願いの物語シリーズ【ヒナちゃんねる3】   作:とーふ@毎日なんか書いてる

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第2話『はいはい。どうもー。陽菜ちゃんデース』

波乱のヒナちゃんねる復活回を終えた三日後、陽菜ちゃんが配信をすると呟いた。

 

そして、急な発表だったにも関わらず、前よりもずっと増えたファンで埋め尽くされた配信画面に陽菜ちゃんが現れた。

 

『はいはい。どうもー。陽菜ちゃんデース』

 

【あれ?】

 

【前回の人どっかに消えちゃったんだけど】

 

【テンションどうしたの。低すぎて笑うんだけど】

 

『あー。まったく。二人ともさ。私の言う事なーんにも聞かないでやりたい放題。ホント疲れたよ』

 

【まぁアレは酷かった】

 

【むしろ全てバラバラの状態からよう完成させたわ】

 

【やはり途中参戦の兄さんが最強過ぎたって訳】

 

【もう立花に出来ない事無いだろ】

 

『という訳で!! 私は学びました! 勝手な事ばっかりやる人をゲストにするとスッゴイ疲れるって』

 

【それはそう】

 

【はい。ここに鏡持って来てー】

 

【これ、今世紀最大のお前が言うなだろ】

 

『そ、こ、で! 今回のゲストは私の言いなりになる子を呼びました。はいどうぞ―』

 

【言い方】

 

【言いなりって、おま】

 

『お久しぶり、ですね! ヒナちゃんねるをご覧の皆さん。私、アイドルの、夕暮秋菜と言います! 本日は陽菜ちゃん先輩にご招待いただきまして、またこちらにお邪魔させていただく事になりました!』

 

【可愛い】

 

【陽菜ちゃんと違って正統派美少女って感じが良いな】

 

『ぐへへ。秋菜ちゃんは私の下僕だからね。どんな命令にも絶対服従なのだ』

 

『分かりました! 秋菜。陽菜ちゃん先輩の命令に絶対服従です!』

 

【うっ……ふぅ】

 

【今夜はこれで良いか】

 

【きっっっっっんも!!!】

 

【オタクくんホンマ気持ち悪いな】

 

『復唱!』

 

『はい!』

 

『陽菜ちゃんは最高に可愛い!!』

 

『陽菜ちゃん先輩は最高に可愛い!!』

 

『陽菜ちゃんは天使!』

 

『陽菜ちゃん先輩は天使!!』

 

『秋菜ちゃんは陽菜ちゃんの次に世界で一番可愛い!! 天使!!』

 

『秋菜ちゃんはっ……あ、あぅぅ』

 

『見た? 今の凄く可愛くなかった?』

 

【やべぇわ】

 

【陽菜ちゃん先輩。俺、アンタに一生付いていくぜ!】

 

【秋菜ちゃん親衛隊が産まれるのも分かる納得の可愛さ】

 

【途中まで自信満々に陽菜ちゃんの言った言葉を繰り返してるのに、自分の事だと気づいた瞬間顔真っ赤にして、恥ずかしそうにするのズルくない? ズルいよね? ズルいわ】

 

【誰だよ秋菜ちゃんが陽菜ちゃんの後継者とか言った奴。まるでジャンル違うだろ】

 

【まぁ陽菜ちゃんは天使だが、秋菜ちゃんは天使だからな】

 

【どこに違いがあったんですかねぇ……】

 

【違ったんだろ。アイツの頭の中ではな】

 

『ひ、陽菜ちゃん先輩! あんまりからかわないで下さい!』

 

『ワハハ。くるしゅうない』

 

【それにしてもこの元アイドル実に楽しそうである】

 

【いつもの陽菜ちゃんが帰ってきたって感じがするな】

 

【こういう姿見てると、飯塚美月とコンビ組んでたのもよく分かる。ドヤコンビ】

 

『てかさ。秋菜ちゃんってアイドルやってるのに、あんまり可愛いって言われて喜ばないよね。なんで?』

 

『いえ。私も嬉しいですよ? ファンの方に言っていただければとても嬉しいです。でも、陽菜ちゃん先輩とか私よりずっと可愛い方に言われると、何だか恥ずかしくて』

 

『そうなんだ。あ、そういえばさ。秋菜ちゃんって今、ドラマの撮影やってるんだよね』

 

『はい! あんまり演技は得意じゃ無いですが、やらせていただいております!』

 

『確か、佳織ちゃん。あー。山瀬佳織ちゃんと共演してるんだよね?』

 

