ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室! 作:洋菓子職人II
作者は独身であると!
「うわ~~~ん、オモダカさんの悩みまで完璧に解決しちゃって、今日の配信は本当に、本当に前人未到の同接500万人を達成じゃんじゃじゃーーーん!!! パルデアだけじゃなくて神室町の住人も全員見てるレベルの、ウルトラハイパー歴史的瞬間に立ち会っちゃったじゃんね!!」
「はは、500万人ですか。ナンジャモさん凄いですね。とんでもない規模の人間が、私たちの言葉に耳を傾けてくれていたわけだ。ナンジャモさん、素晴らしいシノギの場に呼んでいただき、本当にありがとうございました」
「こちらこそ大吾さん、マジで感謝感激雨あられ! それじゃあ画面の前のみなのもの! 最高の余韻のまま、いつもの合言葉で締めくくるぞ~! カメラに向かって、せーのっ!」
「「あなたの目玉を、エレキネットーーー!!!」」
画面に「配信は終了しました」の静止画テロップが重なる……しかし、やはり画面右上の「LIVE」ランプは赤く点灯したまま。本当に機材の不調か、ただただナンジャモのうっかりミスなのか、配信の音声とスタジオの裏の様子がまたまたしても全パルデアにダダ漏れになってしまった…
(おや?配信モニターに「LIVE」の赤文字が…。そして未だに超高速で流れ続けるコメント欄…配信を切り忘れてますね……ですが、今はそれを口に出さないほうがいいでしょうかね…ふふ…面白そうですが気を抜くわけにはいきませんね。ネクタイを少しだけ緩めるに留めておきましょう…)
『おいおいおいまた切れてねえええwwww』『ナンジャモ氏3連続うっかりは様式美すぎるだろ!』『でも大吾さん今チラッと画面見て気づいたよな!?』『気づいてるのに泳がせてる……大人の余裕、ヤバい』
「あ゛あ゛ぁ゛ーーー疲れた……。マジで頭フル回転させたわぁ……。大吾さん、お疲れ様。本当に助かった、お茶飲む?」
「ええ、いただきます。……ナンジャモさん、いつもの『ボクちゃん』から、急に落ち着いた大人の女性のトーンになるんですね」
「これが本来のボクよ。配信中は無理して若者のノリに合わせてるだけ。……ねえ、大吾さん。実はボクさ、2ヶ月前に桐生ちゃん、その後にゴロちゃんをゲストに呼んで、配信の裏で色々と個人的な相談に乗ってもらってたのね」
「ほう。あの先輩方に、どんな相談を?」
「最初は『年齢による衰え』で、次は『一人の人間としての恋について』。まだガチな恋なんてしてないんだけどさ、ボクも結構いい年齢だし、二人の熱い話を聞いてたら、その先の『結婚』について、最近本気で深く考えちゃうようになってさ……」
『結婚!?!?!?』『全俺が心肺停止(2回目)』『ダウナーなナンジャモの結婚観トーク、ガチすぎて心臓に悪い』『大吾さん、未婚の東城会トップとしてこれにどう答える!?』
「ボクが本気で誰かと結婚するってなったら、やっぱりこの仕事柄、大炎上しちゃうのかなぁって不安もあるんだけど……。それ以上にさ、もし結婚したら、いずれは……その、パートナーとそういう『夜の営み』をして、いつか子供が産まれるわけじゃん?」
「ええ…そうですね」
「ボク、自分が『ナンジャモ』っていう特殊な、常に衆人環視に晒されるインフルエンサーであり、ジムリーダーっていうパルデアの顔をしてるからさ……。
もしボクに息子や娘が産まれたら、その子供たちは産まれた瞬間から『あのナンジャモの子供』っていうレッテルを貼られて生きていくことになるでしょ?
