ホロウ内部調査記録…   作:MEGATOON

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彼女はメガネを外すとバチクソ可愛いです(´・ω・`)
(でもまぁ外さなくても…)

予告通りなぎ姉が登場(`・ω・´)ゞ





【刃】:武器のメンテナンスから製造までと、ありとあらゆる仕事を請け負っている。ホロウ第6課の面々は彼の手掛けた武器を使用していることが殆ど…


〜知性派な副課長〜

「……なぁ蒼角。本当にやるのか、これ」

 

ルミナスクエアの賑やかな市街地。柱の陰からじっと様子を窺う悠真は、隣で買い食い用のスナックを握りしめている蒼角に、ため息混じりに尋ねた。

 

「何を言ってるの悠真!これは第6課の危機、ひいては新エリー都の重大な謎に関わる大事件だよ?!」

「大袈裟だろ……。ただ副課長が、最近土曜日だけ『有給休暇』の申請を出してるってだけじゃないか」

 

そう、いつも冷静沈着で第6課の実務を完璧にこなす月城柳。

彼女がここ最近、土曜日になると決まって休暇を申請して外出していることを蒼角が見つけてしまったのだ。あの仕事熱心な副課長が毎週のように休みを取るなんて前代未聞である。

 

「雅様がお忙しい今、なぎ姉の不審な動きを調査するのは蒼角たちの義務だよ?!……あ、私服のなぎ姉が出てきた!」

 

 

蒼角の指差す先。いつものタイトな制服ではなく、落ち着いたシックな私服に身を包んだ柳が、どこかそわそわした様子で歩いていく。その表情は、仕事中の厳しい副課長のものとは違い、どこか柔らかい。

 

「……確かに、いつもと雰囲気が違うな。まぁ、少し気になるのは確かだけどな」

 

悠真も観念したように、柳の後を追う蒼角に続いた。

柳は周囲の視線を気にする風でもなく、六分街の少し落ち着いた路地裏へと入っていく。そこは、隠れ家的なカフェやバーが並ぶ一角だった。柳はあるテラス席の前で足を止め、嬉しそうに微笑んだ。

 

 

「お待たせしました、刃。少し仕事が長引いてしまって…」

 

柳が声をかけたのは、テラス席の奥で足を組み、気怠げにスマホを眺めていた一人の男――刃だった。

刃は面倒くさそうに、でも何処か嬉しそうに顔を上げると、ふんと鼻を鳴らす。

 

「遅ぇよ、柳。お前が時間を守らないなんて珍しいじゃねぇか。……まぁ、待たされた分、美味いもんでも奢ってもらうか」

 

 

 

「ふ、2人で待ち合わせしてる…!?」

「副課長にもついに春が…!?」

 

 

口調はひどく荒っぽい。だが、その言葉とは裏腹に、刃は柳のためにあらかじめ注文しておいたらしい温かい飲み物を、そっと彼女の席の前に差し出した。

 

 

「ありがとうございます♪」

「ふん…今更だ…」

 

突っぱねるような刃の態度に、柳は怒るどころか、愛おしそうに目を細めて椅子に腰掛けた。

少し離れた物陰からその光景を見ていた蒼角と悠真は、完全にフリーズしていた。

 

 

 

「……お、おい蒼角。あの男、めちゃくちゃ口悪いぞ。副課長脅されてるんじゃ……」

「い、いや、違うぞ悠真!あのなぎ姉の顔……あれは、蒼角が美味しいお肉をご馳走してもらう時の顔、いや、それ以上に嬉しいの顔です!」

「それどうゆう顔だよ」

 

 

蒼角の視界には、いつもの月城柳ではない全く別の女性が見たこともない男の人とニコニコしている様子が写っている。

あ、柳がさらっと男の手を握ってる…!?

