寝台特急・殺人海峡-小樽着10時07分の死者- 作:新庄雄太郎
鉄道工公安隊特捜班は、高見のアリバイ捜査を北海道警察と協力を得ることにした。高見が話した北海道旅行は次のとおりである。
1日目 上野16時50分寝台特急「北斗星1号」に乗車
2日目 札幌着8時55分 札幌発9時33分 快速「マリンライナー」に乗車 小樽着10時07分
3日目 小樽発7時07分 札幌着7時57分 札幌発8時00分 特急「北斗4号」に乗車 函館着11時42分
4日目 函館発10時53分 快速「海峡6号」」に乗車 青森着13時24分 青森発14時32分発特急「はつかり18号」に乗車 盛岡着15時55分 盛岡発16度05分 東北新幹線「やまびこ50号」に乗車 東京着19時32分
「アリバイ成立か。」
「ええ、駅で彼女が見送りに来ていたことは確かです。」
「とにかく、私は調べてきます。」
早速、南は新宿のドリンクバー「いいところ」へやって来た。
「ああ、その高見さんなら時々来られますよ。」
と、猪谷は言った。
「あのー、どんなこと話していたか覚えていないでしょうかね。」
「ええ、彼がバイトした時で一緒だった常木さんに会いに行くと言っていましたわよ。」
「ほう、なるほど。」
「ええ、6月の5日に出発すると言って仕事を終えた後に上野駅へ向かったんです。」
「ほう、小樽へですか?。」
「ええ。」
そこへ、はみぃこと羽咋 敬一郎がやってきた。
「ああ、その男ですか、ええ、先週の金曜日に来られましたよ。角ハイと生ハムを注文していきましたよ、北海道へ行く前に飲みに来ていたから覚えているよ。」
「確かに、この店に来ていたんですか?。」
と、南は言った。
「ええ。」
「その人なら、私は上野駅で見送りに行きましたから。」
「それは本当ですか?。」
「はい、間違いないですよ。」
そして、南は特捜班に戻ってきた。
「ほう、小樽へ。」
「ええ、5日の夕方に出発して次の日に小樽へ行ったそうです。」
「そうか、アリバイはあるのか。」
「ええ。」
「もしかしたら、函館へ行って友人に話を聞いてみようよ、アリバイが立証されるはずだよ。」
「そうか。」
「班長。」
「ん、何だい。」
「函館に行かせて下さい!」
「函館へ行って、アリバイを立証するんです。」
「そうか、早速函館へ行ってくれ。」
「わかりました。」
次の日、南と高山は上野駅から16時50分発の寝台特急「北斗星1号」に乗って北海道へ向かった。
寝台特急「北斗星1号」の車内にて
「高見は、上野駅から寝台特急に乗って北海道へ行ったんだよね。」
と、高山は言う。
「ああ、上野駅でバーの猪谷が見送りに来ていたからアリバイは成立だよ。」
「えーと、訪れたのは7月の29日にを食べに来ていたからね。」
と、そこへ車掌がやって来た。
「すいません、乗車券を拝見。」
「はい。」
「あのー、すいません。」
「はい。」
「この客をご存じでしょうか?。」
と、南は車掌に言った。
「ああこの男、ああ覚えていますよ。」
「えっ、本当ですか?。」
「ええ、確か6月の5日にこの列車名に乗ってロイヤルDXに利用していましたよ。」
「よく覚えていたんですね、何処で降りたか覚えていますか?。」
「終着の札幌です、到着したのは8時55分です。」
「ほう、なるほど。」
そして、南と高山はパフタイムを利用して札沼に話を聞いた。
食堂車「グランシャリオ」
「ああ、その方なら食堂車に来ていましたわよ。」
と、札沼が言った。
「札沼、それは本当か。」
「ええ、間違いなくその方はグランシャリオに来てフランス料理を食べていたわ。」
と、札沼は言う。
「それは間違いないのか。」
「ええ。」
「えーと、郡山あたりで高見はグランシャリオで夕食をしていた。そして、ロイヤルで眠った。」
「札沼、それは間違いないのか?。」
「ええ。」
8時53分、寝台特急「北斗星1号」は定刻通りに札幌に到着した。
「えーと、彼は札幌から小樽へ向かったから9時33分発の快速「マリンライナー」に乗って小樽へ向かった。」
「我々も、向かってみますか。」
「ええ。」
早速、南と高山は9時33分の快速「マリンライナー」に乗って小樽へ向かった、小樽に到着したのは10時07分である。
小樽
「ああ、その人なら女の子と一緒に連れてきましたよ。」
「えっ、女の子と一緒に。」
「ええ、小学校低学年か中学年ぐらいの子でした。」
「よく、覚えていたんですね。」
「ええ、彼はよくガラス細工を参加していてね。」
「で、他には。」
「後、運河と娘と母の絵を書いていましたよ。」
「ほう、彼は絵を書いていたんですか?。」
「はい、中学の時に美術部に入っていたそうです。」
と、ガラス美術館の学芸員は言った。
「それは、この男ですか?。」
「そうだ、この男だよ。」
そして、高見は事件当日に上野発16時50分発の寝台特急「北斗星1号」に乗って札幌から9時33分の快速「マリンライナー」に乗って小樽へ行っていたことが分かった。そして、次の日。南と高山は函館へ向かった。小樽で1晩泊って8時02分発の普通に乗って札幌へは8時49分に到着し、札幌から函館へは9時40分発の特急「北斗6号」に乗って函館へ向かった、函館へは13時27分に到着した。
函館
早速、函館の友人の岩崎に話を聞く事にした。
「ああ、高見の事ですか。」
「ええ。」
「高見のアリバイをはっきりしたいんです。」
「わかりました、7月20日は月曜日の事ですね。」
「ええ。」
「あの日は、土曜日に函館へ来て20日の日に朝市に来ていました。」
「高見さんとはずっと一緒だったんですね。」
と、南は言った。
「ええ、来たのは8時半頃で10時53分頃に高見は函館駅に来ていて盛岡行のL特急「はつかり20号」に乗り、僕は高見に名物の「北の家族弁当」とお茶と買ってあげたんです。」
「高見はL特急「はつかり20号」に乗って盛岡へ向かったんですね。」
「そうです。」
「どうも、ありがとうございました。」
函館駅
早速、高山は時刻表を見て調べてみた。
「L特急「はつかり20号」の盛岡着が15時55分、盛岡から東京へは東北新幹線「やまびこ50号」に乗れば19時32分。」
「何これ。」
「えっ。」
「連絡もちゃんとしているんだね。」
「うん。」
「えーと、盛岡を発車した後は仙台だ。」
「あっ、仙台で友人の西田と山田が乗り込んだ。」
「それで東京着は19時32分だ。」
「これで高見のアリバイは立証されたな。」
「うん。」
「よし、東京へ帰ろうか。」
「ええ。」
帰りは函館から特急「はつかり20号」と東北新幹線「やまびこ20号」に乗り継いで東京へ帰京した。
そして、犯人は誰なのか?
次回は、事件は意外な展開になった。