「よし、終わったよ、エル」
三つ編みに結ばれたエルの長髪から手を放しナツメは全身鏡を用意する
「どう…かな…?」
エルが全身鏡に目を向けると
「...!凄いすごい!かわいい!」
その表情に、パッと笑顔の花が咲いた
「これでナツメちゃんとおそろいだぁ!」
「ふふっ…喜んでもらえて良かった」
「ナツメちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして、エル」
「…ところで」
「...?」
「約束覚えてる?」
「…あ」
エルは
その姿はさながら狩りで獲物を定めた狼の様であった
「ちょ…待ってエル…まだ心の準備が…」
…コンコン
その時誰かがドアをたたく
「あ!おばあさん…今開けるね」
ナツメは玄関に駆け寄りトビラを開ける
そこに色とりどりの花をいっぱいに詰め込んだカゴが入ってくる
「おかえり、おばあさん」
ただし、カゴはひとりでに動いていた
「ひぃ…カゴが勝手に…オバケ?」
「…?何言ってるのエル?」
ナツメが動くカゴを持ち上げる
すると
「…」
「…うさぎ?」
カゴの下から小さな黒兎が姿を現した
どうやらこの子が運んでいたのをカゴに隠れて見えなかっただけらしい
「この子が…ナツメちゃんのおばあさん?」
「そう…と言っても、おばあさんみたいな恰好してるからそう呼んでるだけ」
確かにこの黒兎はおばあさんのようなナイトキャップを被っていた
「うちにいる王子様とおんなじだ」
「おうじさま?」
「うん、あの子みたいに小さな王冠を乗せてるうさぎがいるの」
おばあさんの後に続いて家に入ってきた灰色のうさぎを指さして説明する
「…ってなんで王子様がいるの!?」
エルが指さしていたのは王子様
……………………
「さて、ナツメちゃん!」
「なに?」
「覚悟はいい?」
「…あっ!」
ナツメは思い出した…
自分が狼に狙われる獲物であることを…
「あっそうだ…!」
「おばあさんが摘んできてくれたこのお花、エルの髪にあしらってあげるよ!」
「えっ良いの?せっかく摘んできてもらったのに…」
「大丈夫…せっかく結んだんだから、もうちょっとやってあげる」
「じゃあ…お願い!」
「任せて」
「あっ…でもその前にモフモフ」
「待った!私は髪をいじり終わったらって言ったから」
「え…?」
「これが終わるまでお預けで」
「そんな~!ナツメちゃんずるいよ~!」
「はいはい、それじゃまた座って」
「はーい」
二羽のうさぎがナツメのもとに近寄る
「…?どうしたの?」
「もしかして、王子様達も手伝ってくれるの?」
おばあさんはナツメの持つカゴに潜り込み
王子さまはエルの近くのテーブルに飛び乗る
「そっか…じゃあお願い、おばあさん」
「王子様も、よろしくね」
かくして、ナツメは
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次回…ナツメがエルにめちゃくちゃモフられるゼ!2話の比じゃないゼ!