『はい! そうなんです!! 山瀬さん。いいえ。山瀬佳織様は凄い人なんです! 緊張していると励ましてくださって、色々と教えて下さって、それに、山瀬佳織様と一緒に演じていると、こう、何か自然に演技が出来ると言いますか。とにかく凄い人なんです!』

 

『うんうん。なるほどねぇ』

 

【悪魔の笑顔浮かべてるやん】

 

【なんかろくでもない事考えてるんだろうなって】

 

『じゃあ。今度佳織ちゃんに会ったら言っておくね。秋菜ちゃんは自分の見た目が気になるんだって、可愛いかどうか分からないって。佳織ちゃんから教えてあげてって。言っておくね? ふへへ』

 

『え』

 

【流石陽菜ちゃんさんだぁ!】

 

【こんな事言われたら佳織ちゃんによる秋菜ちゃんへの可愛い攻撃が始まってしまう……!】

 

【なにそれ超見たい】

 

『ひ、陽菜ちゃん先輩! 許してください!』

 

『ダーメ』

 

『そ、そんなぁ』

 

『まぁ、でも私も鬼じゃないから、ゲームで私に勝てたら許してあげよう』

 

『ほ、本当ですか!? 私、本気でゆきますよ!』

 

『うんうん。よろしか』

 

『よろしくお願いいたします!!』

 

『うんうん。良い返事だね。よし、そんな元気いっぱいの秋菜ちゃんへはハンデを上げよう。お兄ちゃーん』

 

『うん。どうした? 今日は出ない予定だっただろう?』

 

『良いの良いの。細かい事は気にしないの。はい。じゃあお兄ちゃんと秋菜ちゃんの二人チームね。こっちは私一人で良いよ』

 

『えぇ!? 良いんですか!?』

 

『当然じゃない。後輩にそんな酷い事は出来ないよ』

 

『陽菜ちゃん先輩……! 分かりました! 光佑さん! 一緒に頑張りましょう!』

 

『う、うん。俺は構わないけど、秋菜ちゃんは良いのかな?』

 

『はい! 私は大丈夫です! むしろ私が足を引っ張らないか心配です!』

 

『まぁ、その心配はいらないと思うけど。秋菜ちゃんが良いなら良いや。よし。じゃあ頑張ろうか』

 

『はい』

 

【もう悪魔以外の何物でも無いだろ】

 

【こういう所が敵を作るんだよなぁ】

 

【言うて秋菜ちゃんは例え嵌められたと気づいても陽菜ちゃんを責めんだろ】

 

【せやな】

 

【秋菜ちゃん天使エピソードが目立ち過ぎて、陽菜ちゃんの後継者説が疑問視されるの面白過ぎる】

 

【ファン暴走事件とかヤバかったな】

 

【なにその事件】

 

【秋菜ちゃんの握手会で秋菜ちゃんへの勝手な思い込みを暴走させて刃物を持ちながら秋菜ちゃんを出せと騒ぐ犯人に、警備員とかスタッフの制止を振り切って、その犯人の前に立って、犯人を説得したって話】

 

【秋菜ちゃんの話に犯人は刃物を落として、その瞬間警備員とか警察が捕まえようとしたんだけど、それを秋菜ちゃんが止めて、「悪い事をしたら反省しないと駄目です。でも、ちゃんと反省出来たらまた会いに来て下さいね」なんて言いながら握手したっていう伝説の握手会】

 

【このエピソードで秋菜ちゃんの知名度が一気に上がったような気がする】

 

【そんでその辺りから陽菜ちゃんの後継者だ、伝説のアイドルの再誕だって騒がれてたんだよな。まぁ普通に考えれば陽菜ちゃんは暴走する犯人にそんな対応はしないが】

 

【陽菜ちゃんキックですね。分かります】

 

【陽菜さん。下がってください! 危険です!】

 

【陽菜ちゃんが説得するよ。てやぁあああ、陽菜ちゃんキック! あ。失敗した! お兄ちゃーん。助けて!】

 

【ハッピーエンド!!!!】

 

【なんでや】

 

【皆まで言わずとも分かるだろ。立花が犯人を制圧して終了だ】

 

【なんでこれで陽菜ちゃんの後継者だって言われてるんだ……? 秋菜ちゃんは。別物だろ】

 

【分からん!!】

 

【まぁ、名前似てるし】

 

【共通点名前だけじゃん】

 

【まぁ後は雰囲気とか、似てるだろ】

 

【どこがじゃ】

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