他の作者の皆さんの文才に憧れます。
風と雷だしこんなもん?
で書いてるので擬音ムズいです。
爆煙が夜風に流され、静寂を取り戻した荒野。
星は『迅雷烈風』を静かに鞘へと収め、狐の面の奥から、藍染たちが消えた闇を冷ややかに見据えていた。
「……ふぅ。仕留めきれなかったか。まぁ、いいさ。」
星の口元に、意地の悪い笑みが浮かぶ。
追撃をしないのは、優しさからではない。この後の藍染に訪れる『地獄』を、すべて計算に入れているからだ。
(あいつ、この後どうするつもりかね。今夜の流魂街の件、五番隊副隊長の藍染惣右介には、出撃命令なんて1ミリも出ていない。それなのに、夜が明けて一番隊舎に顔を出したら、左腕が消し飛んでて胸が真っ二つに裂けてました……なんて、言い訳が立つわけがない)
もしそんな大怪我で四番隊(うち)の詰所に担ぎ込まれでもしたら、敏腕な卯ノ花隊長のことだ、一発で霊圧の傷口から「お前、平子隊長たちを襲った犯人と戦ったな?」と見抜くだろう。
山本総隊長だって、無断外出での致命傷を黙って見過ごすはずがない。
(つまり、あの完璧主義者は……自分の正体と計画を守るために、『怪我なんてしていませんよ』という顔をして、誰にも頼らず、自分の力だけでその身体を治すしかないってわけだ)
四番隊の最高峰の治療も受けられず、誰の助けも借りられず。
自分の計画の甘さを呪いながら、暗い隠れ家で、激痛にのたうち回って何十年もかけて肉体を再生させる藍染の姿を想像し、星は内心で「傑作だな」と毒づいた。
『──星、実に見事な判断です。あの男の傲慢なプライドを、これ以上ない形で叩き潰してやりましたね。』
脳内から、烈風の冷徹な、しかし極上の賛辞を込めた声が響く。
『ねー! 自分の部屋でウジウジしながら“痛いよ〜”って腕生やそうとしてる眼鏡、想像するだけで超ウケるんだけど! ざまぁみろだよね〜!』
迅雷がけらけらと笑い転げる。
「よし、僕らの仕事は終わりだ。……助けが来るまで、
あと数分か。急いでここを片付けるぞ。」
星は狐の面をパキリと砕いて懐に収めると、
烈風の強力な気流操作を展開した。
今夜、この場所で放たれた「緑の嵐」と「漆黒の紫電」──そのすべての霊圧の残滓を、夜風の彼方へと完璧に霧散させ、自身の痕跡をゼロにする。
そして、倒れている平子たちの元へ素早く駆け寄ると、持参していた四番隊の応急薬を惜しみなく使い、彼らの魂魄の崩壊を力ずくで繋ぎ止めた。
「ひとまずはこれで死なないはずだ。……じゃあな、平子隊長。あとはあっちの天才に任せるよ。」
星は誰にも気づかれることなく、深夜の闇へと瞬歩で消えた。
何事もなかったかのように四番隊舎の自室へ戻り、明日もまた、「冴えない一般隊士」として薬湯を調合するために。
──数日後。
五番隊副隊長・藍染惣右介は、「急な重病により、当面の間、自室にて長期療養(面会謝絶)」という形で、表舞台から完全に姿を消した。
彼が再び十三隊の前に姿を現し、崩玉を用いた肉体の完全再生と、狂ってしまった計画の修正を成し遂げるには──実に数十年の歳月を費やすこととなる。
所謂ザマァ的な要素で書いて見ました。