学校で変な目で見られたり、ネットで特定されたり、ボクのせいで子供の人生を…未来を…めちゃくちゃにして苦しませてしまうんじゃないかって……。
そう思うと、まだ恋すらしてないのに、誰かと結婚して親になることが、ガチで怖くてたまらなくなるのよ。……大吾さん、ボクみたいな人間は、自分の家庭を持つ資格なんてないのかな……?」
『重い……生々しすぎるけど、有名人としてのガチの苦悩だ』『子供への遺伝的なプレッシャー、トップ配信者だからこそリアルに考えてるんだな』『親が有名すぎるがゆえの苦しみ……待て、このテーマ大吾さんに刺さりすぎるだろ!!』
ゆっくりと湯呑みを置き、その瞳にはかつて『堂島宗兵の息子』という呪縛に誰よりも苦しみ、のたうち回ってきた男としての、圧倒的な確信と重厚な覚悟の光が宿る
「……『有名すぎる親を持つ、子供の苦しみ』、ですか。ナンジャモさん、その悩み……私以上に、答えるのに適した人間は世界にいないでしょうね」
「え……?」
「私の父は、かつて東城会直系堂島組組長だった、堂島宗兵です。裏社会でその名を知らない者はいない悪名高い男でした。
私は産まれた瞬間から『極道の組長の息子』であり、周囲からは常に白い目で見られ、悪意のあるからかいを受け、誘拐の恐怖に怯え、学校でもどこに行っても『堂島組長の息子の大吾くん』としてしか扱われませんでした。
……ええ、あなたの言う通り、親が有名すぎることで、子供が背負う重圧と苦しみは本物です。私も若い頃は、自分の親を…自分の血筋を…呪ってばかりいましたから」
「…やっぱり…そうなっちゃうんだね……」
「ですが、ナンジャモさん。……私は今、自分の親を恨んでなどいません。
なぜなら、親が有名だから苦しむのではない。親がその『有名さの重圧』に負けて、子供から目を逸らし、愛することを放棄した時に、子供は本当に苦しむのです。
あなたの未来の子供が、周囲から『ナンジャモの子供』と言われる日は確かに来るかもしれない。ネットで騒がれるかもしれない。
ですが、もしその子が外で傷つき、泣いて家に帰ってきた時、あなたが『ナンジャモ』としての仮面を完全に脱ぎ捨てて、一人の母親としてその子を全力で抱きしめ、『どんな悪意が来ようとも、あなたの味方はここにいる』と、真っ直ぐな愛を注ぎ続けてあげられるなら……子供は、その重圧を跳ね返す強さを必ず手に入れます」
「一人の母親としての、真っ直ぐな愛……」
「私がそうでした。親父が死に、東城会という数万人の重圧が私の背中にのしかかって押し潰されそうになった時、私を救ってくれたのは……血は繋がっていなくとも、私を一人の『堂島大吾』として、命を懸けて叱り、守り、信じ続けてくれた桐生一馬という『親』の存在でした。
親の仕事がどれだけ特殊だろうが、世間からどう見られていようが関係ない。子供にとって一番大切なのは、『自分の親が、一人の大人として、自分を命懸けで愛してくれているか』、その一点だけなのです」
『大吾さんが言うからこそ、これ以上ない説得力がある……涙が止まらん』『「堂島宗兵の息子」が語る、最高の親子の形』『桐生ちゃんへのリスペクトも混ざっててガチ泣きした』『ナンジャモお姉さん、怖がらないでいいんだよ……!』
「炎上を恐れることも、性行為をして子供を産むことに怯える必要もありません。それは生命として、人間として、至極自然で美しい営みです。あなたがこれまで、配信で300万人、500万人という赤の他人のリスナーたちに、画面越しにあれだけの大きな愛を配り、彼らの心を救ってきた。そんなあなたが、自分の命を分けた我が子を、愛し抜けないはずがないでしょう」
「大吾さん……グスン…」
「将来、もしあなたの子供が、あなたの有名さゆえに理不尽な悪意に晒されたのなら……その時は、今日あなたが救ったスター団の仲間たち、そしてポケモンリーグのオモダカ様や四天王たちが、全力でその子の盾になって守ってくれます。
もちろん、私やルカリオ、神室町の先輩たちも、いつでもパルデアへ駆けつけますよ!
