ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室! 作:洋菓子職人II
「ひゃっほーう! 桐生ちゃんのおかげで、今日の配信はスタートダッシュから大・行・幸! 同接数もジグザグどころか、シビルドンのぼりで過去最高記録を爆進中じゃんねーっ! 桐生ちゃん、マジで感謝感激雨あられ~!」
「しびるどんのぼり……? よく分からんが、あんたのシノギに貢献できたなら何よりだ。で、次はどんな企画をやるんだ?」
「ふっふっふ……お次は配信の鉄板企画! リスナーから寄せられたリアルなお悩みを、ボクたちがバシッと解決しちゃう『お悩み相談コーナー』だぞ~っ!」
「俺の経験が生きるかは分からないがな」
「お、さっそく最初のお悩みが届いてるじゃんね。ラジオネーム・『雪山の元スノーボーダー』さん! バレバレじゃん! ナッペ山のグルーシャきゅんからのお便りだぞ~っ!」!
「グルーシャ……? 男なのか、女なのか、名前だけでは分からんな」
「そこは配信アーカイブを見てのお楽しみってことで! で、お便りの内容は……」
『ナンジャモ、配信は盛況のようだけど、一つ聞きたい。君とその隣にいる強面の男は、一体どこで繋がりを持ったんだ? あと、いくら再生数のためとはいえ、なぜそんな危険そうな奴をゲストに呼ぼうと思ったの? ……僕には、君がわざわざ自分の命を冷やす真似をしているようにしか見えない』
「……うわ~! グルーシャきゅんらしい、凍りつきそうなマジレス質問じゃんね!」
『グルーシャくん見てて草』『ガチの心配されててワロタ』『「そんな奴」呼ばわりwww』
「なるほどな。そのグルーシャという男が、俺たちの関係を不審に思うのも無理はない。……ナンジャモさん、俺たちが出会った『あの夜』の話をしてやったらどうだ?」
「オッケー! 実はね~、全ての始まりは、ハッコウシティの裏にある高級クラブ『シルクハット』だったんじゃよ!」
「ああ。俺がキャバクラの経営視察でパルデアの夜の街を歩いていた時、その店の『VIPルーム』で、膨大な額の領収書を前に頭を抱えて座り込んでいる小柄な少女がいた。それが、ナンジャモさんだった」
「そうそう! ボク、機材の爆買いと派手なライブ配信のやりすぎで、その月のジムの運営費と配信の予算をぜーんぶ溶かしちゃってさ! ハッコウシティの闇金?に手を出しかけてたの! そこに、スーツを着たこの渋いおじ様がふらっと現れて……」
「見かねた俺は、彼女の『シノギの帳簿』を見せてもらった。やり方は荒削りだが、ファンを喜ばせたいという
「そう! 桐生ちゃんがボクの『プロデューサー(黒幕)』になって、お店の売り上げを一夜でトップに押し上げてくれたんじゃんね! その時にガッチリ男の約束を交わして、今回のゲスト出演が決まったってワケ!」
『キャバクラ経営のノウハウwwwww』『ジムリーダーが闇金はアウトだろ!』『桐生プロデューサー有能すぎる』
「だが、グルーシャという男の言う通り、なぜあんたは俺のような堅気に見えない男を、自分の看板番組に引っ張り出そうとしたんだ? リスクしかなかったはずだ」
「そんなの決まってるじゃん! ボクは『エレキトリカル★ストリーマー』だよ? 視聴者が驚く顔、見たことないコラボ、それが見られるなら何だってやる!それにさ……桐生ちゃんって、見た目は超おっかないけど、瞳の奥がすっごく優しくて、絶対に弱い者をいじめない『本物の漢』だって、ボク一目見て分かっちゃったんだもん!」
「困ったな……あんたには敵わん。そんな風に言われたのはひまわりの子供たち以来だ」
「あはは! 照れてる桐生ちゃんかわちい!グルーシャきゅん、聞こえた? ボクの命は全然冷えてないし、むしろ桐生ちゃんの熱いハートでハッコウシティは最高温度を更新中じゃんね! 安心してナッペ山で雪だるま作っててよー!」
お次のお便りは皆大好きあの人です。