ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室!   作:洋菓子職人II

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おろ?ナンジャモの相談じゃなくてギャグにしたせいか文字数が締めの時の半分くらいしかない。


郷田龍司のたこ焼きテロ予告

「ふぅーーーっ……。終わった、マジで終わったじゃんね……。今回は配信前にロトムにガッツリ釘を刺して、ハッキング防止のパスワードもガチガチに変えたから、配信事故は絶対にない! ボクちゃんのプライベートは100%安全じゃんね!」

 

 ナンジャモは自信満々に椅子にふんぞり返り、頭のコイル髪飾りを外して机に放り投げた。そして完全に「素のオフモード」に切り替わる

 

 しかし、画面の右上に小さく、本当に小さく、あのオレンジ色のスマホロトムが「ニヤリ」と笑うアイコンが点滅していた。パスワードを変えようが、バズへの執念に燃えるロトムの超絶ハッキングに、パルデアのセキュリティなど最初から無意味だったのだ…

 

 『ロトムを舐めるなァァァーーー!!!www』『4回連続配信事故コンプリート!!!』『ナンジャモ氏、フラグ回収が神速すぎて愛おしい』『龍司のオフモード、一体何が始まるんだ!?』

 

 画面の中では、疲れ果てたナンジャモの前に、郷田龍司が「おい、ナンジャモちゃん。シノギが終わったなら腹減ったろ」と、どこからか業務用の特大たこ焼きパーティーセット(鉄板、プロパン、極上の仕込みネタ)をガタガタと豪快に取り出した

 

 「えっ!? ちょ、ちょっと待って龍司さん、スタジオの中でプロパンガス点火しないで!? 消防法に引っかかるじゃんね!」

 

 「ガタガタぬかすなや! ワシ……いや、俺のたこ焼きは、焼きたてをその場で食うのが一番美味いんじゃい! ほら、あんたのそのお腹ぷよぷよの緑のやつらも、みんな集めてこい!」

 

 龍司は不器用なガトリングアームの指先に、手慣れた様子で千枚通しをガムテープで固定し、猛烈なスピードでたこ焼きを焼き始めた。相棒のリザードンが横からフシューと絶妙な直火で火力をアシストし、鉄板の上で「カリッ、トロッ」と黄金色のたこ焼きが次々と焼き上がっていく。

 

 「へい、お待ち!龍司特製たこ焼きじゃ!」

 

 「おお…!いただきます……はふっ、あふっ……んんんーーー最高に美味いじゃんねーーー!!! なにこれ、外は信じられないくらいカリカリなのに、中はダシが効いててトロットロ! ハラバリーなんて美味しすぎてお腹の発電機がスパークしちゃってるよ!」

 

「クハハ! やろ? だが、これだけやないぞ。普通のたこ焼きばっかりやと、パルデアのポケモンたちも飽きるやろからな。……ここからが『関西の龍』のアレンジたこ焼きや!」

 

 龍司は右腕のガトリングの銃身をジャラジャラと回転させながら、次々と新しい具材を投入していった

 

 ハラバリー大歓喜!「オレンのみ&チーズたこ焼き」

 

 リザードンも大満足!「辛口スパイス&激辛明太子たこ焼き」

 

 ナンジャモガチ食い!「高級ネギ塩&パルデアケンタロスたこ焼き」

 

 「おいしーい!! チーズがびよーんって伸びて、オレンのみの甘酸っぱさと奇跡のシンクロじゃんね! 龍司さん、ガトリングアームでこんなに繊細なトッピングできるの凄すぎる!」

 

 「……せやろ。ワシの右腕は、誰かを傷つけるための武器やない。こうやって、美味い飯作って、みんなの美味そうな笑顔をこの特等席から眺めるための……最高の道具なんや。お前らが喜んでくれるなら、ワシが毎日冷や汗流して仕込みに行ったり、ガムテープ巻いたりした甲斐もあったっちゅうもんや」

 

 スタジオの中は、香ばしいソースの匂いと、ポケモンたちの歓声、そして龍司の豪快な笑い声で、これまでにないほど温かい…「最高に盛り上がるたこ焼きパーティー」の空間と化していた…

 

 『何この神イベント、混ぜてくれよ!!』『龍司が本当に優しい顔で笑ってて、全俺が号泣した』『ポケモンたちにアレンジたこ焼き作ってあげるの優しすぎる』『ハラバリー、美味すぎて感電してて草』『同接が勝手に450万人まで上がってるぞwww』『おいおいおいおいマジで終わりじゃねえええwww』『ロトムのハッキング能力、パルデアリーグのセキュリティを超えてるだろ』『待って、龍司の兄貴がなんか不穏な片付け始めたぞww』『まだ生中継されてるの、誰か教えてあげてーーー!!』

 

 画面の中では、郷田龍司が配信が終了していないことに全く気づかないまま、鼻歌交じりにガトリングアームをジャラジャラと鳴らし、スタジオの流し台で豪快にたこ焼きパーティーセットの洗浄を始めていた…

 

 「ふぅ、パルデアの鉄板は火の通りが良くて最高やな。……なぁ、ナンジャモちゃん。ワシはこれから、ちょっと一仕事残っとるから、もう行くわ」

 

 「え? 一仕事って? 龍司さん、これからカラフシティのハイダイさんのところに出店の挨拶でも行くの?モニュモニュ…」

 

