四番隊の一般隊士、実は卍解持ちの激強死神でした   作:獅子論

41 / 41
何故か知り合いにこれを書いているのがバレました。


不思議ですね。
顔から火が出るかと思いましたw


灯火の継承、あるいは高天への階段

見えざる帝国の第一次侵攻が終結し、瀞霊廷は深い傷跡の中で、静かに、けれど確実に新しい血を滾らせていた。

 

 

 

 

【一番隊舎・奥書院】

 

 

 

 

 

「──やれやれ、まさか僕がこの歳になって、

総隊長なんて大役を押し付けられるとはねぇ。」

 

 

 

 

新総隊長に就任した京楽春水は、トレードマークのピンクの織羽織を揺らしながら、深くため息をついた。

 

 

 

 

 

その視線の先には、白い寝衣を纏い、片腕を失いながらも、未だ衰えぬ眼光で座す山本元柳斎重國──旧総隊長であり、現在は護廷十三隊の「相談役」となった男がいた。

 

 

 

 

 

「ふん。春水、泣き言を吐くな。八神星がその命を賭して繋いだこの老骨の命……。ただの相談役として座しておるだけと思うなよ。お主が迷った時は、いつでもその頭を木杖で叩き割ってやるわい。」

 

 

 

 

 

「そりゃあ心強いねぇ、山じい。」

 

 

 

 

 

京楽は苦笑しつつも、その瞳には新総隊長としての

不退転の覚悟が宿っていた。

 

 

 

 

「……で、山じいの命を救った、

うちの『最高のサボり魔』の様子はどうだい?」

 

 

 

 

 

「……。四番隊で、いつも通り薬草を干しておる。だが──」

 

 

 

 

 

山本元柳斎は目を閉じ、星がユーハバッハの剣を止めたあの瞬間の、世界を押し潰さんばかりの翡翠の風と漆黒の雷を思い出していた。

 

 

 

 

 

「あの男の『器』は、もう限界に近い。

戦闘はおろか、回道を練ることすら自身の寿命を削る綱渡りじゃ。……これ以上の戦い、あの男に参加をさせてはならん。

それは、三界の破滅を意味する。」

 

 

 

 

 

 

「……分かっているよ。」

 

 

 

 

 

 

京楽の帽子の影が、一段と濃くなった。

 

 

 

 

 

【四番隊舎・地下救護室】

「──一護。本当に、行くのかよ。」

 

 

 

 

 

救護ベッドの横。白衣を着た星は、包帯を巻かれた黒崎一護の姿を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

現世から遅れて駆けつけた一護だったが、星騎士団の最高幹部との激闘の末、死神の力の上に完現術の装甲を重ねたあの『融合卍解』を、力ずくでへし折られてしまっていた。

 

 

 

 

「ああ。零番隊の人たちに言われたんだ。折れた卍解は、瀞霊廷じゃ二度と直らねぇってな。……俺は、霊王宮に行く。

そこで、俺の『本当の斬魄刀』を打ってもらう。」

 

 

 

 

 

 

一護の瞳に絶望はなかった。銀城たちの想いを引き受け、さらに強くなるための渇望だけがそこにある。

 

 

 

 

「八神さん。あんた、俺を助けるために凄い無理したんだろ?

身体、ボロボロじゃねぇか。」

 

 

 

 

 

一護は星の体内でパチパチと小さく爆発を繰り返す『迅雷』と『烈風』の悲鳴を、その鋭い霊圧知覚で感じ取っていた。

 

 

 

 

 

「あはは、バレちゃった? ちょっとね、

ラーメンの食べ過ぎでさ。」

 

 

 

 

 

星はいつものように飄々と笑い、一護の頭をパシッと叩いた。

 

 

 

 

 

 

「少年。君が霊王宮でどこまで強くなるか、楽しみにしてるよ。……僕の『サボり時間』が切れる前に、さっさとその新しい刀、持って帰ってきなよ。」

 

 

 

 

 

(……じゃないと、次、僕が本気を出したら……本当に、君に後始末を頼むことになっちゃうからね)

 

 

 

 

 

星は心の中でそう呟きながら、一護に背を向けた。

 

 

 

 

 

その直後、高天から降りてきた『天柱輦(てんちゅうれん)』とともに、一護は零番隊の面々と共に、雲の上の領域──霊王宮へと旅立っていく。

 

 

 

 

 

 

残された瀞霊廷。

 

 

 

 

 

 

山本元柳斎重國という大御所、京楽という新総隊長、そして自分の命のメーターを削りながら静かに佇む八神星。

 

 

 

 

 

 

滅却師の第二次侵攻までの短い「夜明け前の静寂」の中で、それぞれの決意が交錯していくのだった。




てな訳で元総隊長改め、護廷十三隊相談役の
山本元柳斎重國の誕生です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

キングダム:穿紅の閃光 〜神速の槍と無敵の拳で中華を穿つ〜(作者:キング・クリムゾン!!)(原作:キングダム)

初めての投稿&AI生成の投稿なので大目に見てください。


総合評価:192/評価:5.71/連載:55話/更新日時:2026年06月21日(日) 17:48 小説情報

ONE PIECE 〜船大工レイン〜(作者:ペンギンって可愛いですよね)(原作:ONE PIECE)

表紙イラスト↓▼【挿絵表示】▼幼少期のレイン(プロフィール)↓▼【挿絵表示】▼ONE PIECEを愛し、世界中の誰よりも考察してきた男は、不運な事故によって命を落とした。▼だが死後、神に気に入られた彼は、望んでいたONE PIECE世界への転生を果たす。▼選んだ時代は、原作開始の40年前。▼「本編までに全部揃えておきたい」▼そう語る男は、悪魔の実すら拒否し、…


総合評価:539/評価:6.33/連載:101話/更新日時:2026年07月12日(日) 08:00 小説情報

三度目の侍(作者:最強系妄想おじさん)(原作:ONE PIECE)

▼ワンピース世界。▼龍を斬った侍リューマに転生した男。▼一度目は平凡。▼二度目は最強を目指した修行の人生。▼そして三度目――目覚めたのは原作時代。▼技量は完成済み。▼覇王色も扱える。▼これは▼最強の剣士が▼麦わらの一味に加わる物語。▼原作沿い/微改変。


総合評価:314/評価:5.2/連載:13話/更新日時:2026年03月10日(火) 20:48 小説情報

白翼の機械人形になった転生者は海賊(人助け)をしながら、世界を見守る。(作者:キング・クリムゾン!!)(原作:ONE PIECE)

とんでもなく長い話にする予定なのでどうかよろしくお願いします。


総合評価:471/評価:6.89/連載:20話/更新日時:2026年07月04日(土) 20:44 小説情報

術式【適応】(作者:雨曝し)(原作:呪術廻戦)

▼ 禪院家に魔虚羅と同じ術式持ちが生まれる話。▼タグは随時追加


総合評価:1192/評価:7.06/連載:7話/更新日時:2026年04月09日(木) 13:14 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>