ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室!   作:洋菓子職人II

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おいこら…文字数はそこまで多くないのに一番苦労したぞテメェ…


陰の縫い師と、忍ぶる組織論

 「はいはーい! メロコちゃんの激アツな炎の悩みで全パルデアが涙の海に沈むなか……お次のお便りは……えええっ!? またまたまたまたスター団じゃんね!! このままスター団をコンプリートしちゃう勢いなんじゃがーっ!? ラジオネーム『闇夜を駆ける毒の忍び』くんからのお便りだぞ~っ!」

 

 「これは驚いた。オルティガくん、ピーニャくん、メロコくんに続いて、4人目のリーダーですか。東城会でもこれほど直系組長たちが次々と同じ場所に集まることはありませんよ。それだけ、彼らの絆が強い証拠ですね。……して、彼のお悩みは?」

 

 「うん! 内容を読むじゃんね!」

 

 『堂島殿、ナンジャモ氏、(ナイト)遅くに失礼つかまつる。拙者は己を忍者の末裔だと本気で信じているという強い(ストロング)なこだわりを持っており、その独特(ユニーク)な言動やファッションが周囲に理解(アンダースタンダブル)されず、からかいやいじめの対象(ターゲット)になってしまった過去がござる。

 オタクの道は修羅の住まう茨道、凡人に理解を乞う気はござらぬ。……とはいえ、当時はやはり(ハート)が辛くないわけではござらんかった。

 あの日、マジボス殿に誘われて(インバイト)なければ、今のウキウキアカデミーライフはなかったのでござる。拙者はスター団に入ってから、独創的なファッションデザインと高い裁縫技術(スキル)を生かし、自分の居場所をくれたスター団のために、幹部全員の個性的な改造制服をすべて一人でデザイン・制作いたした。

 しかし、本日の創造的(クリエイティブ)な配信を拝聴し、ピーニャ殿やメロコ殿が、かつて拙者以上にいじめに苦しんでいた事を改めて知り、胸が張り裂けそうでござる……!

 拙者はファッションと裁縫でスター団を支えてきたつもりでござるが、もはやそれだけでは足りませぬ! もっとみんなを力強く支えたい! 組織を陰から支える「忍び」として、拙者はこれからどう動くべきか、東城会のトップを支える男たちの心得を教えてほしいのでござる!何卒!何卒!!』

 

 「……ゔわあああ~~~ん! これ、スター団の毒組ボス、衣装制作担当のシュウメイくんだぁぁ!! 古風な口調に英単語が混ざりまくってて最高にオタクだけど、仲間への想いが優しすぎて泣いちゃうじゃんね!」

 

 『シュウメイくんキターーー!!!』『ルー大柴みたいになってて草だけど、内容はガチで泣ける』『「オタクの道は修羅の住まう茨道」名言すぎるだろ』『幹部のあの神デザインの服、全部シュウメイが一人で作ったの!? 有能すぎ』『大吾さん、東城会の「陰で支える若頭(柏木さんや真島さん)」の心得を教えてくれ!』

 

 シュウメイの独特な文面に一瞬クスリと笑うが、すぐにその表情は引き締まり、深いため息とともにルカリオの肩を叩く。大吾の瞳には、組織を陰から支える裏方の重要性を誰よりも知る男としての、熱いリスペクトが宿っている

 

 

 「……DJ悪事に続いて、衣装制作担当のシュウメイくん、ですか。まず、あなたのその『凡人に理解を乞う気はない』という揺るぎないこだわり……素晴らしいですね。シュウメイくん、あなたはご自身を『オタクの道は修羅の住まう茨道』と言いましたが、私はあなたがその茨道を突き進む姿を、本当に立派なことだと思いますよ」

 

 「おろっ!? 大吾さん、オタクの道をそこまでベタ褒めしちゃうわけ!?」

 

 「ええ。実は、私たちが生きる世界で使われている『極道』という言葉……今でこそ世間からはヤクザ、暴力団そのものを指す言葉として使われてしまっていますが、元を辿れば全く違う意味なんです。

 これは、本来は仏教用語で『仏法の道を極めた者』を指す、極めて肯定的な言葉だったんですよ。

 文字通り、一つの道を命懸けで極めた者のこと、それが『極道』の本来の意味です。それが時代を経て、私たちの世界における『任侠道』など、特定の道を極める・突き詰める覚悟を持った人物たちを指す言葉へと変わっていった。

 ……元を辿れば、仏の教えに行き着く言葉なのです」

 

 「ひぇぇぇーーーっ! 極道って元々は仏教のめちゃくちゃ偉いお坊さんみたいな意味だったの!? 知らなかったじゃんね!」

 

 「そうなんです。だからこそ、シュウメイくん。あなたが周囲に理解されずとも、自分の好きなファッション、自分の信じる忍びの美学という『一つの道』を命懸けで極めようとしているその姿は、本来の意味での立派な『極道』そのものですよ。凡人に理解される必要などどこにもない。胸を張りなさい」

 

 「オタクの極道(プロ)!! 新しいジャンルが生まれたじゃんね!!」

 

 「そして、ピーニャくんやメロコくんの苦しみを知り、『自分ができることだけじゃ足りない、もっと組織を支えたい』と悩んでいるあなたに、東城会の六代目として、組織を陰から支える『最高の若頭』の真髄を教えましょう。

 シュウメイくん……あなたは『今の裁縫とデザインだけじゃ足りない』と言ったが、それは大きな間違いです。あなたが一人で作り上げたあの個性的な改造制服……それこそが、スター団の仲間たちを誰よりも力強く支え、彼らの魂を救っていたんですよ」

 

 「えっ!? 服を作ることが、みんなの魂を救ってたってこと!?」

 

 「ええ。東城会でもそうですが、ヤクザがなぜ代紋(バッジ)を掲げ、同じスーツや着物を着るのか。

 それは、同じ戦闘服を纏うことで『俺たちは一人じゃない。命を懸けて背中を預け合える仲間がここにいる』という、目に見える『絆』と『誇り』を共有するためです。

 あなたが作ったあの制服は、いじめられ、傷つき、居場所を失くしていたオルティガくんやメロコくんたちにとって、自分の弱さを隠し、戦うための『最高の鎧』だったはずだ。

 あなたがミシンを動かし、針を通すたびに、そこには仲間への『愛』と『執着』が縫い込まれていた。あなたが服を作り続けたからこそ、スター団はバラバラにならず、一つの強固な家族(ファミリー)になれたんですよ」

 

 『極道の語源が仏教用語ってマジかよ……大吾さん物知りすぎる』『道を極めた者が「極道」。オタクを極めるシュウメイはまさに極道だな!』『「最高の鎧」……シュウメイの裁縫は命を救うシノギだったんだ』『ルカリオが「お前の服も最高だぞ」って大吾さんのスーツを指さしてて草。でもエモい』『東城会における代紋の意味と重なるの凄すぎる』

 

 「東城会を陰で支えてくれた歴代の若頭たちもそうでした。

 表舞台で暴れるトップの陰で、不平不満を言う若い衆の面倒を見、組織の足元を泥臭く支え続けた…。

 シュウメイくん。あなたがこれ以上、無理に別の何かを背負う必要はありません。これからもあなたの独創的なデザインと最高の裁縫技術で、仲間たちの『誇り』を形にし続けなさい。

 あなたが陰で針を握り続けている限り、スター団のボスたちは、どんな困難が来ようとも真っ正面から胸を張って戦えます。

 それこそが、忍びとして組織を支える『最高の若頭(二番手)』の務めですよ」




もう二度と書きたくないぞ…
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