ナンジャモと!龍が如くの!何でも相談室!   作:洋菓子職人II

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 カエデさんにチヲハウハネをあげてみたい


甘いお菓子の苦い悩み

「はいはーい! アオキさんのサラリーマントークで同接はさらに限界突破!お次のメールは……お、今度もジムリーダーからじゃんね! ラジオネーム『セルクルタウンのパティシエ』さんから!

 

 『桐生さん、ナンジャモさん、こんばんは。毎日配信を楽しみに見ています。

 私は普段、お菓子屋さんを営みながら最初のジムリーダーを務めているのですが……立場上、旅を始めたばかりのチャレンジャーたちに負けて、バッジを譲らなければならないことが多くて……。

 もちろん彼らの成長は嬉しいのですが、プロとしてわざと手加減をして負け続けるというのは、正直かなりストレスが溜まります……。

 もしよろしければ、この溜まりに溜まったストレスの上手な発散方法を教えてください。ちなみに桐生さんは甘いスイーツはお好きですか? 』

 

 「……うわ~! カエデさん、最初のジムリーダーならではのガチの職業病の悩みをぶっ込んできたじゃんね!」

 

 『カエデさんwww』『最初のジムの苦悩がリアルすぎる』『桐生ちゃん、スイーツ食うの?』

 

 「パティシエのカエデさんか。……まず最後の方の質問だが、俺は甘いものは嫌いじゃない。神室町の『デザート王国』という店でパフェを食ったり、沖縄にいた頃は子供たちとサーターアンダギーをよく作ったもんだ。疲れた時には、あんたの作るような甘いお菓子が一番効く」

 

 「えーーーっ! 桐生ちゃんがパフェ!? 想像しただけでギャップ萌えで心臓止まりそうなんじゃが!?でもカエデさんの悩みは深刻じゃんね。プロとしてわざと負けなきゃいけないストレス……。桐生ちゃん、どうアドバイスする?」

 

 「ああ。勝たねばならない世界よりも、実は『手加減して負けねばならない世界』の方が、遥かに精神を削られる。

 あんたのプロとしてのプライド、そして優しさゆえの苦悩……漢として、いや、一人の人間として深く尊敬する。

 ……そんなあんたにお勧めのストレス発散法だが、手前味噌で申し訳ないが、俺の世界にある『ポケサー)』はどうだ?」

 

 「ポケサー!? なにそれ、新しいポケモンバトル!?」

 

 「いや、小さな模型の車、ミニ四駆を専用のコースで走らせる大人のホビーだ。これが実に奥が深くてな。マシンのセッティング一つで速さが全く変わる。

 ここでは手加減など一切不要だ。子供相手だろうが、己の魂を込めた最速のマシンで、全力で叩き潰しに行く!

 大の大人が、一切の建前を捨てて『全力の勝利』を掴みに行く快感……。カエデさん、あんたの満たされない『勝ちへの渇望』は、ポケサーのコースがすべて受け止めてくれるはずだ!」

 

 「ミニカーのレースで子供を全力で叩き潰す伝説の極道、大人気なさすぎて草!!!でも……確かに! 普段の仕事で『負ける役』を演じてるカエデさんなら、プライベートではルール無用の全力バトルでスカッと勝ちまくるのは最高の発散になるかもしれないじゃんね!」

 

 『子供の性癖壊れるぞ!』『カエデさんがガチ勢になったらヤバそう』『子供相手に容赦ない四駆おじさん』

 

 「ああ。カエデさん、あんたがチャレンジャーに負けて見せるその優しさは、決して無駄じゃない。いつかその子供たちが強くなって、あんたが手加減なしで戦える日を楽しみに待つといい。それまでは、美味いお菓子を作り、ポケサーのスピードの向こう側でストレスを吹き飛ばしてくれ」

 

 「うおお~! またしても神アドバイスじゃんね!カエデさん、今度ハッコウシティで一緒にミニカー組み立ててレースしよ! 桐生ちゃんのおかげで、パルデアのスイーツ界の平和も守られたぞ~!」




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