ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室! 作:洋菓子職人II
「はいはーい! ネモちゃんの熱すぎるライバル論で全パルデアの闘争心に火がついた後は……おろおろ? お次のメールはベイクジムのジムリーダー、ラジオネーム『パルデアの美のカリスマ』さんからじゃんね! リップお姉様からのお便りだぞ~………」
「リップちゃん……! これまた美容家っちゅうことは、夜の街のプロであるワシとも話が合いそうな肩書やな! で、お悩みはなんや?」
「それがさぁ……お悩み内容は、幼馴染のキハダ先生についてなんじゃよね」
『真島さん、ナンジャモちゃん、ごきげんよう。ウチは普段、美容家をやりながらジムリーダーを務めているのだけど……幼馴染のキハダのことで、特有のストレスを抱えているの。
あの子、いっつもヨレヨレのジャージ姿で、髪も無造作に結んだだけ! ウチから見れば、キハダは「最高の骨格と美肌」っていう、誰もが羨む最高の素材を持っているのに、それを全く活かそうとしないのよ! もったいなすぎて、見てるだけで美容家としての血が騒いで、イライラして落ち着かないの!
あの子、幼馴染のウチに「メイク教えて」の一言も言ってくれないのよ? 水臭いと思わない? このストレス、どうすればいいかしら……?』
「……あはは! リップお姉様、キハダ先生のことが心配でたまらないんだねー!」
『リップさんキターーー!!!』『最高の骨格と美肌www』『キハダ先生ジャージしか着ないもんなぁ』『真島さん、この不器用な相方の話、心当たりあるんじゃ……』
「……最高の素材を持っとるのに、ジャージ一丁で飾り気もなし。幼馴染やのに、水臭くて頼ってもくれん、不器用な相方か。ネモちゃんの時もそうやったが、パルデアの奴らは……なんでこうも、ワシの心をガシガシ揺さぶるメールばっかり送ってくるんや……」
「お、おろ? ゴロちゃん、もしかしてまた『神室町の思い出』にリンクしちゃった感じ……?」
「ああ……。ワシのたった一人の兄弟分……『冴島大河』っちゅう漢の話や。自分で言うのもなんやが、ワシは世渡り上手な方や。狂人を演じつつも、夜の街でスマートに立ち回ってシノギを削ってきた。だけどな……ワシの兄弟の冴島は、それとは真逆や。愚直なまでに一本気で、不器用で、飾るっちゅうことを一切知らん、まさにゴリラみたいな漢なんや」
「ゴ、ゴリラ……! ジャージのキハダ先生とはちょっとイメージが違うけど、不器用なところは一緒じゃんね!」
「せや。その冴島がな、ある大事件のせいで25年もの間、離れ離れになっとったんや。ワシは25年間、ずっとあいつを待ち続けた。ようやく再会できて、これから二人で、一緒に東城会っちゅう組織を支えていける!……そう思った矢先や。あいつ、何て言ったと思う?過去のケジメをつけるために、残りの刑期を務め上げるって言うて、自分からまた網走の刑務所に収監される道を選びやがったんや」
「ええっ!? せっかく25年ぶりに会えたのに、また離れ離れになっちゃうの!? なんで頼ってくれないの!?」
「そうや! ワシは怒った!そして、めちゃめちゃ寂しかった!神室町のバッティングセンターでな、ワシらは男の拳を全力で交わし合いながら、ワシはあいつに本音をぶつけた。『なんでまた俺を一人にするんや……。なんで俺を頼らんのや!』ってな」
「…ゴロちゃん…」
「リップちゃん。あんたがイライラしとる本当の理由はな、美容家としての血が騒いんどるだけやない。『幼馴染なんだから、もっとウチを頼ってほしい。水臭い真似せんと、ウチの得意なメイクやオシャレで、あんたを最高に輝かせてあげたい』っていう、あふれんばかりの『愛』があるからやろ?」
「うぅ……! 確かにリップお姉様、キハダ先生のことが大好きだからこそ、もどかしくてストレスが溜まっちゃうんだよ……!」
「不器用な奴っていうのはな、身内であればあるほど、迷惑をかけまいとして意地を張る。冴島がワシに何も言わんと網走へ行ったようにな。
だから、リップちゃん。向こうから『頼んでくる』のを待ってたら、この手のジャージ人間は一生そのままや。次にキハダ先生に会うたら、問答無用で羽交い締めにして、無理矢理にでもドレスアップしたれ!」
「えっ!? 力ずくでオシャレにしちゃうの!?」
「せや! ワシのキリキザンにジャージの袖をバババッと切り裂かせてな! リップちゃんの手で、世界一綺麗なメイクを施して、鏡の前に立たせてやるんや!
不器用な奴でもな、自分のためにそこまで必死になってくれる幼馴染の熱い想いをぶつけられたら、最後は『……ありがとう…』って、照れくさそうに笑うもんや。水臭い壁なんか、あんたの愛のプロデュースでぶち破ったれ!」
「うおおお~~~っ!!! 冴島さんとの熱い絆を知る真島さんだからこそ言える、最強の
キハダ先生のドレスとか見たい