ホロウ内部調査記録… 作:MEGATOON
そのままウッキウキで外に行ったら熱中症で倒れて目が覚めたら病院に…←( ゚д゚)!?
えー皆様も体調管理はしっかりしてくだちい(´・ω・`)
クーラー効いてて涼しいからって水分取らないのは結構危ないらしいですぞ
【シデン】
酒にはそこそこ強い。自分からガツガツ行くタイプかと言われればそうではなく参謀的立ち位置にいるのが最も合理的?らしい。
エリー都で、バイクのレーサーもやっている。因みにバイクに乗るようになったのはシーザーの影響らしい。
「はいはーい! カリュドーンの大成功を祝して~……かんぱーいっ!」
やけに威勢が良いバーニスのハイテンションな掛け声とともに、グラスがカチンと音を立てた。
ここはバーニスの部屋。
「せっかくだからパーッとやろうよ!」
というバーニスの強い希望で集まったのは、シーザー、パイパー、ライト、【シデン】、そして主催者のバーニスの5人だ。
ルーシーは「ジャック(?)と約束があるのですわ」と言って出かけてしまったが…
部屋の隅ではパイパーが早くもウトウトし始め、ライトは「やれやれ」と壁に背をもたれかけている。そんな中、シデンは静かに目の前にある酒にきちんと目を通しながら、淡々とグラスを傾けていた。
このシデンという男…邪兎屋の【赫い流星】と並んでエリー都のバイク乗りとして皆から一目置かれているバイカーである。ちなみに彼の渾名は【蒼い彗星】。
邪兎屋のあの男とほぼ対を成すような渾名が付いているのは、彼が赫い流星と全く逆のスタイルで走るからだ。
……一方、カリュドーンの子のボスであるシーザーは、豪快に肉料理を口に運んでいた。
「ハッハッハ! 今日の大成功も、全部オレたちのチームワークの賜物だな! アウターリングにカリュドーンの誇りありだ!」
「さすがシーザー、威勢がいいね~! はいこれ、あたし特製の『超熟成・もも風味フルーツスパークリング』!
喉ごし最高だからぐーっといっちゃって!」
バーニスがピンク色にシュワシュワ輝くピッチャーから、シーザーのグラスへたっぷりドリンクを注ぎ込む。
「おう、もらうぞ! うん、甘くて美味いな! ……なんだかカッと熱くなる感じがするが」
「あはは! 熟成果汁だからね~!」
バーニスはニコニコしながら、今度はライトの方へ絡みに行ってしまった。シーザーはシデンと異なり特に気に留める事なく
「美味い美味い」
とそのままグラスを飲み干していく。この集まりにルーシーがいなかったのが運の尽きだった。もしルーシーがいれば、
「バカ! それはただの酒じゃないのよ!?」
と即座にツッコミが入ったはずなのだ。
シデンがふと目先を上げ、シーザーの方を見ると、彼女は空になったグラスを手にぽや〜っとした顔で天井を見上げていた。
「…ボス? どうかしましたか」
「ん…? シデンぅ…?///」
シーザーの頬が、みるみるうちに熟したトマトのように真っ赤に染まっていく。
トロンとした瞳でシデンを見つめると、シーザーは足元をふらつかせながら、シデンの隣へと倒れ込むように座り直した。
「あ、あれ……? 頭が、ふにゃふにゃするぞ……?」
「……顔が異常に赤いですが大丈夫ですか?(汗)」
いつもクールなシデンの眉が、ピクリと跳ねる。
完全にお酒で理性のタガが外れかけたシーザー。バーニス特製スパークリング(アルコール度数激高)の威力が、ついにカリュドーンのシーザーを襲い始める――!
