四番隊の一般隊士、実は卍解持ちの激強死神でした   作:獅子論

26 / 27
こんなに掛かると思わなかったです。



やっと。ここ迄来ました。
皆さんのおかげです。
ありがとうございます。


星海轟嵐、あるいは終焉を告げる天災

「ふはははははっ! 素晴らしい、素晴らしいぞ八神星!! 君のその底なしの質量、やはり私の見込んだ通りの最高のイレギュラーだ!」

 

 

空座町の荒野で、崩玉の第三形態へと進化した藍染が、狂気に満ちた笑声を響かせる。

 

 

藍染の放つ一振りが周囲の空間ごと大地を消し飛ばし、天へとめくれ上がる。だが、星はその神の如き一撃を、『迅雷烈風』の二刀を交差させ、翡翠の暴風の壁を以てただの一歩も退かずに受け止めていた。

 

 

「──しつこいね、藍染惣右介。そんなに僕の力が

見たいのかい?」

 

 

「見たいのではない、超えるのだ! 私はすでに

崩玉によって世界の理(ことわり)を超越した!

君のその『始解』がどれほどの嵐を巻き起こそうと、

私を縛ることはもう叶わない!!」

 

 

藍染の背中の翼から高密度の霊圧の塊が放たれ、

星の周囲を完全に包囲して爆発する。

 

 

現世の結界が数キロメートルにわたって

歪むほどの絶大なる大爆発。

 

 

 

「……終わったか。」

 

 

 

 

爆煙の中を見つめる藍染の目が、フッと細くなる。

 

 

 

 

だが──煙の向こうから響いたのは、

パチ……パチ……と、空間の水分がすべて一瞬で

蒸発するような、冷徹極まりない電撃の爆音だった。

 

 

 

 

「……はぁ。分かったよ、藍染。」

 

 

 

 

爆煙を力ずくで消し飛ばし、そこに無傷で立っていた

星が、静かに二本の刀の切っ先を地面へと向けた。

 

 

 

 

その瞬間、星から放たれていたすべての霊圧が、

まるで世界が静止したかのようにスゥと『無』に還る。

あまりの静寂に、藍染の崩玉が激しく脈動し、

本能的な『死の予兆』にその肉体が震え始めた。

 

 

 

 

「君がそこまで死神を超越した神になりたいなら

──教えてあげるよ。

僕のこの力が、なぜ『十三隊の枠』に嵌めておかなきゃ

いけないものだったのかをね。」

 

 

 

 

星がゆっくりと、その唇を動かす。

 

 

 

 

 

 

 

「──卍解」

 

 

 

 

 

キィィィィィィィィン…………ッッッ!!!

 

 

 

 

 

世界から、すべての『音』が消失した。

 

 

 

 

 

空座町の全域の空が、

半分は星々が瞬く夜空を模した翡翠色の絶対嵐。

もう半分は天を割る漆黒の雷雲へと一瞬で分断される。

世界の法則そのものが、

星の霊圧によって強制的に書き換えられたのだ。

 

 

 

 

 

「『星海轟嵐(せいかいごうらん)』」

 

 

 

 

 

 光が収まったそこに現れたのは、これまでの気怠げな雰囲気を一切削ぎ落とし、

ただ存在するだけで世界を平伏させる

『天災の化身』となった星の姿。

 

 

 

 

 

「な……に……っ!?」

 

 

 

 

 

 

藍染の目が、初めて本物の『恐怖』に見開かれる。

 

 

 

 

目の前にいる八神星から感じる霊圧の気配。

それは、高すぎて感じ取れないのではない。

あまりにも世界の根幹(システム)

そのものになりすぎていて、

次元がどうとかいう言葉すら生温い、

絶対的な概念の暴虐だった。

 

 

 

 

「さあ、始めようか、藍染。

……お前のその、崩玉が僕の『星海轟嵐』にどこまで耐えられるか、試してあげるよ。」

 

 

星がスッと神剣を構えた瞬間、天蓋の雷雲と暴風が、

一斉に藍染惣右介の頭上へと牙を剥いた──。




やっと卍解しました。

長かったです。
最初は、5話位で良いかと思ってたらこんなにも書いてました。

ちょっと感慨深いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。