だから、未来の結婚や出産を、苦しみだと思って恐れないでください。あなたは誰よりも優しく、誰よりも強い、最高の母親になれる資質を持っています。堂々と、一人の女性としての幸せも追いかけなさい」
「び、びゃああああ~~~ん!!! 大吾さん、かっこよすぎるし、あったかすぎるじゃんねぇぇぇ!!! お姉様、いつか大吾さんみたいな漢を見つけて、絶対幸せな家庭を築いてやるんだからァァァーーー!!!うぉぉーーん!!」
「ナンジャモさん、泣かないでください。あなたのような綺麗な女性に、涙は似合いませんよ」
「う、うう……だって大吾さんの言葉が優しすぎるんじゃが……。親になるの、どうしても怖かったんだもん……」
「フッ、そんなに完璧な親になろうと身構えなくていいんです。実はですね、私たちの世界で唯一、実際に子供たちを大勢育て上げた経験のある桐生一馬さんの、子育てにまつわるちょっとした『笑い話』を、私はどこからか仕入れましてね」
「えっ!? あの、どんな凶悪なヤクザが来ても眉一つ動かさない、最強の桐生ちゃんの子育ての笑い話!?」
「ええ。桐生さんと言えば、真っ正面からピストルを突きつけられようが、真島兄さんがドスを構えて狂ったように襲いかかってこようが、完全にノーダメージで一歩も引かない、まさに不死身の漢です。ですが……そんな桐生さんが、沖縄の施設で子供たちと暮らし始めたばかりの頃の話です。ある日、子供の一人が『おじちゃん、今日の夜ご飯はカレーが食べたい!』と、無邪気にお願いしたそうなんです」
「うんうん、子供の定番メニューじゃんね! カレー作ろうとして、どうなっちゃったの?」
「いざキッチンに立って、子供たちのためにカレーを作ろうとした桐生さんですが……なんと、包丁の扱いが驚くほどおぼつかなかったそうなんです。
銃弾が飛び交う戦場では誰よりも素早く動けるあの拳が、ジャガイモやニンジンを前にした途端、見たこともないくらいぎこちなくなってしまった。『……この角度で切ればいいのか?』『いや、この大きさでは子供たちの口には入らんか……』『手をしっかり猫の手にして…』そして途轍もなく慎重に玉ねぎを切るなど真剣に悩み始め、あんなにヤクザの抗争では一滴の汗も流さなかった漢が、包丁を持ったまま、顔から滝のような冷や汗をだらだらと流して震えていたらしいですよ」
『桐生ちゃんwwwww』『ジャガイモ相手に滝の冷や汗を流す堂島の龍www』『ドスには怯えないのに包丁にはビビるの可愛すぎるだろ』『アサガオのカレー作り、ガチの死闘で草』『ルカリオが「俺のほうが包丁上手いぞ」って顔しててワロタ』
「あはははは!!! なにそれ!!! 銃やドスを持った狂犬には無敵なのに、カレーの具材相手に大苦戦する桐生ちゃん、ギャップ萌えがすぎて面白すぎるんじゃがーーー!!!」
「でしょう? 伝説の漢だって、最初から完璧な父親だったわけじゃない。銃弾は弾き返せても、ニンジンの皮むき一つで命懸けの修羅場を迎えていたんです。
だから、ナンジャモさん。親になるっていうのは、最初から何でもできる超人になることじゃない。子供のために、不器用なりに冷や汗を流しながら、一生懸命カレーを作ってあげる……その不器用な姿こそが、子供にとっては世界一格好良くて、愛おしい親の姿なんですよ」
「子どもにとって世界一格好良い親か…」
「それに、その逆も然りですよ。覚えていますか? 2ヶ月前の最初のコラボ配信の時、桐生さんが『マフィティフの飯炊き係』くん……ペパーくんからの悩みに、こうアドバイスしたはずです。不器用ですれ違ってしまった親子の距離を縮めるために、まずは『子が親へ、自分の作った美味い飯を振る舞え』と」
「うん……。言葉はいらないから、自慢のサンドイッチを親の前にドンと出しちゃえ、って言ってたじゃんね……」
「ええ。ならば、想像してみてください、ナンジャモさん。