シデンの隣に張り付くようにドサッと座り込んだシーザー。
普段なら「カリュドーンの子としての威厳」という重い鎧をガチガチに纏っているはずの彼女だが、今は完全にその鎧がメキメキと剥がれ落ちていた。
「……ボス。もしかしてそれ、テキ――」
「シ〜デ〜ン〜……っ!///」
シデンが淡々と言いかけるより早く、シーザーは彼の右腕を両手でギュッと抱きかかえてきた。トロンとした甘い瞳で、じーっとシデンの顔を見上げてくる。
「……!?」
一瞬、シデンの表情がピキッと固まる。ライトがチラ見して驚愕の表情を浮かべるぐらいにはかなり珍しい動揺だった。
「今はシーザーだ!!///な~に書類みたいな真面目な顔してんだよぉ……。今日は宴会だぞ? もっと笑えよ〜!///」
頬を赤く染めたシーザーが、すりすりとシデンの腕に自分の頬を寄せてくる。それだけではない、服越しとはいえ…シーザーの二大巨頭(笑)が変形するほど押し付けられている。
シデンは周りに助けを求めてみた。
しかし、部屋の端ではパイパーがすっかり夢の中。ライトは「オレは知らんぞ」とばかりに目を逸らし、バーニスのターゲットから逃げ回り、完全に二人の世界状態だ。
「おい、シデン……お前、いっつもすました顔して裏方ばっかりで……ズルいぞ…///」
「ズルいとは心外ですね。オレは参謀としてやるべき仕事をこなしているだけですが…?」
シデンは努めて冷静に答えようとするが、シーザーの体温と甘い果実の匂いが間近で伝わってきて、胸の鼓動がかすかに速くなる。
「オレが頼りないからか? ん〜お前が凄すぎるからか? ……お前が隣にいてくれないと、オレ、カリュドーンのボスなんてやってられないんだぜ……///」
「……」
直球すぎる本音のストレートパンチに、さすがのシデンも言葉を失った。
普段ならルーシーがどれだけ煽っても「オレを誰だと思ってんだ!」と意地を張る彼女が、潤んだ瞳で必死に自分の服の裾を掴んでいるのだ。
「もっとオレをほめろぉ…///『さすがだ』って言えぇ…///
おいどっか行こうとするな…!!///…ずっとオレの近くにいろ……っ///」
「……ハァ。手遅れですね」
シデンは深いため息をつき、冷静さを取り戻すように眼鏡の位置を直した。
だが、その耳元がわずかに赤くなっているのを、誰も指摘する者はいない。
「バーニス、シーザーが泥酔しました。自室へ運びます」
「はーい! シーザーをよろしくね~!…ライト!これ!これなら大丈夫だから!」
何やらライトがこちらに助けを求めているがそれをフル無視して
ぐでんぐでんになったシーザーを軽く抱え上げ、シデンは静かにバーニスの部屋を後にするのだった。
「……はぁ。完全に泥酔ですね。バーニス、後で覚えておきなさい」
シーザーを抱え、彼女の自室のベッドへと優しく横たえるシデン。普段なら「オレに任せておけ!」と胸を張るカリュドーンのシーザーが、今は自分のベッドで小さく丸まり、真っ赤な顔で呼吸を乱している。
シデンは溜め息をつきつつも、手慣れた手つきで冷たい水と濡れタオルを準備した。
無表情で淡々と看病の準備を進める彼だが、その心臓は宴会の喧騒よりも激しく鳴り響いていた。
(……あんな甘ったるい声、初めて聞きましたね)
シデンがベッド脇に腰掛け、シーザーの額に濡れタオルを乗せた。そしてベッドから立った、その時――
**ガシッ!**
「んん……シデン……行っちゃダメだぁ…!///」
「起きてたんですね、 ボス離してください――」
シーザーはシデンの腕を両手でギュッと抱きしめると、そのまま彼を自分の方へと引き寄せた。そしてそのまま…
「んっ……!!///」
「むぐっ…!?」
泥酔状態のシーザーは、力強く彼の顔を自分の顔に引きつけ、そのまま唇を奪った。
予想外の強い力に、シデンはバランスを崩し、ベッドに手をついてシーザーを押し倒すような体勢になってしまう。
至近距離。多少のアルコールを含むの熱い吐息と、甘い果実酒の匂いがシーザーの理性をさらに削りにかかる。
「スゥ~…シデンの匂いだぁ……///」