 「……アホ言え、行くわけなかろう。さっきの、あのナッペ山のお坊ちゃんや。

 人のことを『他人を傷つける目』だの『危険だから配信をやめろ』だの、警察気取りでシケた警告を送りつけてきやがって……。

 ワシはあいつのあの、過去の怪我に引きこもって燻っとる不甲斐ないツラが、やっぱりどうしても、どーーーしても気に入らんのじゃい!!!」

 

 「えぇ……? 龍司さん、まだグルーシャきゅんのメールにブチ切れてたわけ!?」

 

 「せや! 漢のケジメ(説教)は口だけで終わらせたら粉もん界の恥や!ワシは今からリザードンを飛ばして、ナッペ山の山頂のジムに直接カチこんでな……。

 あの冷え切ったお坊ちゃんの口をこじ開けて、ワシのこの熱々の出来立てプロテインたこ焼きを、喉の奥まで無理やり100球ブチ込んで、魂ごと真っ赤に燃え上がらせて(温めて)くるわ!!!」

 

 「もはやただの料理の嫌がらせ(不法投棄)じゃんねーーー!!! グルーシャきゅん逃げてーーー!! ナッペ山がたこ焼きの火力で火山になっちゃうーーー!!!」

 

 「クハハ! ほなな、ナンジャモちゃん! 最高の配信(シノギ)やったで! 桐生一馬によろしくなァ!!」

 

 龍司はそう大笑いすると、リザードンへと跨り、共にスタジオの窓を豪快に突き破って(修理費は東城会持ち)、ナッペ山の頂上を目指して、夜空の向こうへと凄まじいスピードで飛び去っていった。

 

 スタジオに残されたナンジャモは、呆然と夜空を見上げた後、「はぁ……台風みたいなおじさんだったじゃんね……」と深くため息をつく。

 

 そして、鉄板の上に残された最後の一球のたこ焼きをひょいと口に放り込み、もぐもぐと咀嚼しながら、何気なくパソコンのメインモニターへと視線を戻した。

 

 画面は……「配信は終了しました」の静止画テロップ……の………はずだった。

 

 「……もぐもぐ……ゴクン……あれ? なんで静止画の奥で、コメント欄が毎秒1万件のスピードで『ナッペ山大炎上不可避』『グルーシャくん、今すぐハイドロポンプ用意しろ』『龍司のリアルカチこみ(物理)きたあああ』って、今日一番のスピードで流れてるわ……け……?」

 

 ナンジャモの顔から一瞬で血の気が引き、ゆっくりとモニターの右上のランプに目をやります。そこには、赤々と、これ以上ないほど眩しく輝く【LIVE】の二文字が点灯していた…

 

 今の、龍ちゃんの「ナッペ山カチこみたこ焼き強制送還」のガチな犯罪(?)予告が、全パルデアリーグの住人、そしてリーグトップのオモダカさんに至るまで、450万人の目の前で完全に生中継されていたことを、ナンジャモは瞬時に察した…察してしまった……

 

 ナンジャモの顔が真っ青から一転し、脳内の全回路が怒りでスパークし、髪の毛が逆立つほどの凄まじい電圧を放ちながら大絶叫を上げた…

 

 「ロトッ……!!! ロトォォォォォォムミィィィィィィャァァァァァァァァァァッッッ!!!!!」

 

 パソコンの画面から、慌てて『ピ、ピギャーーーッ! バ、バズの神様、お許しロトーーー!』と冷や汗を滝のように流しながら飛び出してきたスマホロトムを、ナンジャモは般若のような素のトーンの形相でガシッと掴み取る…

 

 「ハッキング対策のパスワード変えたって言ったじゃんねえええ!! なんでまだ繋がってんのよーーー!!!龍司さんのガトリングアームの過去話で全パルデアを感動の渦に落とした直後に、『今から四天王の同僚のジムリーダーの口にたこ焼き100球不法投棄してくる』っていう、ガチのテロ予告が生中継されちゃったじゃんかァァァーーー!!!ボクちゃんのドンナモンジャTV、明日から警察とオモダカさんにガチで家宅捜索されるわーーー!!!」

 

 『ピ、ピピピ!? でもでも、同接450万で過去の三部作の記録を桐生ちゃん、吾朗ちゃん抑えて2位ロト! 郷田龍司の大勝ちロト!!』

 

「数字で桐生ちゃんに勝った代わりに、ボクちゃんの社会的信用が完全に大・崩・壊・じゃんねーーー!!!もう絶対に、絶対に許さない!!! ロトム、あんたは今からハラバリーの体内に直接プラグをブチ込んで、『電気代削減』のためにパルデアの歴史が終わるまで永久放電の刑じゃァァァーーー!!!」

 

 『ギエーーーッ! 100年の刑から永久放電に求刑が跳ね上がったロトーーー! 助けて桐生ちゃーーーん!!!』

 

 ハッコウシティの夜の裏側で、マヨネーズとソースの匂いに包まれながら、相棒のロトムを「100万ボルト」の勢いで追いかけ回すナンジャモの、これまでにないほどキレキレでカオスな大絶叫が響き渡っていた…

 

 一方その頃、ナッペ山のジムリーダー・グルーシャは、スマホでこの配信の「テロ予告」をリアルタイムで目撃し、青ざめたツラのまま、静かに手持ちの『ツンベアー』と『ハルクジラ』をすべて戦闘態勢でジムの前に配置し、冷や汗を流していた。 

 

 「……来るなら来い、関西の龍。ドラゴンタイプが氷タイプに勝てると思うな…!」

 

 と、絶対に諦めない決死の覚悟を胸に、最後まで徹底抗戦する意思がそこに芽生えていた…




結果がどうなったかは皆様のご想像にお任せします
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