 

 

「今週も……この日の為に頑張ってきましたから…ね♪」

「……そりゃぁご苦労さま」

 

 

この刃とか言う男、柳と同じ年齢にして武器屋を営んでいたりする。彼の手は鉄を強く打ったり、バーナーで炙ったり、形を整えたりするが為に絆創膏やガーゼだらけである。

……因みに柳の属する「対ホロウ事務特別行動部第六課(対ホロウ6課)」の面々が使うほとんどの武器は刃によって手掛けられている。

 

 

「……あ、これホットココアですね。てっきりコーヒーかと思ってました!?」

「疲れた身体にコーヒーは色々まずいだろ?(汗)あとこれでもお前の好みは分かってるつもりだからな」

「そ、そうですか…///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……悠真、蒼角は今日ならピーマン食べれそう…」

「奇遇だな、俺も今日ならゴーヤ無限に食えそうだぜ…(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい悠真、しっかり隠れろよ! なぎ姉は勘が鋭いんだからな!あむ…」

「隠れてるって。それより蒼角、お前その手に持ってる串焼き、いつの間に買ったんだ?」

「へへん、尾行にはエネルギー補給が必須だよ!」

 

 

 

カフェを出た柳と刃は、そのまま大通りを外れ、古い木々が並ぶ静かな並木道へと足を進めていた。

木漏れ日が揺れる中、二人の距離は歩くごとに近づいていく。刃は相変わらずポケットに手を突っ込んだままだが、その肩は何度も柳の肩と軽くぶつかり合っていた。そのたびに柳は、嬉しそうに頬を緩めている。

 

 

「なぁ柳。お前、さっきから何ニヤニヤしてんだよ。気味悪ぃな」

「ニヤニヤだなんて失礼ですね!私はただ、こうして刃の隣を歩けるのが嬉しくて、自然と笑みが溢れてしまうだけです…///」

「……お前なぁ、そういうセリフを平気で言うんじゃねぇっての」

 

刃も同じように少し顔を赤らめ、うっとうしそうに髪を掻き回すと、わざと大きな足音を立てて歩く速度を上げた。照れ隠しなのは一目瞭然だった。柳はそんな彼を逃がさないと言わんばかりに、小走りでその隣に並び直す。

 

 

「待ってください刃!そんなに急いでも、今日の時間はたっぷりありますよ? それとも……早く二人きりになれる場所に移動したい、とか…?」

「っ、おい! 誰がそんなこと言ったよ!

お前、日頃のストレスを俺で発散してんじゃねぇだろうな!?」

「ふふ、どうでしょう? でも、刃をからかっている時の私は、仕事中のどの瞬間よりも生き生きしている自覚があります♪」

 

柳はクスリと悪戯っぽく笑うと、今度は刃の腕に自分の腕をそっと絡ませた。密着した二人の体温が伝わったのか、刃の身体が一瞬で強張るのが、遠目からでもよく分かる。

刃は「離せ」と言う代わりにただ顔を限界まで背けて、小さな声で「……好きにしろ」と呟くだけだった。

 

 

「じゃあ好きにさせてもらいますね♪ほらもっと体をこっちに寄せてください!♪」

「ん、おう…」

 

 

 

 

その様子を、少し離れた雑貨屋の看板の陰から見守る二人。

 

 

「お、おい悠真……! なぎ姉も刃とか言う男も完全にお互いにベタ惚れじゃないか!あ… 見て手を繋いでる…?! 腕も絡ませてる?!///」

「あぁ…あの副課長が、あんな風に男に甘えるなんて、第6課の誰も信じないだろうな…!?っていうか、見てるこっちの顔が熱くなってきたわ…///」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……でもさ悠真……」

「待て蒼角、俺も同じ事を思っている…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?!?!!!????/////」

 

 

 

 

 

 

 

「なぎ姉……(笑)」

「ふ、副かちょ……ブフォッ…!!(笑)」

 

 

蒼角は恥ずかしさ満載で顔を覆う。

悠真は面白さ半分ごちそうさま半分で顔を覆う。

いや恥ずかしいのか恥ずかしくないのかどっちなんだ。だが二人の甘い空気は留まることを知らず、やがて柳が

「あ、あそこです」

と一軒の店を指差した。

そこは、最近オープンしたばかりの、お洒落なペアアクセサリーを扱う店だった。おっとぉ…?