シーザーは、何とか手をついて落下を耐えたシデンを無視して背中に手を回し、シデンの体にすりすりと頬を寄せ、さらに彼に甘えるようにすがりついた。その瞳はまるで♡が浮かんでいるようにトロンと潤んでいて、完全に焦点が定まっていない。
「コホン…ボス…貴方自分が何をしているか分かっているのですか」
シデンは努めていつものクールで静かな声を保とうとする。だが、声がかすかに震えているのを、自分でも自覚していた。
「分かってるぞぉ~……シデンに……甘えてるんだもん…///」
「口調まで…酒は人を変えるといいますが…(汗)」
「お前……いつもクールで、オレに冷たいからさぁ……。オレのこと……本当はどう思ってんだよ……っ」
シーザーはシデンの胸元を掴むと、上目遣いで彼を見つめてきた。その瞳には、隠しきれないハートマークが浮かんでいそうなほど甘い。
「オレは……お前が……大好きなんだけどなぁ……。お前は……?」
「………はっ?」
直球すぎる本音のストレートパンチに、さすがのシデンも冷静さを保てず素っ頓狂な声を上げる。
普段なら「フンッ! オレに任せておけ!」と胸を張る強気なシーザーが、自分の胸に顔をうずめて、弱音とも告白とも取れる本音をポロポロと零しているのだ。無理もない
「答えるまで……離さねぇ……」
「分かっているでしょうに…答えるも何も、今…(汗)」
シデンは必死にポーカーフェイスを保とうとしたが、密着された胸元から伝わるシーザーの体温と、その熱い視線に、理性の壁がガラガラと崩れ落ちそうになる。
「オレは知ってるんだ…お前が蒼い彗星って言われてることもさ…普段はクールなお前だけど…バイクに乗ってるお前を見ると胸がドキドキするんだよ…///」
「…参りましたね」
ため息をついたシデンは静かに眼鏡を外した。
鳥のさえずりと、窓から差し込む眩しい朝日。
「んん……あたま、痛ぇ……」
シーザーは猛烈な頭痛とともに目を覚ました。
なんとか重い体を起こし、頭を押さえながら周りを見回す。見慣れた自分の部屋だ。ひとまず安堵する
「……オレ、なんで自分の部屋で寝てたんだ……? 昨日は確か、バーニスの部屋で祝勝会をしてて……」
喉の乾きを感じながら、シーザーは昨日あったことを必死に思い出そうとする。たしか…バーニス特製のフルーツスパークリング(笑)を飲んで、カッと体が熱くなって……それから……
(……あ。シデンの隣に座って……)
ピキッ、と脳裏にハイライトが走り抜ける。
『な〜に書類みたいな真面目な顔してんだよぉ……』
『お前がいっつもすました顔で……ズルいぞ……』
『お前が隣にいてくれないと、オレ、カリュドーンのボスなんてやってられないんだぞ……?』
「………………は?」
シーザーの顔から、一瞬で血の気が引いた。
だが、脳内のフラッシュバックは止まらない。内容は思い返せば思い返せすほどにむしろ激しさを増していく…
『シデンの匂いだぁ……』
『分かって放置してるんだろぉ~……シデンに……甘えてるんだもん……』
『オレは……お前が……大好きなんだけどなぁ……っ』
最後にはシデンの服を掴み、泣きそうな顔でベタベタ甘えて「大好き」と叫び散らかした映像が、鮮明に超高画質で再生された。
「あ……あ……あ……っ!!!」
シーザーの顔が、一瞬で熟しきったトマトのように真っ赤に染まる。真っ赤どころか頭から湯気が噴き出しそうだ。
服は脱げていない、シデンとそうゆうことをした訳では内容だが問題はそこではないのだ。
(オレ…オレは…何やってんだぁぁぁぁぁぁっっ!!??///)
ベッドの上で頭を抱え、声にならない叫びを上げがらジタバタと悶絶する。
(言った……! 言っちまった……っ! クールなシデン相手に『甘えてるんだもん』とか『大好き』とか……っ! 死にたい! 穴があったら入ってアウターリングの地底深くに埋まりたい!!)
自分のしでかした大失態のスケールに、シーザーは発狂寸前だった。普段「オレに任せておけ!」と威風堂々としているボスとしてのプライドが、跡形もなく粉々である。
「うあああ……っ! 合わせる顔がねぇよ……! シデンにどんな顔して会えばいいんだよぉぉぉ……っ!!」
布団をかぶってガタガタと震えていると――
**トントン。**
ドアをノックする音が部屋に響いた。
「ボス、ボス?
