四番隊の一般隊士、実は卍解持ちの激強死神でした   作:獅子論

3 / 9
不安と楽しみが交互に襲って来ていますw

物を書くのって想像以上に難しいです。


牙を剥く時

平穏は、唐突に破られる。

 

数日後。尸魂界の警戒区域に、

突如として無数の巨大な「虚(ホロウ)」の群れが出現した。

 

 

前線に赴いたのは、先日の十一番隊の部隊。しかし、予想以上の敵の物量と、空間を歪める謎の能力の前に、十一番隊は孤立、壊滅の危機に瀕していた。

 

 

「緊急要請! 第一救護班、直ちに出動してください!」

 

詰所に緊張が走る。星と花太郎を含む四番隊の救護班は、即座に現場へと急行した。

 

現場は凄惨だった。

 

地面には倒れ伏す十一番隊の死神たち。

そして、彼らを取り囲むように、巨大な虚たちが咆哮を上げている。

 

「ひいっ、八神先輩! 敵が多すぎます!」

 

「花太郎、お前は負傷者を物陰に!

動けるやつから順に治療だ!」

 

星は叫び、花太郎を下がらせる。しかし、一体の巨大な虚が、星たちの存在に気づき、鋭い爪を振り上げた。

 

逃げ遅れた十一番隊の死神が、絶望に目を瞑る。

 

「……チッ、四番隊の仕事の範疇を超えてるだろ」

 

星は長身を翻し、負傷者と虚の間に割って入った。

その手に握られているのは、浅打(普通の刀)ではない。

 

星は、静かに呼吸を整える。脳内で、迅雷と烈風のふたりが、獰猛に、そして冷徹に微笑むのが分かった。

 

「──星、いきましょう。風の準備はいつでも」

 

『しんクン! ドカンと黒焦げにしちゃおー!』

 

 

星は二本の刀を構えた。右手の刀を前に突き出し、

左手の刀を逆手に。

 

そして、戦場に響き渡るほどの、

けれど凛とした長い解号を紡ぎ出す。

 

 

「──烈風(かぜ)吹き荒びて天を穿ち」

 

 星の銀髪が、突如として巻き起こった暴風に激しく揺れる。

 

「──迅雷(いなずま)轟きて地を焦がせ」

 

左手の刃から、バリバリと空間を裂くような紫電が爆ぜる。周囲の空気の温度が一気に跳ね上がった。

 

「──『迅雷烈風(じんらいれっぷう)』!!」

 

次の瞬間、星の手の中で、刀がその姿を変えた。

 

一本は、大気を切り裂く真空の刃を纏う細身の刀。

もう一本は、先端が二股のフォーク状(電叉)になり、

狂暴な紫電を放つ重厚な刀。

 

護廷十三隊において数例しか存在しない、

「二刀一対」の斬魄刀が、その姿を現した。

 

「四番隊が……二刀流……!?」

 

倒れていた十一番隊の死神が、驚愕に目を見開く。

 

「烈風(かぜ)で揺さぶり──」

 

 

星が右手の刀を一振りした。

 

目に見えない真空の嵐が吹き荒れ、巨大な虚の巨体を、いとも簡単に空中へと巻き上げ、その体勢を完全に崩す。

 

「迅雷(かみなり)で落とす」

 

隙だらけになった虚の胸元へ、星は左手の電叉を突き出した。

「撃龍(げきりゅう)!!」

 

星の咆哮とともに、刀身から超高電圧の龍の形をした稲妻が放たれ、虚の巨体を内側から一瞬で黒焦げの塵へと変えた。

 

一撃。文字通りの一撃だった。

 

 

「……さて」

 

 

星は銀髪に付いた煤を払いながら、

周囲を取り囲む残りの虚の群れを見据える。

 

その瞳は、普段の温和な一般隊士のものではない。

戦場を支配する、圧倒的な強者のそれだった。

 

「四番隊をナメるなよ。──ここからは、僕の領域だ」

 

四番隊の木陰に潜む、牙を隠した怪物の戦いが、

今ここから始まる。




一先ずストック無くなったので長考します。

ヒロイン誰が良いですかね?

  • 松本乱菊
  • 虎徹勇音
  • 卯ノ花烈
  • 朽木ルキア
  • 雛森桃
  • 砕蜂
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。