 

 

 

「おいおい、まさか……」

「むむっ! 決戦の地はあのキラキラしたお店だねっ! 突撃だ悠真!」

 

 

 

 

キラキラとした照明が眩しい、お洒落なペアアクセサリーショップ。さすがにこの空間に男一人で入るのは気恥ずかしいのか、刃は終始ぶっきらぼうな態度を崩さない。けれど、柳が楽しそうにショーケースを覗き込むと、その隣にそっと寄り添った。

 

「刃、見てください。このシンプルなシルバーのリング……あ、こっちの細身のデザインも素敵ですね」

「あ? ……まぁ、お前みたいな細い指には、その細ぇ方が似合うんじゃねぇの」

 

刃は腕を組みながら、フンと鼻を鳴らす。

その姿を見て、同じ店に入り、物陰から2人を見ていた蒼角と悠真はとんでもない妄想をしていた。 まぁ間違いではないんだけど…

 

 

 

休日に2人でお出かけ→流れるような腕組み→ジュエリーショップ→指輪を見ている→結婚(NEW!!)

 

 

 

 

「はははは悠真!?///ああああアレってテテテ!!??///」

「おおお落ち着けけけけ蒼角…!?!?///」

 

 

 

 

 

柳は刃のその言葉に嬉しそうに微笑むと、自分の左手をそっと差し出した。刃は柳の糸が汲み取れず暫し差し出された手と、若干目を逸らしながらこちらをチラ見して来る柳の顔を交互に見つつ硬直している

 

 

「あん?」

「じゃあ……刃、はめてみてくれませんか?///」

「はぁ!? ……お前、ここでかよ!?」

「駄目、ですか……? 休日の私への、特別なサービスということで……」

 

上目遣いで、少しだけ悪戯っぽく微笑む柳。これにはさすがの刃も敵わない。

「チッ、一回だけだからな」

と小さく毒づきながらも、刃は柳の細い指先をそっと掴み、選んだリングを丁寧に、その薬指へと滑らせた。

 

 

「…お、コレぴったりだな」

「はい……最高のプレゼントです…刃///」

 

うっとりと自分の指先を見つめる柳と、それを見て満足そうに口元を緩める刃。

その空間だけ、まるで砂糖菓子のように甘い空気が漂っていた。

――が、そんな二人の背後に、忍び寄る不穏な影が二つ。

 

 

「おい蒼角、近づきすぎだって! バレる!」

「大丈夫だ悠真! ほら見て!なぎ姉が指輪を……って、うわあああっ!?」

 

刃とか言う男となぎ姉の関係に夢中になりすぎた蒼角が、飾られていた大きなフロアライトのコードに足を引っ掛けた。

ガシャーーーン!! と派手な音が店内に響き渡る。

 

 

「いったタタタ…!?」

「……あら?」

「あァ?」

 

 

当然、柳と刃が鋭い視線をそちらに向けた。

そこには、倒れたライトの横で、手に持った串焼きを落とすまいと必死な体勢で固まっている蒼角と、完全に顔を引き攣らせている悠真の姿があった。

 

 

「そ、蒼角…!?…それに、悠真? !な、ななななぜここに!?///」

 

 

一瞬で「第6課の副課長」のいつもの、だけどどこか焦ったような表情に戻る柳。刃は状況を察したように、やれやれと頭を掻いた。倒れている蒼角の服をつかんで立たせる。

 

「なんだ柳、お前の職場のガキどもか?」

「あ、あの! 違うのなぎ姉! 蒼角たちはその……!」

 

蒼角が慌てて言い訳を探す横で、悠真は諦めたように両手を上げた。

 

「……すみません副課長。最近土曜日に有給を取られていたので、何かトラブルに巻き込まれてるんじゃないかって、蒼角が心配して……」

「あ〜!悠真! お前、蒼角だけのせいにしたな!?」

 

 

二人のやり取りを見て、柳は一瞬きょとんとした後、ふっといつもの理知的な、だけど少し困ったような笑みを浮かべた。

 

 

「ふふ、そういうことでしたか。心配をかけてしまって、すみません。ですが、見ての通り……私はとても、安全で幸せな休日を過ごしていますから♪」

 

 

柳はそう言うと、隣にいる刃の腕に、これ見よがしにぎゅっと抱きついた。刃が慌てて引き剥がそうとする。

 

 

「なっ……!? 柳、お前、身内の前で何やってんだよ!」

「いいじゃないですか♪いずれバレるんですし♪」

 

顔を真っ赤にして慌てる刃と、そんな彼を見てクスりと笑う柳。

 

「うわぁなぎ姉やっぱり完全にデレデレだ…なぁ悠真、蒼角お腹空いたしご飯食べに行こー?」

「さっき串焼き食ってただろ…?(汗)」

「私も少し、皆さんとお話ししたかったですし……よければ、これから4人でどこかで食事でもいかがですか?」

 

