ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室!   作:洋菓子職人II

24 / 26
この人も語尾が地味にめんどくさかった…何度見てもマスコットキャラ感が否めない…


激突!カラフ流の包丁と漢の鉄板

 「はいはーい! 龍ちゃんのガチすぎる右腕説教で同接は330万人を突破! 全パルデアが涙の油で揚げ物状態じゃんねーっ!それじゃあ、龍ちゃん、お次のメールにいっちゃうぞ~っ! ……っておろろ!? 今度は料理人としての龍司さんに惹きつけられた、あの大物ジムリーダーさんからじゃんね! ラジオネーム『砂漠のドデカい大料理長』さんから!」

 

 「あぁ? 今度は料理長やと? ワシのたこ焼きの味にイチャモンでもつけにきたんかい」

 

 「いや違うから!寧ろ逆!物凄い感動してるじゃんね?!取り敢えずお便り読むよ〜!」

 

 『うぉぉ〜ん! 泣けるんだい! 龍司の兄貴、めちゃくちゃおっかない見た目してるけど、その心はウデッポウの『ねっとう』並みにあったかいんだい……!

 箸すら持てない腕でガムテープ巻いて這い上がったなんて、オイラ感動して涙が止まらないんだい!

 オイラはカラフシティで『ハイダイ倶楽部』っていう割烹の料理長を務めてるハイダイっていうんだい!

  ぜひ同じ料理人同士、お客様の目線に立って、何を意識して仕込みと調理をしてるか、朝まで熱く語り合いたいんだい!

 そして最後に特大の申し出なんだい! オイラ、カラフシティの一等地をタダで貸し出すから、そこで龍司の兄貴のたこ焼き……いや、パルデア特製の『オクタン焼き』を作って、パルデアの皆を全員笑顔にしてほしいんだい! 夜露死苦なんだい!』

 

 「……うひゃあーーー! ハイダイさん、龍ちゃんの生き様に惚れ込んで、カラフシティの出店権利をタダでくれちゃったじゃんね!!」

 

 『ハイダイさんキターーー!!!』『「オクタン焼き」ww パルデア仕様だ!』『タダで一等地貸し出すとかハイダイさん太っ腹すぎる』『料理人同士の熱いシンクロが始まってるぞ』

 

 「クハハ!うぉぉ~ん!て、どっかのマスコットみたいな泣き方しやがって!だが……カラフシティのハイダイさん言うたな。

 あんた、ええ料理人の文面(ツラ)しとるやんけ。ワシが仕込みと調理で意識しとる一瞬の極意……それはな、『最後の一球まで、自分の命を鉄板に焼き付けること』や」

 

 「命を焼き付ける……! たこ焼き一球一球に、龍ちゃんの魂が乗っかってるってこと!?」

 

 「せや。ワシらは客の金をもらって飯を食わせとる。客が『美味い』と口に運ぶその一瞬のために、ワシはこの動かん右腕の激痛にも耐えてタコを切り、生地を混ぜとるんや。

 手抜きなんか一ミリでもしてみぃ、客には一発で見破られる。客の目線に立つっちゅうのは、美味いもんを出すだけやない。『このおっちゃん、今日も命懸けで焼いてくれとるな』っていう漢の気迫を、たこ焼きの熱さで!客の胃袋に直接伝えることや!

 あんたの割烹料理も、包丁一本にその覚悟を乗せとるからこそ、パルデアの客が笑顔になるんやろ!」

 

 「うお~~~ん! たこ焼きの極意がガチの任侠料理人論になってるじゃんね……!あ、ちょっと待って! 龍ちゃん、その熱いトークの横のコメント欄で、ボク、見つけちゃったんじゃが……」

 

 『アカウント名【定時退社が夢のリーマン】からコメントが来てるロト!』

 

 『……郷田さん。私はパルデアリーグの営業職ですが、先ほどのリザードンの火力調節、およびハイダイさんのオクタン焼きの話、非常に興味深い。今度定時で上がれたら、そのリザードンの直火で表面がカリッと焼けたオクタン焼きを、チャンプルタウンの宝食堂に持ち込んで、一杯やらせていただきたい……』

  

 「…おいこらアオキさん…」

 

 「あぁ? アオキ? 前の東城会の六代目の配信の時にも名前が出てた、あのサボり魔のサラリーマンか」

 

 「そうだよ! アオキさん、ちょっと何スマホいじってドンナモンジャTVに生コメント残してんのよーーー!!!

 1ヶ月前に大吾さんから『公式にサボる心の余白を認めろ』って組織改革案が出たからって、調子に乗ってサボりすぎじゃんね!

 そんなこと毎日やってたら、今度こそリーグトップのオモダカさんにガチで怒られて、宝食堂のからあげ定食の持ち込み禁止令が出ちゃうぞーーー!!!

 サボってコメントしてないで、さっさとチャンプルジムの書類仕事終わらせなさーーーい!!!」

 

 『アオキさん生コメントwwwww』『「オクタン焼きを持ち込んで一杯」完全に一杯飲み屋のノリで草』『ナンジャモの怒涛の説教ワロタ』『大吾さんの「サボり公認論」を完全に誤解してるサラリーマン(笑)』『同接340万突破!! 桐生ちゃんの記録をブチ抜きまくってるぞ龍司!!』

 

 「クハハ! サボり魔のサラリーマン、お前のその、世の中に疲れ果てた不甲斐ないツラも、ワシのたこ焼きを食えば一発でシャキッとするわ!

 そんでハイダイさん、商談成立や! カラフシティの一等地、ありがたく使わせてもらうで。ワシがリザードンを飛ばして、パルデアで一番熱くて、一番美味い『郷田龍司のオクタン焼き』を全パルデアの奴らにぶち込んでやるわ!!」




 「……………アオキ…?何か申し開きはありますか?」

 「…………………………」

 「そっちには『オクタン焼き』を頬張るポピーしかいませんよ?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。