ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室! 作:洋菓子職人II
「はいはーい! 龍ちゃんのガチすぎる右腕説教で同接は330万人を突破! 全パルデアが涙の油で揚げ物状態じゃんねーっ!それじゃあ、龍ちゃん、お次のメールにいっちゃうぞ~っ! ……っておろろ!? 今度は料理人としての龍司さんに惹きつけられた、あの大物ジムリーダーさんからじゃんね! ラジオネーム『砂漠のドデカい大料理長』さんから!」
「あぁ? 今度は料理長やと? ワシのたこ焼きの味にイチャモンでもつけにきたんかい」
「いや違うから!寧ろ逆!物凄い感動してるじゃんね?!取り敢えずお便り読むよ〜!」
『うぉぉ〜ん! 泣けるんだい! 龍司の兄貴、めちゃくちゃおっかない見た目してるけど、その心はウデッポウの『ねっとう』並みにあったかいんだい……!
箸すら持てない腕でガムテープ巻いて這い上がったなんて、オイラ感動して涙が止まらないんだい!
オイラはカラフシティで『ハイダイ倶楽部』っていう割烹の料理長を務めてるハイダイっていうんだい!
ぜひ同じ料理人同士、お客様の目線に立って、何を意識して仕込みと調理をしてるか、朝まで熱く語り合いたいんだい!
そして最後に特大の申し出なんだい! オイラ、カラフシティの一等地をタダで貸し出すから、そこで龍司の兄貴のたこ焼き……いや、パルデア特製の『オクタン焼き』を作って、パルデアの皆を全員笑顔にしてほしいんだい! 夜露死苦なんだい!』
「……うひゃあーーー! ハイダイさん、龍ちゃんの生き様に惚れ込んで、カラフシティの出店権利をタダでくれちゃったじゃんね!!」
『ハイダイさんキターーー!!!』『「オクタン焼き」ww パルデア仕様だ!』『タダで一等地貸し出すとかハイダイさん太っ腹すぎる』『料理人同士の熱いシンクロが始まってるぞ』
「クハハ!うぉぉ~ん!て、どっかのマスコットみたいな泣き方しやがって!だが……カラフシティのハイダイさん言うたな。
あんた、ええ料理人の
「命を焼き付ける……! たこ焼き一球一球に、龍ちゃんの魂が乗っかってるってこと!?」
「せや。ワシらは客の金をもらって飯を食わせとる。客が『美味い』と口に運ぶその一瞬のために、ワシはこの動かん右腕の激痛にも耐えてタコを切り、生地を混ぜとるんや。
手抜きなんか一ミリでもしてみぃ、客には一発で見破られる。客の目線に立つっちゅうのは、美味いもんを出すだけやない。『このおっちゃん、今日も命懸けで焼いてくれとるな』っていう漢の気迫を、たこ焼きの熱さで!客の胃袋に直接伝えることや!
あんたの割烹料理も、包丁一本にその覚悟を乗せとるからこそ、パルデアの客が笑顔になるんやろ!」
「うお~~~ん! たこ焼きの極意がガチの任侠料理人論になってるじゃんね……!あ、ちょっと待って! 龍ちゃん、その熱いトークの横のコメント欄で、ボク、見つけちゃったんじゃが……」
『アカウント名【定時退社が夢のリーマン】からコメントが来てるロト!』
『……郷田さん。私はパルデアリーグの営業職ですが、先ほどのリザードンの火力調節、およびハイダイさんのオクタン焼きの話、非常に興味深い。今度定時で上がれたら、そのリザードンの直火で表面がカリッと焼けたオクタン焼きを、チャンプルタウンの宝食堂に持ち込んで、一杯やらせていただきたい……』
「…おいこらアオキさん…」
「あぁ? アオキ? 前の東城会の六代目の配信の時にも名前が出てた、あのサボり魔のサラリーマンか」
「そうだよ! アオキさん、ちょっと何スマホいじってドンナモンジャTVに生コメント残してんのよーーー!!!
1ヶ月前に大吾さんから『公式にサボる心の余白を認めろ』って組織改革案が出たからって、調子に乗ってサボりすぎじゃんね!
そんなこと毎日やってたら、今度こそリーグトップのオモダカさんにガチで怒られて、宝食堂のからあげ定食の持ち込み禁止令が出ちゃうぞーーー!!!
サボってコメントしてないで、さっさとチャンプルジムの書類仕事終わらせなさーーーい!!!」
『アオキさん生コメントwwwww』『「オクタン焼きを持ち込んで一杯」完全に一杯飲み屋のノリで草』『ナンジャモの怒涛の説教ワロタ』『大吾さんの「サボり公認論」を完全に誤解してるサラリーマン(笑)』『同接340万突破!! 桐生ちゃんの記録をブチ抜きまくってるぞ龍司!!』
「クハハ! サボり魔のサラリーマン、お前のその、世の中に疲れ果てた不甲斐ないツラも、ワシのたこ焼きを食えば一発でシャキッとするわ!
そんでハイダイさん、商談成立や! カラフシティの一等地、ありがたく使わせてもらうで。ワシがリザードンを飛ばして、パルデアで一番熱くて、一番美味い『郷田龍司のオクタン焼き』を全パルデアの奴らにぶち込んでやるわ!!」
「……………アオキ…?何か申し開きはありますか?」
「…………………………」
「そっちには『オクタン焼き』を頬張るポピーしかいませんよ?」