柳は困ったような笑みを浮かべたまま、そっと蒼角と悠真に提案した。いつもなら仕事の指示を出すその口調が、今はどこか柔らかい。

 

 

「えっ、なぎ姉とご飯!? 行く行く! 蒼角、お腹と背中がくっつきそうだったんだ!」

「おい蒼角、遠慮しろって……。副課長、本当に俺たちも一緒でいいんですか? その、お邪魔じゃ……」

 

 

悠真が恐縮しながら刃の方をチラリと見ると、刃は腕を組んだまま、相変わらず不機嫌そうにフンと鼻を鳴らした。

 

 

「チッ……。お前がそうしたいなら好きにしろよ、柳。ガキどもの分の会計くらい、俺が持ってやるからよ」

「ありがとうございます、刃♪」

 

突っぱねるような口調とは裏腹に、当然のように自分たちの分まで奢ろうとしてくれる刃に、悠真は「あ、ありがとうございます…!」と頭を下げた。ぶっきらぼうだが、根は悪い人ではないのだと察する。

 

 

「やったー! 柳の兄ちゃん、いい人! 蒼角、お肉がいっぱい食べたいな!」

「こら、蒼角。……すいません、こいつ本当に遠慮がなくて」

「ふん…」

「さぁさぁ行きましょ行きましょ♪」

 

柳は嬉しそうに微笑むと、再び刃の腕に自分の腕をそっと絡ませた。歩き出す4人。相変わらず刃は顔を背けて照れ隠しを崩さないが、柳の歩幅に合わせるように、いつもより少しゆっくりとした足取りで歩いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

レストランの奥、少し薄暗い個室の席に座ると、二人の甘い空気はさらに加速していった。

蒼角と悠真がメニューに夢中になっているのをいいことに、柳はテーブルの下でそっと刃の手を探し、自分の指を彼の長い指に絡ませた。

 

「っ、おい、柳……!」

 

刃が驚いて声を潜めると、柳はワインレッドの瞳を潤ませながら、じっと彼を見つめる。

 

「いいじゃないですか。今日はたくさん我慢したんです。……本当はもっと、刃の体温を感じていたいんですよ?」

「お前なぁ…」

 

いつもの理知的な副課長の姿はどこへやら、完全に恋する乙女の顔で甘えてくる柳に、刃は降参したようにため息をついた。

繋いだ手にぐっと力を込め、柳の指先を包み込む。彼の無骨で傷だらけの手の温もりが、柳の心を満たしていく。

 

「大人しくしてろよ…(汗)」

「ふふ、はい♪ 刃は本当に優しいですね」

 

柳は嬉しそうに微笑むと、刃の肩にそっと自分の頭を預けた。

すぐ隣から伝わる刃のドクドクと速い心音を聞きながら、柳は最高の休日の余韻に浸るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜おまけ(後日談)〜

 

「副課長!結婚おめでとうございます!」

「あ、なぎ姉その指輪ちゃんとつけてるんだ!」

「当たり前ですよ♪これは大切なものですから…♪」

 

 

微笑みながらシルバーのリングを、はめていない方の手で撫でる。先っちょに付いている見たことのない宝石は、きちんと付近で磨く…しかしこの宝石は何だろうか…クロサイトでもない、ガーネットでもない、かと言ってダイヤモンドでもない…

 

 

 

「それはストロベリークォーツだな」

「あ!雅課長!……ストロベリークォーツ?って何ですか?」

「宝石でしょ!」

「蒼角静かに」

 

 

 

「ストロベリークォーツ…その宝石言葉は…「夢の実現」だな」

「わぁ!夢の実現だって悠真!」

「あ、あの人もこうゆう面があったんだな…(汗)よかったじゃないですか副課ちょ…………副課長!?」

 

 

 

 

「ゆ、夢の実現…ですか…ふふ…///」

 

 

 

 

 

「なぎ姉って、変わったよね」

「俺もそう思う」

「…右に同じく」

 




ネクストキャランズヒント!

なぎ姉→ホロウ第6課→ケモミミ→???

感想、評価等お待ちしてます!(`・ω・´)ゞ

P.S.:コロンビーナ復古すんのかよ…マーヴィカに全ブッパしたんやけど…(´・ω・`)
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