あなたの未来の子供が、少し大きくなって……あなたが配信の仕事で夜遅くまでボロボロになるまで働いて、疲れ果てて家に帰ってきた時。その子がたどたどしい手つきで、滝のような汗を流しながら、あなたのために一生懸命カレーを作って待っていてくれたとしたら。
『お母さん!いつもお仕事お疲れ様!これ、僕が私が作ったんだよ!食べて食べて!!』……そう言って、小さな手で不器用な料理を差し出されたら。……あなたは、嬉しくないですか? その我が子を、もっと、もっと全力で愛したいと、心の底から思わないですか?」
「う……うあ……。嬉しい……っ。そんなことされたらボク、嬉しすぎて、愛おしすぎて、その場で子供を骨が折れるくらいギューって抱きしめちゃうじゃんね……!」
「そうでしょう。あなたがそう思うなら、それこそがもう、立派な『母親の愛』なんです。
完璧な親なんてどこにもいない。不器用な親が冷や汗を流して子供のために料理を作り、不器用な子供が汗を流して親のために料理を作る…そうやって美味い飯を一緒に食いながら、不器用な愛を積み重ねていくのが『家族』という組織の本質なのだと、私は桐生さんから教わりました。
だから、未来の結婚や出産を、苦しみだと思って恐れないでください。あなたは誰よりも優しく、誰よりも強い、最高の母親になれる資質を持っています。堂々と、一人の女性としての幸せも追いかけなさい」
「……そっか。最強の桐生ちゃんですらそうだったなら、ボクが料理や子育てで冷や汗流したって、全然恥ずかしくないじゃんね。ボクちゃん、なんだか急に肩の荷がおりた気がする! いつか大吾さんみたいな漢を見つけて、絶対幸せな家庭を築いてやるんだからァァァーーー!!!」
「ええ、その意気です。あなたなら、きっと素晴らしい漢に出会えますよ」
「へへ、大吾さんだってそうでしょ? こんなにイケメンで優しくて、数万人を束ねる器があるんだもん。ボク、大吾さんにも、世界一綺麗で素敵なパートナーが見つかることを心の底から願ってるじゃんね!」
「……では、ナンジャモさんが、私のパートナーになってくれますか?」
「……え? ……は? へ!? ちょ、ちょっと待ってマニアック!? ななな、何言ってるんじゃ大吾さん!? パ、パートナーって、それって……!!」
「いや、真面目な話ですよ。あなたは配信で見せる華やかさの裏で、誰よりも繊細に、真剣に未来の子供のことまで考えている。その深い優しさと責任感は、東城会の極道たちを優しく包み込む『姐さん』としての器も十分だ。
おまけに素顔はこれほど可愛らしくて、素のダウナーなトーンも非常に魅力的…。……一人の漢として、あなたのような女性を妻に迎えられたら、これ以上の幸せはありません」
「う、うあ……あ、あの……ちょ、ちょっと……。ボク、そういう、面と向かってガチで褒められるの、その、耐性がないっていうか……。からかわないでよ、もう……っ」
『プロポーズキターーーーーー!!!(大発狂)』『大吾さん、天然のタラシすぎて心臓に悪いwww』『あのナンジャモが完全に初心な女の子になってるんだが!?』『普段のあざとい見る影が一切なくて最高に可愛いww』『ルカリオが「お、お前マジか!?」って顔してて草』
「ははははは!冗談ですよ、ナンジャモさん。あまりにも素直な反応をするので、ついからかってしまいました。驚かせてしまってすいません」
「も、もうーーーっ!!! ゴロちゃんの時より心臓に悪いじゃんねーーー!!! 冗談きつすぎ!ボクちゃんガチで一瞬、神室町の極道の姐さんになって白い着物着て、日本刀持って殴り込みに行く覚悟まで決めかけたんだからねァァァーーー!!! 責任とってよバカーーーッ!!!」
「ええ、すいません。……さて、ナンジャモさん。未来の旦那さんの覚悟を決める前に、まずはそのパソコンの画面……さっきから『コメント欄』が、今日一番のすさまじい速度で流れていますよ。そろそろ、今度こそ本当に『配信切断のケジメ』をつけるべきでは?」