目を覚ましていますか。お冷と頭痛薬を持ってきました」
ド低音の、いつものクールで冷静沈着なシデンの声。
「ひぎゃあああっ!?」
ドア越しに聞こえた悲鳴にシデンは静かにため息をつくと、ガチャリとドアを開けて部屋に入ってきた。
手にはお冷の入ったグラスと頭痛薬。相変わらず感情を表に出さない、いつものクールな参謀の顔だ。
「……何か恐ろしいものでも見ましたか?」
「し、シデン……ッ! お前、ノックしてオレが返事する前に開けるなよ!?」
シーザーは頭まですっぽり布団をかぶったまま、ガタガタと震えながら叫ぶ。
「返事なら聞きましたよ。『ひぎゃあ』と」
「うぐっ……! それは……そのっ……!」
シデンはベッド脇に歩み寄ると、お冷と薬をサイドテーブルに置いた。そして、布団の端を容赦なく掴むと、ぐっと引っ張ってシーザーの顔を露出させた。
「ひぃっ! 見るな! オレを見るなぁぁぁっ!!」
真っ赤な顔で両手で顔を覆い、必死に隠そうとするシーザー。
「……さては昨日のことを覚えているのですね?」
「忘れた!! ……と言いたいところだが…っ!」
シーザーは覆っていた手を少しだけ開き、指の隙間からシデンを見上げた。
昨夜の醜態を思い出せば今すぐ爆発して消えてしまいたい。だが、いつものクールな顔で自分を見つめるシデンの瞳を見て、シーザーの胸の奥がぎゅっと熱くなった。
シーザーは意を決したように、勢いよく布団を跳ね除けて立ち上がった。顔は相変わらず熟したトマトのように真っ赤で、膝も少し震えている。それでも、まっすぐにシデンを見つめた。
「昨日のは……酒のせいだけど……酒のせいじゃねぇんだ!」
「……はい?」
シデンは少しだけ眉を上げ、静かに彼女の言葉を待つ。ちょっと何言ってるか分からない。
「アレは…全部オレの本心で…!!///その……」
言葉を詰まらせながらも、シーザーは一生懸命に想いを言葉にしていく。普段の威風堂々とした態度とは違う、不器用で、だけどこれ以上なく真っ直ぐな言葉だ。
「昨日の『甘えてる』とか『大好き』とか……言い方はサイテーにダサかったけど… 嘘じゃない!/// オレ……お前のことが…好きなんだ…!!///」
言っちまった――!
叫ぶように言い切ったシーザーは、恥ずかしさの限界を迎えてぎゅっと目を瞑り、固まった。
「……」
部屋に数秒間の静寂が訪れる。
やがて、カチャリと小さな音がして、シデンが胸ポケットに眼鏡を収めた。
「……何今更告白みたいなことしてるんですか?」
「へ……?」
シーザーが恐る恐る目を開けると、そこには普段のクールな表情を崩し、どこか愛おしそうに目を細めて微笑むシデンの姿があった。
シデンはゆっくりと歩み寄ると、シーザーの頭の上にポンと手を置いた。そのまま上目遣いでシデンを見上げながらシーザーは…
「…いや…そのだな…///嫌じゃ……無かったか…??///」
「いえいえ、ボスの意外な一面を見れて私としても面白かったです……(笑)」
「でもそれじゃオレが無理矢理…みたいで…//」
「嫌だったら既にカリュドーンの子から逃げていると思いませんか?」
「………確かに///」
しばらくモジモジしながらチラチラとシデンを見つめているシーザーはどうやらシデンから明確に言質を取るまでは動かないらしい。こうゆう時だけ頭が回るんだから。
「そんなに信用出来ないのでしたら…ほら」
「なっ………!?なぁっ……!?///」
シデンは眼鏡を取り、両腕を大きく広げた。彼にとってはこれであなたを受け入れる準備はできてますよと言うことの証明なのだろうが、一方のシーザーは「なぁっ……?!///」と声にならない声を上げ、顔を林檎のように真っ赤にして硬直してしまっていた。
「私は知ってますよ。ボス、プロキシさんのビデオ屋で恋愛ドラマのビデオテープを借りているのでしょう?」
「えっ…!?なんでそれをっ……!?///」
さて、いざ告白してみると意外と恥ずかしかったシーザー。しばらく頭のなかで天使と悪魔が決闘する。やがて、決着が付いたようで……
「むぅ……優しくしろよな…///」ムギュ
「ボス刺さってます刺さってます」
「知らねぇ…しばらくこうさせろよな…///」
スゥー…ハァー…とシデンの胸のなかで目一杯呼吸をしているシーザーがそこにはいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「で?結局返事は聞けたんですの?」
「べ、別に聞かなくてもアレが答えで…///」
「カリュドーンのボスたるもの、気持ちくらい伝えられなくてどうするんですの!?」
「それルーシーが言うのかぁ…?」
「パイパー黙ろうぜ」
あの「落ち着いて聞いてください」を現実で目の当たりにする日が来るとは思わなんだ…(´・ω・`)
皆も酒と熱中症には気をつけるんじゃぞ!(`・ω・´)ゞ