TS転生☆ドM悪役令嬢は、美事に破滅したい! 作:megajoy
さあ、オマエの罪を数えろ……!
──────────様子がおかしい。
〈
それきり、沈黙したままである。
立ち上がる動きや、続く言葉のひと
なにか手抜かりがあったか、と、玄紺は、停滞した現状の原因を思案しはじめた。
………間違いなく、
玄紺が、
突然、
仮面の男たちの体に巻き付いている触手も同様で、
大きくのたうち回るようにして、荒れ狂いだしている。
その際、男たちは、凄まじい勢いで地面に叩きつけられたり、触手に猛烈な力で
締め付けられるなどして、即死、あるいは
なんだっ!? なにが起こっている……!?
千年以上を生き抜いてきた玄紺も、動揺を抑えられない。
〈
自身の肉体を〈
〈
対処法を思案することすらできず、暴れる触手群から、身を
混沌と化したこの場を、放心気味に見渡すことしかできなかった。
そのうちに、玄紺は、触手群暴走の原因として、ひとつの可能性を思い浮かべる。
もしも─────〈器〉となる〈聖女〉の
〈
〈
この触手群の動きは、あまりの苦痛に、もがき暴れる姿なのでは────。
……いや、馬鹿な!
玄紺は、おのれの思いついた可能性を、すぐさま否定しようとしたが、
眼前の光景が、逃れようのない現実を、突きつけてくる。
そして、触手群の
直後、空間が、激震する。
空間ごと、この巨大洞窟を、震わせたのだった。
その激震から、さらに
真理亜の体を絡め取っている触手が、すべて、
続けて、石室の中に巣食っていた触手群も、次々と
──────それが道理であったが、地面に散り落ちる前に、すべての肉片が、
光の粒子になって、消えていくではないか。
石室からのび出て、仮面の男たちを暴れ襲っていた触手も、同様に、
あたかも、〈聖女〉の聖性の前では、邪悪な存在の痕跡など、
………………信じられぬ!
玄紺は、
現実を受け入れられず、恐慌状態を引き起こしかける。
そんな玄紺の目の前に………石室から、現れ出る者があった。
真理亜である。
暗い石室から、黄金の
玄紺は、その姿にたじろぎ、思わず、わずかに後ずさりしてしまう。
真理亜から発せられる魔力が、〈聖〉属性のものであることを感じ取ったことも
あるが────なにより、その
黄金の
今でさえ、あまりの高出力ゆえに、外界へもれ出てしまっているからである。
さらに、もれ出た魔力は、そのゆらめきだけでも、周囲の空間が歪んで
見えるほど、強烈なものであった。
──────美しい………。
玄紺は、真理亜の存在を
輝いて見えた。
「…………
真理亜の口から、ほう、と、吐息がもれる。
「わたくしを、あんなに
初めてでしたのに………」
心底残念そうに、そんな言葉をもらす真理亜。
玄紺は、その真理亜の表情に、
まるで、せっかく手に入れた
自責と後悔の念に
やはり、〈聖女〉の聖性が、
『自分を
自分との戦闘で、戦いらしい戦いを
とでも言いたいのか……!?
魂同士の戦いで、〈神〉を
真理亜の残念そうな言いように、玄紺は、いよいよ恐怖を覚えた。
相まって、真理亜の〈力〉の底知れなさに、今さら身震いしてしまう。
─────〈聖女〉の〈力〉を見誤っていた。
まさか、〈妖神〉を、
久しく抱いたことのなかった感情───恐怖に
そんな玄紺に、真理亜は、無邪気な
「────お爺様は、
おお、その
その清らかな声よ。
それらは、無邪気にして、
〈聖女〉ならぬ、〈魔女〉めいた、
「─────────────────────────────!?!?!?」
この
必死の思いになった玄紺は、地面に倒れた〈
あるいは瀕死状態の体を、真理亜への
一斉に投げつけた。
真理亜がそれを
全力で逃げ出す。
千年以上の永き時を生きる魔人としての
玄紺は、直感と、
〈聖女〉である真理亜と、正面切って戦うという選択肢は、
今後もありえないだろう。
あの初級魔法の威力、あの〈聖〉属性の魔力量。
〈聖女〉と戦って
真理亜の、幼い心を
────美摩とその娘が、真理亜の心に
こんなことになるならば、美摩を人質として、一緒に
玄紺は、必死に逃げつつ思案を
………地の利はこちらにある。
真理亜に追いつかれることはない。
これからでも、
玄紺が、頭の中でこれからの策を
そこで、玄紺は、驚愕する。
銀色の霊的武装をまとった美摩が、布に覆われた杖を向けて、
待ち構えていたのだ……!
美摩姐さんのターン!
玄紺、報いを受ける時がキタ!(・∀・)