『全部聞いたぞおおお!!!』『ナンジャモお姉さんの照れ顔、家宝にします』『大吾さん、最初から気づいててカウンセリング&からかってたの確信犯すぎるw』『東城会六代目、天然のキラーすぎるだろ……』『桐生一馬、真島吾朗、堂島大吾、この三部作マジで一生忘れない神回だった……』
「盛り上がっている所で水を指すのはあまり好みませんが…この話題を掘り返し、ナンジャモさんを困らせたら…困らせた分のケジメを払わせに行きますよ?」
「だから最後を極道の
◆
「……ふー…ふー…!って、いや、待て待てマニューラ…落ち着け…ナンジャモ…」
ナンジャモはふと我に返り、冷え切った缶コーヒーを掴んだまま、目の前の配信機材一式をジロジロと凝視し始めました。いつもなら「あ~、またやっちゃったじゃんね★」で済ませるうっかり屋のナンジャモだが、さすがに今回は異変を感じていた
「2ヶ月前の桐生ちゃんの時も、先月の吾朗ちゃんの時も、そして今日の大吾さんの時も……ボクちゃん、配信終了のボタン、画面を目視して指差し確認しながら、確実に『ポチッ』と押したんじゃが?機材の初期不良でもないし、バグでもない。……3回連続で同じタイミングで配信が切れてないなんて、いくらなんでもオカシイじゃんね……?」
ナンジャモが腕を組み、不審げにパソコンのメインモニターを睨みつけた、その時…
(ピコン……! ピピピピピ……!)
「ロトトトト~~~ウ★」
突如として、画面の奥からオレンジ色の光を放ちながら、ナンジャモのスマホにいるはずのロトムがひょっこりと飛び出してきた! しかもその画面には、今さっきまでダダ漏れになっていた「同接500万人の裏トーク」のアーカイブ動画が、ご丁寧に【最高画質で保存完了ロト!】という文字と共に映し出されていた!
それを見た瞬間、ナンジャモに電流が走る。
「……ちょっと待って。ロトム、あんた、まさか……」
『ピピッ★ バレちゃったら仕方ないロト!ナンジャモちゃん、ここ3ヶ月のゲストさんたちとの裏トーク、どれもパルデアのみんなの心を震わせる最高の
「やっぱりあんたの仕業かァァァーーーーい!!」
『だって、ナンジャモちゃんの『素のトーン』も、吾朗ちゃんの足つぼ話も、大吾さんへのガチ照れ顔も、全部ぜーーーんぶ、世界一キュートでバズるってボクのデータが証明してたロト! 現に同接500万でハッコウシティの経済は大・行・幸ロト!』
「経済は大行幸だけどボクちゃんのプライベートと純情は完全に大・炎・上じゃんねーーー!!!なーにが『ボクちゃんが責任持って白い着物着て殴り込みにいく』だよ! 全パルデアの前で何口走ってんのボクはァァァ!!! 恥ずかしすぎて明日からハッコウシティの街を歩けないんじゃがーーー!!!」
「ピピ? でもコメント欄のみんなは『ナンジャモお姉さん一生推す』『大吾さんとお幸せに!』って大絶賛ロトよ?」
「お幸せにじゃないわーーー!!!もう絶対に許さないじゃんね! お仕置きとして、明日の朝までハラバリーの『じゅうでん』のコンセント代わりに部屋の隅でビリビリに放電させてやるから覚悟しろーーー!!!」
『ギエーーーッ! それだけは勘弁ロトーーー! 悪気はなかったロト~~~!』
(…ふふ…平和だ……)
「…おい大吾…テメェ…カレーの話何処で仕入れやがった…」
「……ふふ……」
「…何が面白い…?」
「いや、桐生さんのことを笑ったわけじゃないですよ。不思議な生物ですよね。ポケモンって…」
「話題を逸らすな。誰から仕入れたって聞いてんだ。」
「逸らしてませんよ。ちゃんと関係ありますから」
「…なに…?」
「…これだけはお伝えしますよ、桐生さん。カレーの情報の提供者は…」
「桐生さんが最も信頼している相手です」