を向ける。

 

「はい」

 

「追加費用も」

 

「はい」

 

「無償対応も」

 

「していません」

 

希美はもう一度、映像を再生した。

 

回転翼が動き。

 

機体が床を離れる。

 

「それでも浮いた」

 

修司は画面を見た。

 

「はい」

 

希美は少しだけ笑った。

 

それ以上は言わなかった。

 

翌朝。

 

製造進行を任された二年生は、昨日より七分早く製造室へ入った。

 

いつもなら気になる数字だった。

 

九時ではない。

 

九時五分でもない。

 

八時五十三分。

 

それでも、今日は直そうとは思わなかった。

 

空調は同じ音を立てている。

 

壁面工程表を開く。

 

『作業中』

 

『担当確認済み』

 

『次回確認 十一時』

 

『完了』

 

昨日まで並んでいた『決裁待ち』と『確認中』は、かなり減っていた。

 

完全になくなったわけではない。

 

外へ確認しなければならないものもある。

 

追加契約。

 

予算超過。

 

安全条件の変更。

 

そこは今までどおり止める。

 

だが。

 

今日どの組立台を使うか。

 

誰をどの順で入れるか。

 

測定設備まで何を先に進めるか。

 

そこまで誰かの返事を待つ必要はない。

 

背後から声がした。

 

「二号機、今日どこまで?」

 

製造担当は工程表を見る。

 

「午前で制御調整まで」

 

「測定設備は?」

 

「十一時から」

 

「その前は?」

 

「フレームと電源。昨日追加した仮固定確認も入れる」

 

「了解」

 

別の生徒が工具箱を持って入ってくる。

 

「一号機のログ、技術側に送ったよ」

 

「ありがとう。二号機開始したら呼んで」

 

「はい」

 

製造担当は開始画面を開いた。

 

確認依頼の入力欄は開かない。

 

必要な担当者の確認は、すでに工程表に入っている。

 

彼女は開始操作を押した。

 

第一組立台が低い音を立てる。

 

少し遅れて第二組立台。

 

工具が自己診断を始める。

 

搬入口から台車の車輪が近づいてくる。

 

ケースの留め金が外れる。

 

「型番確認します」

 

「はい」

 

製造担当は次の工程を確定した。

 

奥の組立設備が、一台、また一台と起動していった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

先生は汚い大人です(作者:こうすけ増田劇場版)(原作:ブルーアーカイブ)

大人だ先生だ言って笑顔で愛想よく振り向く?無理に決まってんだろ。▼最低な大人?ありがとう、最高の褒め言葉だ。


総合評価:1043/評価:7.18/連載:14話/更新日時:2026年08月03日(月) 23:09 小説情報

KSS警備学園奮闘記~うちの学校が廃校になりそうなので、先に独立することにしました~(作者:卵パサパサ感)(原作:ブルーアーカイブ)

 連邦生徒会長の失踪により責任者を失い、事実上機能を停止したSRT特殊学園。そんな状況を憂い、一人の生徒が行動に出る。▼ 樋渡カナメ―――SRTの空挺専門部隊「OWL小隊」を率いる、前世の記憶を持つ少女。彼女は小隊員と有志を率いてSRTを離反し、新たな学園を創設した。▼ その名は「KSS警備学園」。SRTの技術と理念を受け継いだ、民間軍事会社としての性質を持…


総合評価:2552/評価:8.78/連載:45話/更新日時:2026年06月01日(月) 19:27 小説情報

嫌われ生徒はその後に好かれても気付かない。(作者:ブルーアーカイ部 一般部員)(原作:ブルーアーカイブ)

キヴォトス唯一の男子生徒!▼だから嫌われていたけど、超好意的に接していたら皆に惚れられたよ!▼けど、本人は寧ろその状況が嫌だったから避けようとしたムーヴだった!▼本人たちは、明らかに避けてる主人公を見てさぁ大変!▼果たして恋は実るのか!?▼そして作者は失踪せずに書き切れるのか!▼現在、過去編を書いております。▼時系列順に見るのであれば、執筆中のEpisode…


総合評価:1408/評価:6.46/連載:14話/更新日時:2026年09月01日(火) 19:00 小説情報

『ミレニアム治安維持局局長』、空崎ヒナ(作者:無名のカヤ推し)(原作:ブルーアーカイブ)

 ゲヘナでの日々の業務や重責で限界が来てしまった空崎ヒナ。▼ そんな彼女がある出来事がキッカケで、ミレニアム(超ホワイト)へと転校するお話。▼


総合評価:2239/評価:8.36/連載:25話/更新日時:2026年09月08日(火) 19:39 小説情報

Blue Sky Archive(作者:subnautica)(原作:ブルーアーカイブ)

アトラスの導きで銀河を再編した一人のトラベラー”コースト”▼役目を果たした後は自由気ままに宇宙を飛び回っていた。▼一人銀河を渡り歩くコーストは、偶然にもキヴォトスの存在する惑星Earthを発見する。▼好奇心に駆られ降り立った砂漠で彼が見つけたのは、倒れ伏す一人の生徒だった。▼砂漠の高校、アビドスの生徒たちと共に、コーストはキヴォトスの様々な問題へとかかわって…


総合評価:808/評価:8.6/連載:58話/更新日時:2026年09月09日(水) 13:42 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>